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2025年春アニメ&特撮簡易感想 その25

 

 

 

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 藤子不二雄Ⓐ氏原作の傑作漫画『笑ゥせぇるすまん』の実写ドラマ化が決定。あのシュールで恐ろしいブラックユーモアに溢れた作品を実写化するということで以前から話題になっていたとのことですが、先日主演キャストとしてお笑いトリオ・ロバートの1人である秋山竜次さんの情報が発表。本作の主人公であるセールスマン・喪黒福造を演じるとのことです。

 まぁ上のポストから確認出来るメインビジュアルからして、秋山さんの喪黒のインパクトが凄まじいですね。原作で感じた喪黒の胡散臭くて近寄りがたい、それでいてどこか愛嬌のある雰囲気をよく表していると思います。あとは原作のおどろおどろしい空気感を如何にして再現してくれるかですが、動画を見る限りそれにも期待出来るかもしれません。7月からAmazon Primeで配信されるとのことなので、その際は是非ともチェックしておきたいところです

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

LAZARUS ラザロ

第12話「CLOSE TO THE EDGE」

 アクセルをはじめとして前回主要メンバーのほとんどの安否が心配されましたが、予想よりもみんな元気そうで一安心。特にエレイナはリン(ポップコーンウィザード)とすっかり意気投合して、スキナーの居場所をあっさり教えてもらう大金星を挙げてみせたのが印象的でした。その一方でダグがかつて入院していた独白や、エレイナが死にかけたエピソードなど意味深な要素が浮上してきたのが気になりますね。以前クリスがあった事故とプロトタイプハプナの関連性からして、ラザロメンバー全員がプロトタイプを摂取したうえで生き残った抗体保持者である可能性が高そうです。

 またアクセルに関しては天涯孤独の身であることが改めて語られて、大切な仲間の形見のペンダントなどいつにも増してしおらしかったのが目に留まりました。(双竜とも関係性もありそうですが、もしや同じ施設出身とか……?)彼の放浪癖や脱獄の趣味は、そうした経験から大切な人を作らないようにしていることもわかり切なくなってきます。それだけにラザロに入ってからの仲間との日々を「悪くない」と言ってくれたのは嬉しい限り。個人的にも、アクセルの情の深さを感じ取れて感無量の一言です。

 あとはスキナーの現在の居場所が、3話で訪れたホームレスのスラムだと判明したのも見逃せません。視聴者の間で話題になっていたスキナーらしきホームレスが本人かもしれない説が、まさかの真実かもしれない事実に仰天せずにはいられなかったです。少々アッサリ気味なのでまだ何か隠し玉がありそうですが、残り1話でどう描くのかにも注目したいところ。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第22話(最終話)「語り継がれていくもの」 

 約半年かけてゼロから与えられた課題の意味に気付いたゼット。誰かを想い受け継いでいく心や力こそ「ウルトラの絆」であると理解した彼のために、最終回はルーブ兄弟の最終決戦やゼロの特訓、そしてウルトラマンレグロスの戦いがピックアップされました。ツルちゃんこと美剣サキとアサヒの友情は、後にグリージョの誕生に繋がるので今見てもグッときます

 中でもレグロスの過去編はしっかり見たことが無かったので、ダイジェストとはいえ彼に何があったのか知ることが出来たのが個人的に大きかったです。兄弟弟子のディアスの正体・アブソリュートタルタロスに多くのものを奪われた事実には思わず絶句してしまいましたね。それだけにギャラファイでレオ兄弟と共にタルタロスを討てたのは見事でしたし、師匠たちから受け継いだものを守り切ったレグロスの勝利なのだと改めて実感させられます。

 そうしてゼロにハッキリ答えを伝えたゼットに少々感動。その後の正式な弟子と認めてくれたかどうかでひと悶着あるやり取りも、この師弟らしくて微笑ましく感じますね。(ヒカルたちがゼロから特訓を受けていたことにやきもちを妬くところもここすきポイント)ゼロもまんざらではない様子ですし、エディオムも交えて最後の最後にほっこりするウルトラの絆を感じ取れた気分です。

 

総評

 通算3回目となるジェネスタでしたが、今回はゼットとエディオムの会話劇がメインで中々に楽しめました。エディオムがすっかり解説役として板がついてきたのもあって、ゼットのリアクションとの相性の良さが感じられましたね。そんな弟子を見守るゼロも師匠兼保護者としての印象が強くなってきていて、本作の「ゼットのための最終試験」という大筋にも大いにのめり込めました。(他にもエディオムがユカの現在を聞いて喜んだり、前作までの要素もさり気なく拾ってくれているのが評価点

 ただ人気キャラとはいえゼロとゼットを推しすぎな気がしないでもなかったです。またニュージェネ限定ということで以前も見たエピソードばかり取り上げられていて、どうしてもマンネリ感を覚えずにはいられなかったのも難点。ブレーザーが露骨に避けられている点も気になりましたし、制作側の苦心が見え隠れしていました。もっと他のウルトラマンにもスポットを当てたり、もっと古い過去作品を流す体制を整えてほしかったですね。

 

 

トランスフォーマー ワイルドキング

第7話「究極の合体」

 いつの間にか恐竜族5体を配下に加えていたメガトロン。(「アビスレイン」という新キャラがしれっと出ていましたがどういう経緯で仲間にしたのでしょうか……)彼ら全員とアルティメット・ワイルドッキングした「ワイルドッキングメガトロン」のインパクトは中々のモノでした。本作初の6体合体を先に敵側が披露したものの、ワクワクさせる作りになっているのは流石トランスフォーマーといったところです。動きは最低限ながら、圧倒的なパワーとスピードでオプティマスたちを下すシーンも印象に残ります。

 その結果オプティマスの崖落ちというラストになりましたが、大ピンチのはずなのにちょっとだけ変な笑いが出てしまったり。メタ的に生きているだろうという点と、歴代司令官名物「高所からの落下」をここでも達成している事実がファンとしてはおかしく感じてしまいましたね。ともかくオプティマスのこの先が気になるところです。

(他にもスピリチュアルを洗脳されて憤るイグナイトレオや、メガトロンのために線汁をきるキャプテンヴォルカなど敵味方双方の情の厚さが見られたのもここすきポイント)

 

 

 ちなみに笑ゥせぇるすまんは原作漫画ひいてはアニメも面白いので、未視聴の方にも是非ともおすすめしたいです。1番は漫画なのですが、今の人たちに最も見やすいのは『笑ゥせぇるすまんNEW』でしょうか。2017年に放送された比較的新しいアニメで、原作エピソードとアニメオリジナルエピソードの2つをバランスよく混ぜているのが特徴的。特にアニオリは現代に即した問題を取り扱っているので、結構取っつきやすいかと思います。(中でもエピソードは11話の「私はアイドル」が個人的なお気に入りです)ドラマ版を見る前に、まずはそちらをチェックするのもいかがでしょうか?

 

 

 ではまた、次の機会に。