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仮面ライダーゼッツ 第14話「神鳴(かみな)る」感想

悪夢に潜むのは闇か、影か

ノクス先生、視聴者にもわかるよう具体的な説明お願いします!

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  • その決意は闇を照らすか?

 ブラックホールに吸い込まれた莫を心配したものの、ねむとも再会して思いのほか無事なことにホッとした今回のゼッツ。しかしゼロが連絡してきた新たなミッション「Eliminate the enemy(敵を抹殺せよ)」の怪しさもあって、まだまだ不穏な様子が続いていくことを実感しました。何といっても今回は莫の深層心理に潜入して彼の悪夢を見ていったのですが、莫の始まりの悪夢である「雷に打たれる」瞬間とかつて通っていた学習塾の記憶がループしていたので困惑せずにはいられなかったです。夢の中だからこそ成り立つ場所移動が、今回は時間までごっちゃになっているのがわかりにくさを生んでいたと言えます。

 そんな状況で莫がノクスに真実を聞き出すために、悪夢を制する決意を固めるシーンがこれまた不気味に感じられましたね。何かしら覚悟しているのは伝わってくる反面、自分の悪夢を肯定しているかのようでどうしても不安が拭えません。しれっとノクスの夢の中に潜入したり、ねむに「この世界観で生きろ」と意味深な発言を残すのがまた釈然としなくてもどかしく感じます。強化フォーム登場回として莫の成長に繋がっていたのは読み取れますが、どこか闇堕ち感が強いせいで素直に盛り上がることが出来なかったというのが正直な感想です。(最も次回にさらなるフォームを出すようなので、ここから本格的な再起が描かれるかもしれませんが

 他にもゼロが相変わらず胡散臭いせいでCODEへの不信感は高まりっぱなし。そもそも今回のミッションに指定されている「敵」がノクスなのかどうかすらはっきりしておらず、具体的なことを答えてくれないのがあまりにも不親切ですね。何より人々を守ってきた莫に敵の息の根を止めるという汚れ仕事を押し付ける点に、劇中の美浪同様憤りを覚えました。(美浪とゼロで「人助け」のニュアンスがまるで異なるのが感覚の違いを感じられますね)やっぱりCODEは怪しいし、莫が通っていた塾の特別クラスってエージェント養成施設だったのでは……?といった予想を思い浮かべつつ、莫への心配が止まらなくなる回だったと言えます。

 

 

  • 神速の閃きを纏い、煌めく“雷光”で闇を穿て

 

プラズマ
PLASMA!

 

メツァメロ!

メツァメロ!

 

Good morning!

I・NA・ZU・MA! Rider!

 

ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!

プラズマ!!

 

 莫が幼い自分の過去のトラウマ……悪夢を空のカプセムに閉じ込めることで完成した「プラズマカプセム」。それをセットし回転させることで変身した姿「イナズマプラズマ」こそ、本作最初となるゼッツの強化フォームです。カプセム誕生の経緯はもちろんのこと、これまでの法則に当てはまらないフォーム名などから明らかに異質な形態として描かれているのが印象に残ります。デザインもシルエットはフィジカムインパクトと変わりありませんが、頭部の緑色が消失して金色と黄色メインの配色になっていたりとこちらでもこれまでと異なる点が目に付きますね。他にはやはり、全身に施された稲妻のようなジグザグ模様が目を引くでしょうか。

 フォーム名からもわかるように、電撃の力を活かした超高速戦闘が最大の特徴となっています。全身を一時的にプラズマ化させることで、光すらも追い抜く速さを発揮することが可能とのこと。目視で見切るのは不可能に近く、打撃音が後から聞こえてくる演出からもその凄まじいスピードが伝わってきますね。(ノクスも向こうの速さを理解して「水栓を破壊してまき散らされた水の動きからどこにいるのかを探る」という対策を早々に仕掛けてきたのがここすきポイント)加えて純粋な肉体的スペックもこれまでのフォーム以上に上昇しており、肉弾戦ではノクスナイトと互角以上のバトルを繰り広げていたのが印象深かったです。

 他にも専用武器である「イナズマブラスター」は弓型の武器で、電撃で作られた矢を発射することで遠距離攻撃にも対応可能。矢のスピードこそ本体の加速に劣りますが、時間差攻撃で相手にフェイントを仕掛けることが出来ると考えれば悪くないですね。そして必殺技もボルテージを少しずつ貯めていき、最後まで引き絞った一撃を叩きこむ威力は絶大の一言。発射直前に電撃が対象の体に纏わりつき、相手を拘束しつつ照準を定められるのも中々に便利と言えるでしょう。

 

 

  • 夜が恐れる“影”の悪夢とは

 徐々に暗くなっていく莫とは別に、何かしら背負っている様子なのがノクス。冒頭からどこかしらの建物にて、とあるナイトメア(字幕によると「シャドウナイトメア」)と戦っているシーンが目に留まりました。興味深いのは普段冷静に見えていたノクスが、いつになく動揺していた点。ナイトメアの囁きに対して「俺は恐れてなどいない」と必死に否定していたのがまた新鮮でした。それだけに彼が内心でどんな恐怖や悪夢を抱いているのか余計に気になってきた次第です。

 そして今回莫の回想にて、ノクスが塾の特別クラスの講師を務めていることが判明したのも注目ポイント。雰囲気もまるで異なっており、どちらかというと刑事の小鷹のイメージに近かったですね。(やはり素の性格はこちらなのでしょうか)莫のことを当時から知っているようで、その事実を隠しているのは何故か?やはりCODEに関わっていたのか?といった妄想も膨らませやすかったです。総じてこれまでのノクスに人間味を感じられなかった分、こうした弱みを見せてくれるところに愛着を抱きそうになりそうでした

 それだけに莫に対して漠然とした答えばかりなのがヤキモキされるポイント。一応彼の言う闇が「CODEに俺たちの人生は悪夢に変えられた」と説明を受けたものの、まだまだ抽象的なのでどうにもはっきりしません。ただこれに関しては莫がゼロやCODEの監視を受けている可能性を捨てきれないため、敢えて具体的な言葉を避けている節があるとも取れるでしょう。いずれにせよ、質問にはある程度答えてくれるので何だかんだで好感度が高くなってくる一方です私事ですが、メタレド母はすっかりノクスのことを推し始めていることからも彼のキャラクターの良さが伝わってきますね……

 

 

 今回は全体的に謎に迫るエピソードではあったものの、ちゃんとした解答には至っていないのでどうしても盛り上がりという点では欠けていた印象でした。また場面転換が多いこと、回想シーンと別の場面で同じ登場人物が出てくるので話の軸が掴みづらいのが目立ちましたね。物語の流れこそ真っ当でそこさえ見ればわかりやすいだけに、夢の世界で過去を追体験出来る設定と演出が理解の難しさを深めているのが本作の難しいところと感じてしまう内容が目に付きます。

 一方で戦闘シーンにおいてはイナズマプラズマの強さをわかりやすく描いていたのが高評価。加速時の無音演出を筆頭に、一瞬で消えるシーンなどありとあらゆる表現方法で“速さ”を体験させる映像は見事の一言です。(それでいてノクスがただ圧倒されるのではなく、その場の機転である程度対応していたのが歴戦の強者っぷりを感じられてまた良きかな)戦闘スペースに反して縦横無尽に動き回る様子といい、監督の上堀内佳寿也氏の手腕を感じられて大いに満足させられました

 

 

 そして次回は莫がついにゼロを問い詰めることに。ノクスが言っていたことは真実なのか、CODEは何を企んでいるのか。その疑問をハッキリさせてほしいところ。というかのらりくらりとかわしているゼロにフラストレーションが溜まりっぱなしなので、いい加減信用を取り戻すためにも真摯に莫と向き合ってほしいです

 他にも上述のノクスの悪夢について、まさかのねむが解き明かす展開もある模様。どの辺りで気付いたのかは謎ですが、同じく夢に囚われている者同士通じ合う部分があるのかもしれません。これが果たしてノクス味方化に繋がるのか、そうした過程にも期待していこうと思います

 

 

 ではまた、次の機会に。