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仮面ライダーゼッツ 第10話「消える」感想

隠したい秘密は誰のモノ?

じ、自称エージェントの職業不定の男が1人増えた……!(戦慄)

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  • 夜と夢の中に潜む男

 いきなり飛行機からスカイダイビングという謎の行動から始まった今回のゼッツ。次なるミッションは「Get back the national secret(国家機密を奪還せよ)」ということで、その機密が隠されているとされる絵画コレクターの「渥美太郎(あつみ・たろう)」さんの家に家政夫として潜入捜査することとなりました。とはいえ夢の中で早々に絵画が盗まれており、盗んだ犯人を追うくだりがメインとなったので家政夫要素はそこまで見られなかったです。(家政夫なので同放送局でやってたミタゾノさんネタをちょっとだけ期待していたのは内緒

 今回は何といってもノクスの妨害がより直接的になってきたのが目に留まりましたね。序盤から莫たちの前に現れて狙撃し、その後もゼッツとナイトメアの戦いに割って入るなど明らかな敵対行動を見せているのがわかります。また絵を盗んだ「モウルドナイトメア毒の次はカビ……有害なモチーフのナイトメアが続くなぁと行動を共にしているシーンもチラホラ見られており、ノクスとナイトメアが協力関係にあることがこれまで以上に明確に描かれていました。これまでは彼が敵かどうかまだグレーの段階だったのですが、ハッキリ描かれたこともあり完全にナイトメア陣営であることは疑いようがないでしょう。

 そして小鷹賢政の名前を捨て去り、ノクスとして生きている彼が自身のことを「夜を生き、夢を彷徨うエージェント」と説明した時は思わず面食らいました。莫と同じようにエージェントだと名乗る辺り、彼もまた何らかの組織に属していると見ていいのでしょうか。もしそんな組織が存在するとなれば、ゼロたちCODEとの関係性など色々考えてしまいますね。ともかく目的が不明瞭のままでも何かしら情報を断片的に明かしてくれるので、ノクスというキャラについて見どころがどんどん増えてきていると言えます。リカバリーを奪った割には未だに武器が直っていない点も含め、気になるだけに楽しみな部分は多めです。

 

 

  • 絵を求める心理、国家機密の真偽

 今回は他にも国家機密が隠されているとされる絵画の謎についていくつか不穏、というより不審な点が散見されたのが大きな特徴となっていました。夢の中で消えるのと連動して現実で同じ絵がひとりでに動き出すという、ホラーにもギャグにもなりそうな絵面にまず何とも言えないシュールなモノを感じます。また盗まれた絵は名画や普通の絵と評価が分かれているうえ、、作者もバラバラという有様なので余計に今回の事件について混乱してしまいました。唯一共通点とされる「花が描かれている」ポイントに関しても、漠然としすぎていますね。

 それだけに夢主の渥美さんがこの絵に固執する理由についてを考えてみたくなってきます。現実でも寄付された絵をどうにかして手に入れようとしており、絵の秘密について何かを知っているの明らか。ただどうにもそれが国家機密に繋がっているようには見えず、どちらかというと渥美さん自身の秘密なのではないか?といった想像が膨らんできました。最もベタなのは盗まれた絵は全て渥美さんが昔制作した贋作であり、本物ではないと世間にバレる前に自分が保管しようとしている=ナイトメアが絵を台無しにする悪夢に変えたといったところでしょうか。

 転じてこの絵に繋がる国家機密とはどんなものなのか?といった疑問も湧いてきます。そもそもミッションである国家機密について、ゼロは詳細なを全く明かしてくれていないんですよね。(まぁ下手に内容に触れると機密ではなくなってしまうのですが)そのため隠されているのが本当に国家機密に相当するモノなのかどうかすら疑わしいものです。上述のノクスが本格的に物語に関わってきたことで今回のミッション、ひいてはゼロ司令に対する疑念が久々に深まった次第です。次回その疑いを晴らしてほしいところですが、はたせてどうなることか……

 

 

  • 不屈の“防壁”を張り尽くし、対象を絶対死守せよ

 

バリア
BARRIER!

 

メツァメロー

メツァメロー

 

Good morning! Rider!

 

ゼッツ・ゼッツ・ゼッツ!

バリア!!

 

 今回任務の途中で入手した「バリアカプセム」をセットし回転させることで変身した姿「エスプリムバリア」。エスプリム系統の派生フォームです。エスプリムリカバリーから変化した点として、両腕にそれぞれ装備された「レムディフェイス」が目を引きます。こちらは1つだけでもかなりの大きさですが、合体させることでゼッツの顔を模した巨大な盾と化す代物*1盾の範囲では如何なる攻撃も受けきるほどの硬さを誇り、バリアの名に恥じない防御力を発揮します。さらに対象を半透明のバリアドームで囲い守る技も備えており、こちらは使用者の精神力が続く限り永続的に発生する堅牢な保護膜として使用可能です。

 以上のように防御力に全振りしたようなスペックですが、レムディフェイスを打撃武器として使用することで十分に戦闘もこなせます。実際劇中でも盾の硬さを活かしたパンチを主体に戦っていました。創作の盾使いはやっぱりこういう方向性になるんだなぁ……他にもバリアフィールドを地面に発生させて、そこに相手を叩きつけることで大ダメージを与える芸当も出来るなど見た目以上にやれることの幅が大きいです。リカバリー同様直接戦闘では他のフォームに一歩劣る印象は否めないものの、こと対象を保護・確保する点も含めれば問題なく使い分け出来る力といえるでしょう

 

 

 本筋とは別に、今回のちょっとした余談について。後半モウルドナイトメア戦が繰り広げられた場所である八王子の「公益財団法人大学セミナーハウス」の本館は中々に鮮烈なデザインをしていました。ピラミッドを逆さまにして地面に突き刺したような外観から東京都選定歴史的建造物に指定されているほど有名だそうです。この独特な建物を夢の世界に出すことで、奇妙な世界観を成立させているようにも見えるナイスチョイスと言えます。

 そして仮面ライダーWEBによると、この大学セミナーハウス本館はかつて『秘密戦隊ゴレンジャー』のイーグル九州支部のロケ地として使用されていた経歴があるとのこと。*2スーパー戦隊シリーズの記念すべき第1作にて登場し、今回約50年の時を越えて同じ東映特撮のロケ地に選ばれたのは何とも不思議な感慨を覚えますね。また調べてみたところ1966年放送の初代『ウルトラマン』でも登場していました。そのうえ科学特捜隊基地のモデルになっているなど歴史も豊富で、特撮作品と昔から縁深い建物であることが読み取れて感動を覚えた次第です。

 

 

 さて次回は絵画の謎を追う事件の後編。夢の中で絵を腐食されてしまったことに落ち込む莫に対し、厳しい叱咤を行うゼロが見られる模様。普段は割と放任している彼がここまで真剣になる辺り、今回の機密は相当重要なモノなのでしょう。とはいえ上でも書いた通り機密そのものに対して疑念があるので、どこまで信じていいのかはまだ半々ですね。

 また今回いつになく苛立っていた富士見さんが渥美さんに迫るようで、こちらもまたハラハラさせられそうです。かつての部下の名前が出てきたことで気が気でないのはわかるだけに、無茶をしないでほしいところ。そして味方側の焦りが目に見えて伝わってきているので、そろそろノクスたちに一泡吹かせるカタルシスある展開にも期待しておこうと思います。(次回の新フォームは中々強力そうですし)

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:名称がディフェンスではなくディ“フェイス(顔)”なのも盾の形状が顔を模っているからだと思われる。

*2:リンク先(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case11/)を参照。