新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

仮面ライダーゼッツ 第12話「衝(つ)く」感想

報復の時は来た

ノクスさん、ここにきて光医者成分が高まってきている……

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

  • 夜に生き、闇を照らすエージェント

 今回のミッションは「Prevent the meteor strike(隕石衝突を阻止せよ)」。宇宙センターで観測された巨大隕石が地球に衝突する前に何とかしなければならないという、いきなりスケールが大きくなってきたところから始まりました。(その前に宇宙服で宇宙キター!!をやっていたところにフフッときましたが*1)今回の夢主であろう「石井星也(いしい・せいや)」くんと自分たちの夢について語り合ったりと、情報収集と交流といったパートが順調に進んでいったのが結構微笑ましかったです

 しかし今回はそれどころではなく。終始小鷹もといノクスの言動に注目することに。何かと意味深なことを口にしては妨害してきたノクスですが、とうとうノクスナイトへと擬装して襲い掛かってきたのがとにかく印象に残っています。しかも後述のカプセムの正体を明かしたり、CODEが実在することを教えたりと莫にとっても、視聴者にとっても驚きの情報を連続で教えてくれました。攻撃しながらも言っていることは何となく理解出来ますし、断片的ながら重要な内容ばかりだったのもあって、ノクスへの信用度が若干上がってきましたね。ゼロが胡散臭い分相対的に信用出来そうな気分になっているとも言えますが……

 それどころか今回の莫への態度は、素人がナイトメアとの戦いに巻き込まれるのを食い止めようとしているようにも見えましたね。加えて富士見さんが語った小鷹の印象が「誰かが傷付かないように全て自分で背負おうとする不器用な男」といった様子で、おかげで余計に1人で戦おうとしているイメージがより深まったと言えます。某光医者みたいに言い方が悪いだけで、実は善良かつ正義感溢れる人物なのかもしれませんね。高橋氏の脚本特有のぶっきらぼうな優しさを持っているかもしれないノクスに、今後さらに注目が止まりません

 

 

  • 白銀の秘密煌めかせ、隠れた真実を“抹消”せよ

 

イレイス
ERASE

 

On your mark.

On your mark.

 

イ ン ヴ ォ ー ク ナ イ ト シ ス テ ム
INVOKE KNIGHT SYSTEM.

 

イレイス

 

 謎の男ノクスが国家機密が隠された部屋にて入手した「ナイトインヴォーカー」を装着、「イレイスカプセム」をセットし回転させることで「擬装」した姿「ノクスナイト」。仮面ライダーとは異なる、本作のライバル戦士にして疑似ライダーです。そのビジュアルはゼッツ同様非常にシンプルで、銀色のボディに金とオレンジのラインが電子回路のように駆け巡っているボディが特徴的。さらに頭部にはツノのようなパーツが顔面にまで伸びており、複眼を覆い隠しているテイストとなっています。これはナイト(騎士)名前の通り、フルフェイスの甲冑を思わせているのかもしれません

 変身に使用したイレイスカプセムの能力は「消去」。詳細については現状不明ですが、何かしらを消し去る力を持っているようです。劇中ではその力で吹っ飛ばされたはずが、吹っ飛ばしたゼッツの背後に回って即座に反撃していたのが目に留まりました。これは時間と空間、あるいは攻撃された事実を捻じ曲げ“無かったことにしている”可能性がありますね。ゼッツ同様夢の世界を操る力まで備えていますし、あちらのカプセムに負けない強力な能力かもしれません。

 基本的なスペックはゼッツ フィジカムインパクトにやや劣るものの、実際の戦闘ではスペック差を感じさせないほどの実力を発揮していました。パワーで叶わなくともテクニックでゼッツを圧倒していたことから、変身しているノクス自身の技量の高さが伺えます。さらにノクスが以前から使用している「ブレイカムバスター」も、カリバーモードとランチャーモードの2つの形態を巧みに使い分けていたのが印象的。これだけで戦士としては莫の一歩も二歩も先を行く存在であることは言うまでもないでしょう

 

 

  • その球体に隠された“悪夢”とは

 そして最も度肝を抜かれた要素がカプセムの中身。序盤から黒いモヤのようなものが漏れ出ていて不穏でしたが、破壊されたバリアカプセムから黒いゼッツが出てきた時はまさか……!と戦慄しましたね。そこにノクスによる「ナイトメア」発言で、カプセムの中にはナイトメアが入っていたことがほぼ確定したので興奮が隠せなかったです。言うなればカプセムはナイトメアを封印しその力のみを抽出する、頑強なモンスターボールみたいなものだとみて間違いないでしょう。*2

 今回出現してそのまま倒された個体を便宜上「バリアナイトメア」と呼ぶならば、ゼッツの姿そのままである点が目に留まります。これは言うなればゼッツの姿はカプセムに宿るナイトメアそのもの。仮面ライダーゼッツ=ナイトメアの力を借りた戦士ということなのかもしれません。変身時にじわじわと色が浮かんできたり、シークエンス中に一度暗転するなど……これまでの数々の不気味な演出も、ゼッツの力となる悪夢を表しているのだと考えると非常に納得がいきますね。(となるとこのナイトメアは全て莫が生み出したもので、あのガチャはナイトメア製造機となるのでしょうか?)

 ライダーの力が敵のモノと同源であることは初代『仮面ライダー』から続く伝統要素であり、本作でもそれが受け継がれているのは何だかんだでグッときますね。むしろナイトメアの力を使っている可能性については、これまでの設定や描写からしてそれとなく予想していました。それだけにドンピシャで当たって嬉しいですし、衝撃の真実としてのインパクトも十分に感じられます。早々に気になる謎を明かして、物語が本格的に動き出してきたようで一気に心奪われた次第です。

リカバリー「しかし自分は未だにノクスに奪われたままだし、バリアは今回破壊されたしでエスプリム系(緑)は不遇すぎるな」

バリア「俺、未だに敵撃破したことないんだけど……」

 

 

 とまぁノクスが味方である可能性やカプセムに宿ったナイトメアの力など見どころが多すぎてテンションが上がった今回ですが、おかげでゼロへの不信感がさらに募ったのは注目ポイント。ノクスが危険なミッションを何故素人の莫にやらせるのか?という疑問を提示してきたシーンも、これまでの不審な面からどこか納得させられるものになっていたと言えます。とはいえ今さらゼロが莫を騙している悪人とは考えにくいですし、やはり彼を真のエージェントに育て上げるために試練を与えていると見るのが妥当でしょうかね

 そういえば妹の美浪がついにゼッツルームに侵入して、ゼロと対面する展開も見逃せません。前回はすんででやめたのに今回は開けるんかい!と内心ズッコケたものの、これまでの莫の言動から美浪が気になってしまうのも仕方なかったのかもしれません。何より奇妙な空間と喋るロボを前にして、「当然です!」と返せる美浪のキモの据わりようには感嘆すら覚えます。莫が体を張りすぎな分、美浪には全力でゼロに詰め寄りつつ莫のことを気遣ってほしいですね。

 

 

 そして次回は莫のエージェントとしての本気が試される時。ノクスにカプセムを破壊され、ゼッツの力やゼロに関して悩むことになるようです。正直ここまでの新事実を前にして困惑するなという方が無理ですし、むしろ何も知らされないまま危険な戦いに駆り出されている莫への同情が今さらになって湧いてきてしまいそうです

 しかし星也くんと夢を語り合うことで、自分が戦う理由を再び模索する模様。夢の中では無敵のエージェントという前提が崩れ去ってもなお彼は立ち上がれるのか、苦難は付きまとうでしょうが是非とも頑張ってもらいたいと思いますね。番組開始時から明かされていたカプセムの内最後の力も解放されるようですし、隕石共々悩みを吹っ飛ばして戦う姿に期待大です

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:余談だがこの時使用された宇宙服の衣装は、仮面ライダーWEB(https://www.kamen-rider-official.com/zeztz/case13/)によると『仮面ライダーフォーゼ』に使用されたモノなのだとか。物持ちが良すぎるな……

*2:余談だが玩具である「DXゼッツドライバー」の箱裏には「カプセムの中央に描かれたイラストがナイトメアである」ことがしっかり記載されている