マ・ドゥーク・オメガ
イ・レーヴォ・ゲネス
人間態になると全裸になる辺り、宇宙人ってやっぱり服を着ていないのかな……
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- 迫る脅威と、明かされつつある謎
ここまでの物語も一息つき、オメガも後半戦に突入。そんな今回は第1話冒頭でオメガを攻撃した謎の敵がついに登場し、物語が大きく動くこととなりました。初っ端から得体の知れない男が登場し、ソラトに襲い掛かってくる絵面には手に汗握りましたね。謎の敵・ゾヴァラスの不気味さと異様な強さ、それらが合わさって襲いかかってきたのでかなりのインパクトを与えられた気分です。なおそれとは別にゾヴァラスが全裸で地球に降り立った事実にはじわじわきましたが……
ゾヴァラスに関しては彼の言動と、ソラトの翻訳が大きな注目ポイント。特殊な宇宙言語を発していましたが、ソラトが訳してくれたおかげで視聴者にもわかりやすく伝わってきました。「マ・ドゥーク・オメガ」は「オメガ抹殺」、「イ・レーヴォ・ゲネス」は「ゲネス復活」とこれだけで何を目的にしているのかが伝わってきます。特に「イ・エレム・アエーラ」もとい「地球支配」という言葉からして、ゾヴァラスが侵略者の手先なのは明白です。ここにきて本格的なヴィラン登場に、興奮が止まりません。
気になるのは上にもある「ゲネス」ですが、これが何を指すのかで色々話が変わりそうな予感がしますね。一見個人の名前のように思えるものの、もしかしたら国や文明を指している可能性も捨てきれません。もし後者だった場合、彼らの地球侵略とはこの星を第2のゲネスにすること(植民地化?)なのではないか?そのためには地球を守るオメガが邪魔なのではないか?といった考えが浮かんできますね。まだまだ詳細は少ないので妄想の域を出ませんが、今後の情報次第で話が進むのが俄然楽しみになってきました。
- 無情なる刺客はその眼を怪しく光らせる
というわけで今回襲撃してきた謎の異星人ことゾヴァラスこそ、第1話でオメガを地球に撃ち落とし記憶喪失の原因を作った張本人。惑星のような建造物でヴァグセクトと共に、オメガと戦っていたようです。人間態はかなり筋肉質な男性の姿をしており、ソラトのモノに似たペンダントを首から下げているのが特徴的。別の星の言葉を口にしていましたが、同じワードをひたすら繰り返す様子に恐怖を感じましたね。ソラトを執拗に追い回すところからして、ターミネーターを彷彿とさせる無機質さがあります。
そんなゾヴァラス本来の姿である「殲滅創世体 ゾヴァラス」は、シンプルな人型のシルエット。それでいて顔や胸部に存在する発光する物体、頭部に生えた巨大なツノが目を引きます。人間態同様無機質なロボットのようでいて、どこかカマキリにも似ているのが興味深いですね。(同じ昆虫モチーフであるヴァグセクトとの関係性が伺えます)戦闘では人間態時でも発揮した膂力でオメガやトライガロンをまとめて相手取るほどの実力を発揮していました。両腕からは「鉤爪剣」なる武器を展開し斬りつけ、相手の攻撃にはバリアを展開して耐えるなど攻守ともに隙がありません。
さらには後述の新メテオカイジュウを含め、メテオカイジュウを操る能力も有している模様。アーマーとなったトライガロンを操って、オメガを翻弄するシーンには度肝を抜かれました。武器として操る技量にも長けているようですし、これまでの敵とは格が違うことを存分に見せつけてきたように感じます。後半からいきなりの強敵出現に、波乱と高揚を同時に覚えるほどの存在感だったと言えるでしょう。*1
- 闇の支配に呑まれ、猛き不死鳥は元素を手繰る
ゾヴァラスが持つ「ダークメテオ」によって召喚された「メテオカイジュウ ヴァルジェネス」。レキネスとトライガロン同様、本来はオメガの味方であるはずの3体目のメテオカイジュウです。しかしその初登場はゾヴァラスの操り人形という、衝撃的なモノとなりました。メテオカイジュウの証である胸の発光体が黒く染まっている点からも、このヴァルジェネスが操られていることが伺えます。ビジュアルに関しては2足歩行の鳥人といったところでしょうか。巨大な翼を携えており、レキネスたちと比べてもシルエットが非常に大きいのが印象に残ります。(ここまでの例からしてモチーフはやはり「朱雀」でしょうかね)
そんなヴァルジェネスの戦闘能力は強大の一言。様々な能力を操る多彩な技の数々は、他のメテオカイジュウとは比べ物にならないモノでした。突風を発生させるのは序の口で、水のボールで相手を閉じ込める、火球を複数放つ、大地を隆起させて挟み込む……と火・水・風・土の4属性を使いこなしているのが読み取れます。近接戦でも鋭利な刃物のように翼で斬りつけたりと、これまた強敵として印象を残してきました。ただでさえゾヴァラスだけでも強いのに、サポートするヴァルジェネスも相まって絶望感が半端なかったですね。
- 探求心の中で気付かされる核心
ゾヴァラスとのバトルに興奮しっぱなしでしたが、前半にて強烈なキャラクターを発揮した「ウタ・サユキ」さんも忘れてはいけません。13話でコウセイを連れ回して女性研究員にして、何度も話題に出てきたアユムの恩師だと判明した時はやはりそうか!と膝を打ちましたね。初登場の時もそうでしたが、グイグイくる性格が何とも愉快で見ていて飽きなかったです。2時間暇になったからソラトに会いに来る、そのバイタリティ溢れる姿にはある種の爽快感すら覚えました。(「ちゃんとした大人に会うのが苦手」と堅苦しいのはタイプじゃなさそうな点もここすきポイント)
そして生物学と工学の博士号を持つバリバリの天才にして、本作の開発者ポジションだったのがこれまたびっくり。グライムの麻酔ミサイルをはじめとした、これまで出てきた発明は大体サユキさんが作ったものだという説明に驚かずにはいられなかったです。自分の興味あることには夢中で取り組み、キチンと成果を上げる優秀な女傑として惚れ惚れさせられるものがありました。一方でオメガが味方かどうか客観的に見定めている途中など、研究者としてドライな要素を持ち合わせているのも魅力的。ここにきてサユキさんのことが一気に気になってきた次第です。
あとはサユキさんとの会話で見せたソラトの態度も印象的。どこか似た者同士でコント染みたやり取りも繰り広げていましたが、ソラトの「やりたいこと」について触れるなど核心を突くサユキさんにドキッとなりました。ソラトもソラトで今のままの生活を大分気に入っているようで、やりたいこととは相反しつつも居心地の良さを感じているのが伝わってきましたね。(5話で仲良くなったササコおばさんと文通しているのがまた良き……)それだけに上述のゾヴァラスの登場によって、自分の正体から逃れられない悲哀を感じることにもなりましたが……
今回の密かに注目したポイントとして生身の戦闘シーンについても触れておきたいところ。ソラトとゾヴァラス、それぞれが人間の姿で戦う光景は中々に胸躍りました。ウルトラマンで等身大の人間同士のバトルは最近見られなかったので、かなりゴリゴリのアクションが披露されたことにテンションが上がってきます。(またこの手のアクションは坂本浩一氏のイメージが強かったため、今回の監督である武居正能氏の手腕には大いに感動を覚えましたね)
何よりそんなアクションを魅せてくれたゾヴァラス人間態役の新田健太さんの存在も見逃せません。新田さんは舞台の他元々スーツアクターとして様々な特撮ヒーローを演じており、現在放送中の『仮面ライダーゼッツ』のメインライダー・ゼッツのアクターとしても活動しています。そのため実質仮面ライダーVSウルトラマンの構図になっていると思うとニヤリときてしまいますね。そして現行の特撮作品に2つ同時に出て活躍する、新田さんのこれからの躍進にも期待がかかる話となりました。
さて次回はゾヴァラスとの再戦。地球支配を狙う敵を倒し、ヴァルジェネスを救い出すためソラトとコウセイの反撃が始まるようです。注目したいのは彼らがアユムたちを頼る展開で、自分たちだけでは勝てないとして仲間の力を借りようとする姿勢にどこか胸熱なモノを感じますね。サユキさんの協力を仰げるかは難しいところですが、是非とも4人全員で力を合わせてほしいところです。(そしてオメガの最強形態もいよいよ登場!こちらもめっちゃ楽しみ!!)
ではまた、次の機会に。
*1:余談だが、ゾヴァラスの無機質なビジュアルやバリアなどの一部能力、体を震わせたりピポポポポ……と鳴く様子からゼットンをオマージュしているのではないかと思われる。
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