負けない自分たちを信じて
円谷「ムハハハ油断したなぁ!ガボラとはこういう怪獣だ!!」
メタレド「そうだったのか!くそぉ……!」
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
- うるさい上司 対 3人のコンビネーション
アユム主導のラジオ体操から始まった今回のオメガ。サユキさんやタイラ隊長といった頼れる大人たちが揃って海外出張中という状況で、サブタイにもある人物「雷音寺マコト(らいおんじ・マコト)」の登場によって一気に物語の空気が変わっていきました。怪特隊本部から監督官として派遣されたとのことですが、初っ端からウザったいキャラクターを発揮してきたのでロクな人物ではないことはすぐに読み取れましたね。現場でもカッコつけて周りを振り回すなど、イラっとさせてくる点ではある意味で絶妙でした。(発言が的外れかつところどころで醜態を晒すコミカル要素で一応のバランスを保っていましたが)
そんな傍若無人雷音寺に対し、アユムたちが果敢に立ち上がったのが今回の話のキモと言えるでしょう。イヤミな上司に屈することなく、意見をしっかり持って行動する彼らの姿は相対的に勇ましく映っていました。またサユキさんの名誉を考えながらも、自分を信じて動いたのが個人的なここすきポイント。この辺りはサユキさんがウタ班を結成した理由でもある「型にはまらない」利点が大いに活かされていると感じますね。ガボラを誘導するための役割分担然り、これまでの戦いで培ってきた3人の行動力の総決算に相応しい活躍だったと思います。
一方結局大した活躍が出来ずに退場した雷音寺ですが、全く役に立っていなかったわけではなかったのも面白いところ。彼の著書である「ライオネルメソッド(お値段税込み8800円也)」でガボラの好物を探し当てることが出来ましたし、あのぶっとい本を読まされたことが結果的に今回の作戦に繋がっていたとも言えます。事件解決後にはしおらしくなってい視聴者の溜飲も下げてくれたことですし、オメガの特徴でもある「強烈なゲストキャラ」の一角に入れてもいいかもしれません。
- 地底怪獣、高速回転で空を飛ぶ
突如として地中より出現した今回の怪獣は氷山怪獣 イッカクキング…………ではなく「ウラン怪獣 ガボラ」。初代『ウルトラマン』に登場した地底怪獣の一角です。以降は『ウルトラマンパワード』や『シン・ウルトラマン』などでリメイクされた個体が登場しましたが、原典とほぼ同じガボラがテレビに再登場したのはこれが初めて。初代から59年の時をかけて、久々に姿を見せたと思うと感慨深いものがありますね。(映像作品以外では漫画『ウルトラマン アロング・ケイム・ア・スパイダーマン』にてDr.ドゥームが用意した怪獣の1体としての登場が印象に残っています)
首の周りにある巨大なヒレが目を引くビジュアルをしており、そのヒレを閉じることで頭部を守りながら地中を進んでいくことを得意としています。ヒレの硬さはかなりのもので、オメガの手刀やヴァルジェネスの火炎弾をものともしないほどでした。加えて口から熱線(原典同様に放射熱線であるかどうかは不明)を吐いてくるので攻撃力も十分。見た目以上に強敵として印象に残っていたかと思います。また本作においては宇宙から飛来した物質を含んだ鉱石を好んで食べる生態になっているらしく、ウランを出せないところに大人の事情を感じたり……
そして本作のガボラで最も仰天したのが飛行能力。ヒレをプロペラのように高速回転させて、フワ~と空を飛んだ時は度肝を抜かれました。飛行スピードもかなりのモノで、オメガやヴァルジェネスを翻弄する様子がこれまた意外性抜群です。そのヒレの回転を閉じた状態でも活かしドリルのように突き刺す技も相まって、鈍重そうな見た目からは想像も出来ない機敏さを発揮していたと言えます。何より令和の時代に空飛ぶガボラを見られるとは思いもしなかったですね。過去作の怪獣に新たな設定を加えるのはウルトラシリーズでは定番となりつつありますが、従来のイメージに囚われない驚きの映像を用意する制作陣には舌を巻くばかりです。
- もう1人の自分が問いかけるのは……?
といった感じで今回は終始雷音寺に呆れつつ、アユ姉カッコいい!!という感情を湧き上がらせるギャグ回といった感じでした。(ガボラを目撃した一般人のおばさんが「キノコかタケノコか」という話を繰り広げていたのも明らかにアレを意識していてフフッときたり)しかしラストシーン、ソラトの前にもう1人のソラトが現れたことで突然ほんわかした雰囲気が変わっていきましたね。ソラトの前に同じ顔の人物が出てきたのはこれで3度目。15話&17話の時と比べても、ハッキリとした存在感を放っていたと思います。
何といってももう1人のソラトが「本当にそれでいいのか?」「それがお前のやるべきことなのか?」と喋り疑問を投げかけてきたのが注目ポイント。声色もいつものソラトとは全く異なっており、かなり冷たい印象を与えてきました。この様子からして、このもう1人のソラトの性格こそ記憶を失う前のオメガなのではないか?という考えが浮かんできますね。そして17話の時も感じたソラトを咎めているかのような雰囲気は、まさにその通りだったのかとわかり内心鳥肌が立ってきた次第です。
それだけにもう1人のソラトの言葉が非常に気になってきますね。今の怪獣に対処しながら地球人を守る行為に異を唱えていることから、オメガには何か別の使命を持っているのは間違いないでしょう。やはりオメガとゾヴァラスは同じ存在なのではないか……?以前からの予想が確実である可能性が高まってきて、これまたゾクゾクしてきました。果たしてオメガという宇宙人は何者で、何のために地球にやってきたのか。その答えが着実に近づいてきているようで、最後の最後に興奮が止まらなかったです。
そんな中で次回はソラトの謎に関わる重大なエピソードが展開される模様。謎の信号をキャッチしたコウセイたちウタ班が調査に向かった先で、記憶を失ったばかりのソラトを助けたある人物と再会するとのことです。ソラトに服を貸してくれたり親切な人なんだろうなぁ、と思う反面、彼の真実に繋がるあるメッセージを残しているようでかなり不穏。果たしてどんな秘密が隠されているのか、重要回として見逃せないことになるでしょう。
(登場怪獣の中では3年連続出演となるタガヌラーが楽しみだったり。キミのこと結構好きだよ僕!)
ではまた、次の機会に。
![[バンダイ(BANDAI)] ウルトラ怪獣シリーズ 242 ガボラ 対象年齢 3 才以上 [バンダイ(BANDAI)] ウルトラ怪獣シリーズ 242 ガボラ 対象年齢 3 才以上](https://m.media-amazon.com/images/I/41ALFfDu2LL._SL500_.jpg)