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デュエル・マスターズ WIN 第21話「復活!!邪龍ジャブラッド 」感想

邪龍の復活、ウインナーの味と共に

食べ物に釣られるドラゴンとかチョロすぎだよな~!ドギラゴン(漫画版)はどう思う!?

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  • 深淵より行われた極上の肉(ウインナー)の契約

 今回のデュエマWINはウィンが自宅で打倒カイザのデッキを構築している場面から始まりましたが、本筋は邪神くんたちアビスロイヤルが暮らす邪神ゾーンで繰り広げられました。邪神たちの首を獲りに来た《邪龍 ジャブラッド》の存在が明らかになり、邪神くんの「奴こそ真のドラゴン」といった凄そうな説明が入ったのが興味深かったです。(それよりも邪神くんがボルシャックや他のドラゴンを「ただのトカゲ」呼ばわりしたことにビビりましたが)同じアビスであるもののアビスロイヤルと敵対関係にある点なども少々気になるところです。

 そんな視聴者の興味をよそにジャブラッドを新たなる力にしようとする邪神くんたちの戦いが始まったのですが……部下たちの作戦が軒並みだった中ウインナーを使う展開には面食らいましたね。「極上の肉を贄として呼び出す」という理屈はまぁわかるものですが、邪神くんにとって極上の肉=ウインナーの図式が出来上がっているのが何とも笑いを誘います。そもそもがウィンにウインナーをチラつかせられたことでジャブラッドを誘い出す気になったわけですし、邪神くんへのウインナーの情熱は半端ないです。なおジャブラッドには1個しか与えないケチっぷり。

 これだけならいつも通りでしたが、何とジャブラッドもウインナーを気に入ったことにはこれまた愕然となりました。邪神くんと対等の関係と思われる邪龍がウインナーの味にあっさり陥落する絵面はあまりにもシュールの一言です。声や喋り方が如何にも大物っぽいだけに、ギャップをより激しく感じてしまいますね。深淵の眷属としてのジャブラッドの威厳は一気に落ちましたが、その分可愛らしさは数段増したように思えます。そして邪神と邪龍の両方を魅了するウインナーの底力に驚くと同時に、つまりそんな美味しいウインナーを用意出来るパパリンが実質最強なのでは?という考えが浮かんでしまう回でした。

 

 

  • 邪龍目覚めし時、生死の概念は深淵に堕ちる

邪龍(じゃりゅう) ジャブラッド 闇文明 (3)
タマシード/クリーチャー:アビスドラゴン/ACE
パワー9000
▪️W・ブレイカ
▪️このタマシードが出た時、または自分のアビスが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。
▪️自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
▪️自分のアビスが離れる時、かわりにカードを4枚自分の墓地から選び、シャッフルして山札の下に置いてもよい。

 ウィンが新たに手にしたもう1つの闇のキリフダ。「アビスドラゴン」というアビスロイヤルですら恐れる存在である闇のオーバーレアです。アビスにとっても待望となるであろう新しいドラゴンがついに登場しました。(ウィンもいつかはドラゴンを手にするだろうとは思っていましたが、ここまで早い入手は意外です)

 その見た目は骨だけになったドラゴンというショッキングなもので、ドラゴン・ゾンビ以上に死体が動き出したかのような存在感を放っています。また骨がむき出しになっている点は《黒龍神モルナルク》を彷彿とさせますが、この2体の関連性については今のところ不明です。

 カードとしてはコスト3のタマシードクリーチャーで、闇のクリーチャーorタマシード4枚の条件を満たすことでパワー9000、W・ブレイカー持ちのクリーチャーへと変貌します。加えてこのカードの登場時と味方アビスの攻撃時に墓地を2枚肥やす能力も持っており、墓地戦略を主軸とする【アビスロイヤル】にはぴったりの1枚。同じく墓地肥しが可能なタマシードクリーチャーである《深淵の三咆哮 バウワウジャ》に劣るものの、コストの軽さでは圧倒的にこちらが有利です。序盤はバウワウジャも含めた他カードと組み合わせて墓地のカードを増やしていくといいでしょう。

 そして最大の目玉と言えるのが味方アビス全体に付与する除去耐性。墓地のカード4枚をシャッフルしてデッキボトムに送ることで発動する置換効果となっています。上述の墓地肥しと見事に噛み合っているうえ、アビスの欠点でもあったライブラリアウトの危険性を見事に解消しています。無論アビスラッシュによる一斉攻撃との組み合わせは強力で、味方の攻撃で増えた墓地が実質耐性になり、デッキボトムに戻るデメリットも帳消しと至れり尽くせりです。

 何より《アビスベル=ジャシン帝》との相性は最高の一言。墓地からこのカードをアビスラッシュで出す際は1マナで出る2打点になるうえ、出てからはただでさえ除去されにくいジャシン帝をさらに堅牢にしてくれます。アビスの攻撃性・デッキ回転力をさらに高めるだけでなく弱点を諸々解消してくれた新キリフダとして、これからどんどん活躍していくことでしょう。

 

 

 というわけでウィンは新たなるキリフダを手に入れることに成功しましたが、あまりにもあっさり過ぎるスピード入手に唖然となりました。というか仮にも主人公の新カード入手イベントなのに主人公が何もしていない内にゲットするのはどうなの?と思ってしまいますね。現状ウィンは邪神ゾーンのことは何も知らないので介入するのは難しかったかもしれませんが、せめてジャブラッドと会話くらいはしてほしかったところです。

 一方でジャブラッドをデッキに加えてからのウィンとボウイのデュエマは中々に見応えがありましたね。個人的にはじわじわと追い詰められながらも諦めずに戦い続けたボウイの姿に胸を打たれました。(カイザに指摘された精神面の脆さを少しずつですが克服しているように見えるのが……良き)加えて「練習台」呼ばわりと相変わらずの無自覚煽りを決めるウィンとムキになるボウイが素敵で、順調に友達らしくなれている様子は実に微笑ましかったです。

 あとはデュエマ中のウィンがいつになく邪悪そうな笑みと言動を繰り返していた点、そしてジャブラッド入手の件が早くもカイザに知れ渡ったラストなど気になる描写がいくつかありました。特筆すべきはカイザにすぐさま情報が伝わっている事実で、あの場にいた中に裏切り者がいるのは確定と見て間違いありません。デュエマ直後にランナーが「走ってくる」と言って外に出ていましたが、まさかね……本当に誰がカイザと内通しているのでしょうか。

 

 

 そして次回は謎の2.5次元劇場が開幕!?10話のザコシショウコラボに続いて、またもや実写を絡めた特別編が繰り広げられるようです。デュエマジ学園」なる場所でカードの力を宿した生徒たち(それぞれ「トム・ブラウン」「インディアンス」というコンビ芸人たちが演じる模様)が出てくるのですが、果たしてまともにデュエマが行われるのか……おはスタでデュエマ検定のコーナーを担当している「桜本先生」も登場するとのことなので、案外デュエマクイズなどのバラエティが見られるかもしれません。

 また後半はこれまた10話と同じく総集編。今度はウィンとカイザの因縁を主にピックアップしていくようです。パパリンのくだりなど見ていて辛い場面があるものの、物語としても重要な展開なのでこれは外せませんね。ある意味で最もホットなこの2人の話を再確認するのはちょうどいいので、せっかくなので振り返ってみたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。