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2024年秋アニメ&特撮簡易感想 その6

 

 

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 『銀魂』のスピンオフ作品『3年Z組銀八先生』のスーパーティザーPVが数週間前に公開されました。アニメ化決定の初報から1年半以上経過し、つい最近変な動画まで出して未だにアニメの詳細が明らかにならなかったのですが、ようやくPVらしいものが公開されたことにどこか安堵を覚えます。続報が出てくれると待っている側としてもテンションが上がりますね。

 

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↑これまでのアニメ情報の所感については上の記事を参照。

 

 それで肝心のPVの内容についてですが、上の動画のサムネの時点である程度察していた通りでした。ほぼほぼ静止画でキャラが喋るだけのシーンと肝心のアニメーションが未完成……と結局まともにアニメの映像が見られなかったことには思わずズッコケてしまいます。ただ静止画芸は銀魂アニメの尺稼ぎなどでお馴染みであり、当時視聴していた人ほど懐かしい演出になっていたのも事実。実際僕も何だかんだで銀魂らしいなぁ~などと思わるにはいられなかったです。良くも悪くもいつも通りな、銀魂のノリを久々に味わえて楽しかったですね。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚

第29話「THE DARK ARM」

 浮竹さんの隠されていた真実が明らかになった今回。幼少期の不治の病を土着神「ミミハギ様」によって救われたという話は原作通りでしたが、それ以降の過去回想がほぼアニオリだったことに仰天しました。例によって彼の物語が盛られに盛られまくっており、その情報量の多さに驚かずにはいられません。(個人的にはミミハギ様の慈悲深い描写が印象的)そして自分の末路を察したうえでそれまでの生を感謝していた様子から、浮竹十四郎がどういう人物だったのかがわかりやすく掘り下げられた内容だったと思います。それにしてもおよねさんなるパワフルお婆さんは一体何だったろう……?

 何と言っても京楽さんと親交を深める過程が印象深かったですね。最中から始まった交流や海燕や総隊長の死を体験した時のやり取りなど、この2人だけだからこそ成り立つ友情が伝わってきます。浮竹さんにとって、京楽春水は素面で話し合える唯一無二の親友だったことは言うまでもないでしょう。それ故浮竹さんが身代わりになる最中、京楽さんは藍染と交渉するというそれぞれの戦いの場面転換に涙腺が緩みましたね。「戦いには2つある」という名言、ルキアたち次の世代に託す姿勢、どれをとっても理想的な優男だった浮竹さんの最期に涙せずにはいられない回でした。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(3期)

第3話「白色のセンター」

 かのんたちトマカノーテの活躍の次はいよいよLiella!のターン。新しい可能性の模索ということでまさかの四季がセンターに選ばれましたが、案の定困惑とプレッシャーに呑まれている様子にどこか切ないものを覚えました。2期の時点ではメイの付き添い的イメージがあっただけに、四季自身も分不相応ではないかという不安を抱いているように見えましたね。マイペースなようでいて、割と考え込みがちな四季の意外な一面を知れた気分です。またそんな四季だからこその“色”という話は多少強引ながらも、今のままの四季を肯定してくれるカラフルな在り方を個人的には評価したいところ

 そんな四季を引っ張るメイの活躍もさることながら、最後までリーダーの気質を見せた千砂都も今回の見どころ。最初かのんに相談しそうになっていたところを、すんでで止めてLiella!で決着を付けたことに好感が持てました。以前からの頼もしさもかのんと一緒だったからこそ、と考えると大きな一歩かもしれません。トマカノーテをまとめるかのんとは別の形で、千砂都の頑張りが見られて何よりです。

(あとかのん側は完全にマルガレーテがツンデレ枠になっていて微笑ましかったですねハイ

 

 

ぷにるはかわいいスライム

第3話「かわいいぷにるはスライム」

 今回は何と別冊コロコロコミックで掲載された読み切り版のエピソードがアニメ化されてびっくり。人間的ではなくペンギンのようなビジュアルだった頃のぷにるの様子が描かれ、現在以上に強烈なスライムネタに笑いが止まらなかったです。旅に出た前半分が人気になり、トロフィーまで貰うことになるテンポの速さはコロコロ本誌のノリを感じてどこか微笑ましかったですね。(ただこの出来事が本編とそのまま地続きという事実に慄きますが……)また回想のクリームソーダがラストでも出てくるシーンは、「いつの時代も変わらない2人の関係」を表わしていて素敵でした

 そしてキュティちゃん大好きなコタローとのやり取りは例によってコミカル全開。コラボカフェでぷにるとカップルを装ったり、はたまた小学生のチャンバラ大会でぷにるを小学生に仕立てるなどコタローが全力でぷにるを利用している点が余計に笑いを誘います。特に後半のチャンバラ大会パートでは刃牙やら刹那の見切りやらパロディネタも多く、元ネタを知っている人ほど印象に残るシーンばかりでした。(あとはぷにるのスライム所以の脆さも相まって、悪だくみが即座に頓挫する展開に安心感を覚えたり

 

 

来世は他人がいい

第3話「地獄の三角関係」

 前回ラストでチラッと映った3人目のメインキャラ「鳥葦翔真(とりあし・しょうま)」が本格登場。テンション低めの態度に反した重めの感情を曝け出していて、これまた胸がザワザワしてきました。吉乃から霧島の話を聞いて「代わりにそいつ殺したる」と言ってのける辺り、彼女に害する者を許さない忠誠心が丸わかりでしたね。(無表情ながら霧島に対して面白くない感情を抱いているのも伝わってきました)さながら姫を守る騎士の歪んだバージョンであり、吉乃からしたら大きな弟くらいにしか思われていない点も含め凄まじいギャップを残していったと思います。

 そして霧島の方はある意味で通常運転。別の女性と寝ているシーンだけでもドン引きものなのに、吉乃の家に忍び込んで寝ている彼女の髪を三つ編みにする謎行動には最早笑うしかありません。動機も「俺のことが嫌いなのかも」という子どもじみたものですが、自己完結に終わらず他人への好意も求めだす辺りは人間的に進歩していると言える……かもしれません。吉乃も下手に怒らず扱いをわかってきており、この2人なりに距離感が掴めているかのように見えてきました。

(余談ですが組の集会とか抗争の危険性とか、ちょくちょくアウトローな背景が進出してきてゾクゾクしますね)

 

 

ちびゴジラの逆襲

第43話「あなたの運勢占うやん

 ビオ姉さん、霊感商法に走る。スナック経営を盛り立てるために試行錯誤している様子は以前も描かれていましたが、占いで色々買わせようとするやり方にまで発展していた事実に苦笑いせずにはいられませんでした。リサイクルショップの品も絶妙に欲しくないモノばかりで、姉さんのなりふり構っていられないところに哀愁を覚えます。とはいえ経営が苦しいそぶりを見せず元気に嵌めようとするのは流石というべきですが。

 他にもそんなビオ姉さんの占いを信じる、占いミーハーなちびモスラが何とも可愛かったです。「片方失くしたイヤホンが見つかる」「ラッキーカラーは内出血した時の赤紫色」など微妙な結果ばかりなのに、速攻で乗せられるチョロさには最早愛おしさすら覚えます。最後の占いが当たったおかげで、余計に信じていきそうな勢いでちょっと心配になってくるレベルですね。

 

 

ウイングマン(ドラマチューズ!)

第1話

 桂正和氏原作のヒーロー漫画がまさかの実写化。(※番組の分類はドラマですが、内容がほぼ特撮だったので当ブログでは「特撮」カテゴリーとして扱います)原作から大幅に設定を変えているらしく、舞台も現代ながら古い特撮作品ばかりの名前が出てくる内容が印象深かったです。『電磁戦隊デンジマン』に『宇宙刑事ギャバン』の名前や主人公の部屋と、東映製作だからこそ出来るネタ満載で特撮オタクとしては見ていてニヤリとさせられっぱなしでした。

 ストーリーに関してはまず主人公「広野健太(ひろの・けんた)」のキャラクターが強烈でしたね。自作のコスチュームで慈善活動するのは良いとして、同級生を助ける際のヒーロームーブをかますシーンには軽く引いてしまいました。共感性羞恥を誘うこの行動をヒーローに酔っていると見るか、それともどんな時でもブレない強さと見るかで彼の評価が変わりそうです。まぁ何だかんだで好感が持てる若者に仕上がっていると思うので、この先どうなっていくのかを見定めておきたいところ

 そして「ポリドムス」なる異次元世界からやってきたヒロイン「アオイ」の登場から、少しずつ殺伐とした空気が侵食してきているのがまた面白かったです。ベタな設定ながら、侵略者の存在には緊張感を覚えますね。何より「ドリムノート」によって自作ヒーロー「ウイングマン」への変身能力を手に入れた健太が、本気の戦いについてこれるのかと心配せずにはいられなかったです。

 

 

 ちなみに銀八先生のアニメ情報の余談ですが、本当のPVは12月のジャンプフェスタ2025にて発表する模様。今度は流石にネタに走らずちゃんとしたものを見せてくれるでしょうし、実際のアニメの出来についてはこちらで判断した方が良さそうです。何はともあれ来年の10月に放送が決定するなど、着々とアニメが近づいていて本当に安心しました。2か月後の本当のPVも楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。