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2024年夏アニメ簡易感想 その21

 

 

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 突如銀魂のYouTubeチャンネルにて謎の動画が投稿されました。サムネで実写のエリザベスが普通の道を闊歩している時点でシュールな動画ですが、肝心の内容も「『銀八先生』の進捗はどうなっているのかを探る」という意外なものだったのがおかしかったです。しかしそのおかげで、銀八先生のアニメ化の話が来ていたのを思い出しました。そういえば初報から全く音沙汰がなかったので忘れていましたが、こうした形で記憶から呼び起こしてくれるのも面白いですね。

 

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↑銀八先生アニメ化決定時の所感は上の記事を参照。

 

 さてそんな動画に関してもう1つ、動画に出演している銀魂の元担当編集・大西恒平さんの存在が印象に残ります。というのも大西さんは銀魂の100話にて登場したジャンプの編集者・小西というキャラのモデルになっている人物だからですね。そんな大西さんの見た目が漫画やアニメの小西そのままだったことに、少々変な感動を覚えます。初めて見たのにこの顔に見覚えがある……!とばかりに、大西さんを見られただけでもこの動画があって良かったとほんの少しだけ感じました。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第6話「策略の四次元空間!!」

 前回の続きであるブラックホールと“完牙(かんげ)”「ダルメシマン」の戦いは、ゆで理論が超絶炸裂した回にもなっていました。影に潜み相手を吸引するブラックホールの四次元殺法もさることながら、対するダルメシマンも体の斑点(スぺクル)などを自在に操作して多彩な技を繰り出すので見ていて実に楽しかったです。斑点が穴になったり黒い球になったり、顔だけドーベルマンに変化したりと意味不明なものも多いですが、こうしたシュールな絵面を勢いとパワーで突き通すのもキン肉マンらしさと言えます。(唾液のシールドについて「手術室の無影灯の役割」というアニオリ説明があったのがここすきポイント)

 そしてこの回は何と言ってもブラックホールのタフネスが最大の魅力。ダルメシマンに自分の技をことごとく攻略されながらも、諦めずに立ち上がって逆転する姿は本当にカッコよかったです。奮起する理由もステカセやカーメンの死に様に報いろうとする、悪魔超人なりの友情に則っているので見ていて目頭が熱くなってきます。ダルメシマンの心理を利用した罠「犬の好きな骨の形に似ている穴」とかいう理屈はいつ見てもそうはならんやろ、となるを駆使した華麗な逆転劇は、結果を知っていても奮い立ちましたね。宮田俊哉さんの演技も素敵でしたし、ブラックホールのクールなキャラクターを再確認出来ました。

 

 

しかのこのこのここしたんたん

第7話「シカコレとか配信とかおもてなしとか    」

 前回ほどではないものの短いエピソード3本立てだった今回。前半はパリコレのシカ版・シカコレの存在に目が点となり、中盤は配信中に発生したのこたんのツノの異常発達に困惑させられました。いずれもこしたんが「何それ!?」とばっかりにツッコむ中、周囲はさも当然のように受け入れているのが本作らしい狂気を感じさせてきます。(まぁそんなこしたんもガラスの仮面テイストでシカコレ用の特訓で徐々にノリノリになっていくのですが)個人的には如何にも重要なイベントのように解説されていたシカコレが、開催の様子すら描写されずにナレーションで終了するフリーダムさにクスっときました。

 そして目玉となる後半では千春の兄にして喫茶店のマスター「燕谷善治(つばめや・よしはる)」のリアクションが大きな見どころになっていました。のこたんの存在と言動に困惑しつつも、彼女に合ったおもてなしを模索する姿勢には大いに感服させられます。シカへの対処としてはだいぶズレた思考に陥っていましたが、どんな相手でも客として繊細に接する辺りに接客のプロとしての矜持を感じますね。マトモ側の住人かと言われると正直そうとは言い切れない(アニメではまだ描かれていませんが妹への凄まじい愛の暴走とありますし)のですが、結構好感が持てる人物になったのではないでしょうか。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第20話「太陽のピアス」

 列車内で繰り広げられた太陽VSハクジャの戦いは、朝野家事故死の真実が同時に明かされる展開に驚愕することに。ハクジャこと白井さんが太陽の両親と知り合いというだけでも驚きなのに、彼女の葉桜投与まで関わっていたのは予想していませんでした。ハクジャは自分のせいで太陽の両親を奪ったと自責の念に囚われていますが、巻き込まれたようなものなのであまり責める気にはなりませんね。むしろ上辺だけの言葉でタンポポに引き入れた、皮下たちに対する憤りが湧き上がってきます。

 そしてその事実に対して様々な感情を見せる太陽にハラハラしました。怒りに呑まれ暴走しかけるのも当然と思う中、六美の言葉で冷静さを取り戻す展開はベタですがウルっときますね。亡き家族への想いや激情を、今生きている大切な人のために制御する主人公に胸が熱くなってきます。さらにハクジャへの思いやりにも溢れており、最期を看取るシーン含め太陽の強さと優しさを思う存分堪能することが出来ました。(その後は新手にやられたり二刃たちに助けられたりしましたが、それもまた太陽らしいと言えます)

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第121話「わが青春のMIK」

 まさかのMIK解体というショッキングな新事実から、結構胸熱なラストに繋がって感動。ゴーハ堂及びダークマター帝国に屈したと見せかけて、ダマムーを守るように手を回していたフェイザーの手腕にグッときました。マニャやランランそれぞれに根回しを済ませている判断の早さにも惚れ惚れさせられます。またマナブを切り捨てるような演技をしつつ、彼に後を託したのが素敵ですね。表向きは大人の対応をしながら、裏では戦意を燃やす戦い方がクールに映っていたと思います。

 マナブに関してもMIKを守りたいという一心でフェイザーに立ち向かっていたのが素晴らしかったです。自分が成長してこれた思い出の場所のために戦える若さは、見ていてどこか誇らしく思えてきます。(役職に揺らぎかけたのはまぁいつも通りということで)デュエルでは敗北してしまったものの、SPグラファガス・プラズマセイバーによるマキシマム召喚封じ・ロック戦法など例によって強力な戦法を見せてくれたのがまた良き。

 そしてユウナがダークマター帝国に協力している事実ですが……まぁ納得といえば納得ですね。2年目ラストで意味深な表情を見せていましたし、何よりユウナが想いを寄せる遊我を助ける側につくのは当然と言えるでしょう。ムツバ重機すらも支配下に置く寸前まで来ており、着々と前作と同じ状況に導いているのがちょっと怖いですね。このまま最後にはSEVENSと同じ未来に帰結してしまうのか、気が気でなりません。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第46話「スペースブリッジでどこにとぶ?」

 何かと怪しかったゴースト、というよりはクロフト司令の本性がついに判明。トランスフォーマーの殲滅を目論んでいるのはマンドロイドと組んでいる時点で予想出来ていましたが、スペースブリッジでサイバトロン星まで支配するつもりだったことに結構驚きました。バンブルビーと渡り合えるロボット兵士「ゴイド」まで投入し、本格的にトランスフォーマーと戦おうとしているのが伝わってきますね。彼女がそこまでする動機は何なのかも気になるところです。(あとラストのショックウェーブを見る限り、洗脳したトランスフォーマーを暴れさせることで民衆のトランスフォーマーへの不信を煽る狙いもありそうです)

 そんなクロフトとは対照的に、彼女の弟のシュローダーは例によって愉快ながら良心的。これまで同様バンブルビー推しを発揮しており、今回のちょっとした癒しになっていました。また侵入したロビーの言葉に耳を傾けてくれるなど、話の分かる人物として描かれていたのが印象に残ります。姉とは違いトランスフォーマーへの偏見や憎しみを持たない、「理解のある大人」ポジションに収まっていたので安心感がありましたね。それだけにクロフトとまともに会話も出来ず、ビーと一緒に捕縛されてしまったラストが不穏で切なくなるのですが……2人の安否が心配になってきます。

 

 

 連載が終わり、アニメも一応完結したものの未だに存在感を放ち続ける銀魂。ジャンプにまつわるネタが出てくるたびに話題になっていますし(最近だと『呪術廻戦』がもうすぐ完結する際に銀魂特有「終わる終わる詐欺」が取り上げられましたね)、本作の影響力は絶大であることを改めて実感します。こうした唯一無二性も銀魂の魅力なのかもしれないと思わずにはいられない今日この頃でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。