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2024年夏アニメ簡易感想 その6

 

 

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 当ブログでも度々取り上げている漫画『ぷにるはかわいいスライム』のアニメ情報がついに解禁。あまりにも急に来たので正直意表を突かれた気分ですが、何だかんだで嬉しさが勝りましたね。アニメ化決定の初報から半年以上経過していたのでずっともどかしかっただけに、ようやくアニメ化する実感を得られたのは喜ばしいニュースでした。

 

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↑ぷにるアニメ化決定の話については上の記事を参照。

 

 そして念願のアニメ映像が公開されましたが、予想以上に柔らかくてなめらかな作画が印象に残りました。わずか数秒の映像ですが、スライムであるぷにるのプルプルとした質感を見事に表現していると直感で理解しました。何より思ったよりも気合が入ったアニメ化らしいことに少々感動させられます。10月と具体的な放送時期も明かされ、アニメ化への期待が膨らみ続ける情報になっていたと言えます。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第1話「新たな歴史の幕開け!!」

 前回の第0話を終え、いよいよキン肉マン新章がスタート。テリーマンが正義超人代表として三属性超人不可侵条約が結ばれる過程、その後完璧(パーフェクト)超人の本隊が襲撃してくるといった序盤の流れが丁寧にアニメ化されていました。平和になったかと思いきや、突然謎の集団が宣戦布告してくる構図はハラハラとワクワクが同時に湧いてきますね。ストーリーの進み方もテリーが逆襲する場面までじっくりやっていたので、波乱の展開が始まったことを実感しやすくなっていたと思います。(ただアニメになったことで説明台詞がやたら多いことがちょっと気になってしまったり

 何よりテリーたちの前に現れた完璧超人のエリート集団である完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)のインパクトが印象に残ります。条約を認めず破約まで持ち込む点も去ることながら、正義超人たちに力で圧倒してくる様子は中々に衝撃的。まとめ役である“完武”「ストロング・ザ・武道」の使う零の悲劇で、仲間の超人が人間になってしまう瞬間なども絶望感を加速させていたと感じています。テリー以外のアイドル超人が出てこれない辺りも相まって、勝てる気がしない状況故の高揚感を湧きたたせてくれる始まりになっていましたね。

(また余談ですが、今回から流れたOP「LOVE & JUSTICE」にも地味に興奮しました。キン肉マンアニメに古くから関わっている森雪之丞さん作詞だけあって、「その正義に愛はあるのか」といった歌詞が響きますね)

 

 

しかのこのこのここしたんたん

第2話「シカ・ミーツ・暗ガール」

 こしたんのヤベー妹「虎視餡子(こし・あんこ)」来襲!前回ラストの時点で凄まじい形相を見せてきましたが、今回はその時以上のインパクトで視聴者の度肝を抜いてきたかと思います。異常なまでの姉への愛とそれ故にのこたんを徹底的に排除しようとする姿勢は、お手本のようなクレイジーサイコなシスコンそのものでした。顔芸に加えてドスの利いた声の数々が炸裂したおかげで、彼女を知っていた身でも結構ビビってしまう場面がありましたね。(姉のことが絡まなければ大人しい子なんですよこれでも……)またシカ部についてはこしたん自身が割とノリノリになってきたのもあって余計にややこしいことになっているのが面白すぎました。

 そんなのこたんVSあんこによるこしたん争奪戦では、虎視虎子のクイズ対決という名の黒歴史暴露大会が繰り広げられることに。プライベートなことからシュレディンガーのブラといったセクハラ全開まで、こしたんのプライバシーガン無視の問題の数々には笑いつつも同情を覚えます。最終的にはあんこの暴走→こしたんへの流れ弾をのこたんが庇って認めるという予想外の流れになるところまで非常にシュールでした。(個人的には『フランダースの犬』パロディからあの世のシカに蹴り飛ばされるのこたんで吹きました)シカせんべいが意外な布石になっていたりと、油断出来ない本作のノリがこれでもかと発揮されていましたね。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第15話「夜桜の血」

 前半は辛三VSノウメンの激闘からスタート。実力でも辛三に喰らいついてくるノウメンの実力に衝撃を受けたうえ、ホテル客全員を人質に取る戦法に少々愕然とすることとなりました。そんな敵方らしい凶悪さに緊迫した分、逃がされた太陽があの手この手で解決して回る展開にグッときましたね。辛三の射撃もサポートしてみせるシーンも驚きでしたし、前回危惧していた主人公の力不足で終わらなくてホッとしました。(何よりも辛三が太陽を足手まといだと思わず、全幅の信頼を置いているのがここすきポイント)

 しかしその後の山ちゃんボイスが渋い謎の男によって太陽が負傷した瞬間はかなりショッキング。夜桜の関係者なのかと気にする暇もなく、時間差で血まみれにしてみせた手腕が何とも恐ろしかったです。そのうえ夜桜邸の襲撃など、息をつかせぬ間に敵が襲い掛かってくるシリアスっぷりも見逃せません。兄弟たち個人個人は強くて安心感があるのですが、それでもどうしようもない状況に追い込まれているのがわかりやすく伝わってきてハラハラが止まらなかったです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第116 話「そういう所がムカつくんだよ!」

 遊飛がダークマター帝国側についてしまい、どうなってしまうのかと心配していた回。しかしいざ蓋を開いてみれば、遊歩の真意を問いただしたい遊飛の苛立ちが真っ先に目に飛び込んできました。意味深発言と訳知り顔を繰り返すズウィージョウに当たってきた時は驚きましたが、それだけ彼の焦燥が表に出ていると言えます。知らないことがあまりにも多すぎるうえ、遊歩やズウィージョウは何かを知っているうえで隠しているのが気に入らないのはまぁわかる気がしますね。遊飛のどこか思春期染みた感情もあって共感を覚える場面がチラホラありました。

 対してズウィージョウはそんな遊飛に「覚悟」を問いかけるなど相変わらず。ベルギャーの同胞の復活を望んでいないのは予想通りとして、戻れない道に進む遊歩への厚い信頼を発揮していたのは意外でしたね。ただ遊飛の質問に関しては有耶無耶にされた感じがあるものの、こちらについた以上は遊歩のために戦う決意を固めろ!といったズウィージョウの忠告は読み取れました。まだまだ分からないことだらけですが、ダークマター帝国側もまとまってきているのは良しというべきでしょうか。

(あとデュエルパートでは遊飛がハイブリッドライブ・バンパーの罠カードをセリフで全て説明して失敗する、お手本のフラグ回収をかましてきてクスっときました)

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第41話「うちゅうかいじゅうあらわる!」

 ディセプティコンの航空参謀「スタースクリーム」がついに本格登場。初っ端から仲間を引き連れてゴーストから脱走、出くわしたロビーたちを人質に取ろうとしたりと期待していた悪党ムーブを見事に決めてくれました。何より吹き替えの佐藤せつじさん渾身のアドリブが痛快で、スカイワープたちとのうるさいやり取りには少々クスっときましたね。おかげでスタスクの小物っぽくて憎めないイメージをより高めてくれたかと思います。テンションの高い喋りっぷりから何となーく熱血ナレ太郎の思い出したり……

 それでいてメガトロンへの不信感を仄かに出していたりと、単なる悪役で終わらないのが本作のスタスクの面白いところ。「自由になったディセプティコンを捕まえて牢屋に放り込むのが正義の味方か!?」という訴えもわからなくはないですし、スタスクの代名詞である「裏切り」がメガトロン側に当てはまっているのが皮肉に思えます。(まぁディセプティコンはナチュラルに危険な奴が多いので捕えるのも仕方ないとは思いますが)単なる悪役では終わらない本作のスタースクリームが、どのような結末を迎えるのか俄然興味が湧いてきました。

 あとはサブタイにもある宇宙怪獣「ドゥエラー」も印象的。初代アニメの如く謎のモンスターが脈絡なく出てくる展開にシュールなものを覚えつつ、触手だらけの怪物というビジュアルに最初ギョッとさせられました。トランスフォーマーにとって天敵のような生態をしている怪物が何故こんな地下にいるのかも気になりますね。

 

 

 上のぷにるに関してはもう1つ、キャスト情報にも注目したいところ。現状2人だけですが、本作の主役であるぷにるとコタローを演じる声優さんが発表されたのは見逃せません。

 

 

 まずぷにる役の篠原侑については、上の動画で聞いた時のぷにるの甲高い声が特徴になっていました。元々中性的なキャラクターであるぷにるを表現するにはなるほどこの声はピッタリと言えるかもしれません。そしてコタロー役の梅田修一朗さんですが、ツッコミの様子がBEYBLADE X(ベイブレードX)』のバードそのままでちょっと変な笑いが出たり……まぁともかくどちらも適役だと思うので、アニメで早く2人の声をじっくり聴いてみたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。