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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その21

 

 

 

 週刊少年ジャンプで連載され、アニメも劇場版まで展開した『銀魂』。ギャグもシリアスも面白い本作が完結してからしばらく経過した後、銀魂20周年記念のイベントが開催された模様。僕は行っていないのですが、実際に足を運んだ人たちによると「冒頭からいきなりワンピースのナレーションが始まって、きただにひろしウィーアー!を歌いながら入場してきた」と聞いて笑い転げてしまいました。このやりたい放題っぷりはまさに銀魂らしくて安心感を覚えますね。

 そしてイベントの最後に3年Z組銀八先生』のアニメ化決定というまさかの発表がされたようです。いわゆる公式学パロである銀八先生はアニメ本編のおまけとしてちょくちょく挿入された程度だったのですが、本編を丸々アニメ化するのはかなり意外です。銀八先生の原作をしっかり読んだわけではないのでどうなるのかは未知数ですが、この発表でちょっと気になってきましたね。もし機会があれば是非チェックしておきたいです。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第10話(第146話)「サトシとラティオス!」

 前回のラストでラティアスが見せてくれたラティオスの危機、そんな彼ら兄妹を救うためにサトシたちが奔走した今回。敵がポケモンハンターということもあり、『ダイヤモンド&パール』でサトシたちを苦しめたポケモンハンターJとの激戦を思い出しましたね。サザンドラの手ごわさもさることながら、それ以上にハンターが装備していたポケモンをブロンズ像にするマシンが驚異的。短い出番だったものの、このハンターがポケモンを商売道具としてしか思っていないことが伝わってくるインパクがありました。

 そんなハンターたちからラティオスたちを守る最中、彼らの心を開かせようとするサトシたちの優しさが印象に残りました。同じようなシチュエーションでサトシに救われたラティアスが説得に加わってくれたのもあって、ラティオスがサトシの作戦を信じるようになるまでになる流れにグッときます。アニポケでは定番の流れですが、その分安定感のある内容だったと思いました。

 またラティアスラティオスがアルトマーレに訪れたラストには度肝を抜かれました。カノンや彼女そっくりの少女まで映るなど、映画『水の都の護神』の要素を短い時間にこれでもかと入れてきたことには呆然とするほかありません。(BGMも映画と同じもので大変良き……)去年の夏にリバイバル上映を見た身としてはある意味でタイムリーな、素敵なファンサービスでしたね。

 

 

スパイ教室

第10話「MISSION 《愛娘》Ⅲ」

 ウーヴェ氏護衛の任務も順調の中、今回はグレーテの繊細な心情が語られていました。メイド長の「オリヴィア」との口論で珍しく態度を荒げていたことには驚いたものの、彼女の「愛されたい」という感情が見え隠れしていたのは興味深かったです。政治家の家で愛想よく振る舞えなかった故に父親に冷遇されていた回想シーンもあり、愛情に飢えていたからこそ人を愛す努力を怠らなかったという、グレーテの張りつめた裏側がわかりましたね。(その背景からコードネームを愛娘に決めた辺りにグレーテのいじらしさも感じられます)クラウスへの過度なアピールも、そんな愛情への飢えから来ているということでしょうか。

 さらに襲撃してきた暗殺者がグレーテの変装であること、そして今回の任務にクラウスは不在というとんでもない事実にも驚愕。恐らく任務中にジビアたちが会っていたクラウスもグレーテの変装なのでしょうが(クラウスは今頃別任務ということでしょうかね?)、ここまで1人で頑張っていた彼女の心労に思わず憂いを覚えてしまいました。仲間のために自分を犠牲にし、無理をしてしまうところはある意味クラウスそっくりで心配してしまいます。だからこそ度々疲れたグレーテを気遣い、時には尋問してでも背負っているものを分けてもらおうとするリリィのリーダーシップに感激させられますね。ここから彼女たちだけでもどうにか戦い抜いてほしいです。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第11話 「まひろと女子のたしなみ」 

 女子の好きなモノが流行る中、まひろも少しずつ女子らしくなっていくのを実感した今回。前半はクラス内での占いブームに乗っかる形で仲間と遊んでいましたが、ネガティブかつ中二要素全開の占いを如何にして明るくするかで奮闘していたのが何ともおかしかったです。そこからまひろの誕生日の話にシームレスに移行した時はちょっと困惑しましたが、当人がサプライズを隠すもみじたちに避けられたことにショックを受ける展開にどこか微笑ましいものを覚えました。その後キチンと祝ってもらえたことも含め、まひろが今の生活を大切に想っていることが伝わりましたね。

 後半はリップクリームのプレゼントから始まったオシャレの話へ。いつになく自分の可愛さに自覚を持ち始めるものの、例によって男子を惑わせるわ先生に注意されるわとトラブル続きだったことにクスっとさせられます。ただ元は引きこもり男子だったことを考えると、自分の身だしなみに気を付けるようになったことは大きな前進と言えますね。みはりを巻き込んでのファッションショーも積極的になっており、ほっこりすると同時にまひろの成長にどこか感慨深いものを覚えました。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第35話「C-MOON その②」

 何か突然ホラー展開が始まった……徐倫が生きていることに焦るプッチ神父ですが、彼に迫る徐倫の腕の演出などが完全にホラー映画のそれで変な笑いが出てしまいました。またC-MOONの裏返り能力の対処法として「メビウスの輪」を持ち出してきた展開も印象に残りますね。味方側としてはかなりぶっ飛んだ絵面が多かったものの、徐倫の揺るがない気迫もあって見ている内にあまり気にならなくなりました。

 そしてこの回は何といっても承太郎の帰還が最高の一言徐倫の危機に突然の時止めからの3部BGM+スタプラのオラオラコンボと興奮する要素が満載でした。またあの承太郎が戦線に復帰したことによる安心感もそうですが、それ以上に親子の再会が果たされたことにも感動させられます。娘に「成長したな」と言葉を残してあげる承太郎、そんな父の手にどこか感激する徐倫の表情はどれも絶妙でしたね。

 あとはしぶといプッチが天国への位置を見つけ出す後半も印象的ですが……フワーを浮かんでいくシーンが予想以上にシュールで笑ってしまいました。(原作を読んだ時はそこまで変に思わなかったのですが)とはいえプッチの方も時が止まった世界に入門するなど、緊迫感溢れる演出も満載。次回からのプッチのスタンド最終形態への期待が高鳴ります。

 

 

ブルーロック

第23話「LUCK」

 蜂楽の覚醒を読んで先回りしていた潔。この時点では間違いなく凜の予想を超えていたものの、最終的には運の差で凜に敗北する展開がいきなり炸裂したことに放心させられました。しかも潔が最後のチームメイトとして選ばれるなど、冒頭の内容とは思えないくらい話が進んで感情が追い付かなかったです。しかし潔的には当初の目的であった蜂楽とのタッグは果たせたことですし、何より同じタイプの凛との共闘には見ている側としてもワクワクさせられますね。

 そして絵心による運の話にも何となく理解。偶然に備えてどれだけ行動出来るかがカギとなるという理屈は今回の試合で十分に描かれていたので納得がいきましたね。ここからは世界選抜チームとの対決になりますが、凛と潔の化学反応だけでなく、今後は彼らの運に備える心構えが重要になってくるのだろうと予感させる内容でもありました。そして最後に対戦相手として立ちはだかってきた選抜チームの連中、これがまた例によってアクが強そうでドキドキさせられますね……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第50話「戦艦ラッシュデュエル!」

 苛烈を極めていくユウディアスとズウィージョウの戦艦ラッシュデュエル。前回の塩試合っぷりを徹底していたズウィージョウが、またもやモンスターによるリアルダイレクトアタックをしてきたことに愕然としました。あくまでもアースダマーを使用した武力によって戦争を終わらせようとするズウィージョウの底知れない狂気に加え、ボロボロになりながらも戦い続けるユウディアス陣営を心配せずにはいられない展開でした。

 対して遊飛陣営VSアイツ陣営は胸熱展開の連続連撃竜ドラギアス魔将ヤメルーラ彩光のプリマギターナといった『SVENS』時代の仲間のエースが集結した時はテンションが上がってしまいましたね。何より本格的な殺し合いを仕掛けてくるズウィージョウに立ち向かうため、そしてダマムーを救うために「楽しいラッシュデュエル」を貫く姿勢に胸打たれます。

 他にはやはりユウディアスがラッシュデュエルを知るきっかけになった出来事が衝撃的でしたね。1話で名前が出てきたゴウラシ湯の登場だけでも驚きなのに、オーティスの遺跡らしきものまで姿を見せたシーンは目が離せませんでした。もしや前作では回収されなかったセブンスの書の謎が明らかになるのか?などとつい期待してしまいますね。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第8話「会敵!」

 本番組開始時点から存在を匂わせていた謎の敵がついに登場。ただし例によって声の身の登場であり、ゼロに対して警告をしてくるだけだったのでちょっと肩透かし感がありましたね。とはいえ奮闘するニュージェネメンバーをあざ笑う、敵の悪辣な性格を読み取れたのは収穫と言えるかもしれません。

 またディメンションナイザーの意匠がゼロに似ている点をゼロ本人が言及するのも注目ポイント。送ってきた未来人が一応は協力者ではあるものの、その思惑が如何なるものなのか疑念を抱きそうになるほど本筋が進みましたね。

 それはともかく今回はエタルガーセレブロなど、人の心を弄ぶ敵たちがピックアップされていました。片や各ウルトラマンにとっての強敵のダミーを召喚し、片や文明自滅ゲームのために暗躍する、そんな性悪な連中は中々に強烈です。その分ギンガとビクトリーが合体したギンガビクトリーや彼らを合わせたウルトラ10勇士など、燃えるシーンも多かったです。

 

 

 ちなみに上の銀八先生のアニメ化の際に告知アニメーションが公開されたようなのですが、後々YouTubeでも見れるようになりました。それが下のこちら。

 

www.youtube.com

 

 坂田銀時本人と銀八先生の絡みというだけでも面白いのですが、個人的には「スパイや呪術師に転職する」のくだりで特に笑ってしまいました。イメージ映像のパロディ完成度の高さも相まって破壊力抜群です。こういった無法のパロディこそ銀魂の真骨頂だなぁ……と、改めて思うことが出来ましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。