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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その17

 

 

 

 動物型機械生命体ホビー「ゾイド」の第2次ブームを起こしたシリーズ最初のアニメ『ゾイド -ZOIDS-』。そんな今もなお人気の高い初代ゾイドが40周年記念企画で再放送されることが決定しました。かつて放送していたアニメを幼い頃に見た身としてもかなり嬉しい情報ですね。

 当時僕は本当に幼かったのでかなり朧気ですが、主人公のバンの活躍や相棒のシールドライガーブレードライガーのカッコよさに惚れ惚れしたという記憶は何となくですが残っています。またアニメに登場するゾイドのCGも印象に残っていますね。あの時代のCGとしてはオーパーツレベルのクオリティで、上のツイート映像からもそれが感じ取れます。あの頃見た機械生命体ゾイドの感動を今の人々に見てもらえると思うと喜ばしい限りです。

 ただ放送はTOKYO MXだけの模様。MXで放送すること自体は決して悪くはないのですが、地方の人たちは見れないというのは何とも寂しいですね。今すぐでなくてもいいので、順次他の地方局でも再放送してほしいところです。下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第8話(第144話)「ジュペッタのさがしもの!」

 今回はアニポケではお馴染みの人とポケモンの絆を描いた感動ストーリーが展開されました。家に忍び込んで物を盗むジュペッタをサトシたちが捕まえようとする最中、彼が持ち主を探している事実に胸打たれました。ジュペッタはぬいぐるみから生まれたポケモン」という設定を活かし、離れ離れになってしまった女の子との再会を願う内容を仕上げてきたことにも感心させられます。女の子が昔くれたハートの髪飾りと似たようなものを付けて、彼女に見つけてもらおうとするジュペッタがまたいじらしくて涙が出てきてしまいそうです。

 サトシたちも積極的にジュペッタに協力してくれる中、ジョーイさんが持ち主の女の子だった事実には驚かされましたね。そしてジョーイさん自身もぬいぐるみを探していたこともあり、念願の再会が感動的に描かれたことにウルっとさせられます。それ以外にもジュペッタのためにアクセサリーを迷わず手放すカスミや、同じ捨てられポケモンだったことから親身になるサトシのゲンガーなど、ポケモンの心の傷を癒してあげようとする優しさに満ち溢れた回だったと思いました。

 

 

スパイ教室

第8話「MISSION 《愛娘》I」

 グレーテお前、そういうキャラだったのか……不可能任務前の短編も終わり、いよいよ本編時間軸に物語が戻ってきた最中、グレーテの脳内ピンクっぷりに軽く引いてしまいました。以前からクラウスを慕っていることは知っていたものの、まさか自分から積極的に夜伽に繰り出そうとしてくる行動力を発揮してきたのは予想外でしたね。一見おしとやかそうでいて、実は天然ボケのクラウスがツッコミに回るほどの色ボケだったグレーテに笑いが止まらなかったですよえぇ。(しかも惚れたきっかけが着替えを覗かれた瞬間からというよくわからないものなのが……)

 とはいえクラウスを心配する気持ちは本物であることがわかったのは良かったです。任務のこなしすぎでらしくないミスをするクラウスを想い、彼を騙す後半は見事の一言。グレーテお得意の変装でリリィに「悪意のない攻撃」をさせたシーンは爽快感抜群でした。一方でまたもや味方に利用されるリリィェ……何より少女たちの身を案じて無理をしすぎているクラウスに、自分たちはやれることを証明したのが上手かったです。過保護になっていたボスに、仲間たちを頼る本当のチームプレーを教えようとしたグレーテの行動力には拍手を贈りたいですね。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第9話 「まひろと年末年始」 

 サブタイにもある通り年末年始のイベントが描かれた今回。前半はクリスマスに出かけたみはりを追うまひろの妹煩悩な様子が印象的でした。普段だらしのない態度な割に妹に何かあったら自分から外に出るくらいには彼女が大好きであることが感じられてほっこりさせられました。またもみじを連れてきた結果彼女とのデートだと疑われる展開も含め微笑ましかったですね。そんな中もみじが中二病に罹っていたことが判明したシーンにもクスっときたり。(まぁあの年頃ならそういった趣味に走っても不思議ではない)

 その後大晦日をあっという間に過ぎ、後半ではお正月の初詣にいくことに。ちびっこ勢揃いという状況の中、みはりが甘酒で酔っぱらったシーンにはびっくりしましたね。真っ先にまひろにべったりする辺り、やはり本音は兄への甘えたい感情があるのだということが伺えます。そしてただの甘えん坊ではなくキス魔になるみはり厄介さに驚きつつ、そんな状況で実害に遭ってもブレない美夜に敬意を表したくなりました。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第33話「新月の重力」

 ウェザーを亡くし悲しみと迷いに暮れる徐倫……が冒頭描かれていたものの、その後のギャグシーンに爆笑してしまいました。一旦眠って起きた直後にワニに物を投げる徐倫の切り替えの早さもさることながら、彼女に渡した指輪を速攻で投げ捨てられたアナスイにじわじわきます。こっそり指輪を嵌めるシーンや徐倫の行動力に胸打たれる様子など徹底して気持ちが悪いアナスイですが、これに関しては素直に同情してしまいますね。健気だけど当人に気持ちが伝わらない、そんな人間臭い殺人鬼の不憫っぷりが面白おかしいコミカルさでした。

 しかし本筋は至ってシリアスそのもの。ケネディ宇宙センターに向かう途中で発生した重力異常のインパクトは絶大でした。“後ろから水平に落ちていく”という現象の、意味はわからないものの伝わってくる脅威は半端なかったです。加えてその重力を発生させたプッチ神父の新たなスタンド「C-MOON(シームーン)」の不気味さも印象的。平衡感覚がおかしくなりそうな光景の中、ただ1人正常な重力下で歩いて後ろに現れるシーンにはドキッとさせられました。感情が読み取れないスタンドのデザインも相まって、恐怖におののいてしまいそうになるラストでしたね。

 

 

ブルーロック

第21話「俺がいない」

 潔たちのチームの超連動を持ってしても追いつけない凛の強さ。ありとあらゆる状況と選手の行動を予測し、自分の思うがままの状況に持っていく「傀儡師」が如き能力を発揮する凛に衝撃を受けました。後半の時光を利用したボール運びや潔の頭をかするシュートなど、今回は終始凛の圧倒的な実力がフィールドを支配していたと言えます。

 しかしそんな凛が馬狼の悪役プレーに翻弄されるシーンには一転してスカッとしましたね。どこまでもセオリーに則った強さだからこそ、味方からボールを奪うというありえない行動を読み切れないというのはいい抜け道です。潔も凛を破るために型破りさも必要だと考えるなど、ようやく敵の突破口が見えてきた展開には思わず心が震えますね。

 その一方で、蜂楽が潔と凛の戦いから取り残される様子には胸が締め付けられました。“かいぶつ”を求めている蜂楽ですが、そのかいぶつの強さに自分がついていけなくなったらどうなるのか?といった疑問がそのまま提示されたかのような感覚を覚えます。同時に他のプレイヤーと比べても他人に依存している蜂楽が、どうやって潔たちに負けないエゴを獲得するのか興奮してきましたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第48話「ベルギャー星危機一髪」

 前回のラスト、ダマムーの力でベルギャー星に辿り着いてしまった遊飛と遊歩。図らずも目的地であるユウディアスの故郷に来てしまいどうなるのかと思いきや、前回に続いてダマムーを宥めるのがメインの内容になっていました。お堅いベルギャー兵士のドロー訓練に嫌気が指して巨大化するダマムーを止める展開になるとは予想だにしていなかったです。また若干ウルトラマン的要素も多いなと思いながら、踏み潰されたようで助かった遊飛に何かしらの伏線を感じてしまったり。

 ただその後兄妹のラッシュデュエルでダマムーを鎮め、兵士たちを変えていくのは素敵でしたね。カレーパンを食べながらなどお行儀が悪かったものの、デュエルが楽しいことであることを劇中のキャラや視聴者たちに教えていくような和やかな雰囲気は見ていて癒されます。ある種ユウディアスの理想が体現されたかのような、楽しいデュエルによる相互理解が描かれていたと思います。

 しかしラストのズウィージョウの強行によって全てが破壊されてしまうことに。最高議会の面々を排除して実質星の実権を乗っ取り、戦争を始めることを宣言した時には目を剥きましたね。(ルーグの原稿で議員を氷漬けにした件は何ともいえませんが)そこまでして武力による制圧を目指すズウィージョウには最早恐怖を覚えてしまいます。アースダマーの力を求めている点も含め、彼の目的はどこにあるのでしょうか。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第6話「トリガーの危機!〜黄金の脅威〜」

 

「命を救う、銀河の光!」

ウルトラマンリブット!!」

 

ULTAMAN RIBUT!!

 

 今回からパーソナリティーマナカケンゴォ!!もといウルトラマントリガーに。ということでウルトラマンリブットが客演した前後編が彼の口から語られることになりました。この回はアブソリュートタルタロスアブソリュートディアボロも出てくるなど『トリガー』本編の中でも特に豪華な回なので、見返すことが出来て良かったです。

 こうして再びこのエピソードを見た結果、『ウルトラギャラクシーファイト』での経緯を知った後故に不思議と笑いが込み上げてくることに。初見の頃は大きな野望を持ってやってきたように見えたタルタロスとディアボロ、そしてそれを追ってきたリブットですが、どちらも惑星ブリザードから飛ばされて偶然辿り着いただけだと思うとどこかシュールに見えてきます。またタルタロスたちは激戦の直後なので疲弊していることを考慮すると、カルミラたち闇の巨人との接近時は相当焦っていたんだろうなぁ……なんてことを思ってしまいますね。

 それはそれとして、ケンゴのリブットへの感謝の気持ちが語られたのが今回のここすきポイント。自分の正体と使命を理解したために焦燥感に包まれていたあの時のケンゴにとって、穏やかに導いてくれるリブットにどれだけ救われたのかは本編を見た後だとよくわかります。ニュージェネウルトラマンの仲間の1人としてリブットのカードも生成されたことに驚きつつも、どこか朗らかになれるラストでした。

 

 

 上述の話の続きですが、ゾイドと言えば初代アニメ以外にも『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』など、様々なアニメが放送されてきました。どうせならそちらの方も再放送してほしいなぁ……とつい思ってしまいますね。

 個人的には『ゾイドジェネシス』が特に見てみたいです。バイオゾイドの異質さやそれに立ち向かうムラサメライガーのエヴォルト(進化)システムには当時痺れましたし、戦記物としても中々に面白かった記憶があります。ゾイドなどのホビーアニメは見る手段が少ない分、こうした形で作品を楽しんでいきたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。