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2022年夏アニメ簡易感想 その20

 

 

 

www.takaratomy.co.jp

 

 動物の形をしたロボット玩具として一躍人気を博した『ゾイド』。そのゾイドが今年40周年を迎えることになりました。初登場が1982年なので当たり前ではあるのですが、1999年のアニメから入った身としてはそれほどの歴史があった事実に改めて驚かされます。*1現在まで多くの人に愛されていると思うと、どこか感慨深いものを覚えますね。

 そんなゾイド40周年記念として新たな企画に乗り出すとのこと。第1弾は初代アニメの主人公機「ブレードライガー」をはじめとした往年のゾイドを最新技術で新キット化するようです。バンダイとタカトミのコラボでライガーゼロが超合金化する話も合わせて、昔からのファンにとっては嬉しい話になることでしょう。このまま次はどんなことを見せてくれるかは未知数ですが、しばらく止まっていたゾイドの展開に新たな風を吹かせてくれることに期待したいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『異世界おじさん』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第10話「Mirror of darkness 「白雪黒炎」」

 前回作戦として謎の行動を取ってきたブレイク。その作戦の真相が「ブレイク自身にナイトメアを取り憑かせる」という方法だと判明して唖然となりました。あまりにも無茶なショック療法に最初は困惑したものの、ホワイトファングへの未練やシュニー家への怒りを露にするネガ・ブレイクの戦い方はかなり興味深かったです。ネガ・ワイスの方がブレイクを救うきっかけになりそうな逆転現象が起きているようにも見えるのが面白いところですね。(ただこれがワイスの問題を根本から解決してくれるかというと難しいですね……
 またワイスを助けた後はみんなが自分を助けてくれるだろうという信頼をブレイクが見せてくれたのが嬉しかったです。他にもネガ・ワイス率いる軍勢を引き受けてルビーをナイトメアの本体に向かわせるヤンなど、チーム同士の信頼が繋がってきているのがわかる描写が多かったことにグッときます。本丸を引き受けたルビーの戦闘で終わるラストなどにはテンションが上がりまくりました。

 また今回はいつになくアクションが多めだったのが良かったですね。状況が入り組んできて混沌としてきている分、上のネガ同士の対決などの作画の良さが印象に残ります。個人的にはバイクで壁走りしたりと大いに動くヤンがカッコよかったですね。ここまでフラストレーションが溜まる展開が多かっただけに、彼女たちのアクションでスカッとさせてもらいました。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第9話「星と共に」

 ワールドツアーのゴールであるリベリオンに訪れた今回は、大都市ニューヨークを故郷とするジョーを主役としたエピソードが展開。以前から言及されていたジョーの家の大家族っぷりに早くも顔が綻びました。多数の弟たちをまとめる時はきちんとお姉ちゃんをしている一方で、父親の前では子どもっぽく顔を膨らませるジョーのギャップが実にキュートです。気丈に振る舞っているものの、基本は甘えたがりの12歳であることが伺えますね。

 そんな微笑ましい光景とは裏腹に、貧しい家族や友人たちにどうすれば歌を届けられるかについて触れられていたのが今回のポイント。多くの人に受け入れられてきたものの、かえって励ましたい人々に向けた公演が出来なくなってきている辺りに音楽隊の難しさが感じられます。それでも諦めず、多くの人たちに歌を聴いてもらうためにニューヨーク全体をステージにする方法を実行した時は驚きつつ感動しましたね。空を飛べるウィッチならではの素晴らしいライブだったと思います。

 また今回はエリーの様子も印象的。ニューヨークの娯楽を楽しんでいる一方で、故郷・ガリアの娯楽や他の文化が失われつつあることに憂いを抱いていたエリーに胸打たれます。そんな中ラストに501がガリアを解放してみせたという一報(つまり時系列的には『ストライクウィッチーズ』1期の最終回ということですね)が届きましたが、次回エリーの秘めたる想いが明かされそうな予感がしますね。

 

 

ユーレイデコ

第10話「天国まで2ファゾム?」

 フィンの兄貴のせいで怪人ゼロとして追われることになってしまったユーレイ探偵団。民衆がデマに踊らされるならまだしも、カスタマーセンターまでもが動き出す事態に発展したことには驚愕しました。ありもしない嘘をみんなが信じているせいで真実のように扱われてしまう光景は、まるで情報過多の世界観やちょっとしたことで移ろいやすい人の心を盛大に皮肉っているかのようです。

 探偵団がかつてないほど追い詰められている状況に最初は絶望したものの、諦めず本物の怪人ゼロを捕まえようとするベリィたちを見て元気が出ましたね。時に我が身を犠牲にしながらも、自分たちに出来ることをして仲間に託す光景には心が暖かくなります。他にも5話の博士やどろんたちといった依頼人たちが助けてくれる展開にもグッときました。(またアナリティカが作られた理由である「マークトゥエイン」に怪人ゼロがいる確証が描かれるなど、これまでのエピソードが1つに繋がっていくところに興奮させられますね

 そしてベリィの両親の行動にも胸打たれました。娘の生存に困惑するものの、センターに逆らってでも彼女の手助けをしてくれた2人の愛に感動させられます。同時にベリィのモノローグが語られましたが、「奇跡は起こらない」「仲間は信じられる」など、今回の人間の本質やそれでも希望を見つけ出そうとする彼女たちの行動を端的に表してくれていたのが素敵でしたね。

 

 

風都探偵

第5話「最悪のm/密告者」

 翔太郎が倒れたことでときめとフィリップの仲がより悪くなっていた中、それぞれの「嫉妬」を乗り越えていく展開が見られた今回。もな子を襲ったドーパントになった男の正体はあっさり割れたものの、彼に情報を送った密告者がいた事実には驚かされました。密告したメイクさんの動機も男と同じくもな子への嫉妬と、そんなことのためにここまでの事態を引き起こしてしまう人間の業の深さを見せつけられた気分です。

 その一方で自分がときめに嫉妬していることに気付くフィリップ、そしてめげずに依頼人を守るときめが輝いていましたね。特にときめは怪我をおしてもな子を激励してくれた翔太郎の「人々のために」「依頼人を守る」精神をキチンと受け継いでくれているのが素敵でした。飛んでるメガネウラ・ドーパントにしがみつくなど、無茶をするところまで翔太郎に似てきたことにちょっとニヤリとさせられます。

 他には本作の2号ライダー「照井竜(てるい・りゅう)」がついに登場し、さらにはフィリップの体をベースにしたダブルの中間形態「ファングジョーカー」まで出てきたラストに興奮しました。前者はおまけコーナーで炸裂した「俺に質問するな!」といった照井らしさが全開でしたし、後者はフィリップの心境の変化に合わせて使われていることにこだわりを感じましたね。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第10話「元カップルは距離感がわからない「なんかよそよそしくなってないか?」」

 今回は何かとイベント満載の中、だんだんとイチャイチャし出す伊理戸キョウダイに何とも言えないこそばゆさを感じました。冒頭の“G”襲撃によって一緒のベッドに寝る羽目になったエピソードはもちろんのこと、実家の帰省に備えて水着を買うくだりは下手なカップルよりも初々しくて変にニヤニヤさせられます。そのうえある程度憎まれ口を叩き合う様子もあって、本音を隠して付き合っていた頃よりもかえって気を許し合っているように見えるのが面白いですね。

 一方でいい雰囲気になったところでの寸止めと、中々先へは進もうとしないことにヤキモキさせられます。水斗は未練はないと自分に言い聞かせてましたが、何かの拍子に結女への好意が溢れ出すのを恐れているようにも見えましたね。彼女からのキス待ちにデコピンで応えたのも、そうした危機感を誤魔化そうと必死になっているのかもしれません。

 そんなバカップルのバカップルぶりを堪能した後は、完全に伊理戸家に入り浸ってきたいさなの強さが際立っていました。だらしない態勢や「セがつくフレンドになりたい」発言などで相変わらずドン引きさせてくるものの、水斗への好意は本物であることが伺えます。そのうえ両親からは若干公認扱いされているのがまた恐ろしいですね。フラれてからいい感じに吹っ切れているいさな相手に、結女はどこまで立ち回れるのでしょうか。

 

 

 ゾイドといえば先月購入したデュエマ超全集についてきたボルメテウスのゾイドですが、実は未だに組めていません。時間が無かったり組み上げた後どこに飾るかといった問題もあるのですが、それ以上に「久々のゾイドの組み立てに躊躇している」というのが大きな理由として立ちふさがってきています。ゾイドワイルドのキットは簡単と評判ですが、限定キットということもあってついつい緊張してしまうんですよね。緊張のあまり念のため普通のゾイドワイルドのキットを先に買って練習するのも手かなぁ、と最近考えてしまいがちです。この調子だとボルメテウスを完成させるのはいつになることやら……

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:1999年放送のアニメ『ゾイド -ZOIDS-』の時代はいわゆる「第二次ブーム期」とされている。