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2022年夏アニメ簡易感想 その22

 

 

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 10月から第2クールの放送が予定されているSPY×FAMILY』の新PVが先日公開されました。僕も早速見てみたのですが、1クール目のラストから漂わせていた不穏な空気の正体が「爆弾テロ」だったことが明かされるショッキングな映像から始まったのが印象的です。アニメではそこそこ危険はあったものの全体的にコミカルなイメージがあったのですが、本格的にシリアスなスパイ要素が入ってくる予感にワクワクさせられます。また11話ラストに出てきた謎の犬が予知能力持ちという点で驚きを与えてきているのが面白いですね。

 さらに2クール目のOPを担当するのがBUMP OF CHICKEN(パンプ・オブ・チキン)さんだと知ってこれまた仰天しました。ただこちらのグループは以前から「カルマ*1といったオタク的にも馴染み深い曲をいくつも担当してきたので、今回の起用にも納得がいきますね。そんなBUMP OF CHICKENさんが手掛ける「SOUVENIR」は、上の動画を見る限りラフな感じが実に本作に似合っていると思いました。2クール目の放送に合わせて、こちらの曲も楽しみにしていたいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※『異世界おじさん』はしばらくの間再放送のため、感想はありません。

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第11話「Light in shadows「向き合う者」」

 長く続いたワイスに取り憑くナイトメアとの戦いもついに決着。家族との確執や家系の誇りに縛られていたワイスですが、ネガ・ブレイクからファウナスの悲劇を知ることで自分のやるべきことに気付いていく流れが良かったですね。尊敬する祖父から教わった「人々を守る城になれ」という言葉から、結果的に自分の心を守るための帝国を崩壊させていく過程が興味深かったです。ナイトメアから解放された後の羞恥に悶える可愛い姿などを見て、やっとワイスが帰ってきたのだと実感しましたね。

 またルビーのクレセントローズの銃口が逆になっている問題がナイトメアの倒し方に通じていると判明した時は膝を打ちました。人の心の影に潜む習性を考えればなるほど!となる本体の位置に気付かせるためだったというのは中々に面白いです。ルビーも心の底のワイスの言葉の意味を知ったことで、ようやく彼女とも通じ合えたのでしょうね。

 そしてワイスもブレイクも解放されたことで、チームRWBYがついに集結したクライマックスには大興奮しました。見たかった4人のチームワークを思う存分堪能出来て、ついに……!と感動してしまいましたね。作画も非常に気合が入っておりところどころ怪しいところもありましたが……概ね満足のいく戦闘シーンが見られたと思います。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第10話「故郷の空

 ストライクウィッチーズのおかげでガリアが解放されたものの、どこか暗い雰囲気を見せていた今回の冒頭。ルミナスウィッチーズが急に駆り出されたり、さらにはジニーの転属命令が来るなど、仕方ないとはいえ戦争中であることを自覚させてくる辛い展開が連続して見られました。(ルミナスはガリア解放後いったん解散した501の代わりにメディアに使われている感じがします)中でも崩壊した故郷・ガリアに行くかどうかで複雑な胸中を抱いていたエリーに同情を寄せてしまいます。

 しかしジニーの言葉などもあって訪れた故郷でかつての景色を再び見ることが出来たのは素敵でしたね。エリーにとっては辛い現実を見ることになっても、同時に懐かしい景色と相手の再会を果たせてよかったと感じました。疎開先に連れていけなかった猫がしっかり家族を作って生きていたことを知るシーンには不覚にもウルっときてしまいます。

 そしてモフィがとうとう仲間たちの元に戻っていったラストに驚愕。(何よりモフィが渡り鳥だったという事実にもびっくりしています……)モフィが群れに帰りたいかどうかの問いに「モフィがたくさんの未来を選べるようにしてあげたい」と答えたジニーが、決断の時に快くモフィを送り出す瞬間は実に爽やかで、それでいて悲しげでした。そのためにウィッチでなくなったもののジニー自身に後悔はあまりないのでしょうが、彼女が今後どうなってしまうのか気になって仕方がないです。

 

 

ユーレイデコ

第11話「運命は二度変わる」

 天国ことマークトゥエインに到着したベリィたちから始まった今回は、前回に続き真実に向かおうとする探偵団の奮闘が見られました。前半は何といってもベリィが両親の手助けとピンチを知る展開で、自身の情報を全て消せばいいというハックの提案に苦悩する様子が印象的でした。しかしあくまで情報は情報、ベリィがパパとママの娘である事実は消えないことを教えるハックが素敵でしたね。以前から「目で見たものが本物」であることを主張してきたハックだからこその説得力があります。

 それだけでなく、怪人ゼロとの対面でも果敢に立ち向かうハックが実にカッコよかったです。目の前の真実を掴むために逃げるのではなく、戦ってみせる辺りが彼らしいですね。怪人ゼロの仮面を剥がして素顔(?)を晒してみせるシーンは最高にテンションが上がりました。

 そしてベリィも超再現空間に突入するなど、クライマックスに向けた盛り上がりにワクワクさせられます。いつになく体を張るフィンやそんな彼らを迎えに行こうとするハックたちなど、仲間たちも自分の出来ることに動き出しているのがまた素晴らしいです。怪人ゼロを作り出したと言われる「インジャクション・ジョー」(名前の元ネタは『トムソーヤの冒険』に出てくる「インジャン・ジョー」ですね)とは何者なのかという問題もありますが、何よりベリィたちの冒険のラストが気になって仕方がないです。

 

 

風都探偵

第6話「最悪のm/白い牙」

 

【速報】フィリップ、「男♂の世界」を知る

 

 ときめとのギスギスした関係を乗り越えた矢先にこれだよ!良くも悪くも好奇心の塊と化した時のフィリップに癒される一方で、それがニチアサの枷から解き放たれるとこういうことになるのか……と色々考えてしまいました。とはいえときめ専用のスタッグフォンを作ってあげたりと、翔太郎がいなくとも2人が上手くやれている様子を見て微笑ましく感じる一幕だったと思います。

 そして前半の戦闘シーンでは前回の期待通りファングジョーカーが大活躍。アームファング(水中でのアームファングが完全にサメのヒレだった件)やショルダーファングを駆使した荒々しい戦闘スタイルに、フィリップの理知的な頭脳が加わったバトルはアニメでも健在です。何よりメガネウラの能力の謎を懇切丁寧に解き明かすシーンはこれまたフィリップらしかったです。

 実はすごく頑張っていたマジPともな子の問題も解決して一件落着……とはならず、メガネウラの男を殺害した「万灯雪侍(ばんどう・ゆきじ)」の不気味さが大きな影を残していたのも印象的でした。ダブルの力を推し量っているような行動を取り続けている彼とその仲間の目的は何なのか、まだまだ真意を掴ませない態度にゾッとしたものを覚えますね。彼が変身する「オーロラ・ドーパント」の能力がどんな恐ろしいものなのかも気になるばかりです。あと仲間のブラキオサウルスとスクリーム(悲鳴)というチョイスが如何にもヤバそう……

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第11話「元カップルは帰省する「よく、笑う人だったかな」」

 伊理戸家の実家での帰省が描かれた今回。水斗のはとこにあたる「種里円香(たねさと・まどか)」の距離感の近いムーブに翻弄されつつ楽しむ結女と、いつも通りのそっけない態度をとる水斗の違いが早速目に焼き付きました。それでいて両親の再婚を祝う親戚一同を前にして責任感を抱くなど、例によってキョウダイでいなければならないという気持ちが先行して描かれていたのも印象に残ります。

 また今回は水斗のひいおじいさんが書き残した小説の話が興味深かったですね。ロシアでの過酷な日々を書き綴った「シベリアの舞姫」の内容については深くは描かれなかったのですが、1つの作品を必死に読み込もうと努力して結果その世界に深く感情移入出来ることこそ水斗の原点なのだと感じさせる展開は中々面白かったです。涙の跡から同じページで彼も胸打たれたのだと結女が確信するシーンも素敵の一言。

 そして水斗の初恋について結女がかつてないほど動揺する後半も大きなポイントでした。結局は勘違いだったものの、彼の初恋の相手だったかもしれない円香の明るさに自分を卑下し始める結女を見るのは辛かったですね。それ故付き合っていた頃と同じ態度で接してくれる水斗のイケメンぶりが光っていたと思います。ただ「よく笑う人=結女」だとはっきり言わなかったことには最初からそう言え!とツッコみたくなりましたが。少しずつですが、この2人がかつての関係について向き合いつつあるのかもしれないと感じさせてくれる回でした。

 

 

 スパイファミリーのアニメはOP・EDともに豪華な顔ぶれが揃っていることを実感した上述の件。それ故未だに発表されていないEDは誰が担当するのかを今からつい考えてしまいます。Official髭男dism、星野源、そしてBUMP OF CHICKENと肩を並べる以上、生半可な人はそうそう呼べないでしょう。そういったことに色々と想像を膨らませるのもまた一興ですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ゲーム『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌。ゲームを原作にしたアニメ版でもこちらの曲がOP曲として使用された