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2022年夏アニメ簡易感想 その8

 

 

 

 

 “マンホール女優”ネタがまさかの再来。

 横浜市の近代下水道の導入から150年目を記念して、女優の釈由美子(しゃく・ゆみこ)さんが「横浜下水道150広報大使」なる役職に就任したとのこと。釈さん自身横浜市民なので任命されたのも納得ではあるのですが、それ以上にこの人がマンホール女優であることから選ばれたのだろう、ということが周知の事実と化していることに変な笑いが出てきてしまいます。

 

metared19.hatenablog.com

↑似たような話については上の記事を参照。

 

 以前もポケモンのご当地マンホールの応援として話題になった釈さん。当時もそうでしたが、当人が『仮面ライダージオウ』でそのようなネタキャラとして認識されたことを受け入れている事実に申し訳なさと微笑ましさを同時に覚えます。それどころか自分から積極的にネタにしていき、こうして仕事を得ていく強かな面に尊敬の念を抱いてしまいますね。(余談ですが、釈さんはTwitterやブログなどで「三式機龍」*1への想いも度々つづってくれていて、それが個人的には嬉しかったですね)

 しかも今回は「筋トレしている」発言で場を和ませるなど、着々とマンホール女優という異名を自分のモノにしつつあります。数々のネタ要素を楽しみつつ、それを自分から多くの人に魅せてくれる釈さんのすごさを再確認した気分です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第4話「Ice Queendom 「氷雪帝国」」

 原作のエピソードを消費したところでついに前人未到のオリジナルエピソードに突入。ナイトメアに寄生されたワイスの精神に乗り込んだルビーが早速描かれました。(いきなり雪原から始まったのでちょっとびっくり)スキーヤー姿のルビーがコインを駆使して様々な困難を潜り抜ける、ゲームのような展開は見ごたえがありましたね。

 しかしワイスの夢の中にある帝国のシーンはどれも重苦しいものばかり。企業が労働者を搾取する支配構造と、弱者やファウナスへの差別意識がこれでもかと描かれていてドン引きしてしまいました。ピュラ以外のJNPRが家畜のように扱われているなど、ワイスが内心そう考えていたのかと思うとショックが大きい描写が多かったです。

 ただ劇中のルビーのように違和感も覚えましたね。現実のワイスと比べても明らかに何かが異なることが伝わってきます。そして父親や弟(そのまんまコウモリになってるのが面白い)、姉の言葉を終始気にしている様子からして、ワイスが家族からの評価に縛られているようにも見えました。シュニー家に相応しい人間であろうと無理をしているようにも見える彼女の本心を探し出すことが、この冒険のカギになりそうですね。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

第4話「歌を歌おう」

 いよいよ初めてのコンサートの準備と本番が描かれた回。多少のトラブルにハラハラさせられながらも、見事歌い切ってみせたジニーたちに感動を覚えました。前半の準備パートでそれぞれの担当にてんてこ舞いになりながらも、自分の得意分野でお互いを支え合っていく様子にまずほっこりさせられます。中でも「シルヴィ・カリエッロ」と「ジョー(ジョアンナ・エリザベス・スタッフォード)」が衣装作りで意気投合していくシーンが印象的です。それぞれの生まれの秘密などの掘り下げがされていたのも興味深いですね。(少なくともシルヴィは案外いいとこのお嬢様の可能性がありそう)

 そして本番の歌唱パートでは星空を飛びながら歌うシーンに目を奪われました。本来兵器であるストライカーの「空を飛べる部分」を活かして目と耳で楽しめるコンサートをやってのけたのが素晴らしかったです。最初は声を合わせるのにもバラバラだった彼女たちが、ジニーの歌に合わせることで心も合わせていく姿に惚れ惚れさせられます。地域の人たちからも温かい拍手をもらったところで、ルミナスウィッチーズが本格始動したのだと実感しましたね。

 

 

ユーレイデコ

第4話「ユーレイ探偵団」

 前回のラストの爆発後、今回はユーレイの仲間入りを果たしたベリィの奮闘が見られました。世間では死亡扱いになって下町のような場所で暮らす羽目になる……と普通ならショッキングな出来事ですが、当人の明るさもあって悲壮感などは例によってなかったです。数か月でユーレイとしての生活に馴染んでしまうベリィの適応力には舌を巻くばかり。

 とはいえ娘の死を悲しむ両親など、自分が「いなくなってしまった」ことを実感する描写がチラホラ見られました。平気なようでいて胸の内に不安を抱えている……少女の複雑な感情も見られたのが興味深いです。そんな状況でも最終的には楽しみながら受け入れてしまえるのはベリィの魅力なのかもしれません。

 そして全体的に“隠す”要素が多く見られたのがポイントでした。愛用していた美少女アバターを探すネカマ依頼者をはじめとして、多くの人が様々なことを“隠している”ことをベリィの視点で知っていく内容は面白かったです。その結果大切なものを見失いそうになるなど、本質を見抜くことの重要性も説いているような内容で終始見入りましたね。

 

 

異世界おじさん

第4話「つらい中お前がいて、支えてくれてよかった

 女子の不憫さとたくましさを再確認した今回。例によってフラグを叩き折るおじさんに対し、負けじと挑み続けるツンデレエルフに感銘を受けました。酔ったおじさんの部屋の前で立ち尽くしてからの泣きはらした顔は本当に可哀想でしたが、ED後の実力行使で一転して感心してしまいましたね。(当のおじさんは気付いていないようなのですが)ぷよぷよの攻略本に書かれた言葉を座右の銘にしているような男には、ここまでしないといけないということなのでしょうか……

 また前半のたかふみと藤宮のエピソードは中々興味深かったです。前回の時点で感じていた2人の温度差はいじめっ子たちから守ってくれた過去に起因しているとわかって一気に腑に落ちた気分です。藤宮は完全に異性として見ているのに、たかふみは彼女のことを「いじめから救ってくれた親友」の枠に留めている辺りに悲しいすれ違いを見ましたね。とはいえ上述のエルフの件で動く藤宮の姿にほっこりさせられました。彼女くらいのめげなさなら何とか最終的にはたかふみをゲット出来そうです。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第4話「そういうのじゃない」

 もしや結女ちゃんって結構ちょろいのでは……?南に結女を諦めさせるための水族館デートを見て、そう思わずにはいられませんでした。川波コーディネートの水斗の姿や行動にいちいちときめく辺り、彼への好意が隠しきれてないのが丸わかりで見ているこちらが恥ずかしくなってきましたね。それでいて中学生時代の回想から読み取れる自虐的な部分もあって、彼女は水斗の自分を受け入れてくれる面に惚れたことが読み取れます。

 また水斗は水斗で結女への感情、そして今の関係に満足している様子を見せていたのが特徴的でしたね。付き合っていたままだったら互いの嫌いなところばかりが見えてしまうかもしれなかったので、気の置けない家族でいられるのは確かに彼にとっては居心地がいいのかもしれません。もうこのまま仲良く喧嘩していた方がいいのではなかろうか……

 南の件に関しては一件落着……とはいかないのがもどかしいところ。謝罪したとはいえ、結女のことを諦めていないのは明らかなので正直油断なりません。結女の友達を奪いたくないからという理由から深く言及せずに終わりましたが、果たしてこのままでいいのかちょっと疑問を覚えますね。

 

 

 仮面ライダーといえば9月から始まる仮面ライダーギーツ』の玩具の情報も公開されましたね。「デザイアドライバー」なる名前の新ベルトは、パーツを組み替えたりベルト中央部を回転させるなどして10種類のフォームに変身出来る仕様になっているとのこと。はじめからそこまでのプレイバリューを用意してきたことに驚かされます。変形の法則性などは難しそうですが、適当にガチャガチャ遊んでいるだけでも楽しそうなベルトになりそうです。

 一方で「デザイア(欲望)」とストレートなネーミングがされていることに不穏なものを感じます。本作のライダーが参加するデザイアグランプリからしてそうですが、参加するライダーたちに何かしら重大なデメリットが負わされそうな予感がしきてますね。欲望を満たすために戦う主人公たちにどんな苦難が待っているのか……今からギーツが楽しみになってきました。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:特撮映画『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)と『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ』(2003)で登場するロボット怪獣。前者の作品では当時釈由美子が演じた主役が操縦する。ちなみにメタレドの最推しメカゴジラである。