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2022年夏アニメ簡易感想 その12

 

 

 

 先日開催された「星のカービィ 30周年記念ミュージックフェス」にて驚きの情報が公開されました。かつて放送されたアニメ版カービィ、通称「アニカビ」のBlu-ray BOXが発売されるとのことです。あのアニカビが今になって円盤化するという事実には正直驚かされました。

 アニカビは当時リアルタイムで楽しんでいたアニメなので、僕としてもかなり思い入れが深いです。ネット上ではギリギリの風刺ネタやパロディ、謎作画回などが有名ですが、個人的には可愛いカービィが戦闘時にはキリリッとカッコよくなって戦ってくれるギャップが印象に残っています。特にコピー能力で毎回違う姿になるのが見ていて楽しかったですね。あのアニメをきっかけにゲームの方にも手を出した覚えがあります。(余談ですが、アニカビが放送終了した後に始まった実写版セーラームーンウルトラマンネクサスのコンボで陰鬱な気分になったことも思い出してしまいましたよえぇ……)

 ともあれ当時アニカビを楽しんだ人、アニカビを見てみたいと思っている人にとってこの円盤化のニュースな中々に素晴らしいことだと思います。これを機にアニカビがまた話題になってくれたら嬉しい限りです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『異世界おじさん』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第6話「Do you have a plan?「作戦は?」」

 ワイスの夢の世界での冒険も3回目に突入。ネガ・ワイスとの口論やそこから発生する不和もあって、前半はかなり不穏な空気が感じられました。中でもまたもや現実世界に強制帰還させられるシーンには肩の力が抜けてしまいましたね。(一方でネガ・ワイスが何かとルビーに過保護な辺りがここすきポイント

 しかしながら現実でJNPRのメンバーたちとワイスの心理について考察していくパートは興味深かったです。これまでの不自然な表現が、こうしてキャラの間で語られていくことで違和感を解消していく流れは見ていて気持ちが良かったの一言。何より前回の感想で書いた「大切なものを守りたい・手元に残したい」という予想がドンピシャらしい描写がされたことに内心ガッツポーズしてしまいました。

 ブレイクとヤンも助言を受け(ヤンがペニーと絡んだのは意外)、陰鬱そうだったムードが一気に覆っていくのも爽快でした。リーダーとしての自信がなくなってきたルビーも、チームを引っ張るようになってきましたし、一転好調な展開にワクワクさせられます。次回はいよいよ、ワイスが救出と彼女の心情が描かれそうですね。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

第6話「夢色コントレイル」

 「マリア・マグダレーネ・ディートリヒ」と「マナイア・マタワウラ・ハト」の2人がメインとなった今回は、それぞれの理想のために悩みながらも前進する少女たちの様子が描かれました。まずこれまでおっとりキャラのイメージが強かったマリアの厳しい指導に驚かされましたね。本来は根っからのカールスラント出身らしいスパルタキャラだった、ということでしょうか。

 そんなマリアの自他共に厳しい性格が今回のパフォーマンスに大きく関わっていたのがキモ。様々な陣形を思い描くものの、自分では再現出来ないことに絶望している様子は見ていてとてもつらかったです。虚弱な自分が足を引っ張っている事実に呑まれながら、仲間に厳しくあたってしまう彼女の複雑さがこれでもかと伝わってきました。

 そんなマリアの苦悩を、天真爛漫なマナが振り回す形で解決していく展開が素敵でした。足りない技術力をマナが、表現の指導をマリアがという形で互いに支え合う構図は凸凹ながら雨降って地固まるを見事成し遂げたと言えます。マリアもみんなに頼ることを覚えられて何よりです。(他にはシールドの色の違いを利用したパフォーマンスなど、他シリーズでは見られなかった着眼点がまた興味深かったですね)

 

 

ユーレイデコ

第6話「スマイリーの跳び迷子」

 探偵団の1人「スマイリー」が連れてきた今回の依頼人は何とドローン。「どろん」という名前を持つこのドローンの持ち主探しを行う中で、「隠された感情」についての物語が展開されていきました。記憶が欠落したどろんを助けようとするベリィの優しさに胸打たれる一方で、中々真実にたどり着けないもどかしさと悔しさに少々心が痛みましたね。前回に引き続き苦い結果を残してしまったものの、亡くなった持ち主と怪人0の関係が明かされた時は一転して大興奮。これがベリィの成長に繋がってくれると思いたいばかりです。

 また度々登場していた「マダム44」の正体についても断片的に明かされていく展開が印象的でした。介護施設で一生を終えようとしているとは思えないバイタリティを見せるマダムに感嘆する一方(ベッドがパワードスーツのように変形するシーンは思わず吹き出してしまいました)、どろんの持ち主との関係や探偵団に協力する理由を敢えてぼかす辺りにこの人の本質を感じ取りました。喜びも悲しみも極力見せない……そんなマダムの魅力に気付けた気分です。

 

 

風都探偵

第1話「tに気をつけろ/魔女に恋した男」

 平成仮面ライダー屈指の人気作『仮面ライダーW』の正統続編である漫画のアニメ化がついにスタート!今季待ちに待った作品だったのでついに見られて本当に嬉しいです。冒頭から「ビギンズナイト」のシーンを再現するなどといった気合の入りように早速テンションが上がってしまいます。

 ゲームでも起用された声優さんの演技もさることながら、世界観の雰囲気など「アニメでWを表現する」ことに力を入れているのが伝わってきたのも良かったです。原作をみたうえであのキャラやあの場所がアニメになっている感動を味わえるのは素敵ですね。

 またニチアサではなくなったからこその過激な表現が多々見られた辺りに「本来見せたかったW」像のようなものを感じました。切断したいなどのグロいシーンやヤのつく人っぽいキャラがまた露骨で、本来の風都を見ることが出来そうな予感がしてきます。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第6話「元カップルは競い合う「馬鹿にしないでよっ!!」」

 以前から面倒くさいと思っていたこのキョウダイですが、今回は輪をかけて面倒くさかったです。前半の試験勉強で悩みを振り切ったかと思われた結女が、後半は水斗の友達関係にわかりやすく嫉妬する辺りに笑ってしまいました。学年首席でないとアイデンティティが保てないと考えていた彼女が水斗のおかげでそうではないことに気付けたのは良かったものの、彼との関係はどうしても割り切れないのが実にわかりやすかったです。気にしなければいいと気付いてしまったからの、家族としての態度はあまりにもシュールでした。

 対する水斗も水斗で結女に突っかかってもらえないと調子が狂う辺り、つくづく割れ鍋に綴じ蓋だなぁ……と考えてしまいます。お互いに気にせずにはいられないうえ、誤解を解く流れも気難しくて思わず苦笑いしてしまいます。そんな水斗も「東頭いさな(ひがしら・いさな)」という異性の友達が出来たわけですが、彼女もまた濃いキャラのおかげでこの2人の関係がさらにかき乱されそうな予感がしてなりません。(友達に靴下履かせてもらうのはどう考えても普通ではないぞ……!?)如何にもズレた発言をするいさなとこの伊理戸キョウダイの今後に思わず注目してしまいますね。

 

 

 アニカビの円盤化が決まったことは非常に喜ばしい一方、こうなると他のアニメについても考えてしまう今日この頃。特にゼロ年代に放送していた朝・夕方アニメは現在配信すらされていない作品が多いので、見る手段を少しでも増やしてほしいとつい考えてしまいます。個人的には当時結構ハマっていた『爆闘宣言ダイガンダー』辺りをまた見てみたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。