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2022年夏アニメ簡易感想 その18

 

 

 

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 『ウルトラマン』に続いて円谷が繰り出した特撮番組『ウルトラセブン』。1967年に放送されてから現代まで多くの人に愛されてきた名作が、今年55周年を迎えるということで記念プロジェクトが始動する情報が先日報じられました。『シン・ウルトラマン』などで大いに盛り上がっているウルトラマンシリーズに、新たな追い風を与えてくれる企画となってくれそうです。

 ウルトラセブンといえばつい最近までNHKBSにてリマスター版を放送していた件が記憶に新しいです。軍事競争による被害や地球人同士の信頼、さらには地球の先住民の可能性など様々な問題を提示しながら上質なエンターテインメントに仕立て上げた数々のエピソードが綺麗な映像で見られるということで、こちらも話題になりました。僕自身は見ていなかったのですが、朝早くリアルタイムでリマスター版セブンをチェックした母から感想を聞くのは結構楽しかったですね。(ペガッサ星人の悲哀について語り合ったのが特に印象的です)今見ても非常に面白い、素晴らしい作品だと思います。

 そんなセブンを今回のプロジェクトで、どのように扱っていくのかが気になるところ。上の記念サイトによると「7つのキーワード」に沿ったイベントや記念品販売などを行っていくようです。中でも個人的に注目しているのは「⑦現代の技術でウルトラセブンに「向かい合う」」これはセブンのリメイク・リブートを意味しているのか、それともまた別のリマスターなのか……まだまだわからないことだらけですが、まずは続報に期待したいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第9話「My dream , Your dream「あなたのために」」

 ルビーもナイトメアに囚われてどうなるのかと思っていたら、割とあっさりジョーンに助けられた件。夢の世界でのワイスとの会話、彼女がルビーのことをどう思っているのか本音で語り合えた様子が見れただけにそれだけで終わったのは少々残念でした。ただワイスとネガ・ワイスの意味深な交流など重要そうな描写は続いていますし、何より陰鬱な雰囲気を繰り返すのは見ていて疲れるので早々に終わらせたのは良かったのかもしれません。

それはともかく、上述のやり取りをきっかけにルビーが「ワイスのために」という考えに至るのが素敵でした。ずっとワイスをどうやって助け出すかばかり考えていたものの、彼女が望んでいるものについてまるで考えていなかったのでようやく気付いたか!と内心ガッツポーズを取ってしまいましたね。ここまで描かれてきた彼女の誇りと孤独・大切なものを閉じ込めて守りたい心情など、これらを読み取れば打開策が見つかりそうな予感がします。

 そんな中ブレイクがホワイトファングに扮して登場したラストには驚きました。ワイスにとって最も忌むべき存在になってブレイクとヤンは何をしようとしているのか……?ワイスのための作戦なのはわかりますが、その意図がまるで見えないだけに不安の方が大きいですね。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第8話「あの日々を忘れない」

 「渋谷いのり(しぶや・いのり)」の故郷である扶桑にやってきた今回は、ミラーシャの掘り下げに大きな進展が見られました。登場時からずっとアイラへの崇拝ぶりが目立っていたミラーシャですが、アイラの歌に救われた話を聞いて一気に彼女の心情に気が付くことが出来た気分です。故郷をネウロイに奪われ、訓練では失敗ばかりと安息の場所がなかった彼女にとって、アイラはまさに心の拠り所だったことが伝わってきます。

 そして最初はアイラに認められたい一心だったミラーシャが、憧れを超えていく宣言をするまでの流れが素晴らしかったです。いのりのお琴をバック、憧れのアイラとのデュエットを経てこの答えに至るのが実に素敵でしたね。自分がアイラの歌で救われたように、自分の歌を誰かに伝えることの尊さに気付くシーンは王道故に心に来るものがあります。(今回はミラーシャに一方的にライバル視されていた「エリー(エレオノール・ジョヴァンナ・ガション)」が彼女の賢明さに救われているという言葉で、上の目標が少しだけ達成されていることがわかるのがまた良き

 また後半、ジニーが扶桑のナイトウィッチ「西杉智美(にしすぎ・ともみ)」と出会うシーンは何とも意味深でしたね。上述のようにルミナスウィッチーズの歌に他のウィッチも救われていることを描いていたのですが、同じナイトウィッチ同士のやり取りが今後何かしらの布石になりそうな予感を覚えました。……考えすぎかな?

 

 

ユーレイデコ

第9話「燃える烙印」

 前回不穏な行動を取っていたフィンの過去が判明しましたが……見ている側の心を抉ってくるかのような内容に胸が痛くなりました。幼い頃のフィンが健気だっただけに、家族のために行った訴えが逆にみんなを追い詰めてしまった展開が本当に辛かったです。子どもなりに一生懸命考えて取った行動が、周囲には「子どもの浅はかさ」と取られているかのような描写もキツいですね。何より慕っていた兄貴分の心無い言葉がトドメとなって、今のフィンを形作ったことがよくわかります。

 またゴミ集積場や浄化装置の故障による被害など、本作の世界の歪みがより濃く描かれていたのも今回のポイントでしたね。それらが原因となってフィンのデコアレルギーや人々の体調不良を引き起こした構図は、さながら現実の公害問題を彷彿とさせます。そのうえフィンの訴えを無視するどころか正当なものでないとして差し押さえるカスタマーセンターの欺瞞には憤りすら覚えますね。

 それだけに後半のベリィたちの行動にいくらか救われました。敢えて突き放してきたフィンの心情を理解したうえで、お節介として力を貸す彼女らのお人好しぶりに感動させられます。特に過去大切な人に家族の関係を否定されたフィンに、面と向かって「俺たちは家族だ」と言ってあげるハックにウルっとさせられます。本当にひどい世界だと痛感する一方で、人々の人情は捨てたものではないことがわかる描写には素直に好感が持てます。

 

 

風都探偵

第4話「最悪のm/死を呼ぶ羽音」

 おかしい……僕は仮面ライダーを見ていたはずなのにアイドルアニメが始まったぞ……?と思ってしまいそうな前半の展開でした。根暗なオタク女子が美女メイクさんたちによってゲームの象徴的アイドルに変身するシーンの衝撃度は高く、これまで抱いていた風都のイメージを大きく覆された気分です。これもまたある意味で「実写では出来なかったこと」に挑戦しているのではないでしょうか。

 また今回はフィリップとときめの仲の悪さも印象的。前々からこの2人は相性が悪そうだとは思っていたので案の定でしたが、フィリップがこれまでよりも子どもっぽい一面を見せていたのが面白かったですね。ここぞという時にときめを諭して冷静な判断を下す翔太郎との対比もあり、感情的になりがちなフィリップの欠点がわかりやすく描かれていたと思います。

 そして「メガネウラ・ドーパント」との戦闘シーンではサイクロントリガーが突然新技を繰り出したことにちょっと驚いてしまいました。(トリガーエアロバスターじゃないのかよ!と最初は思ったんですけど、そういえばあっちはサイクロンメモリで繰り出した技でしたね)まさか今になってさらなる技を出してくるのは少々予想外でしたが、謎の男の解説にもあるように「様々な状況に対応出来る隙のなさ」というダブルの強さが良く出ていたと思います。一方で「ハイドープ」なる謎の用語も出てきて、敵側も油断ならなくなってきているのが面白いところです。

 

 

異世界おじさん

第7話「見てのとおりSEGAのゲームは人生の役に立つんだ!」

 冒頭のエルフとのイチャイチャや「アリシア」ら新キャラのパーティーとの出会いなど、割と穏やかな異世界生活が描かれた前半。特にアリシアたちと順調に仲良くなっていく様子に最初はほっこりしていたのですが、おじさんが容赦なく記憶を消してきた時は唖然となりました。おじさん自身の身の安全のためにも仕方なかったのはわかるのですが、危険の芽があれば仲良くしていた相手にも即対処する切り替えの早さには若干引いてしまいます。その後またアリシアたちと再会して同じやり取りを繰り返す光景を見て、このおじさんはどんな心境で彼女らと話してるんだ……!?と恐怖を覚えましたね。

 そんなおじさんの切り替えの早さが「刺殺獣(しさつじゅう)」なるハリネズミの怪物との対話でも描かれていたのがまた恐ろしかったです。ソニック大好き故に最初はハリネズミのことを擁護するものの、相手が人間を苦しめながら殺すのを楽しむ邪悪とわかるや否や速攻で殺した展開にこれまたドン引き。親しい相手がいないため、どんな相手にも冷酷に対処出来るおじさんの闇を感じ取りました。

 そのうえ後半はたかふみの闇も描かれていて本当に怖かったです。こっちは藤宮を大切にしていることがわかるだけに、彼女に近づく男を全て始末せんとする気迫には慄きました。魔法の最適な使い方を妄想していた件は理解出来る一方で、藤宮への歪んだ友情がとんでもないと思ってしまいます。というかそんなに大切ならお前が藤宮と付き合えばいいだろと思わずにはいられない。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第9話「若気の至り」

 水斗と結女、長いこと伏せられていた2人の別れの経緯がついに語られました。まず中学2年の頃の2人のシーンから始まったのですが、付き合って半年とは思えないくらい初々しい様子にこそばゆさを覚えました。現代で憎まれ口を叩き合うあいつらはどこいったレベルで恥ずかしがっている姿はまるで別人のようで微笑ましく見えますが、一方で内心ではどこまでも深読みしてしまう辺り根本は昔から変わらないのかもしれません。

 そして中学3年に上がってからの展開では、その深読みがかえって2人の間に亀裂を生んでいたことに驚きつつも納得しました。それぞれ別々の交友関係を広げていく中で会えなくなっていく時間が増え、本音や不満を隠したままでいるからどんどんすれ違っていく過程は、可哀想ながら当然の帰結だったように思えます。好きという気持ちと嫌いという気持ちが同居しているという感情がまさにここまでのしっぺ返しを物語っていると言えます。(その数日後にキョウダイとなってしまったシーンで、2人が「神様この野郎」と思ったのも納得です

 そうした後に現在の2人を見て、ある程度言い合える状況になっているのは比較的マシなのかな?と思いました。相変わらず本音は隠したままなのですが、取り繕うことを止めたのはある意味で前進しているのではないでしょうか。あとはマウントを取り合う関係性をどう改善するかにかかっているのかもしれませんね。

 

 

 NHKウルトラマンといえば、以前投票が締め切った「ウルトラマン大投票」の結果発表が来週放送されるとのこと。しかもその番組の出演者の豪華さに驚かされました。

 

 

 佐野史郎さんといったウルトラマンを愛するゲストやつるの剛士さんらフットワークの軽い主役の皆さん、これだけで大分豪華です。しかしまさかの長野博さんの出演は予想外でした。VTRでの出演とはいえ、これは本当に嬉しいですね。

 僕もコスモスを筆頭に様々なウルトラマンや怪獣に投票したので、それらが何位が確かめるために本番組をチェックするつもりです。来週の放送が実に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。