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仮面ライダーギーツ 第1話「黎明F:ライダーへの招待状」

さぁ、ここからがハイライトだ

己の欲望(デザイア)を満たし、生き残るのは誰だ

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 いよいよスタートした令和ライダーシリーズ4作目『仮面ライダーギーツ』。自身の願いを賭けた生き残りゲームで繰り広げられる戦いという前情報に対し、初っ端からフルスロットルな展開を見せつけてきた本作の内容に早くも驚愕していました。様々な疑問とワクワクが当時に湧き上がってくる新たな仮面ライダーについて、今回から語っていきたいと思います。

 

 

  • 変えられる世界、軽んじられる命

 第1話は何といっても突然始まった「世界の改変」が衝撃的です。何の前触れもなく謎の怪人「ジャマト」が人々を襲ってくる絵面には度肝を抜かれました。そしてそのジャマト相手にライダーが戦う「デザイアグランプリ」の優勝者が「デザ神(デザしん)」の称号と共に世界を作り替えるラストと、何から何までこちらの予想を覆していく光景にはもう驚くほかありません。今回視聴者視点で本作を見せてくれた「桜井景和(さくらい・けいわ)」のように、ひたすら困惑してしまいましたね。

 また1話からゾッとする描写が至るところで見られたのも本作のポイント。デザイアグランプリそのものに関しては既にゲームが最終局面に突入している辺りから描かれているのですが、既に約30名もの脱落者の存在が明かされているのが恐ろしいです。そのうえ景和たちを助けてくれた「仮面ライダーシロー」こと「豪徳寺武(ごうとくじ・たけし)」がドライバーを破壊されてあっさり脱落するシーンもショッキングで、ゲームの参加者が容易く消えていく無情さに絶句してしまいます。

 参加者に限らず一般人の被害もエゲつないです。ジャマーエリア」なる謎の空間に閉じ込められ、ジャマトに襲われる光景には恐怖を覚えました。景和たちは豪徳寺に助けてもらったものの、他のライダーはまず自分のスコア目当てでジャマトと戦っているでしょうし、基本一般人はジャマトに蹂躙されるだけという完全なとばっちりです。それだけならまだしも、世界の改変が行われた後は襲われた人も何事もなかったかのように暮らしているのがかえって恐ろしいですね。まるで彼らはゲームに必要な「駒」とでもいいますか、デザイアグランプリのために人の生き死にが好き放題されているような世界観には悍ましさばかりを感じました。

 

 

  • 世界とゲームの関係性

 最初は何が何やらと戸惑ってしまいましたが、落ち着いて見てみると本作の世界の在り方が何となく見えてきます。まず今回の描写からして、登場人物たちが暮らす世界とデザイアグランプリは密接に関わっているのがわかります。世界を改変するためにデザイアグランプリがあるのか、それともデザイアグランプリの舞台として本作の世界があるのか……どちらかはまだ判断出来ませんが、何かしらの関係はあるのでしょうね。案外本作の世界は現実世界ではなく、デザイアグランプリ用に造られた電脳世界かもしれません。

 またデザイアグランプリの優勝賞品が本物であることも興味深いですね。過去作のライダーでは大体願いが叶えられるのは嘘というオチが待っていましたが、本作では優勝すれば確実に世界を作り替えられる意外な結果を1話から見せてきました。ここまでゲームの非常識さに困惑していましたが、これなら多くの人が積極的に戦うことにも納得がいきますね。しかしデザイアグランプリは終わった先からまた新しい戦いが始まるようなので、参加し続けないと改変した世界を維持出来ないのでは?という考えも浮かんできますが……

 あとはやはり参加者の選定ですね。今回のラストで景和を含めて多くの人たちの前に「ツムリ」という女性が現れましたが、主婦や女子高生などバラバラな参加者をどのように選んでいるのか気になります。個人的な予想ですが、今回のゲームでジャマーエリアに閉じ込められた人たちの中から、最後まで生き残った人を選んでいるのではないでしょうか。景和などがいい例ですし、ジャマトの襲撃に遭いながらも何とか生き延びれる強い人間が次は戦う側に回るという理屈もあり得そうな気がしてきます。まだまだわからないことだらけの本作ですが、こういった考察が捗るのは中々に楽しいですね。

 

 

  • 自信過剰(?)な主人公

 そして世界観ばかりに気を取られたものの、本作の主人公である「浮世英寿(うきよ・えーす)」もこれまた奇妙な存在でした。タキシード姿が基本であることはまぁ良しとして、「鞍馬祢音(くらま・ねおん)」を助けてナンパする気だった時の軽さには少々引きました。景和に対する態度もどこか軽薄に見えてしまいます。

 自信満々で話す様子も一見すると自信過剰に思えますが、劇中の活躍を見てみる限り実際に実力も備えている模様。途中から姿を現して良いところを持っていく、その飄々としたキャラクターにはどこか惹かれるものがありますね。とはいえまだまだ掴みどころのない面が目立ちますし、話が進むにつれて何かしらの特徴を見せてくれそうな気がします。

 またそんな英寿がデザイアグランプリに参加する理由・目的も気になるところ。今回は彼がデザ神となり世界を変えたわけですが、一見して普通の世界なので彼が何を変えたのかという疑問が湧いてきます。半年にわたるゲームに優勝して手に入れた「俺の世界」とは一体何なのでしょうか。劇中ではいきなり恐竜の話をし出したり城は昔から云々言ったり「過去」の教訓のような話ばかりしてくるので、彼の過去に何かしらの秘密が隠されていそうな気がしますね。いずれにせよ、今後の英寿の動向が話のカギを握るのは間違いないでしょう。

 

 

  • 始まりの黒き素体&白き銃撃と赤き衝撃の狐戦士

 

DESIRE DRIVER.

ENTRY.

 

 本作のライダーたちは全員が「デザイアドライバー」と「ライダーコアID」を使って変身しているのが最大の特徴となっています。どのライダーも共通した「エントリーフォーム」を持っており、真っ黒なアンダースーツにコアIDに描かれたモチーフとなる動物の頭部を持った姿になります。コミカルな動物の頭部と棒人間の如きボディのアンバラスぶりが目立ちますが、ここから様々な「レイズバックル」で外装を追加しパワーアップしていくと考えるとこのビジュアルにも納得がいきます。さしずめゲーム開始時の装備品を付けていない状態といったところでしょうか。

 

SET.

 

MAGNUM!

 

READY FIGHT!!

 

 そして浮世英寿がデザイアドライバーに自身のIDコアと「マグナム」レイズバックルを装着して変身したライダー「仮面ライダーギーツ マグナムフォーム」。本作の主役ライダーの基本戦闘形態です。狐モチーフの頭部と上半身に装着された装甲が共に白いこともあり、統一感が増した見た目になっています。アンダースーツが黒いこともあって、ギーツの白が非常に映えますね。

 戦闘では専用装備「マグナムシューター40X(フォーゼロエックス)」を駆使した銃撃戦を基本としている模様。連射型のハンドガンモードと長距離射撃型のライフルモードに切り替えることから、遠くの敵との戦いに得意としているのがわかります。しかし近接戦が苦手かと言われるとそうでもないようで、両腕から展開する小型銃も合わせて近くの敵も撃ち抜くといった芸当を見せてくれました。ライダーの基本形態としては珍しく射撃タイプではあるものの、やはり多彩な状況に応じて戦える柔軟性は備えているようですね。そして……

 

SET.    

    SET.

 

DUAL ON!

 

GET READY FOR!

BOOST & MAGNUM!!

 

READY FIGHT!!

 

 マグナムフォームに「ブースト」レイズバックルを装着してデュアルオンした形態「ブーストマグナムフォーム」及びリボルブオンで反転した「マグナムブーストフォーム」。ギーツの基本戦闘形態その2です。白いマグナムに対してこちらのベースは赤、そしてバイクのマフラーが腕や足に装着されているのが特徴的です。(余談ですが、リボルブオンの上下反転シーンが『ビーロボカブタック』の「カブタックのスーパーチェンジに見えたのは僕だけではないはず)

 ブーストは近接戦に特化しているようで、劇中では圧倒的な推進力によるパワーを発揮していました。そこにマグナムが加わることでかなりオールマイティな戦闘力になるようですね。しかも「ブーストライカ」という専用バイク(ギーツが使うとキツネ型ロボに変形するのが可愛い)まで付いてくるなど、他のバックルと比べてもかなり豪華な仕様となっています。

 ただ公式ホームページや配信している動画などを見てみる限り、ブーストは一度使うと戦闘後は無くなってしまう使い切りのアイテムである模様。(この辺りのバランス調整は何ともゲームらしいですね)果たして次ブーストを使うにはどうすればいいのか、どこで手に入れるのか気になるところです。

 

 

 そして次回は新たなデザイアグランプリが開幕。今回は逃げるしかなかった景和や祢音もライダーとしてゲームに参加するようですし、物語としては次が本格的な始まりであることは確実です。ただ景和たち以外にも参加者が数十人いるのが予告映像で確認出来るのですが、果たしてこの中の何人が次回脱落していくのか……その辺りについ注目してしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。