推しのためならえんやこら
ジーンと英寿の大ピンチなのに「演者が楽しそう」という感想が真っ先に出てくる不思議
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- 完璧超人の秘密と新たな弱点
今回のギーツはジャマトグランプリ第2回戦「戦国ゲーム」からスタート。ジャマト側だけでなく景和たちデザグラ陣営も忍者や武士の姿にさせられるコスプレ展開で、始まって早々ちょっと笑ってしまいましたね。ラスボスに設定されているとはいえニラムが戦国武将のようにどっしりと構えている絵面もインパクト大ですし、個人的には英寿が割とノリノリで剣戟アクションをこなす様子があまりにもシュールだと感じました。
しかし本筋ではジーンがそんなノリノリの英寿のルーツを探るというものに。ブーストバックルマークⅡの件やその他情報を探ってみた結果、英寿が「前世の記憶を保有している」という事実が判明する流れにはテンションが上がりました。前回の時点で多くの人が予想していたことで僕自身そうだろうと考えていたので、それがドンピシャで当たったことには思わず内心ガッツポーズしてしまいそうになります。英寿の圧倒的な強さをデザグラのノウハウを熟知している点、それら全てに説明が付く設定としてこれほどのものはそうそうないと思います。それはそれとしてローマ時代（？）の英寿が「マミーッ！？」と叫ぶシーンで笑ってしまった件。何より輪廻転生を繰り返しながら、最初の母親であるミツメを探し続ける彼の執念にも慄くところです。
そうして英寿の転生者としての側面が明らかになったわけですが、一方で彼が睡魔に襲われる意外な展開もあったことに目が留まりました。劇中で景和たちが驚いていたように、超人のように思えた英寿にも人間のように眠ることがある事実にちょっとホッとしましたね。とはいえこの睡魔がブーストマークⅡの影響であることは明らか。歩いている途中で突然眠ってしまうなど危険な弱点と化してしまっていることも否めません。（過去作品の強化フォームのデメリットと比べると大分優しく思えますが）ブーストマークⅡの強力さの代償に苦しめられている様子は、さながら今の英寿の危うさを表しているかのようでした。
- 未来人の一途な心情
そして今回はジーンが実質的な主役として話を動かしていたのが印象的。上述の英寿の謎を解き明かすために景和やニラムに接触していき、輪廻転生の真実に自力で到達する過程には感心させられるばかりです。自らの推しによる感動を得ようとここまでする未来のオタクの行動力を目の当たりにした気分になりました。それはそれとしてスポンサーに凸する辺りが厄介オタクっぽい……
また眠りに落ちた英寿を助けるために戦うなど、体を張って彼を守ろうとする様子も注目ポイント。グレア2に変身したベロバに惨敗し、英寿を殺されそうになるラストの叫びは中々に迫真でした。それほどまでに彼に入れ込んでいるのがわかります。（でも英寿のことだからここで狸寝入りしていたりして）ここまでの行動全てが推しを見たいがためにするなどゲーム感覚で楽しむ点は相変わらずでしたが、その英寿に対する一途な面には多少見直しましたね。
他のサポーターたち、というか盗聴していたキューンと比べても推しへの愛情がストレートな様子も好感が持てます。（もっとも1番健全な関係を築いているのは景和とケケラなのですが）未来の人間故に現代を生きる者たちと感覚が異なる違和感は拭えないものの、今回のジーンの奮闘ぶりに少しだけ彼に対して好意的になれたような気がしましたね。
あとこれは余談なのですが、ジーンが生身アクションをしたりベロバからの攻撃に吹っ飛ばされるシーンで演じてて楽しそうだな～と思ってしまいました。演じている鈴木福さんのライダーオタクっぷりもあって、ファンなら1度は体験したいであろう爆破吹っ飛びを体験出来て本当に良かったなぁ、とつい微笑ましくなってしまいましたね。*1
今回の他にも気になった見どころとしては、上述でも触れた「ベロバのグレア2への変身」が挙げられます。ヴィジョンドライバーの指紋認証システムを突破するため、チラミの指の指紋をコピーするなど彼女の行動力にジーンとは別ベクトルで感心させれます。グレア2の洗脳能力でジャマトライダーを洗脳・強化し、これまで強キャラポジションだったジーンを追い詰めたことにも驚かされましたね。一方で何の対策もせず乗り込もうとして逆に敵にアドを与えてしまうチラミはさぁ……ジャマグラを面白くするためにゲームマスターとして、何だかんだで頑張っていることが伝わってきました。
次回は戦国ゲーム後編。英寿とジーンは景和たちによって辛うじて難を逃れるようですが、推しの危機を前にしてジーンの心境に何らかの変化が生まれた模様。これが冷え切った2人の仲を変えてくれるきっかけになってくれそうで期待が高まりますね。
そしてブーストマークⅡをアップグレードさせたギーツの新フォームもお披露目！マークⅡのままでも十分に強いだけに、そこからさらに強化させたらどれほどのものになるのかとワクワクさせられます。何よりジーンとの協力で生まれるであろうこのフォームの誕生の過程、ジーンとの絆がどのように昇華されるのか楽しみで仕方ありません。
ではまた、次の機会に。
*1:東映の公式ブログでも撮影中満足げな演者の話が綴られている。 https://www.kamen-rider-official.com/geats/29/
