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仮面ライダーギーツ 第28話「慟哭Ⅳ:絆のレーザーブースト!」感想

そこに“生きる”者たちの共演

胸に湧き立つ 欲望に火をつける

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  • 本当の感動を知る時

 英寿が処刑寸前に追い込まれ、ジーンが悲鳴を上げる大ピンチの局面から始まった今回のギーツ。景和たちの加勢でその場は事なきを得たものの、その後のいつになく弱気な態度を見せるジーンが印象的でしたね。

 大切なものが失われてしまう時の恐怖を知り、かつてないほど動揺しているジーの姿には少々驚かされました。ただ「知らなければ良かった」と口にする様子は実に人間らしくて、以前のワクワクしていただけの彼と比べても大分好感が持てます。何でも思い通りになっていた存在が、思い通りにならないことへの苦しみを味わうことで人間に近づいていく構図は個人的にも大好物です。

 また英寿の真実や覚悟を知り、涙を流すシーンがまた素敵でしたね。英寿自身なぜ自分が転生を繰り返しているのか理解出来ておらず、真実を知るためにミツメを探しているという話には確かに胸に迫るものがあります。この時ジーンは推しが抱えているものの大きさを学び、彼が真剣に生きていることへの実感を得たことで本当の感動を得たのでしょう。まさに名前通りのジーンッと来る感情をようやく味わえたと言えます。

 そしてその後のギーツVSグレア2戦でジーンが英寿に手を貸す展開は最高でした。自分が何をするべきなのか、何をしたいのかまだはっきりとしないままでもサポーターとして、何より推しとして手伝うのは中々にエモいです。戦国ゲーム終了後のジーンの「これからを生きる」発言からも、彼がこの先どうするかを決めていくほどに成長したことが伺えますね。ジーンが今後どうなっていくのかは未知数ですが、少なくともかつてのような見ているだけではなくなるのは確か。最後の最後にジーンのことが一気に好きになれたので、また再登場してほしいですね。その間はガチャムクやZIP!の仕事を頑張ってね!

 

 

  • 想いと絆に感撃する蒼炎の狐戦士

 

REVOLVE ON.

SET UP.

 

DUAL ON.

DUAL ON.

 

HYPER LINK!

LASER BOOST!!

 

READY FIGHT!!

READY FIGHT!!

 

 ブーストバックルマークⅡとレーザーレイズライザーを装填してデュアルオンしたギーツの強化形態「レーザーブーストフォーム」。ブーストフォームマークⅡがさらにパワーアップした英寿とジーンの絆のフォームです。レーザレイズライザーの「理想の自分をデザインする」能力を利用して、ブーストマークⅡの副作用を克服した形態となっているようです。まさにファンによって推しが自分色に染められた、と言えるのかもしれません。俺色に染め上げろ、ルーブ!!

 ブーストマークⅡを素体に白い装甲が追加された見た目は身軽そうな前者から大幅にゴツくなっており、一目で強化されていることがわかります。装甲の色合いがジーンのベースカラーである白と青を基調としていることから、さながらギーツとジーンが合体しているかのような印象を受けますね。

 見た目だけでなく、戦闘能力もブーストマークⅡをさらに発展させている模様。圧倒的な出力はさらに上がっており、ビーストモードの変形は出来なくなった代わりに人型のまま強力なパワーを発揮出来ています。加えてジーンの重力操作能力も獲得しており、自在に空中に浮かんだり岩石を浮かせて敵にぶつけるといった芸当も披露していました。そしてここにブーストのパワーとスピードを掛け合わせることで、自在に空中を高速移動する三次元的な戦闘を実現。運営側のライダーであるグレア2相手に打ち勝てるほどの強さとなっています。英寿とジーンの関係が昇華された点も含め、中々に素敵なフォームと言えますね。

 

 

  • 策を知る牛とアットホーム(?)なジャマグラ

 今回は他にもやたら強かったニラムや実はベロバが350歳であることがジーンによってバラされるなど面白ポイントがいくつかあったのですが、個人的にはちゃっかりベロバからヴィジョンドライバーを奪った道長が印象に残りましたね。ベロバが英寿に負けたのをいいことに、弱った彼女からドライバーを取り上げる辺り道長が以前よりも抜け目なくなったように感じます。

 以前の透ジャマトの時といい、騙される側だった道長が利用出来るものは何でも利用するようになったのは喜ぶべきことなのかは少々悩むところ。(それでいてベロバのことはしっかり助けてくれるなどお人好しな面も残っていそうな点ににっこり)ラストは道長が創世の女神の前で「俺の願い」について話していましたが、彼の願いが今どうなっているのかについても気になってきました。

 またそんな道長の行動に対して、ベロバたちがそこまで激昂していないのが興味深かったです。ジャマトグランプリが妨害や裏切りを認めているのは以前からわかっていたものの、いざ運営している彼女自身が裏切られても例外なしというのは少々意外です。むしろ憎まれ口を叩き合いながらもお互いのやり方に口出しはしない、ある種アットホームとも思える関係性にほっこりしたりしなかったり。ジャマグラのメンバーは何だかんだで仲がいいんだな~、といった感想を抱くほどには面白い光景でしたね。それにしてもここ最近観戦しているだけで楽しそうな大智はいつになったら参加するんだ……

 

 

 そして次回は新たにヴィジョンドライバーを得た道長がジャマグラを運営するとのこと。彼が開催する第3回戦「闘牛ゲーム」はライダーチームとジャマトチームで1対1のタイマン試合を3回行うというルールのようです。どっかの東都&北都VS西都の代表戦のようだなぁ……正面からの戦いを好む道長らしくて、ここまでの悪趣味なジャマグラと比べても清々しさを覚えますね。

 また同時に祢音にもスポットが当たる模様。誕生日を迎えたにも関わらず暗い表情を見せる彼女に何が起こるのか気になりますね。(もしや以前から示唆されていた祢音の出生、彼女の父親の秘密が明かされるのでしょうか)人間ではない疑惑が出ている祢音の運命や如何に。

 

 

 ではまた、次の機会に。