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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その15

 

 

 

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 先日最終回を迎えた『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』。破天荒な登場人物と意外な展開を毎回毎回描き、衝撃的ながらも見事ハッピーエンドにまで持っていった内容には深い感動を覚えましたね。僕自身、毎週見ていて本当に楽しい戦隊だったと実感しています。

 そんなドンブラザーズと1つ上の先輩『機界戦隊ゼンカイジャー』が共演するVシネクス暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャーの公開が本編完結と同時に発表されました。以前から気になっていた組み合わせがついに実現することにワクワクさせられます。それぞれ別ベクトルでぶっ飛んでいる戦隊同士が合わさった時、どのような科学反応が起こるのか……楽しみで仕方ありません。(公式で「禁断のコラボ」扱いされているのがまたシュール)脚本も各作品を担当した井上敏樹氏&香村純子氏が担当するとのこと。両氏の個性がぶつかり合って、とんでもない内容が生まれそうな予感がします。

 実際上のリンク先で読めるあらすじを見るだけでかなりのカオスが感じられました。ゼンカイジャーではカシワモチワルドの逆襲というまさかの展開が待っているようですし、ドンブラザーズではタロウが帰ってきた矢先に仲間たちがドンブラザーズ脱退を申し出るなど、この時点でお腹いっぱいになりそうです。(あとゼンカイジャー側にハカイザーがいることにびっくり)さらに本作は「ゼンカイジャー編」「ドンブラザーズ編」「VS編」とライダーのMOVIE大戦シリーズを彷彿とさせる三部構成になるとのこと。これがどのような結果を生むのか、劇場公開が実に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『スパイ教室』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第7話(第143話)「ラプラスにのって♪」

 オレンジ諸島編でサトシと共に旅をしたラプラスとの再会が描かれた今回。メインは岩に嵌ってしまったホエルコを助ける過程となっており、ヘラクロスをはじめとした手持ちやロケット団までも巻き込んだ救出劇が繰り広げられていました。最初助けたと思ったホエルコホエルオーに進化してまた嵌ってしまったり、そのホエルオー脱出の衝撃で今度はサトシが閉じ込められたりとハプニング続きだったので色んな意味で行きつく暇がなかったです。そしてロケット団を脅して協力させた挙句、メカコイキングを乗り捨てていくピカチュウは悪い奴だぜぇ……

 そんなサトシのピンチにラプラスが立ち上がるのが素敵でした。押し寄せる水をれいとうビームで凍らせて滑るという救出方法は、オレンジリーグなどバトルの場で見せた戦法と同じだったのでかなりグッときました。かつてサトシと共に編み出した技で彼を救う……群れと再会させてくれた親友へのお返しと思うと心が震えます。(そしてEDの「ラプラスにのって」がまたノスタルジーを感じさせてくれます)助けられた直後のホエルオーも協力してくれた辺り、今回はポケモンたちからのサトシへの“恩返し”がテーマだったのかもしれませんね。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第8話 「まひろとはじめての女子会」 

 今回は中学生活を乗り越え、束の間の冬休みを得たまひろたちのお泊り会!ゲーム大会やお風呂、枕投げにガールズトーク定番の絵面がてんこ盛りで見ていて実に楽しかったです。学校生活における女子同士の気兼ねないやり取りの延長線上とも言える光景は大いに目の保養になりました。(その中でも相変わらず気ぶりに気ぶっていた美夜ちゃんはさぁ……)中でももみじと朝日の関係が特徴的で、以前から語られていた幼馴染としての出会いの回想が知れたのは収穫でしたね。この2人に関しては他の面々以上に「親友」なんだなぁ……ということが良く伝わってきます。

 そんなJCの微笑ましいやり取りが見られた今回ですが、個人的にはまひろとみはりのやり取りが印象に残りましたね。お風呂の時や寝る時などで遠慮なく入ってくるまひろに対し、みはりは終始ドギマギしていたのが目に留まりました。この辺りからは銭湯の件と比べても、みはりが妹として兄のことを意識しているように思えてなりません。兄の見た目が女子で表向きは姉のように振る舞っていても、心の奥底では妹の気恥ずかしさが残っているのだと思うと何だか複雑な気分にさせられます。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第32話「ヘビー・ウェザー その③」

 前回悲劇的な過去が明かされたウェザーとプッチ神父による因縁の戦いがついに開始。カタツムリの理屈を把握して自らの視力を取り除いたプッチと、足を切り落とされる&カタツムリ化でそれぞれ動けないウェザーとアナスイのコンビの死闘は手に汗握りました。中でもじりじりと互いに追い詰めあっていく中、致命傷を負ってもプッチを捕まえるウェザーの姿は何よりも目に焼き付きましたね。(血を固めて作ったトゲ&ロープでプッチを捕らえる構図からは「両者の“血の因縁”」が見えました)命乞いをするプッチを羽交い絞めにして「お前は自分が悪だと気づいていない最もドス黒い悪だ」と言い放つシーンといい、彼の決死の覚悟が感じられます。

 そんな捨て身の戦いも空しく、徐倫たちの介入で勝機を逃してしまった展開にはわかっていても口惜しかったです。プッチとの決着を付けられずにウェザーが亡くなった悲しい運命にはどうしようもないやるせなさが襲ってきてしまいます。しかしアナスイが言っていたように、徐倫との出会いやここまでの戦いは彼にとって幸福だったかもしれないのがわずかな救いですね。だからこそ怒りと憎悪を抱きながらも、ウェザーは自分の運命を呪うことなく仲間たちに想いとDISCを託したのだと思います。そして命を懸けると言ってくれたアナスイや裏で男泣きするエルメェス、そして「そよ風の中で話がしたい」(前回の「ペルラの心にはそよ風が吹いていた」のナレーションと合わせてどこか切ない……)と言葉を残す徐倫の反応を見るだけでも、ウェザーは救われたのだと信じたいです。

 

 

ブルーロック

第20話「超連動」

 千切をチームに引き入れ、ついに凛たちのチームへのリベンジに挑むことになった今回。試合開始前からお互いのメンバーが絡んで因縁を作っていく様子にほっこりしました。千切VS蟻生に馬狼VS時光といったマッチアップも自然と出来上がる過程を見ていると、新しい組み合わせ同士で会話パートもまた化学反応を生み出しているなどと考えてニヤリとしてしまいますね。

 そうして始まった試合もお互いのチームスタイルの違いが興味深かったです。チームメイト同士で利用し合って高め合う潔たちのチームとは対照的に、凛のチームは蜂楽のドリブルが加わったことで自然とまとまっていく様子に息を飲みました。加えて凛の圧倒的な支配力が加わることで、個人プレーが1つのチームワークとして成り立つ光景を目の当たりにしたような気がします。主人公たちとは異なる化学反応を魅せてくるのは面白いところです。

 潔たちも負けじと奮戦していましたが、中でも印象に残ったのはやはり凪でしょう。凛と潔の実力の差を理解しつつ、潔が適応する状況を整えてからのフェイクボレーには感嘆を覚えました。何より強く変わっていくという想いの元成長し続ける、凪の向上心には好感が持てますね。(それでいて玲王に謝罪しているのが何ともエモい)

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第47話「ボクちんダマムー!」

 アースダマーに乗っ取られた遊歩、名付けて「ダマムー」をどうにかするのかと思ったら、遊飛の変化の方が重大というまさかの展開が。合理的過ぎて無駄を省きすぎるブラック企業のトップみたいな変わり様には唖然となりました。アースダマーの「面白がる」感情の発達に呼応してなのかの突然の変化でしたが、これがあの遊び心に溢れていた遊飛の成れの果てだと思うとショックを受けてしまいますね。大切にしていたタマボット最低賃金といったワードでリリースしまくる光景は、泣いていいのか笑っていいのか困惑が止まりませんでしたよえぇ。

 それだけに遊飛が目を覚ます展開には素直に感動させられました。昔カードの袋で作ったタマボットの人形を見せて、それを作った時間は決して無駄ではないことを気付かせるという流れにグッときます。カッコいいや面白いといった感情を大切にする、子供らしさを取り戻していく話は遊戯王らしくて良かったですね。また今回のフュージョンモンスターであるニコタマボットタマーボット・バーストドラゴンはどちらもユニークで、タマーボットを素材にしているだけあってこちらも遊び心に溢れていたと思います。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第5話「立ち上がれゼット! 〜最後の勇者〜」

 

「ご唱和ください、我の名を!」

ウルトラマンゼット!!」

 

ULTRAMAN Z!

ALPHAEDGE!!

 

 今回は『Z』本編の中でも個人的にイチオシな、エース兄さんの客演回が丸々放送。超獣バラバに宿る怨念としてゼットに襲い掛かってきたヤプールを倒すため、ウルトラマンエースが登場した時の衝撃と感動は計り知れないものがありました。この時点でジードやゼロたちとも協力してきたゼットですが、エースの存在はそれ以上に頼もしくて2人のコンビネーションに惚れ惚れさせられましたね。

 何よりこの回でゼットの名前に込められた想いが明かされたのが素敵でした。争いを憂うエースが名も無き若いウルトラマンに「争いを終わらせて平和をもたらす“最後の勇者”」としてその名前を送った事実に胸打たれます。上のゼットの決め台詞も、そうしたエースの願いに応えるかのように唱えていると思うと感慨深いものがありますね。

 そして今回、ようやくゼットの情報がカードに!エースだけでなくハルキやゼロ、多くの人たちとの出会いが今の自分を形作っていることを自覚したことで達成されたというのもエモいですね。本作が始まってから天然ボケっぷりを見せていたゼットですが、最後の最後に決めることが出来て何よりです。

 

 

 戦隊といえば来週から始まる新戦隊『王様戦隊キングオージャー』がシリーズ47作品目であることを記念して、47都道府県とのコラボ企画を開催する模様。

 

 

www.super-sentai-friends.com

 

 キングオージャーを除く47戦隊(ルパンレンジャーとパトレンジャーはそれぞれ別戦隊としてカウント)と都道府県をそれぞれ組み合わせるのは中々に面白い試みですね。リンク先で見れる組み合わせ表では、納得出来る組み合わせとどういう意図があるのかわからない組み合わせが同時に確認出来るのが興味深いです。石ノ森章太郎氏の出身地である宮城県にはゴレンジャー、桃太郎発祥の地である岡山県にはドンブラザーズといった理由が他にはあるのか、つい探してしまいます。キングオージャー放送前にワクワクしつつ、こちらもちょっと楽しんでみる所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。