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最近のオタク系ニュースについて軽くコメントするだけの記事 その18(雑記 2023.2.16)

 

 

 先日、スーパー戦隊シリーズ最新作である『王様戦隊キングオージャー』の制作発表会見が配信されました。ずっと気になっていたメイン俳優たちの顔出しはもちろんのこと、作品の特徴や俳優さんたちの愉快なトークも交えた内容は中々に楽しかったです。今回はそんなキングオージャーについての情報を中心に、様々なニュースについて語っていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今回のお品書きです。

 

 

 

 

 

 

 

これは平和のために戦う王たちと、これから王になる男の物語

 

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 上述通りまずはキングオージャーについて。以前公開されたメインビジュアルを見た時はキングオージャーの「真っ当なカッコよさ」に惚れ惚れしましたが、今回明かされた作品概要はそのカッコよさにとんでもないインパクトが加わったかのような印象を新たに受けました。

 何といっても主役5人のキャラが異様に濃いです。ざっと簡単にまとめると……

 

  • 自らを「邪悪の王」と名乗る心優しき青年「ギラ/クワガタオージャー
  • ITでてっぺんを目指す成り上がりのヤンキー国王「ヤンマ・ガスト/トンボオージャー
  • 自分と人を救うために医療と美を追求するわがまま女王「ヒメノ・ラン/カマキリオージャー
  • 不動と中立を何よりも重んじる冷酷なる裁判長「リタ・カニスカ/パピヨンオージャー
  • 思いやりの裏に嘘と二枚舌を隠し持つ腹黒殿様「カグラギ・ディボウスキ/ハチオージャー

 

 この1人だけでもとんでもない面子が5人も揃ってしまった感。全員我が強すぎて、まともにチームワークが取れるのか心配になってくるほどです。まさに「王様らしいアクの強さ」とも言うべき彼らをどのように描いていくのか、既に楽しみになってきました。

 この中で特に気になるのはやはりクワガタ(レッド)に変身するギラですね。他のメンバーが各国の王を務める中、シュゴッダム国王「ラクレス・ハスティー」ではなく養護園育ちの彼が変身する意味は何なのか早速色々と考察もどきが捗っています。(変身アイテムをラクレス王から強奪したのでしょうか)そして彼の「俺が世界を支配する」発言の意味は何か?その辺りが物語のキモになりそうな予感がしますね。ところでギラの名前の由来が「ギラファノコギリクワガタ」なのに対してラクレス王は「ヘラクレスオオカブト」なんですよね。本来クワガタオージャーに変身するはずの王がカブトムシとは一体……?

 他にはリタ・カニスカが個人的な注目どころ。無表情かつクール、口元を隠したメカクレ男装の麗人属性過多なキャラクターに早くも魅了されてしまいました。加えて東映公式ホームページで「実は意外な一面も持っていたりします」と説明されており、ここからさらに魅力的なキャラが明かされるかと思うとたまらないです。(きっと可愛いものが好きで1人きりの時に愛でてるとかだろうなぁ)早くクールなリタを堪能したいものです。

 

 また本作の特徴として「LEDウォール」と呼ばれるスクリーンでCGの背景を映し出す撮影方法が採用されていることが明かされたのも見逃せないポイント。現在放送されている大河ドラマ『どうする家康』でも行われているという撮影で、本作のファンタジー世界を表現していくとのことです。上の動画でもわずかに確認出来ますが、そこそこ違和感のないクオリティで驚きましたね。既に何度か撮影を体験している俳優さんたちのコメントからも、BB(ブルーバック)やGB(グリーンバック)よりも没入しやすいようで実に面白い試みだと思います。(大河で使われている方法を同じ通年番組の戦隊が使用する、というのも個人的にはニヤリと出来ますね)

 そんな技術の進歩を感じさせる撮影にワクワクする一方、途中で予算が尽きてしまわないかと複雑なオタク心から心配になってしまう面もあります。戦隊シリーズ仮面ライダーよりも予算が多く用意されるのは有名な話*1ですが、こんな最新技術を使って持つのかどうかはつい考えてしまいそうです。ただそういった技術を積極的に取り入れて、表現の幅を広げていこうとする姿勢には賞賛したいところです。願わくばこの1年、新たな戦隊の世界観を最後まで見せてほしいですね。

 

 というわけでキングオージャー新情報の感想でした。現在放送中の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の異彩さに対抗出来るのかと不安になる時もありましたが、それが杞憂になりそうなほどのパワーを感じ取ることが出来ました。何よりゼンカイジャーやドンブラザーズの異色ぶりで忘れかけていた、戦隊シリーズのパブリックイメージ、シンプルなカッコよさを思い出せたという意味でも個人的には重大な新情報だったと思います。変化球が続いた中、それに負けない変わった要素も加えつつストレートなカッコよさを見せてくれることを願って、キングオージャーの放送を待っていたいと改めて思いましたね。(※ちなみに1番下にちょっと続く)

 

 

新たに始まるボォォォグバトル!!

 

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 2週間ほど前にタカラトミーYouTubeチャンネルで公開された「新バトルホビー」についての続報が先日到着。前回の動画で「伝説がよみがえる」というキャッチコピーから過去のホビーを復活させることが予想されていましたが、今回公開された動画で断片的にその「KB」についての情報がわずかながら……これカブトボーグじゃねーか!!

 

 動画にチラッと映るシルエットだけで判明しましたが、どう見てもカブトボーグです。本当にありがとうございました。カブトボーグはまだタカラと合併していない頃のトミーで発売されていたバトルホビーですが、ネットの人たちからすればどちらかというとアニメ『人造昆虫カブトボーグVxV』の方が馴染み深いかと思われます。子ども向け販促アニメの皮を被った大人向けの不条理ギャグに満ちたアニメとしてカルト的な人気を誇る作品が有名になった中、肝心のホビーの方はあまり浸透していなかった印象があります。(そもそもアニメの放映時には販促するはずだった商品が販売終了していましたし)

 そんなカブトボーグを復活させる情報を聞いて、これ大丈夫なのか?という不安が真っ先に浮かんできてしまいました。良くも悪くもカブトボーグ知名度はアニメが高く、ホビーの方を出しても売れるかどうかはかなり微妙な気がします。(というか当時出ていた商品の時点でクラッシュギアみたいだな……と友人の間で言われまくっていた思い出があります)ターゲットは現代の子どもたちであるものの、どうやって売れるのかは心配になってしまいますね。

 とはいえ出すというのではあればポジティブに応援したいところ。どうせならアニメのイメージに引っ張られず、今度こそ真っ当で健全な男の子向けのバトルホビーとしてカブトボーグを広めてほしいです。どうなってしまうのかまだまだ未知の領域ですが、今度こそ子どもたちからの人気を獲得して新たなカブトボーグ像を想像してくれることを願っています。

 

 

その時、誕生するのだ。地上最大のロボットが……

 

 

漫画の神・手塚治虫氏の代表作である『鉄腕アトム』。その人気エピソードである「地上最大のロボット」を『20世紀少年』や『MONSTER』などで知られる浦沢直樹氏がリメイクした漫画PLUTO(プルートゥ)』のアニメ化が決定。強大なロボット「プルートゥ」とアトムをはじめとしたロボットたちが戦いの中で悲しい結末を迎える傑作エピソードを浦沢氏の独自解釈で描いた作品がアニメで見られるという情報には大いに驚きました。僕自身、若い頃に原作漫画を読んで衝撃を受けた作品として非常に思い入れが深いです。(思えば本作を入り口にして他の浦沢作品にも手を出しましたね)

 実は以前もプルートゥがアニメになる話を聞いたことがありまして、当初発表された時は2019年ごろ。以降全く音沙汰がなかったので企画が終わってしまったのかと半ば絶望していたのもあって、今回の発表には思わず舞い上がってしまいました。何だかんだ待ってみるものですね。例によってNetflix限定配信のようですが、アニメ化されるだけでもありがたいと思いました。

 

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 そして同時に公開されたPVも見てみたのですが、浦沢直樹氏の絵がそのまま動いているかのような映像には衝撃を受けました。主人公のゲジヒトはもちろんのこと、アトムやウランたちの可愛い姿も漫画の中から抜き出したかのような質感で思わず震えてしまいます。中盤のゲジヒトの戦闘シーンのぬるぬる作画といい、かなり力が入っているのが伺えますね。

 また驚いたのが今回の映像の内容。ゲジヒトがチューリップ畑に足を踏み入れる映像が挿入されたのはかなり意外でした。ネタバレになるので詳しくは話せませんが、原作でも終盤に差し掛かった辺りのシーンがいきなりアニメで見られるとは思いもしなかったです。最初にこの映像を見せてきたこの意味について、個人的には「原作の最後までアニメ化する」という制作側の意思表示のものなのではないかと予想しています。

 それ故序盤の傑作エピソードであるノース2号の巻やその他の最高性能のロボットたちの活躍、そしてブラウ1589やボラーといった浦沢作品ならではのホラー描写もアニメで見られるかも?と期待がかかります。本作の大きなメッセージ性を感じ取らせてくれる、そんなにアニメになってほしいですね。ひとまずはネトフリに入るかどうか検討しつつ、続報を待っていたいと思います。

 

 

この美しくも残酷な大奥の世界を歌う

 

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 現在放送中のNHKドラマ『大奥』よしながふみ氏の原作漫画のドラマ化として僕も家族と毎週本作を楽しく見ているのですが、そんな中でラストに流れる主題歌が気になってきました。

 調べたところ主題歌「蒲公英(ほこうえい)*2」の歌だけでなく作詞・作曲も担当している幾田りらさんは音楽ユニット「YOASOBI」のメンバーとのこと。(YOASOBIといえば最近のオタク的には『機動戦士ガンダム 水星の魔女』が馴染み深いですね)そんなりらさん単体で歌うこの曲のミュージックビデオを聞いたのですが、大奥の世界観を見事に表していることに思わず感動してしまいました。

 まず「望んだ訳でなく 此処に生まれ落ちて 気付けば両手一杯が 託された理想で溢れる」という歌い出しからして素晴らしいです。自分で決めることも出来ず、周囲に望むままのイメージで生きなければいけない大奥の将軍や男たちの悲壮ぶりがこの時点で伝わってきます。ちょうど先日放送したエピソードで描かれた綱吉の境遇と上述の歌詞が完璧に重なっていることもあり、作品をよく理解してくれていることに深い感銘を受けるばかりです。

 それだけに限らず、どうしようもない理不尽を前に諦めない人の強さも描いているのがまた最高の一言。ラストの「誰もが同じ様に 許し合って愛し合えたなら そんな日を夢見て」という歌詞は、まさに絶望に満ちた大奥でわずかな希望を信じようとする人々を表しているかのようです。りらさんに限らずYOASOBIはタイアップ作品の内容を理解したうえで歌詞を考えてくれていると聞いたことはありますが、それを本作でも変わらず魅せてくれたことには感謝したいところです。今後も続くドラマ大奥を彩ってくれる主題歌として、これからもこの曲を聴いていきたいですね。

 

 

アニメ『異世界おじさん』ようやく完結!

 

 

 2022年の夏に放送が始まったアニメ『異世界おじさん』新型コロナウイルスの感染拡大により3度にわたる延期を繰り返してきましたが、最終話である13話の放送がついに決定しました。上のツイートの通り、3月8日ごろに放送するようです。

 いやぁ本当に長かったです。近年感染拡大の問題やアニメクオリティ向上によるコスト問題で延期するアニメが非常に多くなってきた中、異世界おじさんは上述の通り特に延期の頻度が多い作品でした。そもそもが去年の7月に始まったのに、最終話13話が3月にまで伸びるという異例の事態は他にはないでしょう。むしろよくここまで放送枠を確保出来たなぁ、とちょっと感心してしまうほどです。

 ともあれ最終話放送はやっぱり嬉しいですね。毎週楽しく見ていた身としては、延期を繰り返しながらも頑張って続けてくれたことにちょっと喜びを覚えます。話題性こそ逃したかもしれませんが、最後まで放送してくれるだけでもありがたいです。それ故最終話のサブタイトルである「みんなのおかげだ、ありがとう」がメタ的な意味でも沁みるものになっていると思いますね。そんな異世界おじさんのアニメの最後、絶対に見届けていく所存です。

 

 

 キングオージャーの制作発表会見が面白かったのは上で話した通りですが、個人的に最も印象深かったのはパーソナリティーを務めた関智一さんですね。本作のナレーションも担当する関さんの軽快なトークには何度も笑わせてもらいました。『ゴーカイジャー』をはじめとした戦隊シリーズと切っても切れぬ関係にあることを自分から口にしたり、俳優さんたちの思い出のヒーローについて「東映さん限定ですからね!」と念を押して笑いを取ったりと、聞いているだけで楽しかったです。

 また関さんがナレーションだけに留まらず、キングオージャーの敵組織である「バグナラク」のキャラクターとして声の出演することを狙っているのが実に面白かったです。わざわざ報道陣に既成事実を作ろうとしたり、東映側に「いつでも待ってます!」といった旨を言うなど、マイクパフォーマンスも相まって何とも言えない笑いを読んでいました。さらに会見の配信終了後にはこんなツイートが……

 

 

 「#関智一 さんの出演は未定です。」とわざわざ書いておくという……しかし未定と記載しておくということは、案外本当に関さんが演じる怪人が出てくるかもしれませんね。もしそうなったら面白いだろう程度に考えつつ、ちょっと楽しみにしておこうと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:毎話敵怪人が用意されることからも、戦隊の方が予算が潤沢であることを察することが出来る。

*2:タンポポの漢名。あるいはタンポポを換装して作った薬のことである。