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2024年夏アニメ&特撮簡易感想 その20

 

 

 

 2014年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第38作品目『列車戦隊トッキュウジャー』の10周年記念プロジェクトが発表されました。電車をモチーフとしたコミカルな見た目に反した重苦しいストーリー、主人公たちの意外な正体など放送当時大いに話題になった作品ですが、それも10年前という事実にまず驚かされます。小林靖子氏が脚本だったこともありしんどい描写も多かったのですが、だからこそ楽しく見られた戦隊だったと思いますね。

 それはともかく、10周年を迎えたトッキュウジャーの様々な企画が始動するとのこと。上のポストにもある通りBlu-ray COLLECTIONのリパッケージ版発売や、YouTubeチャンネルでの配信などがあるようです。早速当時公開された夏映画が配信されており、軽く見てみましたが内容に懐かしさを覚えましたね。「イマジネーション」をキーワードに困難に立ち向かう少年たちの戦いを描いた本作を、改めて振り返るのも楽しそうです。(下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第61話「響け魂!ライムへの挑戦」

 ロイのラップがめっちゃ良い!応用テストの前に始まったラップ対決で苦戦するかと思いきや、意外な美声と韻踏みを発揮してきたので驚きました。ライムさん相手にも一歩も引くことなく、自分の気持ちをノリノリで表現してみせたことには舌を巻くばかりです。フリッジタウンに到着してからボチと戯れたりしたりと満喫しているのも印象的で、いつものロイらしくバトルも遊びも目一杯楽しむ様子にほっこりしてきます。(まぁボチに生気抜かれたりテラパゴスがフワンテと一緒に空の旅したりといったトラブルは大変そうでしたが)

 反面いざ始まった応用テストでまさかの不合格を受ける展開に驚愕。途中まではガンガン攻めて昇り調子だったのに、完敗してしまったのは中々に衝撃的です。ライムさんのストリンダーが出てから徐々に追い詰められる様は、ロイの焦る姿もあって見ているこちらもハラハラしっぱなしでした。また気になるのはライムさんの「アンタは何故歌うんだい?」という質問で、よくわからないものの度々歌うロイとホゲータには結構刺さる問題だったのかと思います。彼らにとっての歌とは何か、そのアイデンティティに関わる展開が待っていそうな予感がしますね。

 

 

異世界スーサイド・スクワッド

第7話「Episode7」

 狂気と殺意に満ちたスーサイド・スクワッドの反撃回。何と言っても作戦の中心に立った「ピースメーカー」に目が離せなかったです。有能と天然が同時に存在する作戦立案能力はまだしも、拷問するシーンには愕然としましたね。一瞬ですが、血まみれで嬉々として拉致したエルフを痛めつけるのはあまりにも怖くて目を逸らしそうになりました。これまで堅物のイメージが強かったピースメーカーですが、この男の「暴力平和装置」という肩書の意味をようやく理解出来た次第です。

 またハーレイもシンカー→カタナとの連戦で八面六臂の大活躍。特に過去のトラウマを覗いてくるシンカーにどう対抗するのかと思っていたら、逆に自分の精神世界で苦しめる戦法を披露してくるのでこれまた仰天しました。(元精神科医であることを活かして自分のメンタルをコントロールしていたのでしょうか)ジョーカーの狂気的なシーンも相まって、敵が気の毒になってくるレベルの大立ち回りだったと言えます。

 そんなスースクの活躍だけでなく、ラストの女王の顔芸にも印象を持っていかれました。帝国に一矢報いてやったのに憤慨しているような態度を見せるのは結構気になりますね。ここまでくるともしや女王は戦争を終わらせたくないのでは……?といった最悪の考えも浮かんでくるほどです。

 

 

グレンダイザーU

第7話「彼方より来たる」

 慣れない地形で強いられる不利な戦闘、そこからの新装備で逆転!というロボットアニメのお約束にちょっと安心感を覚えた件。ここまで無敵に近かったグレンダイザーにも存在していた弱点もそうですが、それを「マリンスペイザー」「ドリルスペイザー」といった新たな力との合体で乗り越える過程はベタですが興味深かったです。これまでは大介1人でどうにかしてきた戦闘も、仲間との連携が重要になっていくのだろうという期待が湧き上がってきましたね。敵もベガ獣という新戦力を投入してきましたし、物語が中盤に差し掛かったことを実感します。

 また前回横やりを入れたマリンスペイザーは予想通りカサドが操縦していましたが、ヒカルの指示だった事実には意表を突かれました。如何にも曲者なカサドを言いように翻弄するだけでも意外なのに、反重力ストームまで使い出すので困惑が止まらなかったです。逢神島にスペイザーがあることを知っていましたし、彼女だけ別の目的で動いているように見えてきますね。「グレンダイザーの巫女」を名乗って現状は協力してくれてはいますが、真意に関してはまるで読めないヒカルに思わず身構えてしまいますヒカルのパシリと化したカサドに関しては、まぁネタキャラ一直線という印象ですね……

 

 

逃げ上手の若君

第7話「冬の子供たち」

 頼重まさかの未来見えない期に突入。周囲を振り回していた普段とは打って変わって、時行への過保護っぷりが止まらない様子に色々と動揺させられました。(ナレーションの「暇なカレー屋の店主のように」のくだりがここすきポイント)未来が見えなくなるだけでここまで不安と心配の塊になるのか……と、頼重の意外な一面を見た気分です。「時行様が○○で死んでしまうかもしれない」といった想像も突拍子のないものばかりですし、頼重は本来神経質で繊細な人物なのかもしれませんね

 そして後半からは少年軍師「吹雪(ふぶき)」のキャラクターで面食らうことに。大人が全員殺された村で子どもたちに様々なことを教え、小笠原の勢力を退けてきた実力や見事の一言。ときての大食いキャラは一周回って愛おしさすら覚えます。残された子どもたちを決して見捨てない優しさも含め、時行が郎党に欲しがるのも納得の人物であることをすぐに読み取れました。

 あとは小笠原が雇った悪党「瘴奸(しょうかん)」の存在も強烈でした。死者と仏を侮辱する不良武士の立ち振る舞いからは、これまた別の得体の知れなさが感じ取れます。リアルなアリが群がっているようなデザインの鎧などもあって、嫌悪感を抱かせる敵として十分な相手と言えましょう。(そして仏(フランス)デザインの失礼な部下に絶句したり)

 

 

ウルトラマンアーク

特別総集編①「SKIPフジヤマ市分所にて」

 今週のアーク本編はお休みで、代わりに近年の定番となっている総集編が挿入されました。サブタイにもある通りSKIPのフジヤマ市分所の様子が映されましたが、あまりの窓際っぷりに変な笑いが出てきました。メンバーも所長の「中村イチロウ(なかむら・イチロウ)」さんとAIロボの「チャッピー」(まさかユピーの同型がたくさん製造されているとは……)のみと、驚くほど少なくて同情を覚えます。ただ無気力な中村さんと勝ち気なチャッピーのやり取りは軽快で楽しかったですね。

 内容に関してもフジヤマ市の怪獣出現例の少なさを、星元市との比較で克明に映し出すものだったのでこの分所の悲惨さがより伝わってきます。そのうえ中村さんがやる気を取り戻した矢先、北の方に異動になるオチにはもう言葉が出なかったです。他の地域の怪獣災害の珍しさと、頻繁に怪獣が出現する星元市の異常性を中村さんの哀愁と共に伝えてくれたと思います。

 また話題に上がる怪獣たちも見どころとなっていました。フジヤマ市で確認された怪獣の1体が『80』のバレバドンだったり、中村さんが昔捕獲したというアリゲトータスの写真が出たりとマニアックなチョイスにニヤリときます。特にアリゲトータスもといピーターは、先日連載が始まったウルトラマン×スパイダーマンの漫画でも登場していたのでここでも出てきたことに驚きを隠せなかったです。

 

 

 トッキュウジャーに関してはもう1つ、現在放送中の最新作『爆上戦隊ブンブンジャー』でのゲスト出演の情報も衝撃的でした。新章に突入することが告知される中、発表された新ビジュアルにトッキュウ1号が映っていたので思わず二度見してしまいましたね。

 

 新幹部と共に復活したマッドレックスや意味深な玄蕃/ブンオレンジの姿、ブンレッドのジャケットに新ロボと気になる情報で埋め尽くされたこの新ビジュアル。まずトッキュウ1号がどのように関わってくるのかと期待に胸が高鳴ります。前回のゴーオンレッド同様、レジェンドとして志尊淳が出演するのか!?とか妄想もしてしまいますね。案外当時のライトたちを演じた子役が成長して大人ライトを演じる可能性もありますし、続報が待ちきれないです。

 

 

 ではまた、次の機会に。