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2024年春アニメ簡易感想 その30

 

 

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 超人気細胞擬人化漫画『はたらく細胞』がまさかの実写映画化決定。オタクに限らず様々な世代の人々の間で話題になり、原作漫画・アニメ共に「タメになる作品」として有名になった、そんな本作が実写化するのは納得ですがやはり驚きも大きいです。あのちょっと変わった世界観を実写でやれるのか?という不安もありますが、上の特報映像を見る限り結構面白そうに見えますね。映像を見る限り『チャーリーとチョコレート工場』のようなひょうきんな絵面になっている点が秀逸なようにも感じます。

 そして本作の出演者ですが、赤血球を永野芽郁さん、白血球を佐藤健さんが演じるとのこと。いずれも思った以上に似合ってて好感を抱きました。特に顔を真っ白にした佐藤健の白血球としての存在感は中々のもの。映像で確認出来るアクションも実写版『るろうに剣心』で鍛えたものだ、とばかりの凄まじいクオリティで舌を巻くばかりです。(そのため一部ネット上で「るろうに健診」なんて言われてるとか……)思った以上に楽しめそうな雰囲気に溢れた実写なので、既に12月の公開が楽しみになってきている次第です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ささやくように恋を唄う』はお休み(総集編)だったため感想はありません。

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第10話「推される側」

 まひると花音の決裂というショッキングなラストに続く今回は、残されためいとキウイがメインとして奮闘することに。花音たちのバイトを代わりにこなしたりコミカルな様子がまず目に飛び込み、特にめいの猪突猛進っぷりには吹き出してしまいました。メルと遭遇して事件の真意を聞き出そうとするのはわかりますが、凄まじいまでのストーキング技術を発揮してきたことには笑いと同時に何とも言えない恐怖を覚えます。しかし前回から本当に暗かったので、JELEEの誰よりも自由な彼女のパワーはそこそこ良い清涼剤になってくれたと思いますね。

 そんな彼女のわがままが花音を動かしたのも見事でした。周りが完全にJELEE解散の可能性と空気に呑まれている中で、ハッキリと「止めたくない」と言い切る瞬間は爽快感抜群の一言。生放送の場でNGだと言い続けてきた歌を披露してみせた時は笑いましたが、周りが本音を隠しがちな中で恥も外聞もなく全てを曝け出してくれたのもあって結構感動させられます。(状況を察してくれた静江さんと花音の元に突撃するキウイもMVPでしたね)まひるとの問題諸々は全く解決していないものの、花音たちがそれらと向き合うための準備は着々と整いつつあること、そのための再起のきっかけが見られて満足出来ました。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第10話「夜桜家のメイド/浮気」

 黒顔が遺した謎の情報媒体などが気になりますが、それ以上に殺香のメイド化にびっくり。ストーカー行為を止めさせるどころか、敢えて夜桜家の給仕を任せることで彼女の手綱を握る六美の采配には膝を打ちましたね。また太陽を鍛えるための抜き打ち暗殺訓練なども、ある意味で殺香にぴったりだと思います。そうでなくとも夜桜家のメンバーとしていつの間にか馴染んでいるのが面白かったです。後半の太陽浮気疑惑の回といい、太陽と六美との絡む時の彼女の魅力というものをここにきて理解出来たような気がしてきました。

 また今回は終始太陽の人の好さが表れていたのも印象的。愛する六美が危機にさらされた時に限らず、自爆した殺香や公園にいた子どもたちまでそれぞれ守る姿には惚れ惚れするものがありました。特に驚きだったのが凶一郎へのプレゼントのタネ明かしですね。あれほどの仕打ちを受けながらも、意地悪な継母ポジションの義理の兄の好みを把握したうえで行動していたのは流石に予想外でした。(プレゼントを貰った凶一郎本人が誰よりもショックを受けていたのがこれまたシュールで面白い)回を重ねるごとにイケメンになっていく主人公のパワーには慄きつつも感激するばかりです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第112話「ダマムーの権利」

 ダマムー七変化に困惑が止まらなかった今回。8人から1人に戻って結局2人になったダマムーが、今度はみんなのモノマネを始めた時は何事かと思いました。特にもう1人の方はExカベーターになるわデュエルディスクになるわと余計にシュール。そのうえ最終的には突然ドロドロに溶けたので本当に怖かったですね。(というか今回みんなやたらテンションがおかしかった気がする……『GX』のもけもけ回かな?)元々謎だらけのダマムー、というかアースダマーの謎がさらに深まるばかりの展開でした。

 デュエルに関してはダマムーの繰り出すタマボット連打が特徴的で、まさかの3体フュージョン形態TKG(卵かけご飯タマボット・キング・ゴーレム)を繰り出す瞬間は圧巻の一言。それに対抗する遊飛も中々で、サビュアス戦から続けてジョインテックとドラゴン族の混合デッキを使いこなしていたことに感心しましたね。ブルーテック・バーストレックスに加えて、ジョインテック・バーストドラゴン同じ素材で異なるフュージョンを並べて披露したのも胸熱でした。

 そしてラストにはベルギャー星団ではなくダークマター空間に到着してこれまた仰天。最早ダークマター側になりつつあるCPTの仕業でしょうが、図らずも敵の本拠地に向かうことになるとは思ってもみなかったです。次回から早くもダークマター帝国と雌雄を決することになるでしょうか。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第36話「あいがあればなんでもできる!」

 前回洗脳されたハッシュタグを救うため、奮闘するツウィッチたち。しかし思った以上に強いハッシュタグと、脳内の彼女が受ける洗脳攻撃にハラハラさせられました。前者はハッキング能力を思う存分使用し、車をミサイルの如くぶつけてくるので非常に怖かったですね。しかしそれ以上にショックが大きかったのが後者で、「お前に故郷(ふるさと)なんてない」という言葉に対抗空しく苦しめられるハッシュタグの姿が哀しくて仕方なかったです。

 それ故にツウィッチたちが諦めずにハッシュタグを救い出す瞬間に心が震えました。上述の故郷発言に関して「故郷は場所じゃない。愛してくれる人のことだよ」と返せる彼女らの強さには感嘆を覚えるばかりです。人間たちに迫害される辛さを味わいながらも、怯える妹に寄り添うマルト兄妹の暖かさを思う存分に味わうことが出来ました。(またスティービーが33話に出てきた落書きを「トランスフォーマーの故郷」に塗り替えるシーンもここすきポイント)

 一方マンドロイドがゴーストの「クロフト」長官と繋がっていることが判明したラストも見逃せません。今回の洗脳装置のスポンサーとしてふんぞり返る様子は、みじめなマンドロイドも相まってゾッとするものがありました。何より散々不審な点を見せてきたゴーストがとうとう本性を表わしてきたことに、物語が核心に迫りつつあることを実感させられます。(むしろこれでゴーストがシロだったらどうしようかと)

 

 

 実写化で話題になっているはたらく細胞に関して外せないのがスピンオフ作品について。アニメ化もされた『はたらく細胞 BLACK』だけでなく、実に多種多様なスピンオフがあってそれらには何度も驚かされます。最近の擬人化『はたらく細菌』や赤ちゃんの体の話『はたらく細胞 BABY』はまだしも、覚せい剤常習者の『はたらく細胞 イリーガル』や猫の体内を描いた『はたらく細胞 猫』は最初知った時度肝を抜かれましたね。そんな何でもありかつネタが尽きない点こそ、このシリーズの何よりの強みなのかもしれない……とつくづく思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。