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2024年春アニメ簡易感想 その29

 

 

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 深夜特撮の代表格『牙狼』シリーズの一角である『牙狼<GARO>-魔戒ノ花-』が今年10周年を迎えたとのこと。初代主人公・冴島鋼牙の息子である冴島雷牙を主人公とした本作は、従来の牙狼シリーズの空気感を踏襲しつつ心優しい雷牙の新鮮さで攻めた内容が魅力となっています。父の強さと母の優しさを受け継いだ史上最強の黄金騎士が、感情を知らないヒロイン・マユリと共に事件に立ち向かうストーリーは中々に特徴的。単発エピソードが多くバラエティ豊かなのもおすすめポイントですね。(個人的には4話と6話、10話辺りがお気に入り

 そんな魔戒ノ花10周年を記念して、YouTubeにて本編の公式配信が開始されました。映像やアクションは今なお色褪せないクオリティを誇る本作、および牙狼の雰囲気を確認するには持ってこいと言えましょう。上述通り1話完結のエピソードが多いので、気軽に見るのにも向いています。以前牙狼シリーズを見たことがある人も、そうでない人もこれを機に、牙狼の濃密な世界観に触れて楽しんでほしいところです。

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第53話「ミブリムとこの世ならざるもの」

 前回ライムさんが語っていた謎の「この世ならざるもの」を探すことになったリコたちですが、その振り回されっぷりにちょっと苦笑いしてしまいました。その正体であるコノヨザルオコリザルマンキーの群れに襲われつつも、その理由と探って手助けしてあげる展開はいつも通り。しかし助けた矢先に自爆してケンカを始めるコノヨザルたちに困惑せずにはいられなかったです。さっきまで仲良くしていた群れ同士でも争う、種族そのものの短気さというものを思い知りました。

 そんなカオス極まる様相を止めたのがサブタイにもあるミブリム。まさかのテブリムに進化して、群れにビンタしまくる姿には思わず吹き出してしまいました。とはいえ彼らの感情を読み取り、怯えながらも寄り添おうとしたミブリムの成長と考えればそう悪いものではありませんね。時にはわからずやを引っ叩いてでも止めることも必要……そんな力技にも躊躇しない強さを手に入れたということでしょう。

 あとは道中でリコたちそっくりの子どもたちと出会う展開も面白かったですね。(名前が「ルカ」「ライ」「ボッコ」と微妙に似てる)手持ちもそれっぽいという徹底ぶりで、コノヨザルたちが勘違いでリコたちを襲う理由付けになっていました。ただこの子たち、その後は全く登場しなかったので本当にただのそっくりさんなだけだったのか気になるんですよね……

 

 

ダンジョン飯

第23話「グリフィンのスープ/ダンプリング1」

 ついに明かされたセンシの過去。仲間のドワーフたちとダンジョンに迷い込んだのは予想通りとして、次々と倒れていく仲間の不審な死にざまに鳥肌が立ちました。リーダーに振る舞われた肉はもしや……?という疑惑がふつふつと湧いてくる感覚、真実を知るために魔物食を続けていた話でセンシのイメージがガラリと変わりましたね。あの日の肉は本当にグリフォンだったのか?その答えを探しているけど知りたくない、という複雑な心情にも理解を寄せずにはいられなかったです。

 そんな『ひかりごけ』(「ウミガメのスープ」の方が近いでしょうか)的展開に悪寒が走ったものの、ライオスの行動と推理で杞憂に終わったので一安心。彼のデリカシーがなさすぎる発言には呆れましたが、臆することなく真相を求める姿勢は評価したいところです。センシの心の重しを取っ払っただけでなく、グリフィンとヒポグリフの違いも説明してくれたライオスのリーダー適性を目の当たりにした気分です。

 後半はダンプリングによる種族シャッフル展開に一転して笑い転げることに。それぞれの見た目、というか画風の変化は面食らうレベルでおかしかったですね。それでいて異なる種族の利点と難点がしっかりと描かれており、洒落にならないピンチに陥るくだりにはハラハラさせられます。結局のところ慣れ親しんだ体が1番、ということでしょう。

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第10話「ちくわと電車と千明のソロキャン」

 前回に引き続きリンとなでしこ姉妹それぞれの花見ツーリング&ドライブが平行して進みましたが、途中両者が合流をする展開にちょっとびっくり。送られてきた写真の様子からある程度察していたものの、こうした形で会う光景は意外性がありましたね。他にも花見の場所取り兼ソロキャンを楽しんでいる千明の前にイヌ子とまさかの鉢合わせをするラストなど、別々に行動しているようで意外と繋がっていることが描かれていたと考えます。

 中でも大きな見どころとなっていたのは恵那とちくわのお散歩お花見。OPに映っていたものの中々本編に出てこなかった新キャラ「瑞浪絵真(みずなみ・えま)」と知り合っていく流れに注目せずにはいられなかったです。どこかよそよそしい態度を取る絵真にも臆することなく、グイグイきて交流を深める恵那のコミュ力の高さにも舌を巻くばかり。ソロキャンや散歩などは、1人だけの世界と見せかけて意外なところで誰かの世界と交わることもあるのかもしれない、などと思わせてくるほどの暖かなやり取りが魅力的な回でしたね。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)

第10話「対話」

 6話に渡って繰り広げられた獅子頭連との戦いもようやく終結。そしてケンカが終われば後は敵味方なし(ノーサイド)!とばかりにチームの垣根を越えた宴会タイムにちょっと笑ってしまいました。さっきまで殴り合っていた兎耳山たちをも引き入れる梅宮のマイペースなところに翻弄されながらも、和気あいあいとした雰囲気は何だかんだで心地よかったです。その後の桜と梅宮のやり取りも印象的で、梅宮の分け隔てない明るさが桜や兎耳山にも大いに伝わっていることを感じ取りました。(またボウフウリンが去った後、雨上がりと共に和解する兎耳山と十亀のシーンには胸が熱くなりましたね)

 そして梅宮の“てっぺん”に対するスタンスも本格的に語られました。彼にとって頭取はあくまで町や仲間を守るための手段、というのは予想通りかつ納得のいくものでしたね。てっぺんになることを目的としていた桜たちとはまるで正反対で、仲間と共に築き上げてきたものこそ今の梅宮であることも理解出来ます。地位に固執せず日常のために戦う、そんな殺伐としていないてっぺんを見て桜がドンドン感化されていくのが俄然楽しみになってきました。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第10話「色とりどりのイメージ」

 前回から始まった合宿の様子が描かれた今回。4ユニットのメンバー全員が揃った合同練習の風景、およびそれ以外のやり取りには大いにほっこりさせられました。カレー作りで花火など定番のイベントも描写されており、前回以上にユニットの垣根を越えた交流が繰り広げられていたと思います。それぞれの濃い個性がこれでもかとぶつかり合って、それでいて優しい雰囲気に包まれていたのも特徴的です。

 そんな中で真乃がセンターとしてのプレッシャーを感じている様子と過程が、今回の注目ポイントでしょうか。前回決意を固めたはいいものの、いざみんなを引っ張ることになったら若干無理してしまうのは彼女の性格を見ていれば納得がいきますね。しかし灯織とめぐるがしっかりと支えてくれていたので、サラッとこなせたようで何よりでした。そうして笑顔を自然と取り戻していった真乃、そして彼女について行く少女たちそれぞれの個性=色を合わせて「シャイニーカラーズ」として完成していくさまが描かれていくのを感じ取りました。

 

 

 牙狼は先日『ハガネを継ぐもの』が放送され、これから先の新作に期待が持てる状況にある最近は感じています。そのためファンの間で次回はどのような作品が出てくるか、あるいは希望の声が出てきましたね。その中でも鋼牙や雷牙らを主役にしたエピソードをもっと見たいという声をよく聞きますが、やはり初代主人公の系譜の人気は根強いということでしょうか。

 冴島家の物語は映画『月虹ノ旅人』で綺麗に完結したので、無理をして続きを描くことはやらない方がいいのではないか?と個人的には思っています。とはいえ雷牙たちの活躍をもっと見たいという気持ちも理解出来ますし、いざ本当に来たら大喜びで視聴しそうです。ひとまずは高望みはせず、ゆったりと今後の牙狼を心待ちにしていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。