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ARMOREDSAURUS(アーマードサウルス) 簡易感想(シーズン2 第1~4話)

 

 

 今回もやってきましたアーマードサウルスの感想シリーズ。前回でシーズン1(第1シーズン)全話の感想を終え、いよいよシーズン2(第2シーズン)の感想を書く時が来ました。このまま最終話まで駆け抜けて行きたい、と常々考えています。

 

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 というわけで今回は上述の通り1話から4話、シーズン2序盤を書いていく予定です。あのショッキングなラストから如何にしてジンたちは立ち向かっていくのか、策謀を張り巡らせる大人や超人たちと、運命に翻弄される子どもたちの物語として注目していきたいと思います。

 

 

 

 

 

第1話「地球の運命を」

 まず第1話は主人公たちを差し置いて敵サイドが濃密に描写されました。まずDアーマーのエターナルコアを奪取したJJたちですが、いきなりカイザーを殺害してカイザー軍をそのまま乗っ取る展開にギョッとさせられましたね。本編(シーズン1までのざっくりしたあらすじ説明を除く)が始まって2分と経たずにトップがすげ替わるスピーディーさにはある意味で圧倒されるものがあります。

 直後に機械恐竜帝国が圧をかけてきますし、さらにはDアーマーの方でもレシアスが怪しかったりと敵味方双方で崩壊が始まっているように感じました。特にレシアスは重要なSリンカーは自力で確保しておきながら、他は普通に核シェルターに案内するだけで済ませる塩対応には呆れてしまいました。自分たちに取って重要な戦力だけを助けようとする魂胆が見え見えで余計に信用なりません。保身に走る連中が多くて最早誰を信じればいいのやら……といった印象ですね。

 そんな中で繰り広げられた戦闘シーンは機械恐竜帝国無双ともいうべきもの。特に帝国の支配者・黒竜グリマーの戦闘シーンは鮮烈で、国連軍を蹴散らす様子はド派手で敵ながら面白かったです。(恐竜形態から人型形態へのトランスフォームやバリアによる防御もこの世界では大分反則じみていて強かったですね)尊大な口調と相まって、本作の大ボスとしての存在感を十二分に見せつけてくれたかと思います。

 

 

第2話「レシアスVSグリマー」

 レシアスVSグリマー、2分くらいで終了。とサブタイに反してあっという間に両者の対面が終わってしまったのでズッコケてしまいましたよえぇ。しかし2人が宇宙の言語でやり取りをして、何かしらの取り引きを交わしたということだけは何となく察することが出来ました。案の定エターナルコアを条件に半年の猶予を手に入れたことが明かされた時は、レシアスが意外とやる時はやる人だとわかり舌を巻きましたね。

 ただ問題はJJとレシアスが密かに手を組んだこと。このままでは機械恐竜帝国に潰されるとわかっているから先手を打ったJJはともかく、レシアスがそれを読んでいたかのように振る舞っているのが解せません。グリマーを言葉巧みに誘導し止めたことと言い、相手を見透かしてくる彼女の言動は厄介の一言。レシアスはDアーマーにとって頼もしい協力者であるけれど、決して味方ではない事実を改めて突き付けられた気分です。

 一方でジンがようやく目覚めたのも見逃せません。ハンギョル先輩の裏切りを知りショックと悲しみに包まれながらも、先輩を止めようと決意を固める前向きさは本当に素敵でした。不信感が蔓延る本作において、この主人公のわかりやすい姿勢はありがたい限りです。

 

 

第3話「再び立ち上がったジン」

 というわけでジンが復帰してからのDアーマーの訓練の様子が描かれたわけですが、リンカーたちそれぞれの再起がメインとなっていました。出生の真実を知って組織を去る者もいれば、相棒や仲間たちのために残ることを選んだ子どもたちがいるのが何とも味わい深かったです。中でも偽りでも両親との関係の深さを見せて戻ってきてくれた「ヒョンソク」の姿にはグッとくるものがありましたね。

 その一方でDアーマー司令部はチェ・チョルがまさかの司令官復帰。しかもス・ヒョン副司令と同等の共同司令官として運営していく采配には衝撃と困惑が止まらなかったです。正直立場が同じになっただけで両者の対立は止まらないのでは?という疑問が止まりません。(案の定後述の戦闘で方針の違いが露になっていましたし)緊迫した事態だからこそチョル司令の判断力が必要というのもわかりますが、またこの2人の口論を見せられるのかと思うと早くも辟易としてきます。

 それはともかく戦闘ではジン&セナがハンギョル先輩と激突するシーンが最大の見せ場になっていましたね。ブルズVSサイボーグティーレックスというティラノ同士の対決もさることながら、慕っていた先輩との戦いというシチュエーションは否が応でも燃えてきます。何より先輩の現在を見てなお止めようとするジンの決意と、最後には見逃す甘さにはこれまたホッとさせられました。(セナがそんなジンの選択を「アンタは偉かったよ」とフォローするのもここすきポイント)

 

 

第4話「翼竜の大激突」

 シーズン1終盤から目立っていたヨンフのメイン回。母・アギョンが息子とリオを引き取りに来た中で、母を突っぱねるヨンフの選択に大いに感動させられました。母の言いなりではなく、自分の意志で行動出来るようになったのだと見ていて実感させられます。相棒のリオを失ったのは残念でしたが、その分ヨンフが成長したことを確認出来ただけでも大満足です。(ただこの回の戦闘でヨンフが翼竜に乗っていましたが、これは結局リオを返してもらえたということなのでしょうか?

 一方でJJ率いるカイザー軍側の元リンカー「ジェフン」先輩の存在が明らかになった時は驚きました。ハンギョル先輩以外にも敵に寝返ったリンカーがいたのは少しだけショッキングです。それ以上にこのジェフン先輩が元々翼竜に乗るつもりだった、という事実も中々仰天もの。アギョンのゴリ押しでヨンフが翼竜担当になり外された過去を知り、この先輩も先輩で大人に振り回された子どもの悲痛さが出ていることを感じ取った次第です。

 大人に振り回される子どもと言えば、各司令官で異なるリンカーをそれぞれ訓練させるくだりも印象的。ジンたち担当のヒョン司令はともかく、Aリンカーを鍛えるチョル司令の軍隊染みたやり方に複雑なものを覚えました。出生の事実に打ちのめされた子どもに厳しい言葉を浴びせるのはどうかと思う反面、これを乗り越えさせて精神的に強くさせようという考えも何となく理解出来ます。子どもたちを年相応に扱うヒョンとセンシとして叱咤激励を送るチョル、この方向性の違いは今後どう表れていくのか見ものですね。

 

 

 というわけで今回のアーマードサウルス感想でした。シーズン1の衝撃展開を見てこっから逆転の可能性があるのか?とずっと考えていたわけですが、思いのほかあっさり進んでいったのが意外でした。リンカーたちが絶望的な表情を見せながらも反逆せずに普通に訓練している点は肩透かし感がありますね。特にセナがしれっと戻ってきているのが割と謎ですし、彼らの憤りをもっと描いてほしかったところです。(その描写をやっている余裕がないことや、その怒りをハンギョル先輩たちの裏切りで表しているのもわかりますが)

 しかし先輩を止めようとするジンや母に逆らってでも仲間を選んだヨンフと、子どもたちの自立性をしっかりと魅せてくれたのは好印象。汚い大人たちの言いなりになるばかりではなく、自分たちで何とかしようとする姿勢を発揮してくれるので見ていて素直に応援したくなってきます。自分たちの秘密を知りながらも、腐ることなく立ち向かう少年少女の奮闘劇として今後も期待して視聴していく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。