ラ・ラ・ラ、言えるかな?
ケミーの名前ぇぇぇ!!
といった感じに『仮面ライダーガッチャード』最新話で流れた挿入歌の1つ「ガッチャ!101ケミー」のMVが公開されました。ガッチャードの醍醐味であるモンスター・ケミー101体を順番に歌っていくという、まさしく「ケミー言えるかな?」みたいな曲がいきなり来て驚きましたね。歌のノリからして意識しているであろう「ポケモン言えるかな?」はあまりにも古く今の子どもたちには伝わらないと思いますが、このケミーの歌が子どもの耳に残っている様子を見るだけでも楽しそうです。
上のMVに関しても、程よくデフォルメされたケミーのイラストの可愛らしさに癒されますね。絵柄がほんの少し昔のドット絵調なのも注目ポイントで、さながらゲームのモンスターの如く描かれているのがわかります。何よりガッチャード本編をここまで見てきた人ほど、ホッパー1たちケミーへの愛着からこの動画を好きになりそうです。(かくいう僕自身この曲に早くも惚れ惚れしました)終盤に入ってもこのような挿入歌を用意してくれる公式に思わずニヤリときてしまう一幕でした。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター テラスタルデビュー
第55話「対決!パルデア四天王」
オレンジアカデミーに戻ってきた矢先始まった特別授業。パルデア四天王に挑むという学生にはキツそうな話ですが、研修先で競い合ったジムリーダーが味方になってくれるタッグバトルという方式が面白かったですね。劇中のジムリーダーはそれぞれ絶妙な補佐をしてくれていましたし、彼らの協力もあって四天王とそれなりに戦える塩梅はなるほど悪くないと思います。
今回はドット&ナンジャモが「ポピー」ちゃんと、ロイ&コルサさんが「ハッサク」先生と戦う様子が描かれました。基本的にジムリーダー側が好きにやらせてくれたのもあって、生徒それぞれ臆することなく戦えていた印象を受けました。それでいてタッグ相手とのコンビネーションを重視する、という独りよがりにならないバトルを繰り広げていたのも見逃せません。(サンゴとオニキスが好き勝手やった結果敗退したのもあって、ドットとロイの協調性がより際立っていましたね)
といっても四天王はやはり強敵揃いだったのがこれまた見逃せないポイント。ポピーちゃんは最終的には負けたもののすなあらしによる盤面支配がしっかりしていましたし、ハッサク先生の余裕たっぷりの実力には舌を巻きました。中でもハッサク先生のセグレイブは本当に強くて、ホゲータたちが作り出した火球を前にしても臆さず撃破する強さを見せつけてきたのが見事の一言。感動する先生に苦笑しつつ、四天王としての格をしっかり見せつけてくれたことに大満足です。
ゆるキャン△ SEASON3
第12話(最終話)「4月2日、花見キャンプ」
夜の恐怖と尿意に耐える千明というシュールな絵面から始まった最終回。クマの危険性は洒落にならないので大事に至らず一安心、というところでようやく全員が揃って花見キャンプが始まったことに早くも胸が高鳴りました。食事のシーンではカエル肉(自主規制)とジンギスカンとここにきて独特な料理が揃っていたのが面白かったですね。特にジンギスカンにうるさいとされていた犬山姉妹が、ウチで食べてたのは実は豚肉だった!?と気づかされるくだりには笑いが止まらなかったです。
そして夜の桜を楽しむシーンでは互いの桜の写真を見せ合うくだりでほっこり。中でもなでしこが通学路の桜の経過を定点で撮影し続けていたことを披露する話には大いに感心させられました。3期序盤の撮影シーンがこんな形で繋がったことの意外性と、“変化”を楽しむなでしこの素敵な思い付きに思わず顔が綻んでしまいます。様々なことがあって今に至った彼女たちの様子を表わしているという意味でも、素晴らしい演出となっていたことでしょう。
その後のなでしことリンのやり取りや、Cパートの新学期なども相まって彼女たちの成長を感じ取れるものが多くありました。それでいてなでしこたちの関係そのものはいつも通りと、“変わったものと変わらないもの”を同時に見せてくれるラストで胸に暖かいものを覚えましたね。
総評
始まってからあっという間の感覚を与えてくるゆるキャン△も今回で3期。製作会社などの変更で2期までとは異なるキャラデザになりましたが、艶やかな質感は意外と悪くないと感じましたね。他にも背景がこれまでのものから大幅に進化しており、さながら実写のような美麗さには感嘆を覚えます。(個人的に背景に関しては今期が1番好きかもしれません)それ故序盤の内から違和感なく受け入れて楽しむことが出来た次第です。
何より内容そのものはいつものゆるキャンで、作品の世界観や雰囲気も決して損なわれていなかったのが最大の評価点。リンたちがキャンプを楽しむシーンの静かな空気感には癒されましたし、ところどころに挟まれるギャグの小気味の良さも健在でした。視聴してしまえばこれまでと同じように楽しめましたし、上述にもある“変わったものと変わらないもの”の面白さが込められていたかと思います。
ストーリーに関しては綾乃が本格的にキャンプを始めたりと、メインキャラ以外の変化がちょっとした見どころでしょう。既にキャンパーとしてある程度描かれているなでしこやリンたちの周囲で、他の人たちが影響を受けていくような経過が感じ取れました。この調子で4期もやってほしいですし、今回のラストに登場した新入生たちの活躍を見てみたくなりましたね。
WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)
第12話「頼られる者」
各学年をまとめるリーダー的存在「級長」を決める場面で、仲間たちからの推薦を受けることになった桜。はじめは戸惑っていたものの、自分が級長として何が出来るのか・何をするべきなのかを真剣に考える様子にニヤニヤが止まらなかったです。責任感なども含め根の真面目さを感じさせてくる言動が、桜への愛玩的な感情を呼び起こしてきますね。これまで呼んでこなかった楡井や蘇芳の名前をようやく口にする瞬間と、それを返された時の反応は特に可愛らしいです。前回からずーっと赤面しっぱなしの主人公が、仲間との青春を送れているのだと改めて実感する内容となっていました。
そして彼を導いた2年の級長「梶蓮(かじ・れん)」もかなり印象的。突然怒鳴り出す情緒不安定さなどはじめこそビビりましたが、話が進むにつれ桜とは異なるぶっきらぼうな優しさに溢れた人物であることが読み取れました。今回の猫探しに関しても、お婆さんへの厳しい言動の中に頼もしさに溢れています。何より自分に出来ないことは仲間に任せる、という「人に頼る強さ」を理解したうえで発揮していたのが興味深いですね。梅宮に続いて、ずっと1人で戦ってきた桜の価値観を大きく変えてくれる人物となってくれそうな予感がします。
アイドルマスター シャイニーカラーズ
第12話「Spread the Wings!!」
283プロファーストライブのクライマックスから始まった第1シーズン最終回。内容に関してもOPとアンコールの「Spread the Wings!!」を全てフルで流し、各ユニットの挨拶もありと攻めた構成でかなり贅沢に魅せてきました。リアルタイムで進行しているような様子は、前回以上に生のライブの雰囲気で没入感があったかと思います。(それでいて舞台裏のドタバタとした準備シーンもしっかり見せてくれるのが面白いところ)
そして上述でも触れたアンコール前の挨拶も大きな見どころ。ユニットごとのキャラクターが出ているファンへの感謝の気持ちに微笑ましいものを覚えつつ、最後の真乃の言葉が大いに印象に残りました。ファン1人1人が降っているペンライトを「星空みたい」と例えるシーンは、このライブがファンも含めた大勢によって完成させられたことを意味しているのでしょう。引っ込み思案だった真乃がこうした想いを伝えられるくらい成長したのだと実感しつつ、シャイニーカラーズのひとまずの閉幕を目撃出来てほっこりしました。
ガッチャードといえば夏に公開される映画の方も気になるところ。『ザ・フューチャー・デイブレイク』というタイトル(タイトルロゴが明らかに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』な件)も発表され、予想通り未来の宝太郎/ガッチャードデイブレイクが物語の主軸になる模様。グリオンによって支配された未来を救うために、Wガッチャードが立ち向かうシチュエーションにはシンプルにテンションが上がります。
映画の本格的な予告も公開されましたが、グリオン率いるドレッドの軍団と謎の仮面ライダードラドといった敵が印象に残ります。しかし宝太郎側には風雅やカグヤもいますし、味方が総動員しているのもあって負ける気がしませんね。極めつけは仮面ライダーミラクルガッチャード&仮面ライダーガッチャードシャイニングデイブレイク!!Wガッチャードの強化形態揃い踏みに興奮を覚えつつ、ガッチャードの明るさに満ちていそうな映画に対するワクワクが止まりません。
ではまた、次の機会に。