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2024年春アニメ簡易感想 その26

 

 

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 6月に入り、7月から放送される夏アニメが始まる時期が刻々と近づいてきた今日この頃。様々な作品の情報が発表されている中、夏アニメの1作である『しかのこのこのここしたんたん』はかなり異彩を放っていました。以前当ブログでも紹介したシュールギャグ作品ですが、予想以上にカオスなことが起きつつあるようです。

 

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↑以前当作品に触れた時の話は上の記事を参照。

 

 というのも上に張り付けた動画にもある通り、アニメのOPイントロ部分のみをループした動画を1時間分上げるという驚きの行動をやってのけました。まだアニメ放送前だというのにOPを発表、どころか約60分耐久とかいうニコニコ動画で作られそうな動画を公式でやってのけるというのは狂気の沙汰としか言えません。肝心の動画内容も予想通り、「しかのこのこのここしたんたん……」という歌詞が延々繰り返されるだけなので聞いているだけで気が狂いそうになります。それだけに放送前からはっちゃけて話題を集めようとする豪胆さに評価しつつ、皆様もこの動画を聞いてしかのこ中毒になってみませんか?とおすすめしたくなってきましたね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第52話「カイデン、強風注意報!」

 今回は意外や意外、ロイのカイデンが主役のエピソード。高いところを飛ぶのは未だに苦手なカイデンが、励ますロイやホゲータをうっとおしく思っている描写にちょっと切なくなってしまいました。(上手くいかなくて余裕がない時に周りが明るいとちょっとイラっときちゃうよねわかるよ……)ホゲータに当たるシーンなど見ていて胸が締め付けられるシーンも多かった分、最後にはタイカイデンに進化して高いところを克服してみせた瞬間に感動させられます。ホゲータを背中に乗せる余裕も発揮し、仲直り出来て何よりです。

 またロイたちが夜の森でフリッジタウンのジムリーダー「ライム」さんと遭遇する展開にもびっくり。相棒のハカドックとラップしながら助言を残してくれるシーンは微笑ましかったものの、いつの間にか幽霊の如く消えてしまったのでギョッとさせられました。他にもライムさんがホゲータに何かを見出しているようなそぶりを見せていたのも気になりますね。ゴーストタイプのエキスパートとしてホゲータの進化の可能性を感じ取ったのでしょうか。いずれにしても今後のホゲータの成長に大きく変わっていきそうな予感がするので、ロイとライムさんの再会が楽しみになってきました。

 

 

ダンジョン飯

第22話「グリフィン/使い魔」

 黄金城の人たちの助言などを受け、本格的に迷宮に戻ってきたライオスたちを待っていたのはまさかのグリフィン。センシが攫われるという唐突なピンチに危機感が湧いてくる中、マルシルの使い魔作りで心を安らげることになりました。最初こそ簡素なデザインだった使い魔がライオスの趣味でどんどん変なドラゴンになっていくだけでも面白いのに、最終的にスカイフィッシュになった時の衝撃は計り知れなかったです。生物的な機構を排し、徹底して早さを追求するとUMAになるのは原作者の生物への知識を感じさせるものがあって興味深かったです。

 またこの回のセンシの挙動不審な態度も見逃せません。会う前からグリフィンに怯えるわ、いざ目の前で逃げ出して捕まるわといつものセンシらしくない迂闊さが目に付きました。そこから沸き始めてきたセンシへの不信感や疑問が、終盤彼の語りによって明かされていく流れに興奮させられます。前回の狂乱の魔術師関連とは別の、この迷宮に関する核心に迫る過程が次回描かれそうで楽しみになってきました。(その直前のチルチャックが自己紹介をして腹を割って話そうとするスタイルもここすきポイント。しかし妻子持ちだったとは……

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第9話「ツーリングと桜めぐり」

 今回はまずリン久々のソロキャンからスタート。十谷温泉のキャンプ場の静かな雰囲気に視聴者も癒されていた中、無造作に捨てられたゴミに一気にテンションが下がってしまいました。管理人がいないキャンプ場で起こりうる問題を描く姿勢に好感を持つものの、どうにも憤りを抱いてしまいます。それだけにリンより先にきていた2人組が教わった「殺し屋に追われてると思え」という教訓は中々に秀逸だと感じましたね。イメージ映像がどう見てもキアヌ・リーヴスなのがじわじわきます)何よりその後2人組との交流を重ねるリンの姿が何とも微笑ましかったので良しとしましょう。

 一方なでしこは桜姉さんと一緒に花見ドライブに。体力をフルに活かして景色を堪能するなでしこと、それを優しく見守る姉さんの静と動の対比が素敵です。また身延山の頂上が混雑で行けなくても、周囲のしだれ桜で妥協していく流れも印象に残ります。予定と違っても別の方法で楽しんでいく……というのは人生のこなし方としてはほどほどで唸らされるものがありますね。無理をしない範囲で柔軟に動いて景色に魅了されていく、そんな様子を異なる場所で共有していくなでしことリンに心地よさを覚える回だったと思います。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)

第9話「梅宮の流儀」

 梅宮の器の大きさに感服した今回。最初こそ兎耳山と一進一退の攻防を繰り広げていましたが、彼が抱える問題を目の当たりにしてからは敢えて殴られながら説教していく流れに舌を巻きました。兎耳山がしでかしたことに対する怒りと同時に、彼への同情や優しさが感じられましたね。「ケンカは対話」だと語っていただけであって、このブレなさには安心感を覚えます。実力以上にこうした他者に寄り添うことこそ、梅宮がボウフウリンの頭取であることの何よりの証明だったと言えます。

 対する兎耳山に関しては思った以上に深刻で胸が痛くなってきました。以前からてっぺんを取ったことで燃え尽きたような描写がありましたが、ここまで克明に描かれると何とも言えない歯がゆさに包まれてしまいます。楽しさと強さを求めすぎたせいで、チームを引っ張るに相応しい精神を身に着ける前に頭取になってしまったのが今の兎耳山なのでしょう。だからこそ梅宮の頭突きを以て目を覚ました瞬間にウルっとくるものがありますね。今回はまさに頭取としての“あるべき姿”を問う回だったのかもしれません。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第9話「最初の勇気」

 ファーストライブの準備後半戦は、イルミネーションスターズとアンティーカの交流がメインになっていました。前回同様異なるユニット同士でのやり取りを繰り広げつつ、お互いの長所に触れ学んでいく過程がじっくり描かれていたと思います。イルミネが歌に関して他よりも優れており、対するアンティーカはメンバー各員のやる気とモチベーションの高さに触れていたのが個人的には興味深かったところですね。(3人一緒に高め合うのイルミネと個人でも頑張っているアンティーカという対比も面白いです)

 そして前回ラストにて、プロデューサーからセンターを任された真乃の成長も注目ポイント。予想通り自信を持てずに俯いている姿が目に留まりましたが、上述のアンティーカや仲間たちとのやり取りを経て着実に覚悟を見せていく辺りが目に焼き付きました。そのうえ何よりも、プロデューサーと今一度センターについて言葉を交わしたのは素晴らしかったですね。片や託された意味、片や背負わせた責任についてを深く考える機会を用意したのは見ている側にとってもホッとさせられます。そうして本作のOPを歌う流れにも感動させられた次第です。

 

 

 ちなみにこのしかのこのこのここしたんたんのアニメPV第2弾も公開されたのですが、これまたカオスの極みになって変な笑いが巻き起こってしまいました。

 

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 個人的に度肝を抜かれたのは0:53辺りの爆発シーン。異様に細かくて勢いのある爆発に吹き出さずにはいられなかったです。作画に関してもこのアニメにここまで気合を入れちゃうの!?レベルになるようですし、ますますアニメが楽しみになってきました。

 

 

 ではまた、次の機会に。