ディズニーの人気キャラであるスティッチが主役の『リロ&スティッチ』がついに実写映画化。以前からうわさは聞いていた話でしたが、実際に公開されることが判明した時はびっくりしました。スティッチに関しては家族が好きだったり僕自身『スティッチ ザ・シリーズ』を視聴していたこともあり思い入れの深い作品なので、実写の流れが来たことに少々複雑な心境を抱いてしまいます。
とはいえ上の特報映像のスティッチには一転してキュンときてしまいましたね。コアラにも猿にも見える絶妙なブサ可愛さと、砂のシンデレラ城を壊すイタズラ好きな絵面は、初期のスティッチらしさ全開で早くも懐かしくなってきました。(過去のディズニー作品にケンカを売るスタイルも当時のCMを彷彿とさせます)この時点でだいぶ原作に忠実に描かれているのもあって、これは期待出来るのではないかと胸が高鳴ってきた次第です。来年の夏に公開予定とのことなので、その時は是非チェックしておきたいですね。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚ー
第34話「BABY,HOLD YOUR HAND」
今回もやってきましたマユリ様無双。ショッキングなビジュアルと能力を繰り出してきた「ペルニダ・パルンカジャス」に対し、同じくショッキングな研究成果を駆使していくマユリのやりたい放題っぷりが全編にわたって繰り広げられました。敵の能力を即座に見抜く分析力はもちろんのこと、対抗策を瞬時に用意出来るのがこの男の強みであることを改めて実感します。特に今回新たに出してきた改造卍解「金色疋殺地蔵・魔胎伏印症体(こんごうあしそぎじぞう・またいふくいんしょうたい)」をはじめとして、生首爆弾などグロテスクなものばかりが記憶に残りますね。恐らく『呪術廻戦』の作者はこういうところに影響を受けたんだなぁって……
何よりマユリが霊王の左腕というペルニダの意外な正体を前に、胸躍らせていたのが印象的。劇中でも口にしていましたが、未知なるものに対して喜びを覚える気質は良くも悪くもマッドサイエンティストらしかったと言えます。一方でペルニダの命名権を主張するなど自分勝手な言動も目立っており、一角たちがボソッとツッコむ絵面も相まって変な笑いが出てきました。自分以外は研究対象としてしか見ていなさそうな、この傲慢さこそ涅マユリだなぁ……とかえって安心感を覚えていしまいます。
(また原作では何故ユーハバッハが霊王の左腕を持っているのか不明でしたが、どうやら本アニメ24話にて「兵主部一兵衛が霊王の左腕と全知全能を強制的に交換した」ことが描かれたとのこと。あのシーンそういう意味だったの!?と今になって気付きましたねハイ……)
ラブライブ!スーパースター!!(3期)
第8話「結ヶ丘 VS 結ヶ丘」
ラブライブ出場をかけて始まるLiella!とトマカノーテのライブ対決。その過程で鬼塚姉妹の和解が描かれることとなりました。曲作りのためにそれぞれの代表が協力する中で、ぎこちなかった夏美と冬毬の仲にメスをいれることになったのは予想外でしたね。ただ頑なだった冬毬に対して、夏美もまた彼女のことを想っていたことをはっきり口に出せたのは好印象。勢い任せながら、本音でぶつかり合う機会を設けたことを評価したいところです。また夏美の背中を押してくれたきな子たち2年生もさることながら、いつの間にか絆されていたマルガレーテの積極的姿勢も素敵でした。
そして肝心のライブシーンですが、対決というよりも合同ライブのイメージが強かったです。両ユニットが同時に歌いながら、バラバラだった曲が合流して1つの形になる流れには息を飲みました。衣装も同じデザインに変化するなど凝っており、お互いに対立しているのではなく歩み寄っていることが伝わってきます。最終的に11人全員でLiella!になるオチは予定調和でしたが、そこに至るまでの心境の変化とライブの演出に力を入れていた回と言えるでしょう。それにしても署名で第3の結果を用意するのは中々に強引だな!?とは思いましたね。
ぷにるはかわいいスライム
第8話「文化祭です!全員集合」
夏休みに続いて学園モノの定番・文化祭エピソードでは、またもやぷにるとアリスの対決が描かれることに。しかし今回は彼女たち以上にコタローにスポットが当たっていました。これまでよりも自堕落な面が強調されており、アリスの誘いを受けてから断念するまでの流れの早さに思わず呆れてしまいます。面倒くさがりにもほどがありますが、中学生としてはこんなものなのでしょう。
ただぷにるもわざわざアリスに化けてコタローの応援をするなど健気で気の毒になってきた中で、コタロー自身が重い腰を上げた時は素直に感動しましたね。面倒ごとは避けたい一心だったのが、ぷにるのために呼び込みをするまでになったのは確かな成長と言えるでしょう。ぷにる本人に気付かず本心を打ち明けるシーンは、特に胸にくるものになっていました。
あとは余談ですが、クラスメイトのホネちゃんが大暴れていたのがやたら印象に残りました。文化祭といえばメイド服とばかりに着てほしいと各所に懇願し、しまいには野郎だらけのメイド服の絵面を披露してくるインパクトは凄まじかったです。前回の水着といい、自分の欲望に忠実すぎて良い意味で清々しく思えてきますね。
来世は他人がいい
第8話「本音を言えば結婚したい 前編」
2話のチンピラを引き連れた小津に落とし前を付けさせるため、吉乃と霧島の共同戦線が開始。吉乃自身が小津を引き留めるなど積極的に動きつつ、霧島が臨機応変に周囲を引っ掻き回している印象の強い絵面を連続して眺めることとなりました。中でも翔真まで巻き込みチンピラを対処させてきた時には冷や汗が出てしまいましたね。(このアニメケンカのシーンがやたら生々しいのよな……)置き去りにされては連れ回される菜緒のことも気に毒に思いつつ、登場人物が次々と投入されてより規模が大きくなってきているように感じます。
そんな状況ながら本質的には吉乃VS霧島という構図になっているのが興味深いポイント。前回吉乃がリードするかと思いきや、思い通りに動かない霧島にイラつくなど互いにコントロールしようとしているのが伺えます。そして自分のシマで好き勝手する連中に憤る吉乃に震えつつ、霧島の唐突な「籍を入れよう」発言に度肝を抜かれました。これだけ大勢が関わる事件を起こしながら、それを付き合えるかどうかの賭けの道具にしようとする2人の性根にはどこまでもドン引きしてしまいます。相手しか眼中にない戦いは、ある意味で2人がお似合いだと思わせるにも十分なものだったと思いますね。
ちびゴジラの逆襲
第48話「ちびミニラ誘拐事件」
物騒なサブタイに反しては内容はある意味でいつも通り。というか誘拐犯であるちびガイガンが子どもにとても優しいので、劇中のツッコミ通り託児所的な扱いになっていたのがおかしかったです。全力で悪ぶっているもののすぐに論破されるし、つくづく悪者に向いていないちびガイガンに愛おしさを覚えずにはいられません。
ちびミニラを取り返すために駆けつけたちびゴジラたち(なお丸1日気付かなかった模様)も加わって、グダグダなやり取りが繰り広げられたのもシュールなポイント。面白いことを言わせるのも大概ですが、ちびメカゴジラと立場が入れ替わるオチが強烈で吹き出してしまいました。結局大した事件にならなかったのが本作らしいといえばらしいですね。
ウイングマン(ドラマチューズ!)
第6話
憧れの美紅と結ばれて、どんどん充実していく健太の青春模様。特訓に付き合ってくれる美紅と甘酸っぱいやり取りをしつつ、自主制作特撮映画のコンテストをみんなで作る過程が何とも晴れ晴れとしていました。理解者を多く得たことで、自分の“好き”を全力で表現出来ているのが伝わってきますね。ただ同時に力のことで寄り添えきれないアオイ、特オタ知識についていけない美紅など、ヒロインたちの距離を感じさせる描写に不穏なものを覚えますが……
そんな中撮影に加わってくれた「黒津(くろづ)」さんによってドリムノートの記述を消される事態に発展。如何にも敵の刺客の雰囲気を出していましたが、度々話題に出てきた「ドリムイレイサー」を使われたことに意表を突かれました。謎のヒーロー宮野ボイスのヒーロー、一体何者なんだ……に救われたものの、変身不能という定番のピンチをどう切り抜けていくのでしょうか。
また例によって特撮ネタの豊富さが印象に残りました。『ビヨンド・ザ・ジェネレーション』以来の仮面ライダー1号の変身ポーズもニヤリときましたが、やはり特撮ファンとしては栃木県の岩船山が見逃せません。東映特撮ではお馴染みの採掘場が出てきただけでテンションが上がってしまいますね。(『キョウリュウジャー』を名指ししたのは坂本監督繋がりでしょうか)
スティッチの実写映画に関しては気になることがもう1つ。スティッチのCGのクオリティに安心した一方で、ジャンバ博士とプリークリーはどうなるのかという疑問が出てきています。どちらも宇宙人ということもあってかなり奇怪なビジュアルをしているのですが、デフォルメの利いたアニメからリアルな実写に移ることで怖い見た目になってしまうのではないかなどと考えてしまいますね。あの2人も原作アニメらしい愛らしさを残しておいてほしいところですが……さてどうなるでしょうか。