昨年情報が公開されたガンダムシリーズ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』本予告が先日公開。テレビシリーズとして放送予定の本編序盤を映画用に構成した先行公開版とも言える内容らしく、それが今月の17日にもう公開されるというのですから驚きです。割と謎に包まれている新作ガンダムを、早くも映画で体感出来ると思うとワクワクせずにはいられません。
↑ジークアクス初報時の感想については上の記事を参照。
そして劇場先行版の主題歌を務めるのがあの米津玄師さんであることも判明し、これまた大きな話題を呼びました。米津さんといえば数々の名曲を輩出していることで有名で、アニソンも多く手掛けています。ちょうど当ブログで感想を書いている『メダリスト』のOPも担当していますね。(米津さんがメダリストの大ファンで自分から主題歌のオファーをしてきた話にはびっくりしましたねマジで……)
恐らくは『シン・ウルトラマン』からの繋がりで今回参加したのかと思われますが、米津さんがついにガンダムにも携わる事実は中々に衝撃的です。彼が歌う主題歌「Plazma」も、「飛び出していけ宇宙の彼方」といった歌詞にガンダム(「銀河へ向かって翔べよガンダム」)へのリスペクトを込めているのが伝わってくるので胸が熱くなってきますね。ジークアクスの映画が公開した際には、この主題歌にも注目してみたいところです。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター レックウザライジング
第79話「オーバー・ザ・トップ」
新年最初のアニポケは、いきなりオモダカさんとのバトルからスタート。エンテイを探してパルデアの大穴こと「エリアゼロ」に入ろうとするリコたちが、自分の実力を示すためにトップチャンピオンと戦うことになる展開は中々に面白かったですね。オモダカさんの戦いぶりも意外と容赦がなく、どくびし&ベノムショックのコンボは嫌らしくも効果的でトップとしての余裕が感じられました。また彼女が繰り出してきたキラフロルとキラーメ×2の組み合わせですが、2体のキラーメがさながらキラフロルのファンネルのような役割を果たしていたのが興味深いです。
そんな強敵に対して様々な工夫で立ち向かうリコたちの姿が今回の注目ポイント。何と言ってもアチゲータにふいうちすることで、じだんだの威力を上げる作戦をリコが咄嗟に立てたことには面食らいましたね。(ニードルガードを無駄打ちさせて成功率を下げている点もグッド)時として味方をも欺く発想を、即座に実行する胆力には恐れ入ります。ロイもそんなリコの思惑を即座に理解するのが素敵で、彼ら3人がこれまでの旅で得た経験を存分に活かしていると感じました。最後のテラスタルとしんりょくによる大逆転にも、説得力のある展開としては十分です。
(ちなみに今回の面接官チリちゃんやオモダカさんの発言からして、本作では原作ゲームの出来事は既に解決されていることが仄めかされていましたね。ボタンがしれっとエリアゼロのゲートを開けてくれたのも、彼女がゲーム本編後の成長した姿だからでしょう)
Dr.STONE(4期)
第1話「RYUSUI VS. SENKU」
長く続く科学クラフトアニメもいよいよ本章(最終章)に突入!トウモロコシを求めてアメリカ大陸に向かう途中で、タイトルにもある通り千空と龍水が対立するのが今回のメインとなっていました。時間のロスを狭める大圏航路と船員の安全第一の等角航路、どちらで進むべきかという両者の言い分は良い具合に白熱していたと言えますね。後述のタネ明かしもあって仕込みありきの演技でも、しっかり千空たちの言葉に芯が通っていたと感じました。
ともかく航路を決めるためのポーカー対決では、割と真っ当な頭脳戦が繰り広げられていたのが最大の見どころですね。大胆で堂々とした龍水とイカサマが大得意のゲンのコンビに対して、千空は科学の知識で勝利してみせるので実に本作らしいバトルだったと思います。個人的には作中何度も描かれてきた千空の漆かぶれを、カードを見抜くための細工として使用してみせたシーンがかなりのお気に入りです。(ゲンの「勝ちたかった」というセリフもここすきポイント)その後の福利厚生もしっかり用意する展開も含め、過酷な旅ながら楽しそうに乗り越えていく様子が微笑ましい回でもありました。
(それはそれとして本作からOP&EDの雰囲気がガラリと変わったのには驚きましたね。特にOPの謎にダンスが始まった時は、これまでのOPと比べても大分異質で困惑が止まらなかったですハイ)
チ。-地球の運動について-
第16話「行動を開始する」
前回から一気に25年の月日が流れ、次なる物語は「異端解放戦線」なる集団から始まりました。権威を失いつつある教会正統派の打倒を目指す革命戦士、あるいはテロ組織とも捉えられる連中といったところでしょうか。教会に仇なす存在としてはスカッとさせられる反面、そのやり口には不安を覚えるものがあります。ともあれ本作における宗教改革の展開と密接に関わっていくのは間違いないでしょう。
その一部隊の隊長「シュミット」も中々に印象的。落ち着いた物腰で理知的と見せかけて、自然主義という異質な人物として出てきたのでインパクトは抜群でした。他の宗教や神を否定し、自然物だけを信仰する姿勢は本作の基準では相当に狂っているとも言えますね。入隊出来なかった異端に何もしなかった点は良しとしても、この作品の登場人物の中でもトップクラスにヤバい人物なのではないか?と感じずにはいられなかったです。
そんなシュミットの少年時代と思われる回想シーンは別の意味で衝撃的でした。教会への怒りを抱いた父の弟が父を殺す光景は、彼にとってショックが大きかったことは言うまでもありません。同時に違う考えの相手を排除することに躊躇が無くなったのもこの辺りのようになってきていると感じますね。「勘違い」への嫌悪に対して「寛容」の精神は育たなかったのだろうか、と少し考えてしまいました。
メダリスト
第2話「初級バッジテスト」
うぉぉぉ初級テストに受かるぞぉぉぉ!!→ビクビクシオシオ顔のギャップが激しすぎる件。順調にステップアップしていって楽しそうだったいのりが、テスト会場の陰湿な描写と奇人変人たちに気圧されていく様子は可哀想ながらもおかしかったです。今回の新キャラもスマホ投げ男や暴言メガネ男子と強烈なものばかりで、彼女が縮み上がってしまうのも無理はないと納得してしまうのがこれまた絶妙でした。そのメガネくんも後述の光に速攻でビンタされていますし、本作のクセの強さをこれでもかと堪能した気分です。
その中でも「狼嵜光(かみさき・ひかる)」の眩いまでのスター的キャラクターは鮮烈な印象を残していきました。全日本ノービスBで結果を残している実力者であること以上に、いのりを引っ張ってくれるサッパリとした性格が魅力的。周囲の雑音にも負けないメンタルも相まって、劇中のいのり共々惚れ惚れせずにはいられません。フィギュアに全力をかける、まさに主人公にとっての理想像にして目指すべきライバルに相応しい存在と言えるでしょう。
そんな光に触発されてか、いのりもドンドン貪欲になっていくのが見ていて心地よかったですね。同年代で自分よりはるか高みにいる相手に、素直に悔しさを吐露出来る辺りに彼女のフィギュアにかけた本気が伺えます。他の全てを犠牲にしてでも上手くなりたい!という気持ちを司にも伝えることが出来ましたし、2人が着実に過酷でシビアな世界に挑み始めていることを実感しました。
ところで上のガンダムジークアクスですが、密かに「宇宙世紀との関連性」が囁かれかれているのを耳にしています。上の本予告映像でもザクらしき機体が確認出来るほか、主人公のマチュがテム・レイ製の回路らしき物体を持っていたので気付いた時は思わず吹き出してしまいました。これが初代ガンダムへのオマージュなのか、はたまた何か重要なフラグなのか……いずれにしても、あまり深く詮索せずにいようかなと思います。全ては公開した時に判明することでしょうし、個人的にも映画館で確かめていく所存です。
ではまた、次の機会に。