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2025年冬アニメ簡易感想 その8

 

 

 

 本日1月21日はセガが送り出したアーケードゲーム『甲虫王者ムシキング』の稼働開始日。2001年に始まってから今年で22周年を迎えたとのことです。カブトムシやクワガタのリアルなCGをジャンケンで戦わせるという簡単な操作ながら、対戦ゲームとしても白熱した人気を生み出したゲームとして当時遊んだことのある人も多いことかと思われます。

 かくいう僕もその昔、ゲームセンターに来るたびにムシキングで遊んでいた身。対戦以上にストーリーも小学生にとっては見入るものが多く、個人的にも非常に思い入れの深いアーケードでした。またコロコロコミックで連載されていた漫画『ザックの冒険編』やアニメ『森の民の伝説』など、メディアミックスも豊富だったのであの頃デュエマに並んで楽しんだコンテンツでしたね。何度か新しく復活しているものの密かに終わっていった状況には寂しさを覚えますが、また何かしらの形であの頃のムシキングをプレイしてみたいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

薬屋のひとりごと(第2期)

第26話「隊商」

 後宮を訪れた隊商(キャラバン)が関わってきた今回。園遊会とは違った意味でお祭り騒ぎが描かれており、侍女たちの楽しそうな様子が印象に残りました。肝心の猫猫はそこまで乗り気ではないかと思いきや、値引き品を狙おうとする魂胆を発揮してきたのが何ともおかしかったです。さらに前回猫の件で出会った「子翠(シスイ)」と仲良くなるくだりもあって、珍しくウキウキし出す猫猫に微笑ましいものを覚えましたね。まぁ似た趣味嗜好を持った同年代の女子と巡り会えたのは素敵な反面、話題の内容がクモとか虫のことばかりなのが何ともこの主人公らしいと言いますか……

 しかし隊商が去った後、ついに事件の匂いが立ち込めることに。流行り出した香油が妊娠中の女性に悪影響をもたらすという話だけでも恐ろしいのに、以前の白粉との関連性も匂わせてきたのでゾッとせずにはいられなかったです。他にも1期では未解決のままだった事件も次々と掘り起こされ、何か大きな陰謀が動いているかのような空気に思わず緊張してしまいます。ラストにはとうとう毒による死者まで出たようですし、本格的にサスペンスらしい空気が戻ってきましたね。(それだけに猫猫と同じ茶を出涸らしでも飲みたい壬氏がかえって息抜きになっていたのがここすきポイント

 

 

キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編

第13話「ブロッケン一族の魂!!」

 ピラミッドリングでの初戦は前回に引き続きブロッケンJr.VSクラッシュマン。途中まではクラッシュマンの弱点を突くクレバーな一面を披露していたものの、段々とヤケになったように見える戦いぶりに変貌していくので見ていて不安になってきましたね。同時に尊敬する父やソルジャー隊長と比べて、自分の未熟さを思い知っているからこそのコンプレックスも感じられるのでどこか不憫に思えてきました。何より「善戦超人」だとか「万年未完の大器」などと散々な言われようがあんまりすぎて同情を覚えます。

 それだけにブロッケンがラーメンマンの助言を受けて立ち上がってからの流れは胸熱の一言。父・ブロッケンマンがラーメンマンにとって最大の難敵だと教えてもらったことをきっかけに、自分なりの誇りを取り戻していくシーンは彼らしい熱さに溢れていたと思います。そして最後の一撃となった「ベルリンの赤い雨」の迫力たるや、ブロッケンの愚直な強さがこれでもかと発揮されていて何とも感動的でしたね。

 一方でブロッケンを助けたラーメンマンについてはまだ苦戦気味。残虐超人時代の技を使おうとしてやめたりと、何とも中途半端になっていました。後々その真意が明かされるものの、この時点でのラーメンマンの行動は割とよくわからない印象になってしまいますね。

 

 

戦隊レッド 異世界で冒険者になる

第2話「戦隊レッドと冒険者達」

 イドラと共に冒険者として活動していこうとするレッド。しかし熱血絆バカっぷりは変わらず、1人だけ違うノリで周囲を引っ張っていくのでドンドン笑いが込み上げてきました。それでいて争いごとは冒険者のクエストで白黒付けようとするなど、意外と順応性が高い点には感心しますね。自然とイドラたちのことを褒めるシーンといい、元の世界で慕われていたのも納得のキャラクターだと言えます。(それでいて注射が怖いという弱点があるのが可愛らしい

 そんなレッドの熱い絆推しが、イドラや前回の冒険者たちにも伝播していくのが今回の見どころでしょうか。なし崩しで協力する羽目になった感じですが、それぞれ自分なりの矜持を見せたうえで「ビクトリー・キズナバスター」を放つ流れは素直に燃えました。特に父の信念を受け継いで、自分と父をバカにした相手だろうと助けるイドラの気高さ(と粘着質なところ)が個人的にはかなりのお気に入り。

 あとはやはり回想シーンでキズナファイブの19話が唐突に始まった時はこれまた笑い転げてしまいました。戦っている場所や構図に既視感がありまくりで、制作陣の手の込みように最早感嘆を覚えてしまいます。キズナブルー」がクール・冷静沈着に見せかけた面白変人キャラだったのも正直わかってるなコイツラ……!となりましたねハイ。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第141話「Hey!蒼月流」

 まさかまさかの花江夏樹劇場開幕。前回ラストで登場した蒼月流創始者「蒼月学玄(そうげつ・がくげん)」だけでなく、歴代のご先祖様が謎の空間にて次々出てくる展開が早くも目に留まりました。マナブも含めて別々の声にも聞こえるので、花江夏樹さんの演じ分けには驚かされるばかりです。

 それはともかく創始者の学玄が屁(おなら)で会話するような変人だった事実には唖然。その他にも「ガクテング」なる踊りで戦場を収めてきた逸話も明かされるなど、予想以上におかしな人だったのでマナブが怒るのも仕方がないと納得してしまいます。ただ向こうの「戦場では由緒正しいことなど何の役にも立たない」という言い分にはハッとさせられましたね。生きるか死ぬかの争いの時代を生きてきた学玄にとっては、おどけた態度も立派な処世術である話はなるほどわからなくもないです。(一方でデュエルの方はヤメルーラを中心とした召喚ロックを仕掛けてくる容赦のなさという)

 マナブもその言葉を受けてから一気にご先祖様と意気投合していく辺り、蒼月家のノリの良さをこれでもかと感じ取りました。そして命を懸けないラッシュデュエルを楽しみ、デッキ切れという形で決着が付いたのも興味深いところ。マナブも蒼月流はこうあるべきという考えから解き放たれ、その本質に気付けたということでしょうか。下ネタ満載だったものの意外と爽やかな終わり方でしたね。

 

 

 ムシキングに関してもう1つ気になるニュースが。BS-TBSにて放送中の『X年後の関係者たち』という番組にて、来週ムシキングが取り上げられるそうです。

 

 

 過去にブームを起こしたコンテンツの関係者を招いてカズレーザーさんたちが様々な裏話を聞いていくという番組のようで、そこでムシキングの開発秘話が聞けるのは個人的にはかなり魅力的です。(上の予告映像に映っているネブ博士が懐かしすぎる……)来週は是非ともこの回を視聴したいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。