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気まぐれ漫画簡易感想 その19

 

 

 先日『ゴジラ』の新作漫画作品が連載が始まり、ファンとして早速チェックしました。ずっと前からヤングチャンピオンでゴジラ漫画が連載されるという話題を聞き、ずっと楽しみにしていたのもあり初っ端からその内容に魅せられましたね

 

metared19.hatenablog.com

↑連載前の高揚感についての話は上の記事を参照。

 

 今回はそんなゴジラだけでなく、デュエマやガンダムなど人気シリーズの意外な新作漫画について感想を書いていきたいと思います。各作品に興味がある方が読んでみたくなるような文章を目指しているので、よろしくお願いいたします

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

ゴジラ ギャラクシーオデッセイ

 

youngchampion.jp

 

 まずは言わずと知れた怪獣王・ゴジラの漫画作品から。上述の通り以前からSNSなどで宣伝されていて注目していた作品ですが、いざ第1話がネット上に連載開始してからはさらに興奮することとなりました。何と言っても2004年に公開された映画『GODZILLA FINAL WARS』を彷彿とさせる要素が満載な点がたまりません。星間航行も可能なほど人類の科学技術が進歩しているうえ、怪獣を迎え撃つための防衛軍的組織も存在しているほど。何よりゴジラ以外にも多数の怪獣が存在していることが仄めかされていますし(2話ではカマキラスらしきヤツが回想でチラッと出てきましたね)、ファイナルウォーズのようなSFに寄せた世界観が個人的にもかなりそそられます

 さらに1話目からオリジナル怪獣の「ヴォルガ」が出てくるのも見逃せません。無機質な鎧を思わせる外見は感情が無さそうに見えますが、2話でゴジラ相手に片腕を失い逃げ出そうとするのでどこか愛嬌を覚えます。しかし何者かに操られて、ゴジラと無理やり戦わされている様子も相まって思わず同情してしまいました。それでいて電磁波をジャミングしたり触れた物をドロドロに溶かすほどの熱量を持っていたりと、そのスペックは脅威そのもの。そんな新怪獣をいきなり出してくる挑戦的姿勢は、個人的にもかなり好感が持てるので既存怪獣と合わせてジャンジャンやってほしいですね。

 そしてもう1つの魅力である人物描写に関しては、主人公の1人と思われる「海堂ミユ(かいどう・ミユ)」にまず目が留まります。黒髪長髪眼帯巨乳萌え袖の天才科学者女子高生という、属性のてんこ盛りみたいなビジュアルと設定にノックアウトされました。(某アカネちゃんよろしく白衣を半脱ぎしているのも最高ですねハイ)人の心の機微に疎くてゴジラに惹かれている節があるキャラクターも、個性的でかなり注目しています。また冒頭の幼いミユが新宿を蹂躙するゴジラに見惚れている辺りからして、彼女が怪獣王に魅せられているのは確定でしょう。というか眼帯をしている時点で初代ゴジラの芹沢博士を意識しているのは明らかなので、最終的にゴジラと最期を共にしそうでハラハラしますね。そんなミユの動向も含めて、本作のゴジラを非常に楽しみにしています。

 

 

 

ドラゴン娘になりたくないっ!

 

www.corocoro.jp

 

 『デュエル・マスターズ』のドラゴンを美少女化した人気シリーズ『ドラゴン娘になりたくないっ!』のコミカライズ版。現在チャンネル登録者数38万人を突破しているYouTubeアニメとしてデュエマのコンテンツの中で最も勢いに乗っていますが、とうとう漫画にまでなる辺り本当に人気なのだと実感します。かくいう僕自身、ドラ娘デッキを買ったりと応援しているので漫画で読めるのは嬉しい限りです。(週刊コロコロ以外にもちゃおプラスで連載されているので、女子人気も狙えそうな予感)

 内容としては原作のアニメの大まかなストーリーと同じですが、ただなぞっているだけではないのが特徴的。主人公の流星アーシュ(ながれぼし・アーシュ)のキラキラJKライフの憧れがより克明に描かれていたりと、描写がよりわかりやすくなっているので結構読みやすくなっています。他にも友達となるメガとギャイのコンビの内、クリーチャーに憑りつかれるのがギャイの方になったり、細かい部分で相違点が出ているのも見逃せません。中でもギャイを元に戻すためにアーシュとメガが奮闘する様子は、個人的にはアニメ以上にグッとくる要素満載で気に入っていますね。日常パートも多いですし、媒体ごとの違いも楽しみながら読めるのは良いことです。

 何より九段そごう氏の作画で描かれるアーシュたちの絶妙な可愛さが素敵。彼女の喜怒哀楽がハッキリと表れているため、見ているだけで退屈しません。特に口の表現が多彩で、あわあわしたりニヤニヤしているのが一目でわかるのでアーシュが5割増しで可愛くなっているような感覚さえ覚えてきます。一方クリーチャーに関しては出番が少ないのですが、優しいタッチの本作では異質な存在感を放っているので「別の世界の怪物」としての印象はしっかり出ていると思います。(余談ですが1話の校長のイメージで如何にも凶暴そうなクリーチャーの中にしれっと混じっている《パーリ騎士》がここすきポイント)最新話ですず&ゼオスとメインキャラも全員揃ってきましたし、今後もアニメと合わせて漫画版ドラ娘を楽しんでいきたいです

 

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女 青春フロンティア

 

www.gundam.info

 

機動戦士ガンダム 水星の魔女 青春フロンティア 第1話

 

※カドコミのリンク表示の問題から連載決定時のニュースリンクも貼り付けました。漫画を読みたい方は上のタイトルが書かれたリンクからお願いします。

 2023年に放送されたガンダムシリーズの一角『水星の魔女』のスピンオフ漫画の1作。何と主人公のスレッタたちが日本の学校の生徒として登場するという、いわゆる「学パロ(学園パロディ)」を公式でやると発表してきた時は最初度肝を抜かれました。そもそも水星の魔女自体学園モノなのに、肝心のガンダムの部分を投げ捨てて学パロを敢行する判断に思わず目を見開いてしまいます。とはいえ水星の魔女が高いキャラ人気を獲得しているのは明白ですし、それをしっかり生かそうとするのは当然のことかもしれませんが。

 ともかく先日始まったばかりの第1話を見る限り、スレッタやミオリネたちの立ち位置はそのままに進んでいく模様。それでいて物語の舞台であるアスティカシア学園は神奈川になっていたり、スレッタがアラスカ出身だったりと要所要所が現代に即しているのが面白いポイントとなっています。そもそも日本の学校なのに登場人物が外国人ばっかりじゃねーか!といったツッコミも湧いてきますが、そういった世界観として気にしないでおいた方が良さそうです。実際それを踏まえて読んだ場合、臆病に見えてグイグイくるスレッタが孤立したミオリネの生活を変えていく王道学園ストーリーとして楽しめますね。初日からミオリネがスレッタのことを任されたりと、ファンとしては平和な風景に癒されることでしょう。

 それはそれとして、ラスト1ページにエリクトからスレッタ宛のメールが届くシーンが意味深。曰く入学祝いに自分の「エアリアル」を可愛い妹に譲ってあげるといった内容ですが、本作におけるエアリアルとは何なのか非常に気になります。メールの文面には「僕みたいに乗りこなしてみなよ」と書かれている辺り、何かの乗り物なのでしょうか。MS(モビルスーツ)のような兵器が出てくるとは思えない世界におけるガンダム・エアリアルはどんなビジュアルなのか、次回以降明かされると思うのでこれは見逃せませんね。

 

 

 振り返ってみると、今回触れた漫画はいずれも各シリーズの従来のイメージから大きく外れているのが特徴的。ゴジラやデュエマは美少女キャラを出している時点で知らない人にも意外に思われそうですし、ガンダムに至っては完全にロボットそっちのけです。 ここまで思い切って外してくる作品ばかり続くのは珍しいとも感じますね。

 これらの変化球に対して好みが別れるかと思いますが、個人的にはこういった挑戦的姿勢は悪くないと思っています。従来のイメージももちろん大事ですが、それらに縛られず新しいこと・読者が見たことないようなものを作ろうとする気概はかなり好感が持てます。何より大切なのはそういった“違い”に優劣を作るのではなく、比較しながら「これもまた1つの形」として楽しんでいく余裕を持つことだと、僕個人としては常日頃心がけています。そんな考え方を大切にしつつ、これらの作品も応援していく所存です。

 

 

  ではまた、次の機会に。