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2026年冬アニメ簡易感想 その7

 

 

 

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 2024年に完結した令和ライダーシリーズ5作目『仮面ライダーガッチャード』の小説版発売が先日報じられました。既にシリーズ3作目である『仮面ライダーリバイス』の小説が出ることは以前から明かされていましたが、さらにリバイス小説の翌月にガッチャードの小説も出すといういきなりな告知&ハイペース刊行には地味に驚かされます。仮面ライダーの小説版はここ最近展開がストップしていたのもあり、ここにきて急に活発化してくれるのは嬉しい限りですねいい加減『ビルド』の小説も出せ~、という声もありますが……

 それはともかくそんな小説版ガッチャードこと『小説 仮面ライダーガッチャード UNIVERSITY』ですが、上のポストを見てわかる通り「仮想シーズン2」の構想があるとのこと。何のこっちゃかと思いますが、どうやら制作陣が妄想している「もしVシネ後のガッチャードに続きがあったら……」のエピソードをいくつか抜粋するらしいですね。何と言いますか、オタクの二次創作をそのまま公式がやってくるノリに吹き出してしまいました。 

 しかしガッチャードという作品自体、まさに平成ライダーを見て育った人たちが作り出した「俺たちが見たい仮面ライダー」とも言える代物なのでそこまで不思議ではありませんね。メイン脚本の内田裕基氏とプロデューサーの湊陽佑氏はいずれもライダーに対する熱い情熱*1を持っており、事実それらが詰まったガッチャード本編は非常に見ていて楽しい痛快な仮面ライダーだったと感じています。そんな両氏が共に手掛けているというガッチャードの小説、これは期待するしかありません。3月の発売を今から心待ちにしていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

真夜中ハートチューン

第3話「恥ずかしいなら鍵をかけろ」「カメラの前では笑えない!!」「君の前では笑えない…!」

 今回はVTuber志望の「霧乃イコ(きりの・イコ)」の相談がメイン。一見無表情なボクっ娘キャラですが、思いのほか感情豊かでそのギャップにいきなりやられましたね。カメラの前だと緊張してしまう難点を抱えている中、有栖の奇策を受けて少しだけ変わることが出来る展開も痛快。意外とグイグイくるキャラクターと庇護欲を湧かせてくれるイコの可愛さに、何ともニヤリとくる内容に仕上がっていたと思います。(彼女のVとしてのアバターである「皇イコン(すめらぎ・イコン)」のCGがしっかり動く一方で、表情が堅く一貫している辺りもここすきポイント)

 といったように今回もヒロインたちの悩みに付き合ってくれた有栖ですが、他にも前半でアルバイトしていることが判明した時はこれまた膝を打ちましたね。親が金持ちとはいえなるべく自分で稼ぎたい……という志には尊敬の念を抱かずにはいられません。そして六花ら放送部メンバーの夢を真剣に考えてくれている、彼の偉そうながらも誠実な人柄が伝わってきました。自身の研鑽を怠らないだけでなく、他人の目指す道を支えることにも全力な主人公っぷりに前回に続いて感服した次第です。

 

 

ダーウィン事変

第3話「ヘテローシス」

 1話の時点で描かれていたチャーリーの凄まじい身体能力に加えて、意外性抜群の行動力が発揮された今回。自宅がALAの襲撃に遭っても冷静に対処して、敵を撃退する後半は作画も相まって緊迫感と爽快感に満ちていました。そのうえでこの事件を重く考えるルーシーのためなのか、ラストにALAのボスたちの元に姿を現した時の衝撃はとんでもなかったです。自分なら彼らを倒せるという算段なのでしょうが、迷うことなく行動に移せるチャーリーには驚嘆するほかありませんね

 他にも冒頭でチャーリーの実の親であるチンパンジーの「エヴァ」の存在も印象に残りました。母親もチンパンジーの域を超えた“元”天才であり、その能力からグロスマン博士がヒューマンジーを生み出そうとした背景も何となく読み取れます。とはいえ今の地位を捨ててまでその暴挙に及んだ博士の心境、そして犠牲になったエヴァについては素直に納得出来ない部分もあって複雑な気分になりそうです。(去り際にエヴァが伝えようとしていた言葉は「I am woman.」でしょうか)

 あとは「ギルバート・スタイン」のスタンスが興味深かったですね。ヴィーガンとして相手に強要はしないものの、「生活に支障がないならなった方がいい」とハッキリ言えるのは個人の考えとして非常に信頼出来ます。そのうえで動物搾取の現実などを見据えてALAの行動に眉を顰める「加害者でない人間なんていない」にはハッとさせられました。少なくとも特定のモノに否定的にならず極端にも走らない、ギルバートの多角的な一般性は参考にするべき部分が多々含まれていると考えていきたいです。

 

 

死亡遊戯で飯を食う。

第3話「In the Name of ----」

 地雷を踏んでしまったプレイヤー「言葉(コトハ)」を助けるため別行動を選んだ幽鬼。別れグループから少し遅れながらも、堅実に進む様子に相変わらず感心させられます。その一方で猛獣の被害に遭った御城に対して、あからさまなマウント返しをしてきたラストには面食らいましたね。前回あれほど辛酸を舐めさせられたからこそなのでしょうが、それにしても中々に陰湿なのでどうしても意外に感じます。お互いの立ち位置を明確にして、自分を相手よりも上だとわからせるやり口に従っていて嫌な感触を覚えました。(これらの描写はこの時点での幽鬼が他人への干渉に敏感、もっと言えば達観しきれていないことを示唆しているようにも思えますが果たしてそれだけなのか……

 そして後半痛い目を見た御城の苦渋の姿と同時に、彼女の背景が判明したのが今回の注目ポイント。かつて妹を手にかけた過去には仰天したものの、原因とも言える本来の名前である一美(カズミ)に込められた想いに縛られているのが読み取れました。一番でなければ意味がない……母親であろう人物から教え込まれた言葉が、彼女のここまでの行動原理に連なっていると思うと納得がいきますね。この呪いとも言える思考に苦しめられた御城が、上述の幽鬼の仕返しに対しどのような答えを見出すのか。この地雷ゲームの最大の見どころとして、彼女の動向に目が離せません

(他にもゲーム後半で猛獣が出てきた時は驚きましたね。同時にプレイヤーに支給されたライトが暗い建物内を照らすためではなく、猛獣への牽制用であることも理解出来ました。脱出のために光源を使い切ったところで猛獣を放ち、為す術のなくなったプレイヤーを嘲笑う……このゲームの運営はつくづく悪趣味で反吐が出そうになります)

 

 

ちびゴジラの逆襲

第95話「あなたが落としたのは」

 ヘドさんが泉に飛び込んだら泉の精が出てきた!という『金の斧銀の斧』をそのまんま持ってくる展開に脱帽。怪獣とはまるで関係のない童話のキャラクターを引用してきたことに笑いが止まりません。(そんな泉の精の声も石見舞菜香さんと妙に豪華です)それでいて落としたものを正直に話したら綺麗な方だけを渡すテイストは、どちらかというと『ドラえもん』の木こりの泉回を彷彿とさせるもので妙なシンパシーが出来ていましたね。

 しかし泉の精以上に強烈だったのがきれいなヘドさん。久々に出てきたと思ったら細かい配慮についてねちねち指摘してくる、コンプラモンスターぶりは健在でした。しまいには泉の精にまで文句を言い出す始末で、泉の精がたじろぐ様で変な笑いが出てきます。相変わらず最高にシュールでウザったいきれいなヘドさんに、元の汚い方がマシだと思いつつクスっときましたね。

きれいなちびヘドラ「元の汚い方?汚いって何が?心?見た目?まぁ見た目のことだろうけど、さっきも言ったけど人のことを外見で判断するのは現代では不適切だよね?それに本人を前にして「○○の方がマシ」だなんて言動は相手への配慮にも欠けているんじゃないかな?そういう人が傷付くようなことを平然とブログ内で書くのはどうかと思うし特定の個人を笑いものにする書き方も……」

ちびメカゴジラ「やっぱりめんどくせぇなこの人っ!!!」

 

 

 上でも語りましたが、令和ライダー小説版の展開はかなりぶっ飛んでいますね。ガッチャード以外でも小説版『リバイス』が複数のifルートを用意しているとのことで、小説という媒体を超えて映像でも見たくなることになりそうな予感がしてきます。そしてその予感は今度来るかもしれない、他の令和作品の小説版への期待にも変わっていくことでしょう。

 具体的には『セイバー』では無名剣のルーツや完全決着について描いてほしいですし、『ガヴ』では酢賀やみちるさんの過去、異次元の扉の謎について触れてほしいです。出るかどうかもわからない作品に願望を寄せすぎるのは危ないとわかっているものの、こうした妄想はつい辞められませんね。あくまで気楽に、気長に待っていくとしましょう。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:中でも湊陽佑氏は『仮面ライダーアギト』を参考にしている部分を「宇宙戦」のインタビューなどで語っており、アギト好きの筆者としては強い好感を抱いている