新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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2021年冬アニメ簡易感想 その33

 

 

 先日型月ことTYPE-MOONの情報誌「TYPE-MOONエースVol.13」を購入しました。晦日の特番のラストで発表された『月姫』リメイクの情報や『FGO』の情報、果てはインド兄弟のグラビア(?)や呪腕先生が若干不憫な漫画など色々てんこ盛りで見応え抜群でした。

 中でも驚いたのが格闘ゲームMELTY BLOOD(メルティブラッド)』の新作情報が載っていた点ですね。「メルブラ」の愛称で知られている本作も月姫に合わせて作られるという情報は衝撃的でした。僕は友達の家に遊びにきた時にメルブラを数回遊ばせてもらったきりの記憶しかないのですが、新作が出てくるということに興奮するくらいには思い入れがあります。製作も当時と同じ「フランスパン」ということで期待が高鳴ります。『UNDER NIGHT IN-BIRTH(アンダーナイト インヴァース)』(以下「UNI」)で培った技術で再びメルブラが作られると思うとワクワクしますね。月姫リメイクと合わせてこちらもチェックしておきたいです。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

のんのんびより のんすとっぷ

第11話「酔っぱらって思い出した」

 れんげ大好きな駄菓子屋こと楓の主役回。後半酔っぱらって絡み酒になりかけていた(この辺りで後輩をみんな褒める中夏美だけ褒めるところが見つけられなかったのがここすきポイント)のに、れんげが起きてきた途端いつもの気丈な態度で振る舞うシーンでクスリときました。その後の回想シーンで幼少期のれんげがこのみたちに懐いてしまったことに拗ねるなど大人げない一面が見られたのも良かったですね。れんげにとっていいお姉さんでいたい駄菓子屋のいじらしさに胸打たれます。

 対するれんげは前半しおりちゃんと遊ぶシーンで彼女をしっかりとリードしていたのが印象深かったです。今まで年上たちに引っ張られる側だったれんげが引っ張る側になるために少しずつ成長している様子が感じられました。ここだけでも感動的なのに、ラスト酔いつぶれて眠る駄菓子屋に布団をかけてあげるシーンで感極まって泣いてしまいましたよえぇ・・・・・・

 

 

アズールレーン びそくぜんしんっ!

第11話「楽しい遊園地ハプニング?!」

 幸運艦雪風が当ててくれたチケットで遊園地に遊びに行く回。長門陸奥のロリ姉妹(とナズェミテルンディスしてる江風)も加えての遊園地での遊びは見た目相応に楽しむ少女たちの光景が見られてほっこりしました。天真爛漫にはしゃぐ陸奥に対し厳格な態度を取ろうとしても上手くいかない長門の対比が微笑ましかったですね。

 遊園地のアトラクションもスタンダードなものが揃っているだけかと思いきや水上ボートレースがあった点が新鮮でした。元々船である彼女たちが船に乗るとはこれ如何に。あとはジェットコースターのシーンで描かれたジャベリンたちの崩れた作画が可愛らしかったです。あの崩れっぷりはツボにハマりますね。

 

 

ワールドウィッチーズ発進しますっ!

第11話「501、また、あの空行っちゃいます?」

 ついにと言うかようやくと言うか、長いことかけて501が再結成されました。静夏ちゃんはどこ・・・・・・?ここ・・・・・・?メンバーが中々揃わず再結成の話は無しになるのではないか、という心配にどう対処するのかと思っていたら、ミーナ隊長の交渉(拳)で解決したと明かされて爆笑してしまいました。何事も暴力が一番だ!

 そんなミーナの尽力で結成が決定したものの、「解散させるのは簡単だけど結成させるには手間と時間がかかる」という言葉が印象に残りました。現実の世界にも当てはまる問題である他、本作で501が再結成されるまで本当に色々あったので実感が籠っていましたね。

 他にもシャーリーとルッキーニがネウロイ出現を願うシーンも笑えましたね。人類の宿敵をも利用しようとする業の深さに変な声が出てしまいます。(そして実際にネウロイが出現して急遽出撃するラストになるのがまた・・・・・・)最後までドタバタしていて楽しかったです。

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活

第50話(最終話)「月下、出鱈目なステップ」

 見事な大団円だった・・・・・・!!前回のラストで上がったテンションをさらに上げてきちんと決着を付けてくれて大満足。序盤の大兎との決戦はスバルにベア子、そしてエミリア全員で力を合わせて解決したこともあってスカッとしました。何よりスバルの名前を連呼したり恥ずかしがったりするベア子がメチャクチャ可愛かったですはい。「スバルがベティの1番になった」いいよね・・・・・・エミリアも大活躍していて非常にカッコよかった反面、ロズワールにごめんなさいさせようとするところや「キスしたら赤ちゃんが出来る」と思っている件など子どもっぽいギャップがたまりません。

 そしてロズワールの件は思った以上にさっぱりとした懺悔になりましたが彼の事情や今後のことを考えるとまぁ妥当といったところ。周りが彼のケジメに納得する中1人だけ「許さない」ことをはっきりと伝えるペトラの健気さもあって個人的には納得いきましたね。それどころかエキドナの件に関しては全く諦めていないっぽい雰囲気を出すロズワールを見て安心している自分がいます。ともあれ長く苦しかった聖域での戦いもようやく終わったのでホッとしました。

 

 

総評

 初っ端から衝撃展開の連続で始まった『リゼロ』の2期は前半1クールと後半2クールで印象が大きく変化していく内容でした。前半は何と言っても「スバルの受難」とも言うべきもので、数々の困難と悲劇に対応しきれず体と心が死に続けていくスバルを延々と見せられました。現実世界の彼の生活と両親の掘り下げをやったのちに少しずつ心が壊れてすり減っていく様子を見ていくのは非常に辛かったです。なまじ1期で上手くいっていた分1人で抱え込んでいくスバルに加え、エミリアの心の弱さにも触れていくので前半は本当に大変でした。

 しかし後半からはスバルがしっかりと仲間に力を頼るようになり、エミリアも自分の過去を見つめて成長していったので一安心。そこからトントン拍子で事態が解決していく展開も前半の苦難があったのでカタルシスに満ちていました。特に47話から48話までのスピード感はここまでキチンと見続けて良かった!と思えるものでしたね。

 スバルやエミリア以外の登場人物たちの印象も大きく変わったのも特徴でした。ひたすら胡散臭かったロズワールは過去の執着が明かされてから感情移入してしまいましたし、影の薄かったラムはスバルに対する信頼やロズワールへの一途な愛を見せつけてきて一気に気に入りました。中でもガーフィールは序盤の粗暴な喧嘩っ早さが臆病で繊細な内面を守るためのものと知ってからはかなり惹かれました。年相応の心の弱さと打ち解けてからの気さくさもあって個人的なお気に入りになりましたね。3期をやるかどうかは未決定ですが、是非やってほしいです。

 

 

おそ松さん(3期)

第24話「帰って来た新おそ松」「A-1グランプリ」

 もうすぐ3期も終わり、というところで1話に出てきた新おそ松が復讐しに来る展開に早速驚かされました。しかも八つ当たりであることで理解しているうえでおそ松を抹殺しようとしてくる辺り彼も別ベクトルでおそ松なんだなぁ、と実感します。その後の旧6つ子と新6つ子の対決は壮絶なパロディの連発でこれまた大爆笑。様々な作品をひたすらおちょくり倒すスタイルは幻の1期1話を彷彿とさせましたね。

 後半は待ちに待ったA-1グランプリ決勝戦が開催。番組のノリやテロップ、ロゴなどがまんまM-1グランプリそのものとなっていてやたら気合が入っていることにびっくりしました。順番というありそうな問題を抱えながらオムスビたちがどうやって勝ち上がるのかと思って見ていたら、電波ジャックによって周囲を無理矢理笑わせて優勝→無効、そのうえ大会中止というオチには唖然となりましたね。ある意味でオムスビたちの意地汚さなどの人間臭さを描いていたと思います。

 

 

SDガンダムワールド 三国創傑伝

第9話「正義のバランス」

第10話(最終話)「新たなる始まり」

 曹操との決戦がついに開始。憧れの人物が突然凶行に走ったことに愕然としながらも、曹操の誘いに一切乗らずに自分の守りたいものを守り抜こうとする劉備がカッコよかったです。対する曹操の考えも民を守ろうとする責任感からくるものもあって納得いきます。互いの信念と正義が真っ向からぶつかり合う様子はどこか気持ちいいと感じられますね。(ここまでで1番本作で「三国志」やっていた印象です)

 やっぱり生きていた趙雲の加勢もあって後半のバトルも実にすごいの一言。それぞれの武装を強化してパワーアップした状態での必殺技対決はCGのクオリティもあって最後まで迫力満点でした。それぞれの強化形態が『三国伝』の最強形態の面影があったのも嬉しいファンサービスです。

 戦いの末曹操を止めることは出来、黄化ウイルスも修正パッチで解決したものの、未解決な点が多いので若干消化不良でした。(トリニティ枯渇問題は実際どうするのだろうか・・・・・・)特に曹操をそそのかした司馬懿との決着が未だに付かなかったのは意外でしたね。彼の発言からして背後に大きな黒幕がいるのは間違いないようですし、この辺りは『ヒーローズ』で明かされるようですしそれまで待っていたいと思います。

 

 

総評

 約10年ぶりとなるSDガンダムの新作はかつて『三国伝』でも使われた「三国志」モチーフの話、ということでどうなるか期待半分不安半分でしたが、蓋を開けてみれば三国伝とは大きく異なる内容で問題なく楽しめました。近未来的な都市が立ち並ぶ世界観に加え、バイクアクションなど差別点をキチンと用意しているのもあって別の作品として見ることが出来たのは大きいです。

 ストーリーも三国志の史実に基づきながら「劉備の成長」に焦点を当てているおかげでかなり見やすかったです。各キャラのキャラクターもわかりやすく印象に残りやすく、かつ毎回詰め込めるだけ詰め込んだ内容だったため1話15分という短さながら毎回濃い怒涛の展開で見応えがありましたね。しかし一方で尺の身近さ故に掘り下げ不足な要素もあった印象は否めません。(特に曹操は漫画『蒼龍記』を事前に読んだかどうかで印象が大きく変わりますね)

 アクションに関しては文句なし。自然なCGの動きからくる戦闘シーンの数々は非常に素晴らしかったです。派手なエフェクトとやりすぎなくらいの見栄は眺めていて「今SDガンダムを見ているなぁ」と興奮出来るほどのものでした。4月からスタートする『ヒーローズ』も楽しみです。

 

 

 ところでメルブラ新作発売に合わせてもう1つ、「BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE(ブレイブルー クロスタッグバトル)』にメルブラが参戦しないか」という期待を密かに抱いています。上記のUNIを含めた様々なゲーム(と何故か海外アニメの『RWBY』までも)が参戦した格ゲー版スマブラのような本作にメルブラ出ないかな~と前々から思っていたのでその可能性がちょっとだけ高まったことに嬉しさを覚えます。

 ブレイブルーは現在ソシャゲの方に力を入れているようで格ゲーとのしての新作はしばらくなさそうに思えますが、それでもとつい考えてしまいます。どうせなら弟分のUNIのキャラとの共演見たい!と思いつつ気長に待ってみようかなと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2021年冬アニメ&特撮簡易感想 その32

 

 

 

 特撮ドラマ超速パラヒーロー ガンディーンが放送決定。NHKにて完全オリジナルの特撮作品が作られる、そんな情報に衝撃を受けました。NHKは以前『トクサツガガガ』を放送したことがありましたが、ついに本格的な特撮を作ってくれるということに感動を覚えます。

 作品の題材が「パラスポーツ」というのがまた興味深いです。パラリンピックに合わせたモチーフでNHKならではのチョイスと言えます。子どもの頃競技用の車いすを見て「F1カーみたいでカッコいい」と思い惹かれていたので、それをヒーローにするというアイディアは個人的には大歓迎です。上記のツイートにあるヒーロー「ガンディーン」のデザインも鋭角的なフォルムの車いすマシーンになっていて非常にクールです。乗っているガンディーン自身のデザインが王道のヒーローものではなく、エイリアンのような無機質なものになっている点もそそられますね。

 主演が奥野壮(おくの・そう)さん小芝風花(こしば・ふうか)さんである点も魅力的ですが、それ以上に演出担当に辻本貴則(つじもと・たかのり)氏、脚本を担当するメンバーの1人に小林弘利(こばやし・ひろとし)とニュージェネウルトラマンを手掛けたスタッフが参加している点が見逃せません。ライダーやウルトラマンでの参加経験がある人たちを揃えた布陣に本作の気合いの入りようが伺えます。放送する6月まで待ちきれませんね。

 

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第41話「蒼月流ヤメルーラ」

 蘭世が相変わらずヤベーやつすぎる・・・・・・ガクトのお付きをやめると言い出した時は何事かと思っていたらそんな疑問が消し飛ぶくらいにはやりたい放題の妄想空間を展開してまたもや呆気に取られました。ロミンや凛之助にまで蘭世アイズを発動させるのは弟の言う通りヤバいです。家が代々蒼月流を支える“影”の役割を担っているからこそ“光を求めて自分を主役に見立ててしまう、という背景が明かされたのは収穫ですが、それがあってもヤバいと感じるくらいにはヤバかったです。(語彙力消失)

 対するガクトに関してはいまいちパッとしないことが言及されていてびっくりました。確かにデュエル回数も少ないですし戦績も微妙といった問題点はありましたが、まさか劇中で実際にそのことをツッコんでくるとは思いもしませんでした。しかしそこから自分なりに立ち直ったのは良かったですね。この調子で扱いも良くなっていくことを期待したいです。

 他にも副会長という権力を振りかざすルーク&カイゾーとまたもや新登場した宇宙子の親戚(?)「スイーツ過去子」と端から端まで濃い内容でした。またマキシマムカードが一般販売されたりラッシュデュエルの大会が開かれるなどゴーハ社の動きが怪しいのも気になりますね。何より前作ではついぞ行われなかったデュエル大会がついに行われると思うと楽しみです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第24話「竜騎将バラン」

 前回ダイの前に現れたバラン、彼こそがダイの父親にして本来の竜の騎士であるなど衝撃情報が次々と判明した回でした。他にもダイの本名が「ディーノ」であることが明かされるなどこの辺りの情報量の多さはやはり見ていて興奮します。(余談ですがダイとディーノ、どちらも名前の最初が「D」であるのには理由があるんですよねぇ・・・・・・)人間を滅ぼすために息子を連れて行こうとするバランとあくまで人間の側につくダイの壮絶な親子喧嘩も中々の作画で描かれていてテンションが上がりました。直後のクロコダインの加勢もあるので早くも次回が楽しみになってきましたね。

 完全に立場を追いやられるハドラーも面白かったですし、バランに敗れたものの紋章閃を使わせたホルキンスさんの地味な強さにもびっくりと本筋とは別のシーンも楽しかったのも良かったですね。個人的には未だに蚊帳の外感が強いザボエラが印象に残りました。

 

 

ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ

第11話「光の星の戦士たち・前編」

 今回からダイナの劇場版である『光の星の戦士たち』を分割・短縮して放送。あまりの懐かしさに当時映画館で観にいった思い出やテレビ放送時の録画ビデオを何度も見返した思い出が甦りました。全体的に内容が飛び飛びでかなり圧縮されていましたが、ナレーションで出来る限りの補足がされていたのでそれほどわかりにくいものではなかったです。重要な場面はきちんと残しているのもあって見やすかったですね。

 内容に関しては何と言ってもデスフェイサーが印象深いですね。冒頭宇宙でダイナたち相手に戦っていたゲランダを容易く粉砕した巨艦プロメテウスが変形したロボット怪獣ということでシャープなフォルムが非常にカッコいいです。当時のCG技術で魅せる変形シーンは今見てもインパクトが抜群でした。

 しかし一方で主人公のアスカが一切画面に映らなかったのが少々気になりました。演じているつるの剛士さんの顔が出せなかったのは何か理由があるのでしょうか。いずれにせよ主役が変身後しか出てこないのは『コスモス』の特別編しかり寂しいです・・・・・・

 

 

はたらく細胞BLACK

第13話(最終話)「心筋梗塞、蘇生、変化。」

 死にかけている体をどうやって救うのかと思っていたら、前回予想した通り医療の力で何とか一命を取りとめることとなって一安心。AEDやステント治療などで適切に処置されていく様子に医療の進歩の偉大さを実感します。それ以外にもきちんと肋骨が折れるくらいの心臓マッサージをしてくれる人がいてくれたことにほろりときました。体の主が倒れたところを見知らぬ誰かが一生懸命助けてくれたであろう光景を想像するとこの世の中もまだまだ捨てたものではないな・・・・・・と思いますね。

 そんな外の人間たちの力だけではなく、細胞たちの働きもあって体が回復していく展開も良かったですね。やはり細胞たちあっての体だと感じます。彼らを奮起させた主人公の「働きたいから働く」発言は一見社畜の極みみたいに思えますが、体のためだけではなく、自分のため、自分の“存在”を示すために働くのだと個人的に解釈出来たのでどこか勇気づけられましたね。

 そうして体も調子を取り戻していきめでたしめでたし・・・・・・・・・・・・になるはずがなく、今度は輸血で別の体に行くラストには衝撃を受けました。このままだとバッドエンド一歩手前になってしまうので2期はよ!

 

 

総評

 はたらく細胞』のスピンオフ作品の1つとして最初にアニメ化された『BLACK』。その名の通り体をブラック企業に例えて描くというイメージ通りの作品でした。体の仕組みや細胞の働き、細菌や病気などの解説を交えていく方式は本家と同じですが、本作はブラック企業あるあるを通して本家以上に過酷な環境を見せていくので毎回強いインパクトがありました。しかも劇中で起こる病気などのほとんどが不摂生からくるものだったので見るたびにゾッとしましたね。「もっとこの体を大事にしよう」と思わせるには十分な効果を発揮していたと言えます。

 また本作は主人公の赤血球をはじめ細胞たちが「働くことの意味」を考える内容だったのも特徴でした。どんなに頑張っても改善されない労働環境に苦しみ、働くことに疑問を抱くキャラたちの様子は見ていてキツかったです。それでもめげない主人公に「同僚の死」という曇らせ展開まで用意する徹底ぶりにも背筋が凍ります。(同僚との友情シーンが長かった分喪失感も大きかったですね・・・・・・)そのうえで「誰かのために働くのではない」答えを示してくれた主人公にはスカッとしました。

 先ほども書きましたが2期も是非やってほしいところ。しかし『LADY』とか『BABY』とかの他のスピンオフもアニメ化してほしいし悩ましい・・・・・・そう思えるほどに楽しめましたね。

 

 

 今回のガンディーンもそうですが、最近のNHKはアニメや特撮などのジャンルに力を入れているような気がします。今季のアニメの中でも一際話題となった『進撃の巨人』も放送していましたし、かつてのお堅いイメージから脱却しようとしているような印象を抱きます。(他にも『SHIROBAKO』も再放送していますね。母がこれをきっかけにSHIROBAKOを見るようになったので2人でその話題で盛り上がれるようになって楽しい・・・・・・)この調子でもっと色んなジャンルを放送していってほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

仮面ライダーセイバー 第27話「哀しみを、笑顔に変えて。」感想

哀しみ(バッドエンド)の先にある“絆”

その心に触れた時、新たなページが開かれる

仮面ライダーセイバー DXエレメンタルドラゴンワンダーライドブック

仮面ライダーセイバー DXエレメンタルドラゴンワンダーライドブック

  • 発売日: 2021/03/27
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 自分に無茶ぶりする系主人公

 賢人の闇堕ちという衝撃的な展開の後、精神世界らしき場所で出会った少年のことが気になる飛羽真。今回のセイバーはその少年が哀しむ理由をつきとめようとする場面から始まりました。あの世界に行くためにはプリミティブドラゴンに変身する必要があるので暴走のリスクはどうするのか、と疑問を抱いていた中、飛羽真がリベラシオンに籠って変身すると言い出した時は思わず膝を打ちましたね。序盤に登場したきりで話題に上がらなくなっていたリベラシオンの設定をここにきて再利用するのは中々に面白いです。

 たった1人になることで誰も傷つけないようにする飛羽真らしい考えで感心する一方、自分の身を省みない辺りは相変わらずで少し心配になってきます。案の定変身しては暴走し解除、再び変身して暴走するという流れを何度も繰り返していくシーンが流れたので見ていてハラハラしました。いい加減自分のことも大事にしてくれよマジで・・・・・・

 

 

  • その優しさが描く絆の物語

 そうして描かれた精神世界での出来事では、自身に近づく者を吹き飛ばす少年に悲しくなりました。(しかし少年に話しかける度に吹っ飛ばされる飛羽真の絵面にはちょっと笑ってしまったり)哀しみを吐露し助けを求めているのに、差し出される手を拒んでしまうジレンマが非常にもどかしいです。そしてそんな少年の抱える哀しみが「仲間を失った孤独」からくるものだと知った時は思わず目を見開きました。太古のドラゴンの生き残りである彼は仲間のドラゴンを人間たちに狩られてしまい、生き残った仲間を探して長い時を彷徨ってきた・・・・・・という過去が明かされたことに涙が零れてしまいます。プリミティブドラゴンが骨だけのドラゴンなのは恐らく骨だけになっても仲間を探し続けたことを意味しており、ライドブックを掴んで離さないようなフォルムも一度失ってしまったものを今度こそ失くさないため、といった感じにこれまでの疑問が氷解するような内容であったことも興味深かったですね。

 そしてそんな寂しさを抱く少年に飛羽真が優しく寄り添い、大自然の中にいる「友達」を彼に教えてくれる展開にはグッときました。失くしたと思っていたもの、探していたものは身近にあったという「青い鳥」テイストの答えで少年の孤独を埋めてくれる流れは非常に美しいです。またそれを物語を朗読するように話す飛羽真の姿も素晴らしかったです。全てを諦めてしまった少年の生を物語として捉え、「君の物語には続きがある」と語りかけて希望を示してくれる様子は小説家設定の面目躍如と言ったところ。まさに「物語の結末は、俺が決める!!」と言うべき展開でした。他にも精神世界に囚われた飛羽真の覚悟を見届けるために加勢する倫太郎に、未来は決まっていると諦め傍観していたら未来ではありえなかった展開に驚く賢人など、飛羽真以外のキャラにも見どころが満載でした。総じてセイバー屈指の神回だったと言えますね。

 

 

 

エレメンタルドラゴン!

『そして太古の力と手を結び、全てを救う神獣となる・・・・・・!』

 

プリミティブドラゴン!

エレメンタルドラゴン!ゲット!

 

烈火抜刀!

 

バキッ!ボキッ!ボーン!

 

メラッ!メラッ!バーン!

 

シェイクハンズ!

エレメンタルドラゴン!!

 

「エレメントマシマシ!キズナカタメ!

 

 プリミティブドラゴンの中に存在する少年を孤独から救ったことで生まれた「エレメンタルドラゴン」ワンダーライドブックをプリミティブドラゴンのブックと合体させ、変身したセイバーの強化形態「エレメンタルプリミティブドラゴン」。2つのライドブックを組み合わせることで暴走を克服した新フォームです。エレメンタルドラゴンとプリミティブドラゴンのブックが同時に開放することで巨大な手が描かれたページが開き、以前はプリミティブドラゴンが一方的に掴んでいた手がまるで握手をしているかように見える配置になっていることに感動を覚えます。次郎系ラーメン的ボイスでちょっと台無しでしたけど。

 その見た目もプリミティブドラゴンをベースにオレンジがかった赤色の配色になっており非常に興味深いです。何よりプリミティブドラゴン時のライドブックを拘束していたかのようなボディの所々に炎の意匠が入り、まるで炎が骨だけの竜を優しく包み込んでくれているかのようなデザインに変化している点に感激します。前述のライドブックのギミックといい、プリミティブドラゴンが孤独から解放されたことで救われたのだとわかるエモさ満点のフォームと言えます。

 また従来のセイバーの戦闘スタイルはそのままに、炎以外の属性攻撃を獲得しているのが特徴的。水に風、土さらには雷の力も得て巧みに使い分ける姿を見せました。必殺技も炎を中心に他の属性も重ね合わせた斬撃を放つなど、エフェクトが非常に派手で見栄えのいい戦い方を披露してくれます。他にも空中を軽やかに飛んで相手を翻弄するなど属性要素以外も十分に強化されていることがわかります。上記のストーリーと見事にマッチした秀逸なフォームということで大満足しましたね。

 

 

  • さらば気高き神獣

 飛羽真たちライダー側以外でも印象に残ったのがレジエルですね。セイバーへの復讐に固執する彼もストリウスによって「レジエル・フォビドゥン」にパワーアップして暴れはじめた時は驚きました。カラーリングが赤黒くなった以外は見た目に変化はないものの、ライダー3人を同時に相手にしてもものともせずに圧倒する様子は見事。ストリウスに利用されている感が半端ないのですが、それでも幹部怪人に相応しい暴れっぷりを見せつけてくれました。

 またそんなレジエルがエレメンタルプリミティブドラゴンにパワーアップしたセイバーと戦っている最中、自分がかつて人間であったことを忘れているかのような言動をしていたのに気づいてちょっと意外に感じました。突如フラッシュバックした人間であったころの記憶で見せた笑顔が今とは似ても似つかないほど爽やかであることにも驚きです。(余談ですが過去のタッセルの姿が天使っぽいのが妙にシュールで笑ってしまいます)

 そういうこともあってレジエルたちが如何にしてメギドになったのかという疑問が一気に湧いてきました。過去の記憶を覚えていないのも何かしらの理由があるように感じます。気になるのはレジエルがセイバーに倒された様子を見てほくそ笑むストリウス。今回レジエルをパワーアップさせたのも彼ですし、もしかしたらストリウスが他2人を利用しているのではないか?とも思えてきました。この様子だとズオスの身も危なさそうですね。

 ともあれレジエルは今回で退場。役者さんもオールアップ*1ということでとうとう出番が終わってしまいました。こうして寂しさを覚える辺り何だかんだで僕もレジエルのことが結構気に入っていたのだと実感します。ひとまずはここまで物語を盛り上げてくれたことに感謝を。今までありがとうございました。

 

 

 次回は未だに聖剣を封印することに囚われている賢人との対決。予告映像でカリバーが蓮に襲い掛かるシーンがあってちょっとショックを受けました。賢人の生存を誰よりも喜んでいたであろう彼がこうして憧れの賢人に攻撃されるというのはさすがに不憫に思えてきます。

 また今回のラストで何やら覚悟を決めた倫太郎の動向も気になります。恐らく飛羽真の元につく決心を固めたのだと思うのですが、一度帰ったのはどういうことなのでしょうか。まぁ倫太郎のことだから一旦サウザンベースに筋を通してから離反するのかもしれませんが、マスターロゴスの邪悪の笑みからして洗脳されそうな予感がプンプンするので少々心配・・・・・・大丈夫かな倫太郎・・・・・・

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:仮面ライダーWEB参照 https://www.kamen-rider-official.com/saber/28

2021年冬アニメ簡易感想 その31

 

島田フミカネ ART WORKS

島田フミカネ ART WORKS

 

 

 

 明日から開始されるFGOの新イベントはいわゆる「塔イベ」。サーヴァントを総動員してどんどん階層を突破していく形式でプレイヤーが如何に満遍なくサーヴァントを育成しているかが鍵になるイベントです。僕にとって去年2月ギリギリまでかかるほどに苦戦した因縁深いイベントでもあるのでかなり気合を入れて取り組んでいきたいと思っています。

 そしてそんなイベントで新規実装される新サーヴァント「ガラテア」についても気になるところ。ピグマリオン王の妻にして彫刻から人となった稀有な存在がサーヴァントとなったことに少々意外に思っています。しかしそれ以上にびっくりしたのがガラテアのイラストレーターがあの「島田フミカネ」氏であるということ。『ストライクウィッチーズ』はもちろんのこと、『フレームアームガールズ』をはじめとした数々のメカ娘や美少女プラモのキャラデザに関わっている人が来たことに驚きを隠せません。僕自身フミカネ氏が描く美少女やメカのデザインが気に入っているので、FGOに参加してくれたのは嬉しいサプライズでした。そんなフミカネ絵のガラテアをちょっと引いておきたいと今お財布と相談中です。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(2期)

第10話「人類最強のタッグ」

 千空&司のコンビが最高にカッケェ!初めて邂逅した時に交わした約束を今度こそ果たすため立ち上がる司と彼に全力で応える千空のやり取りに惚れ惚れしました。さらに前期のOPである「三原色」まで流れたのでテンションは最高潮、ここまで見続けて良かったと思える回でした。

 他にもこれまでずっと不穏な雰囲気を放っていた氷月がようやくニューリーダー病本性を表した時はニヤリとしましたね。(CV石田彰ということで最初から信用していなかった人が結構いてちょっと笑ってしまいました)優秀な人間のみが生き残ればいい、という典型的な過激思想をさらけ出したシーンの演技は素晴らしかったです。またそんな氷月の勧誘に対して「この地球で70億人を支える方法を70億人全員で考える」と一蹴する千空がまたカッコよかったですね。自分以外を見下してリアリストを気取る氷月と、どこまでも人間と科学の可能性を信じるロマンチストの千空の対比が印象的だったと言えます。

 

 

ゆるキャン△ SEASON2

第11話「伊豆キャン!!みちゆき」

 いよいよ始まった伊豆でのキャンプは凄まじい飯テロで、見ているだけでお腹が減ってくる内容でした。伊勢海老の炭火焼きに土鍋で作ったアヒージョとこれだけでお腹一杯になりそうなのにシメのアクアパッツァにノックアウトされました。美味しそうすぎる・・・・・・ここにたどり着くまでに当初予定していたキャンプ場が閉まっていたり先生がうっかり酒を飲んじゃったりトラブルが多かったものの無事こうして楽しめることが出来て何よりです。

 またリンが今回いつになくのんびりしていたのも印象的でした。早朝から原付で走りっぱなしだったからなのでしょうが、温泉に入ってあとはひたすら寝てばかり。前回はなでしこが車で爆睡していたのに対して今回のリンの睡魔との戦っていたのも面白かったですし、何よりそんなリンのお世話をしてくれるなでしこもとい「ママしこ」の母性は見ていて微笑ましかったですね。余談ですが今回出てきた「ゾンビぐらし」なる映画、これ明らかに『がっこうぐらし!』ですよね・・・・・・?(そういや同じ雑誌で連載していたんだっけ)

 

 

天地創造デザイン部

第11話「案件11」

 前回のラストで下田を除くみんなが若返ってしまう緊急事態になったものの、各キャラの適切な行動のおかげで大事に至らなかった前半。若干下田に似ている若い頃の土屋さんや見た目も相応に縮んで服装も子どもらしくなったデザイナーたちのギャップに早くも萌えを感じました。短パンとサスペンダーの組み合わせは最高だよね・・・・・・また例によって動物たちの意外な生態が知れて面白かったです。ラニアが一般のイメージほど凶暴ではないことは過去に見たNHK系の番組で事前に知っていたのですが、それでもゾッとしますね。

 後半の地獄でのパーティーは横田さんの名アシストが光っていました。スランプに苦しむ海原にデザインすることの楽しさを思い出させて調子を取り戻させていく手腕には感嘆する他ありません。仕事の話も相変わらず具体的でわかりやすいですし、下田が彼に憧れを抱くのもわかる気がします。そんな横田さんへのプレゼントがカッコいい骨ばかりというのも興味深かったです。ゾウの骨など本来の姿からは想像もつかないデザインの骨ばかりで生物の骨格の妙を感じさせる展開でした。そんなこんなで楽しく見ていたらラストに神様が登場すると知ってびっくり。ここまで全く姿を見せなかったクライアントがようやく姿を見せるのか!?と次回にワクワクしてしまいます。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第24話(最終話)「郷壊し編 其の七」

 沙都子による梨花の心を折る計画の全貌もついに判明。雛見沢症候群を発症させる「H173」を沙都子が如何にして手に入れたのかが以前から気になっていましたが、前回も披露したループリセマラを利用して暗証番号を総当たりしたものだとわかった時は膝を打ちました。梨花にとっては運命に打ち勝つための救済手段であったループを、攻略のための手段として惜しげもなく利用する辺りに沙都子の目的達成への執念が感じ取れます。(恐らく赤坂たちを発症させたのも恐らく無限とも思えるループを繰り返した結果でしょう。大人相手でも何度も戦えば1回は勝てるでしょうし)

 それ以上に沙都子が惨劇を引き起こすことに何の躊躇いも持ってなかったことにゾッとしましたね。「私が最後に選んだカケラが唯一の世界なのだからそれ以外はないも同然」と言い切る姿は人間を辞めた魔女そのもの。ゲーム感覚で他者を貶めるモンスターと化してしまった沙都子にかなりのショックを受けました。というか沙都子とエウアがやたら“絶対”というワードを連発していましたが、これってもしかして沙都子の正体はラムダデルタ・・・・・・!?

 またこれまで謎だった鷹野の改心についても触れられて驚きました。自身の凄惨な最期を見て戸惑いを感じる様子は前回の鉄平のことを考えると当然のことだと思います。そんな彼女に当てて書かれた一二三おじいちゃんの手紙がまた良かったですね。鷹野にとって足枷になっていた研究を捨てて自分の幸せを掴んでほしいと願うおじいちゃんの優しさに涙が零れます。そうして鷹野が終末作戦を降りる展開はまさに祭囃し編梨花が言っていた「敗者がいない世界」そのものでちょっと感動しました。でもそれはそれとして祭具殿に入るのは何なんだお前。

 

 

総評

 平成のサブカルチャーを築いた作品の1つである『ひぐらし』の続編として製作された本作。1話が放送された時まではただのリメイクかと思われていた中、2話になって全く新作だと発表された時には衝撃を受けました。

 そんな完全新作はかつてひぐらしに触れてきた人たちを徹底して「騙す」内容だったのが印象的でした。過去作品と同じ展開に見せかけて細部の微妙な差異を残し、最後にアッと驚くオチに持っていく構成は見事。これまで提示されてきたルールを総動員して考察に当たっても通用しない謎に困惑させられ、何が起こっているのかわからないまま進んでいく物語には翻弄させられっぱなしでした。特に猫騙し編以降は毎回衝撃展開の連続で1クールとは思えないほどに濃密でしたね。

 そしてそんな謎の根源が「梨花の他にもう1人、沙都子というループ能力者がいる」形で判明していったのがまた素晴らしい。“ループしているのは梨花1人”という固定観念に囚われていた視聴者を混乱へと導くトリックスター要素として物語を上手いこと引っ掻き回してくれました。沙都子の動機が描かれた郷壊し編も心情はわかるものの同情は出来ない、魔女になり果てた少女のお話となっていて本当に驚きました。総じて既存のファンほど楽しめる作品に仕上がっていたと思います。(逆に今回がひぐらし初見である人はあまり楽しめなかったのではないかという懸念はありますが)

 

 そして7月からはひぐらしのなく頃にがスタート。全てを雛見沢に縛り付けようとする沙都子の狂気に梨花はどう立ち向かうのか?物語はどのような結末を迎えるのか?そういった疑問を抱いたまま3か月までお預けというのは少々辛いですが、今度こそ完全無欠のハッピーエンドになることを期待して待っていたいと思います。

 

 

呪術廻戦

第23話「起首雷同-2-」

 前回に引き続き恵の過去と彼のスタンスの原点が描かれた回。割と複雑な家庭環境に置かれていたものの比較的まともに育ったことに彼の性根の良さが感じ取られます。「悪人もそれを許す善人も嫌い」という言葉も裏を返せば間違ったことが正されない“理不尽”に怒っているとも取れますし、ものすごく真面目な子なんだなぁ、と思いましたね。姉の「津美紀(つみき)」のことを煙たがりながらも大事に想っていたこともわかり元々気に入っていた彼のことがますます好きになりました。

 そんな恵が領域展開を使ったことにはびっくり。しかもどろどろとした空間に加え、普段の彼の様子からは考えられないほど強烈なオリジナル笑顔まで披露してかなり驚きました。自身を本格的にさらけ出すとこうなるのかとちょっと意外に感じましたね。終始伏黒恵という少年を中心とした内容だったと言えます。

 

 

ポケットモンスター

第60話「目指せネギマスター!つらぬけ騎士道!!」

 51話でカモネギを破ったリントとエルレイドのコンビとの再戦。戦いの最中大事なネギを切られても諦めずに戦い、最終的にはネギガナイトに進化してリベンジを果たす展開には燃えました。ガンピとの特訓を活かし、戦法を変えて急所に当てていく流れも痺れましたね。(原作のゲームと同じく「1回のバトルで3回攻撃を急所に当てる」進化条件を満たして進化したのもまた細かくて良き)何より自分を磨き上げること意外にはとことん無頓着だったカモネギがサトシを守るようになったことに感動します。

 相手のリントも中々の強敵だったのですが、物言いが若干嫌味な感じになっていたのが少々気になりました。サトシたちを奮起させるために敢えて煽っていたとも取れるのですが、以前登場した時と比べると引っかかる言動が多かったのが残念です。あと序盤の元気のないマダツボミが何だったのかと疑問が残ることが多い回でもありましたね。

 

 

 今度のFGOイベントは塔イベであると同時に秋葉原を舞台にしているのも注目ポイントですね。今回はみんなで買い物をするストーリーになるようですし、シナリオでサーヴァントたちがどんなものを買うのか非常に気になります。(巴さん辺りはゲーミングPCとか椅子を買いそうだな・・・・・・)他にも『Requiem』の舞台にでもあることからエリセとボイジャーの出番にも期待しています。

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ キング 第46話「キング・オブ・デュエマッチ決勝!鬼王アバクに挑めぇ!」感想

最終決戦、いざ退治

キング・オブ・デュエマッチ決勝戦、いよいよ開幕!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 切札VS鬼札超決戦

 前回のラストで河越中の人間を一斉に鬼に変えたアバクと、それを止めようとするジョーの対決にして、キング・オブ・デュエマッチ決勝戦がついにスタート。世界中の人間を鬼に変えてそれぞれの欲望のままに暴れさせようとする野望を明かしたアバクに対し、ラーメン食べ放題という極めて小市民的な願いを恥ずかしがるジョーの寸劇にフフッと笑ってしまいました。三段笑いした後に「下らん!!」とキレるアバクが面白すぎる。

 しかしデュエマそのものは全力全開。それぞれこれまで使ってきたカードを使って本気で戦う、総力戦とも言うべき内容で非常に見応えがありました。26&27話で一度対戦してお互いの手の内を知っているからこそ、相手の戦法を予測して戦う様子は中々に面白かったですね。中でもアバクがあらかじめ自身のシールドを削ることでキリフダッシュ発動を防ぐ対策を施した辺りは強キャラ感が溢れていました。(逆にジョーは相手のシールドが無い状況で≪勝熱百覇 モモキングReVo≫を出してしまうというガバプレイを晒してしまったのが少々残念)

 他にも≪バークアステカA≫と≪キタカゼマンA≫がダイレクトアタックを決めようとするモモキングを止め、代わりに自分たちが向かう漢気を見せてくれたシーンが今回のここすきポイント。モモダチ以外のチーム切札のメンバーとの絡みは珍しかったのでここら辺は興奮しましたね。クリーチャー同士のやり取りも見られた点も含め、かなり満足出来ました。

 

 

  • 仲間と戦う者、弱者を喰らう者

 さらに「魂ポイントの正体が人間の欲望の欠片であり、それをデュエマを通じて集めることで大きなエネルギーに変えて奇跡を起こせる」という情報が大長老から明かされた時は驚きつつも納得しました。これまで劇中で言及されていた「キング・オブ・デュエマッチの優勝者はどんな願いも叶えられる」ことの意味、何よりキング・オブ・デュエマッチが開催された本当の理由が魂ポイントを集めて野望を叶えようとするアバクの策略だとわかり一気に腑に落ちた気分です。(予選が勝ち抜き戦だったのもなるべく多く戦わせて魂ポイントのエネルギーを集めるためだったのでしょう)

 ここで嬉しかったのがキラたちジョーの仲間たちが河越スタジアムの中心にある魂ポイントを集める装置止めようとしたことですね。ジョーがアバクと戦っている中町の人たちを元に戻そうと尽力する様子はとても頼もしいです。戦いを主人公に任せて自分たちに出来ることのために行動してくれる展開は観戦席でただ応援するよりもずっと有意義に感じられるので、キラたちがこうして頑張ってくれるだけで感激を覚えます。

 しかしそんなキラたちが鬼と化したメガネたちに敗れたのは地味にショック。そのうえ止めようとした装置の正体がサイキ、チョウキ、コウキたち王国勢が器に変えられた姿だと明かされた時は更なる衝撃を受けました。部下であったはずのサイキたちを平然と物言わぬ器に変えるアバクの冷酷さには恐怖を感じます。劇中で「弱い奴に生きる価値などない!」と言い放ったように、徹底して弱者を利用するアバクの「力こそが全て」の体現者としての一面が露わになった瞬間でしたね。

 そんな「仲間と共に戦う」ジョーと「他人を自身の糧とする」アバクの対比が印象的な回でもありました。友達とわいわい楽しみたいジョーにとって、自分さえ良ければそれでいい考えで人々の欲望を解放させるアバクはある意味で水と油。それでもアバクはそんなジョーの強さを買ってるのか彼を鬼にしようとしつこく誘ってくるのが興味深かったですね。(この辺りも力を是とするアバクらしいと言えます)そんなアバクに対して以前の敗北の恐怖が残っているジョーが果たしてどう立ち向かのか、気になってしようがありません。

 

 

  • 死闘の舞台へと導く悪しき鬼の地獄城塞

極悪(ごくあく)!獄鬼夜城(ごっきやじょう) 闇/火文明 (2)
D2フィールド:鬼札王国
▪️各ターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが攻撃していれば、そのプレイヤーはシールドを1つ選ぶ。そのシールドの持ち主は、それを自身の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
▪️<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、誰もシールドゾーンにカードを置けない。
▪️(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

 アバクがジョーとの決戦で使用した鬼札王国の新カード。これまで特殊パックでいくらか出ていたものの、基本パックでは久々の登場となる新規のD2フィールドです。*1DGフィールドや無月フィールドと異なるタイプのフィールドカードが出てきた中でまたもやD2フィールドが出てくるのは意外でしたね。(特定のデッキをサポートしてくれるようなD2フィールドは今後も定期的に出し続けて欲しいところ)

 その性能はクリーチャーが攻撃したターンの終了時に攻撃クリーチャーのプレイヤーのシールドを回収させるというもの。プレイヤーは自身のシールド限定ではなく相手のシールドも選べる点が強力で自分のシールドなら手札補充や暴発に使えますし、相手のシールドなら疑似ブレイクとして防御を削れます。(相手のシールドを削る場合は相手の手札を増やしてしまうのでその辺りは注意が必要)「ブレイクする」ではなく「手札に加える」とテキストに書かれているため、シールド・セイバーのようなブレイクを置換効果で防ぐカードに阻まれることがない点もグッド。フィールドカードの特性上除去手段も限られて場持ちもいいので、確実に双方のシールドを削っていくことが出来ます。他の鬼タイムを持ったカードのサポートに加え、このカード自身が持つ鬼タイムの発動を早めることも可能です。

 そしてその鬼タイム効果はシールドゾーンにカードを置く行為の禁止。シールド追加はもちろんのこと、城の要塞化やシールド・プラス、裁きの紋章のようなシールドの上にカードを重ねる効果も禁止してしまうのでそれらを主体としたデッキに大打撃を与えられる凶悪な効果です。さらにこの鬼タイムが常在型能力である特性上、≪ヴァリアブル・ポーカーなどでシールドゾーンから一気に離れ6枚以下になれば処理中に鬼タイムが発動し、シールドゾーンにカードを置く処理が不発に終わることになります。その性質を利用して≪Vチャロン≫で相手のシールドを一気にゼロにするとんでもないコンボも可能です。(実際【極悪Vチャロン】というデッキがあるそうですね)

 ただコスト2という軽さ故にコストを参照したカード指定除去には滅法弱い点がネックとなります。また相手もD2フィールドを使ってくる場合張り替えで場から離される可能性があるので過信は禁物です。他にもシールド回収と鬼タイムはそれらを駆使したデッキには強い一方、シールドの数を気にしないデッキにはあまり効果がありません。前述の通り相手のシールドを離してしまうとそのまま相手の手札になる点も含め、シールドを気にせずガンガン攻めるビートダウンにはかえって利敵行為になってしまう恐れがあります。

 相性の良い相手悪い相手がはっきりしているので無闇に使うことは出来ないものの、鬼タイムを使ったデッキなどのサポートとしては一級品と言えます。他にも革命やオシオキムーンとも組み合わせられるのでそちらで活躍させてみたいですね。

 

 

 そして次回はいよいよデュエマキング最終回!!放送休止のトラブルがあったものの1年間続いた本作もついに大詰めです。ジョーVSアバクの戦いの行方は!?キング・オブ・デュエマッチの優勝者は果たして何を願うのか!?この先が楽しみで仕方がありません。感想ブログを書いているものとして、何よりファンとして最後まで見届ける所存です。待て次回!!

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:革命ファイナルから数えて実に4年ぶりの基本パック収録となる。