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デュエル・マスターズ キング 第46話「キング・オブ・デュエマッチ決勝!鬼王アバクに挑めぇ!」感想

最終決戦、いざ退治

キング・オブ・デュエマッチ決勝戦、いよいよ開幕!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 切札VS鬼札超決戦

 前回のラストで河越中の人間を一斉に鬼に変えたアバクと、それを止めようとするジョーの対決にして、キング・オブ・デュエマッチ決勝戦がついにスタート。世界中の人間を鬼に変えてそれぞれの欲望のままに暴れさせようとする野望を明かしたアバクに対し、ラーメン食べ放題という極めて小市民的な願いを恥ずかしがるジョーの寸劇にフフッと笑ってしまいました。三段笑いした後に「下らん!!」とキレるアバクが面白すぎる。

 しかしデュエマそのものは全力全開。それぞれこれまで使ってきたカードを使って本気で戦う、総力戦とも言うべき内容で非常に見応えがありました。26&27話で一度対戦してお互いの手の内を知っているからこそ、相手の戦法を予測して戦う様子は中々に面白かったですね。中でもアバクがあらかじめ自身のシールドを削ることでキリフダッシュ発動を防ぐ対策を施した辺りは強キャラ感が溢れていました。(逆にジョーは相手のシールドが無い状況で≪勝熱百覇 モモキングReVo≫を出してしまうというガバプレイを晒してしまったのが少々残念)

 他にも≪バークアステカA≫と≪キタカゼマンA≫がダイレクトアタックを決めようとするモモキングを止め、代わりに自分たちが向かう漢気を見せてくれたシーンが今回のここすきポイント。モモダチ以外のチーム切札のメンバーとの絡みは珍しかったのでここら辺は興奮しましたね。クリーチャー同士のやり取りも見られた点も含め、かなり満足出来ました。

 

 

  • 仲間と戦う者、弱者を喰らう者

 さらに「魂ポイントの正体が人間の欲望の欠片であり、それをデュエマを通じて集めることで大きなエネルギーに変えて奇跡を起こせる」という情報が大長老から明かされた時は驚きつつも納得しました。これまで劇中で言及されていた「キング・オブ・デュエマッチの優勝者はどんな願いも叶えられる」ことの意味、何よりキング・オブ・デュエマッチが開催された本当の理由が魂ポイントを集めて野望を叶えようとするアバクの策略だとわかり一気に腑に落ちた気分です。(予選が勝ち抜き戦だったのもなるべく多く戦わせて魂ポイントのエネルギーを集めるためだったのでしょう)

 ここで嬉しかったのがキラたちジョーの仲間たちが河越スタジアムの中心にある魂ポイントを集める装置止めようとしたことですね。ジョーがアバクと戦っている中町の人たちを元に戻そうと尽力する様子はとても頼もしいです。戦いを主人公に任せて自分たちに出来ることのために行動してくれる展開は観戦席でただ応援するよりもずっと有意義に感じられるので、キラたちがこうして頑張ってくれるだけで感激を覚えます。

 しかしそんなキラたちが鬼と化したメガネたちに敗れたのは地味にショック。そのうえ止めようとした装置の正体がサイキ、チョウキ、コウキたち王国勢が器に変えられた姿だと明かされた時は更なる衝撃を受けました。部下であったはずのサイキたちを平然と物言わぬ器に変えるアバクの冷酷さには恐怖を感じます。劇中で「弱い奴に生きる価値などない!」と言い放ったように、徹底して弱者を利用するアバクの「力こそが全て」の体現者としての一面が露わになった瞬間でしたね。

 そんな「仲間と共に戦う」ジョーと「他人を自身の糧とする」アバクの対比が印象的な回でもありました。友達とわいわい楽しみたいジョーにとって、自分さえ良ければそれでいい考えで人々の欲望を解放させるアバクはある意味で水と油。それでもアバクはそんなジョーの強さを買ってるのか彼を鬼にしようとしつこく誘ってくるのが興味深かったですね。(この辺りも力を是とするアバクらしいと言えます)そんなアバクに対して以前の敗北の恐怖が残っているジョーが果たしてどう立ち向かのか、気になってしようがありません。

 

 

  • 死闘の舞台へと導く悪しき鬼の地獄城塞

極悪(ごくあく)!獄鬼夜城(ごっきやじょう) 闇/火文明 (2)
D2フィールド:鬼札王国
▪️各ターンの終わりに、そのターン、クリーチャーが攻撃していれば、そのプレイヤーはシールドを1つ選ぶ。そのシールドの持ち主は、それを自身の手札に加える。(その「S・トリガー」を使ってもよい)
▪️<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、誰もシールドゾーンにカードを置けない。
▪️(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)

 アバクがジョーとの決戦で使用した鬼札王国の新カード。これまで特殊パックでいくらか出ていたものの、基本パックでは久々の登場となる新規のD2フィールドです。*1DGフィールドや無月フィールドと異なるタイプのフィールドカードが出てきた中でまたもやD2フィールドが出てくるのは意外でしたね。(特定のデッキをサポートしてくれるようなD2フィールドは今後も定期的に出し続けて欲しいところ)

 その性能はクリーチャーが攻撃したターンの終了時に攻撃クリーチャーのプレイヤーのシールドを回収させるというもの。プレイヤーは自身のシールド限定ではなく相手のシールドも選べる点が強力で自分のシールドなら手札補充や暴発に使えますし、相手のシールドなら疑似ブレイクとして防御を削れます。(相手のシールドを削る場合は相手の手札を増やしてしまうのでその辺りは注意が必要)「ブレイクする」ではなく「手札に加える」とテキストに書かれているため、シールド・セイバーのようなブレイクを置換効果で防ぐカードに阻まれることがない点もグッド。フィールドカードの特性上除去手段も限られて場持ちもいいので、確実に双方のシールドを削っていくことが出来ます。他の鬼タイムを持ったカードのサポートに加え、このカード自身が持つ鬼タイムの発動を早めることも可能です。

 そしてその鬼タイム効果はシールドゾーンにカードを置く行為の禁止。シールド追加はもちろんのこと、城の要塞化やシールド・プラス、裁きの紋章のようなシールドの上にカードを重ねる効果も禁止してしまうのでそれらを主体としたデッキに大打撃を与えられる凶悪な効果です。さらにこの鬼タイムが常在型能力である特性上、≪ヴァリアブル・ポーカーなどでシールドゾーンから一気に離れ6枚以下になれば処理中に鬼タイムが発動し、シールドゾーンにカードを置く処理が不発に終わることになります。その性質を利用して≪Vチャロン≫で相手のシールドを一気にゼロにするとんでもないコンボも可能です。(実際【極悪Vチャロン】というデッキがあるそうですね)

 ただコスト2という軽さ故にコストを参照したカード指定除去には滅法弱い点がネックとなります。また相手もD2フィールドを使ってくる場合張り替えで場から離される可能性があるので過信は禁物です。他にもシールド回収と鬼タイムはそれらを駆使したデッキには強い一方、シールドの数を気にしないデッキにはあまり効果がありません。前述の通り相手のシールドを離してしまうとそのまま相手の手札になる点も含め、シールドを気にせずガンガン攻めるビートダウンにはかえって利敵行為になってしまう恐れがあります。

 相性の良い相手悪い相手がはっきりしているので無闇に使うことは出来ないものの、鬼タイムを使ったデッキなどのサポートとしては一級品と言えます。他にも革命やオシオキムーンとも組み合わせられるのでそちらで活躍させてみたいですね。

 

 

 そして次回はいよいよデュエマキング最終回!!放送休止のトラブルがあったものの1年間続いた本作もついに大詰めです。ジョーVSアバクの戦いの行方は!?キング・オブ・デュエマッチの優勝者は果たして何を願うのか!?この先が楽しみで仕方がありません。感想ブログを書いているものとして、何よりファンとして最後まで見届ける所存です。待て次回!!

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:革命ファイナルから数えて実に4年ぶりの基本パック収録となる。