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デュエル・マスターズ キング 第33話「ラブラブブッキング!ジョーとももちゃんをくっつけろぉ! 」感想

お節介暗躍の一日

ジョーとももちゃんは友達の関係だからいいんだよなぁ(※個人の感想です)

デュエル・マスターズ DXカードプロテクト 不死樹王国

デュエル・マスターズ DXカードプロテクト 不死樹王国

  • 発売日: 2020/04/18
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ももモモラブラブ大作戦

 今回のデュエマキングは何とジョーとももちゃんが久しぶりに一緒に遊ぶことに。ハニーQが作ったハチミツ*1を持ってジョーの家にお邪魔するももちゃんが非常に可愛らしいです。(自然文明のことやるるがももちゃんのことを覚えている点など前作の設定どこ行った?とツッコみたくなる部分が多々ありますが、その辺りが気になるだすとキリがないのでひとまず置いておきます)それでいてお菓子にハバネロを入れたりジョーにダメなところは無いと言いながらごく自然にディスる天然ゆえの恐ろしさを発揮したのも印象的。

 というわけでジョーとももちゃんが仲良くしている中、2人の仲を取り持とうとするモモキングVSももちゃんから悪い虫が付かないようにする大長老によるバトルが水面下で行われ、その結果大惨事になるという展開には大いに笑わせてもらいました。特にモモキングがお節介で占い師やらネコ(?)やらリーゼントの不良やらに扮して小細工に走る姿はやたらシュールで面白いです。パワーアップしたことでみんなの力になりたい、という気持ちはわかるのですが、気持ちだけが先行して空回りしているのが彼の暴走気味な性格をよく表していると思います。というかジョーとももちゃんは友人同士の距離感が尊いのであって2人が恋仲になるというのは個人的に解釈違いといいますか・・・・・・

 それはともかく、他には大長老の暴走も面白かったですね。これまで女の子好きの軽薄な部分が多く見られましたが、今回の姫であるももちゃんの身を案じてモモキングと争う様子が描かれたことで過保護な保護者としての一面が新たに発掘されたと言えます。また物語の後半、ジョーの元に直々に向かおうとしていたアバクの前に立ちはだかるシーンには驚きました。「あんなガキを守る義理など全くない」と言いながらも姫様のためと嘯くなど、何だかんだでジョーのことを認めているような素振りが見られたのも良かったですね。(あと義理などないとは言っていたものの自然文明の件とかももちゃん救出の件とかジョーにはお世話になりっぱなしですし)25話で出番がないことに嘆いていた大長老にそこそこの見せ場があって嬉しい限りです。

 

 

  • 敵の勝利を奪い取る三つ目の豪槍

一王二命三眼槍(パラド・ヴィ・ナ・シューラ) 闇/火文明 (5)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国
パワー6000
▪️自分がゲームに負ける時または相手がゲームに勝つ時、これが相手のターンで、自分のマナゾーンに闇のカードと火のカードがそれぞれ1枚以上あれば、かわりに自分の手札にあるこのカードを相手に見せ、山札の下に置いてもよい。
▪️スピードアタッカー
▪️W・ブレイカ
▪️<鬼エンド>このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいれば、自分の山札の一番下のカードを墓地に置く。それがコスト5以下のクリーチャーなら、バトルゾーンに出してもよい。

 大長老のダイレクトアタックの際にアバクが手札から発動した新カード。鬼札王国の新クリーチャーであり、劇中で度々出てきたアバクの持つ槍がまさかのクリーチャーと化した姿です。

 コスト5、パワー6000でスピードアタッカーとW・ブレイカーを持っているなどこの時点でサイズの対するスペックが標準以上ですが、さらに鬼エンドによってデッキボトムを墓地に送ったうえでそのカードがコスト5以下のクリーチャーならリアニメイトする能力のおまけ付きとなっています。火と闇が入ったビートダウンではこの時点で単純なアタッカーとしては十分すぎるほどのハイスペックぶりです。cipは鬼エンド下での発動のみのうえ不確定なため狙ってする場合は≪サイバー・ブック≫や≪電脳決壊の魔女 アリス≫といったカードで事前に山札の下にカードを仕込む必要があります。(最も単なる墓地肥やしとして割り切るのも良いでしょう)

 そしてそれ以上に目を引くのが手札から発動出来る敗北回避能力。相手ターン限定、自分のマナゾーンに火と闇のマナがある場合のみという条件付きですが、ダイレクトアタックに限らず多くのエクストラウィンすらもこのカードで防ぐことが可能です。≪ボルシャック・ドギラゴン≫といった革命0のカードなどと比べると不確定要素が少なく、かつこのカードのみで完結した能力となっているためこの手の防御札の中でも使い勝手の良い点が一際光ります。しかもこのカードは敗北回避を使用した後山札の下に行くため、同じカードをもう1枚用意しておいて鬼エンド下で場に出せば下に置かれたこのカードを確定で場に出せる強力なシナジーを発揮します。

 ただ敗北を防げるのはカード1枚につき1回のみであるため数で攻める相手には弱いという欠点もあります。またこの敗北回避は置換効果のため、≪水上第九院 シャコガイ≫のエクストラウィンは防げませんし、ライブラリアウトや継続的に敗北が適用されるタイプのエクストラウィン*2にも無力である点にも注意が必要です。このように弱点も多いものの、相手にこのカードを持っているかもしれない、というブラフを仕掛けられることを考えても十分強力。防御手段が乏しい赤黒デッキの安定した防御札として今後の活躍に期待出来ます。

 

 

  • 逢魔が時に世界を壊す、億鬼夜行を統べる羅刹王

鬼ヶ王魔(おにがおうま) エンド・ジャオウガ 闇/火文明 (12)
クリーチャー:デモニオ/鬼札王国
パワー17000
▪️スピードアタッカー
▪️T・ブレイカ
▪️<鬼タイム>自分と相手のシールドの数が合計6つ以下なら、このクリーチャーの召喚コストを6少なくする。
▪️<鬼エンド>このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、シールドが1つもないプレイヤーがいて、追加ターン中でなければ、このターンの後にもう一度自分のターンを行ってもよい。そうしたら、そのターンの終わりに自分のクリーチャーをすべて破壊する。

 アバクが大長老とのデュエマで繰り出してきたキングマスターカード。≪鬼ヶ覇王 ジャオウガ≫のパワーアップ形態にして鬼札王国最大最強の鬼札です。鬼ヶ覇王だった時の赤黒い体が溶岩のように真っ赤に煮えたぎり、全身から炎が噴き出しているかのようなデザインは圧巻の一言。体から生えたツノやトゲトゲもより鋭くなっており、以前からあった禍々しさに拍車がかかっています。

 コスト12、パワー17000と鬼ヶ覇王よりもサイズが一回りアップした超大型クリーチャーとなっており、そのままのコストで召喚するのは少々難しいです。しかし鬼タイムが発動していれば半分の6マナで召喚出来るので、中速のビートダウンではほぼ確実に6マナで出せるでしょう。

 しかしこのカードの本質は何と言っても鬼エンドによって発動する豪快な追加ターン獲得能力。場に出ただけで追加ターンを得られるカードが如何に強力かは≪無双竜機ボルバルザーク≫や≪次元の嵐 スコーラー≫を知っていればわかるかと思います。他のカードで得た追加ターン中には発動しない点、追加ターン終了時に自分のクリーチャーを全破壊する点など制約も多いものの、相手のトリガーなどにも臆せず攻撃出来るので発動さえ出来ればほぼ勝利は確定したも同然でしょう。同時に鬼タイムも発動していれば6マナで追加ターンが得られるというのも過去の追加ターンを得るカードと比べて明らかに破格です。

 ただ一方で難点も多いです。まず鬼ヶ覇王の時と同様、鬼タイムと鬼エンドが発動していなければただの準ファッティに過ぎないので出すタイミングには注意が必要。他にもニンジャ・ストライクといった妨害にも弱く、総じて使う際の見極めが重要となってくるカードと言えます。追加ターン終了時のデメリットのことも考え、確実にトドメまで持っていける盤面で出せば間違いなく活躍出来ることでしょう。ジャオウガの最強形態に相応しい、ド派手で凶悪な1枚になることは間違いないです。

 

 

  • アバクの真の目的とは?

 また今回気になったのがアバクの動向ですね。前回のジョーとモモキングたちの力を目の当たりにして改めてその力を認めた中、「場合によっては、俺の手下になってもらうかもな」という発言が耳に残りました。アバクが相手と戦うのではなく配下にしようとしていることも意外でしたが、それ以上に彼の持つ槍が怪しく光っていたのが印象的です。22話でコウキが槍に貫かれたことで豹変したことを考えると、あの槍は他者を操る能力を備えているようですね。そもそも今回カードとしても登場したあの槍は何なのか?何故アバクはこの槍を持っているのかなど疑問は尽きません。(明らかに意思を持っているかのような描写もあるので実はこの槍こそが真の黒幕、なんて展開はないですかね?)

 また大長老とのデュエマでアバクにはまだ裏の目的があるかのような言及がされたのも興味深いです。今のところ強い相手と戦って勝ちたい、という欲求を持っているだけのようにみえるだけにアバクがキング・オブ・デュエマッチを開いた真の目的が何なのかさっぱり見当がつきません。*3果たしてアバクが何を企んでいるのか、彼の今後にますます目が離せなくなりましたね。

 

 

 さて次回はキング・オブ・デュエマッチ第2次予選終了が迫る中での大ピンチ回。またもやジョーが何かしらピンチのようで、今度は何をしでかしたのやら・・・・・・一方次回のやたら目のクマが大きいゲストキャラの少年と、何より予告映像にあの≪ボルメテウス・サファイア・ドラゴン≫の姿があったのが衝撃的で次回が気になって仕方がないです!果たして次回どうなる?

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ハニーQがスズメバチではなくミツバチだったという衝撃の事実に驚き。

*2:光霊姫アレフティナ≫や≪サイバー・J・イレブン≫のなどが該当する。

*3:漫画版と同じ可能性が高いですがひとまずは置いておきます。