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気まぐれ漫画簡易感想 その6

 

 約3か月ぶりの漫画感想。数多くの漫画が日々世に出ていく昨今、それを追う読者側も大変だと最近思い始めました。僕自身気になる漫画はあれど懐事情や本棚の残りスペース問題などから全ては買えない中、如何にして買う漫画を選択するかという問題に日々頭を悩ませています。そうして購入すると決めていた作品をいざ買いに行くと意気込んでも本屋になかったり、はたまた予定にない漫画を衝動買いしたりと上手くいかないのが現状。しかももたもたしているとまたどんどん新刊が発売されていく・・・・・・コンテンツを追い続けるのも楽じゃないなぁ、と思う今日この頃です。

 今回はそんなジレンマの中購入した漫画を中心に感想を書きました。読んでいただけると幸いです。

 

 

 

 というわけで以下、漫画の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ちはやふる 第45巻

ちはやふる(45) (BE・LOVEコミックス)

ちはやふる(45) (BE・LOVEコミックス)

 

 2連敗でもう後がない千早が如何にして立ち直るのかと思っていたら新の言葉をきっかけにして徐々に調子を取り戻していく展開に感動しました。前回は詩暢の世界に入り込んできた彼女が今度は自分自身の土俵・世界で戦う、という答えを得たのは驚きです。かるた部のみんなの声援を受け、みんなのために繋げると考えることで調子を取り戻していく様子はこれまでの団体戦で積み上げてきたものは決して無駄ではなかったと示してくれていると感じて涙が出てきましたね。団体戦を忌避している詩暢との対比になっているのもグッド。たった1人で腕を磨き続けてきた詩暢とみんなと築き上げた経験で強くなってきた千早の戦いは非常に燃えました。

 対する名人戦は逆に周防さんが戦法を変えてまで勝とうとしてきた展開にはこれまたびっくり。今まで何となく名人をやってきた周防さんが初めて名人の座を求めるようになったこと、そんな中新は千早に言った「自分のかるた」を見失ってしまったことには最初から最後まで衝撃を受けました。新の方も心配ですが、個人的には興味がないことにはとことん無頓着だった周防さんがようやく勝つことに欲を見せてきたことが嬉しかったですね。他にも千歳お姉ちゃんが呟いた「「足りない」と思ってからやっと自分の人生が始まった気がするの」といった言葉に何かを得た太一など、相変わらずてんこ盛りの内容で楽しめました。

 

 

仮面ライダー913 第2巻

 カイザこと草加が主役の漫画第2巻は草加たちがメインではなく、本作オリジナルキャラである「明智零(あけち・れい)」と「棟宮のぞみ(むねみや・のぞみ)」の2人が中心として描かれていました。原作における木場勇治と長田結花のポジションに当たる存在であろう両者(海堂さんポジションはいずこに)の物語がこれまた濃密で面白かったです。

 明智は裕福な家に生まれ何不自由ない生活をしている一方で常に退屈だと感じていて、飛び込み競技を「自殺みたいだから」と続けている変わった青年。そんな中身のない生活を脅かされて一度死んだことでオルフェノクに覚醒するという実にファイズらしい過去を内包したキャラクターで一気に惹かれました。彼が変身するオルフェノクは左の翼だけが黒い*1という特徴も面白いです。今のところは平穏な生活を望んでいるようですが、虚無感を感じている彼がオルフェノクという最高の刺激を得た中、今後どうなるのか気になるところ。

 もう1人ののぞみは見るからに不思議ちゃんキャラでこれまた強烈なインパクトがありました。殺人への抵抗がなく近寄る男どもを簡単に殺したりしてしまうなどどこか幼さを感じる一方、オルフェノクになった者に聞こえる「声」に抗えないでいるかのような描写が見られて驚きました。人間だった頃は穏やかだった者さえも残忍な性格に変えてしまうオルフェノクの本能」とも言うべき要素に触れてくれそうで楽しみです。

 また彼らが予想外の展開を見せてくれる中で草加や巧たちはある意味いつも通りで安心します。真理への想いが届いているようで中々届かず巧にイライラする草加は見ているだけで面白いです。他にも「のぞみがうっかり殺してしまった男たちの死体を明智が隠すものの、色々あって彼の家にお邪魔した草加と巧がケンカをはじめて死体を見つけそうになってしまう」一連のシーンは最高におかしかったですね。

 

 

機械じかけのマリー 第1巻

 表紙の絵と裏表紙に書かれたあらすじで購入を決めた、いわゆる「ジャケ買い」をした作品。「機械しか信じられない坊ちゃんにロボットだと偽って働く少女の物語」という要素に魅かれて買いました。こういうのホント好き!!

 主人公の「マリー」は表情が乏しいのを買われてロボットメイドをなりきる羽目になっていますが、無表情なだけで実際はかなり感情豊かなキャラクターである“ギャップ”が素晴らしかったです。内心ロボットではないことがバレそうになって焦ったり、はたまた全力ではしゃいだりするなど非常に可愛らしい。また自分にとってコンプレックスであった無表情を認めてくれる坊ちゃんに惹かれるなど少女漫画らしい要素もあって素敵です。またやたら腕っぷしが強いのがギャグ的表現もあって非常に頼もしいですね。

 対する「アーサー」坊ちゃんは人間不信である一方機械にはべったりデレる“ギャップ”が魅力的でした。人間相手には徹底して冷酷なのに、マリーを前にすると正直気持ち悪い(※褒めてます)くらい優しくなる妙な性格がとても面白いです。そんな機械大好きイケメンが次第に機械ではなくマリーに惹かれていくのが嬉しかったですね。1巻最後のエピソードで登場した本物のロボットメイドが出てきてもマリーを選ぶ展開を見せてくれた時には思わずニヤニヤが止まりませんでした。そんな“ギャップ”だらけのラブコメとして非常に楽しめたので続きが待ちきれません。まぁ最近最終回を迎えたらしいことを知ってちょっとショックを受けているんですがね・・・・・・

 

 

デッドプール:SAMURAI 第1巻

 以前も話題に挙げたデップー漫画の1巻も無事購入しました。ジャンプ+で更新されるたびに読んでいますが単行本も買って応援しなければ!という気概で買いました。

 本作のデップーは良くも悪くもやりたい放題。メタネタやパロネタを容赦なく連発してくる様子は僕が最初に触れた『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』の子安デップーのイメージそのままで非常に嬉しかったです。各回に最低1回は笑えるネタがあるので安心して見れますね。個人的に1番爆笑したのはヤバいファンが転売屋だと判明した6話ラストのシーンですね。

 他にも本作オリジナルキャラたちがまたお気に入り。「サクラスパイダー」ちゃんのとってつけたような真面目なヒーロー像とミーハーな部分は可愛らしかったですし、シンビオートと共生している「新日ねいろ(あらたび・ねいろ)」は自分のファンならどんな悪人でも許すぶっ飛んだ倫理観を持っている点がたまりません。マーベルのヒーローを上手く日本の美少女文化に落とし込んでいるなぁ、と感心します。

 そして単行本だけのおまけ漫画では本物のスパイダーマンとのやり取りが入っていて大興奮。デップーのことをはっきりと嫌いと言うものの寂しがってくれるスパイディとそんなスパイディのことになるとウザいけど大切なことでは一歩下がって尊重してくれるデップー、そんな2人の奇妙な友情が描かれていて面白かったですね。

 

 

 冒頭でも書きましたが、昨今の漫画の発売ペースを追うことに少々大変だと思っています。今回感想を書いたちはやふると913は気が付けば次の巻が既に出ているので早く購入しておきたいところ。他にも感想を書きたい漫画がまだまだ控えているのでどうにかしていきたいと常に思っていますが、中々上手くいきません。感想を書くのは楽しいけれど、決して楽ではないと思い知りますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:オルフェノクの体色は基本白か灰色で、それ以外の配色がされているのは非常に珍しい。