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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その4

 

 

 

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 全国交通安全運動開催の前日、埼玉県さいたま市では『仮面ライダーセイバー』が子どもたちに交通安全を呼び掛けるイベントが開かれたとのこと。同名の作品で神山飛羽真/仮面ライダーセイバーを演じた内藤秀一郎さんが出演し、現行作品である『仮面ライダーガッチャード』も交えて登壇という、ライダーひいてはセイバーのファンとしては注目してしまうような催しで思わず目を輝かせてしまいます。内藤さんが埼玉出身であることから今回の起用が決まったのだと思われますが、「約束」をテーマにしているセイバーが交通ルールを守ることの大切さを説く……というシチュエーションだけでも胸熱ですね。

 

 

 また開催前に発表されたポスターのデザインも見逃せません。誘導棒を持った内藤さんのポーズは劇中で飛羽真が聖剣を構えた姿そのものですし、イベントタイトルのフォントや左上の交通ルールをまとめたアイコンはいずれもセイバー本編を意識したもので舌を巻くばかり埼玉県警内にセイバーのファンがいるのではないかと疑ってしまいそうなほどの出来栄えです。他にも上のニュース動画では内藤さんの「物語の結末は、俺が決める!!」や、セイバーのフードを被って見守る子どもが映っている場面にもニヤリとさせられます。

 まぁ大人のオタク視点でウキウキしてしまいましたが、子どもたちが交通ルールを守って自身の身の安全を確保していくことを学ばせる点でもこのイベントは素敵だと感じましたね。子どもに限らず大人たちも同様、ヒーローといった憧れの存在が教えてくれたことを胸に、交通事故を未然に防げる世の中を目指したいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第1話「アビドス高等学校 廃校対策委員会」

 「ブルアカ」の略称で現代のオタク文化の最前線を行くスマホゲームのアニメ化。以前から気になっていたものの原作のゲームには全く触れたことのない身で視聴してしまいましたが、CMなどで謳われている「透き通るような世界観」の意味がわかる映像美がまず目を引きました。学生たち主導の自治によって秩序が保たれている「学園都市キヴォトス」を舞台に、自分の居場所を守り戦いながら青春を謳歌する少女たちを描く作品であることを感じ取った次第です。(まぁそれにしても撃たれても死なないからみんなバンバン銃をぶっ放す治安の悪さには軽く引きますが……

 中でもこのアニメでは「砂狼シロコ(すなおおかみ・シロコ)」らアビドス高等学校の生徒たちの奮闘がメインといったところでしょうか。突然現れた先生に戸惑いながらも、いざ戦闘が始まるや否や彼の優れた指揮能力によって勝利を収める展開はわかりやすいながら迫力満点。特にシロコの感情の起伏が少ないようでいて、その実激情家かもしれないと思わせる戦闘時の激しさが印象に残ります。その一方で日常パートはちょっと穏やかでシュールなものになっているのが面白いですね。プレイヤーの分身であるものの腹に一物抱えていそうな先生やOPなどで散見される不穏な描写などに警戒を覚えるものの、基本はちょっとゆる~い感じで見ることになりそうです。

 

 

終末トレインどこへいく?

第2話「推測、だろう、思われる」

 凄まじい勢いで始まった池袋までの電車旅。今回は静留が同じく勢いで乗車してしまった同級生たちとひと悶着ありながらも、少しずつ旅への決意を固めていく過程が描かれました。まず前半の時点で「久賀玲実(くが・れいみ)」と「東雲晶(しののめ・あきら)」の口ゲンカや、「星撫子(ほし・なでしこ)」にたしなめられることを静留がうっとおしいと感じている描写にはハラハラさせられますね。

 しかし静留の方も大雑把な持ち物など見通しの甘さが露見しており、彼女たち全員ちょっとした遠足気分が抜けていないことが伺えます。ただ最後にはついてきてくれた彼女たちへの感謝を見せていましたし、戻れなくなった時点で覚悟を固めるラストは雨降って地固まると言っていいでしょう。危機感が足りていないと思いつつも、その問題を彼女たちがどう克服していくのかに期待が持ててきました。

 また東吾野駅までの異様な道のりには息を飲みました。ジェットコースターのような凸凹線路をはじめとして、吾野周辺を知らない身でもこれはおかしいと感じ取れるシーンの数々に鳥肌が立ってきます。極めつけは水位の上昇&突然の大津波と、吾野の外がこれまでとは別世界になっていることを否が応でも実感させられました。途中で遭遇した如何にも怪しい男の「見たものを信じるな」というアドバイスも、あながち間違っていないのがわかりますね。そしてラストのキノコは……もしや寄生されてる?

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第2話「いたずら狼と笑えない冗談」

 全裸でからかうホロのシーンで猛烈な懐かしさを覚える第2話。北に向かう旅の途中で立ち寄った教会でのロレンスとホロの洒脱なやり取りにニヤリとしつつ、各々の違いが明らかになっていくストーリーに見入ることになりました。賢狼としての実力を何度もアピールしてくるホロの可愛さ(そのくせ食べ方がどうしても犬食いになってしまうところがここすきポイント)、それを感心したりあしらったりするロレンスの態度は両者の関係性を端的に表していると言えます。それでいてホロの嘘を見抜く力を活かして交渉を乗り越える辺り、この時点で大分2人がツーカーの仲になっていることが伺えますね。

 一方で2人のどうしても避けられない価値観の相違が散りばめられていたのも今回の注目ポイント。狼に襲われた過去を抱えるロレンス然り、人間を恐怖の対象と見なすホロ然り、それぞれお互いのトラウマや地雷が存在することを知っていく様子にヒリつくものを感じずにはいられません。片や人間片や狼である以上、生きている世界も見えているモノも全く異なることが視聴者にも伝わってきました。それ故に時に触れてしまう時はあれど、相手の答えられないものを敢えて踏み越えない掛け合いが心地よく感じますね。何よりロレンスとホロが今後もやっていけるために、必要なすれ違いと和解が繰り広げられていたと改めて思いました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第15話「ちびミニラはしっかりもの」

 今回はちびゴジラのいとこにして新キャラ「ちびミニラ」が登場。(「”ちび”と“ミニ”で意味被ってるじゃん!」と劇中でツッコむシーンにワロタ)色々とヤべーやつであるちびゴジラとは対照的に、初対面のちびメカゴジラに対してもまともで礼儀正しい性格だったので大いに驚きました。何より破天荒なちびゴジラお兄ちゃんに振り回されることはあれど、そんなお兄ちゃんのことが「大好き」だという言葉に癒されますね。本作始まって以来の良い子もとい良い怪獣かもしれません。

 そんなちびミニラと知らない人(不審者)から逃げる練習をする今回のエピソードも見逃せません。いざという時は放射熱線で撃退しようとする脳筋ちびゴジラと、例によって巻き込まれるちびメカゴジラのギャグは相変わらずといったところ。しかし「知らない人には決してついて行かないとはっきり断る」という、現実でも重要なやり取りを行っていたのは好印象。子どもが視聴している作品でこうした大切なことを教えていくのはとても有意義だと感じますね。それにしても「一度会ったからもう知らない人じゃないよね?」とかいう手口はその内現実でも使われそうなのでちょっと怖い……

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第11話「異次元人の挑戦」

 『ウルトラマンA』のメインヴィランとして登場し、以降の作品でもウルトラマンに挑戦し続けてきた異次元人ヤプールをまとめた今回。ニュージェネに限ったモノだけで丸々1話分の特集を組めたことにまず驚かされますね。ウルトラマンへの怨念を糧に何度も復活しては襲い掛かってくる設定故に使い勝手のいい、かつ凶悪な敵キャラである結果が今回の特集ということでしょう。(それだけに『デッカー』でヤプールを怨念ごと取り込んだスフィアの恐ろしさを実感します)ヤプールとヤプールが作った超獣たちの存在感を改めて感じ取りました。

 そんなヤプールの脅威に敢然と立ち向かうウルトラマンたちの共闘が今回のメイン。ゼットが名付け親であるウルトラマンエースと共に戦ったり、ギンガとビクトリーがウルトラマンヒカリの助けやウルトラマンレオ&アストラ兄弟の激励を受けるシーンはどれもテンションが上がります。(また本編では流れなかった「ウルトラマンエースの歌」が今回に限って流れたのも良き)前回同様、仲間との絆で困難を乗り越えるウルトラマンのシチュエーションはやはり良いものです。

 また超獣やエースキラーなど、ヤプールが遺した兵器が別の陣営によって使われている例を挙げてきた時は感心しました。『キラー・ザ・ビートスター』など、ヤプール由来ではない怪獣兵器として扱われる作品も多かったですね。使い手を失っても別の存在に利用されるヤプール驚異の技術を思い知らされた気分です。

 

 

 上の余談ですが交通安全のイベントのニュースを見た際、登壇した内藤秀一郎さんの背の高さには驚いてしまいましたね。0:23辺りの表彰される場面でも、警察署長と思われる方との身長差が如実に発揮されています。調べたところ内藤さんの身長は185mということでさらに仰天してしまいました。

 当時セイバー本編を視聴していた時はそんなに大きいと感じなかったのですが、これは恐らく内藤さん以外の出演者もまとめて高身長だったからでしょう。ライダーの出演者はやはり高身長の人が多いのだなぁ……と圧倒せずにはいられない話でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

最近のオタク系ニュースについて軽くコメントするだけの記事 その32(雑記 2024.4.11)

 

 

 デュエル・マスターズのアニメが先日一旦終了してから早数日が経ちました。ニチアサの時間帯に早起きをしてデュエマアニメを視聴していた身としては、そのサイクルが少々崩れてしまったことに妙な寂しさを覚えます。一方でアニメ以外で活発な動きを見せるデュエマ公式では中々に唸らされるものもあり、何だかんだで退屈しない日々を過ごせていますね。今回はそんなデュエマをはじめとした新情報についての雑記を書いていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今回のお品書きです。

 

 

 

 

 

 

超獣世界の新たな危機、邪神VS超化獣

 

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 先日デュエチューブでの生放送にて、新章「王道篇」の背景ストーリーを描いたCGアニメが公開されました。新弾の開封で盛り上がっていた中で突然発表されたのでかなり驚かされましたね。何より背景ストーリーの解説アニメーションは『決闘学園編』でも度々放送されていましたが、その続きを作ってくれたのは嬉しいところです。まぁアニメ最終回での《DARK MATERIAL COMPLEX》とのバトルは冒頭の説明で済まされてしまいましたが……

 

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↑直前の背景ストーリー回については上の感想を参照。

 

 それはともかく、今回描かれたストーリーの目玉はやはり新章の敵《光喜の夜 エルボロム》との戦いでしょう。ゴルギーニタウンを突如として襲ってきたエルボロムに《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》らが襲われる中、ジャシン帝が新たな姿である《邪魂の王道 ジャシン帝》となってエルボロムと激闘を繰り広げる様子の迫力は言わずもがな。暗黒剣 フラヴナグニル》によって体をバラバラにされたのにしれっと復活しているジャシン帝と、能面みたいな顔で異質な笑い声を上げるエルボロム……敵味方それぞれがかなり不気味に描かれているのが印象深いです。

 そんな2体が「ハイパーモード」になって拮抗した勝負を繰り広げる場面は、ハイパー化の手段とハイパーモードのこれまた凶悪なビジュアルでこちらの度肝を抜いてきました。「感情が高ぶると周りの生物の力を吸収する」という迷惑極まりない過程を経て、巨大なクモのような姿となるエルボロムのインパクトは凄まじいの一言。顔も反転した状態で能面から悍ましい笑みを浮かべる表情に変化しているのが恐ろしいですね。対するジャシン帝も、実体を持たない霊体から配下のアビスの力を吸い取って得た軟体生物の怪物としての姿が中々にグロテスク。(余計にクトゥルフ神話っぽくなりましたね)最早どっちも敵だろ!と言いたくなるレベルのデザインは原作者・松本しげのぶ大先生らしい異形の意匠満載とも感じられますね。

 

 他に注目したいポイントとしてはゴルギーニタウンの様子もあります。クリーチャーワールドとしては珍しく発展した街並みは、人間社会の如く整備されているので新鮮で興味深いです。そこで車モチーフであるメカクリーチャーたちが移動しながら生活しているのですから、どちらかというと『トミカワールド』や『カーズ』みたいな世界観をイメージしてしまいますね。ゴルギーニ・エン・ゲルスが交通整理している描写は彼らの始祖にしてリーダーの風格があまり感じられないのでシュールですが、裏を返せばリーダーがそんな雑務に没頭出来るほど平和だったことが伺えるのがまた素敵。

 それだけにエルボロムによって街やクリーチャーたちが為すすべなく蹂躙されていく様子は見ていて心苦しかったです。アビス登場以降の背景ストーリーでは他の種族たちはかませになりやすい傾向がありますが、今回もそんな形でエン・ゲルスたちが呆気なく敗れ去っていくのは何とも言えない無情を感じますね。特に《ドラン・ゴルギーニ》率いるゴルギーニ兄弟がゴルギーダイオージャーなる合体を披露しようとするものの、合体前を狙われて爆散するシーンは最早ギャグみたいなテンポでした。ゴルギーニたちの合体は以前から気になっているのに中々披露されない状況ももどかしいので、いつかゴルギーダイオージャーが登場して一矢報いてほしいものです。

 

 というわけで背景ストーリー回の簡単な感想でした。デュエマのクリーチャーたちのハイクオリティCGはこのコンテンツの強力な武器でもあるので、こうした形でCGを活かしてデュエマの世界を解説していくのは非常に良い判断だと思います。何よりテレビアニメが終了した矢先に、CGアニメという形でも映像化したデュエマを魅せてくれることに喜びを覚えます。ジャシンを貫いたフラヴナグニルの謎など今後も続いていくことが予感されるので、新弾発売の度にこのアニメーションを発表してくれることを期待したいです。

 

 

ドラゴン娘と一緒にデュエマスタート!!

 

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 続いてはデュエマの派生コンテンツである『ドラゴン娘になりたくないっ!』について。クリーチャーを美少女化させたシリーズですが、いつの間にやらチャンネル登録者数が18万人突破と、デュエチューブを超える人気を獲得していることには本当に驚きました。恐らくは元ネタである神アートから存在を知って視聴している人だけでなく、デュエマを知らない層も注目しているのでしょう。普段投稿される動画ではデュエマのデの字も出てきませんが、こうして多くの人たちに見られているのはファンの1人としても嬉しいところです。

 そんなドラ娘が本格的にデュエマと関わるエピソードを投稿してきたのが今回の注目ポイント。(ドラ娘のチャンネルではなくデュエチューブで投稿されたのは、普段デュエマをやらない視聴者への配慮も兼ねているのでしょうね)先日発売された「キャラプレミアムデッキ ドラゴン娘になりたくないっ! イェーイめっちゃドラゴン!!」の販促を兼ねており、動画内ではメガとギャイの2人がアーシュのルール説明を聞きながら対戦していく様子が描かれています。

 内容としてはシンプルなティーチング講座ですが、メガたちがワイワイ楽しくデュエマをやっているだけで何ともほっこりしてきますね。使用カードのテキストをいちいち声に出して確認するところも初心者らしさがあって微笑ましく、拙い部分がありながらも純粋にデュエマを楽しんでいるのが伝わってきます。ギャイが同日発売された「いきなりつよいデッキ」をガチガチに使っている点やメガのトリガー連打には笑ってしまうところがありますが、「逆転」をテーマとしてデュエマらしい展開は個人的にもかなり好み。また《流星アーシュ》をはじめとしたデッキに収録されているドラゴン娘たちのカードが満遍なく活躍しているのも含め、販促としては申し分ないと言えるでしょう。

 

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 さらにドラ娘のチャンネルではこれまたデュエマのコラボ動画を投稿。クリーチャーを追うアーシュたちがデュエマのカードに閉じ込められるというシチュエーションで一波乱に巻き込まれるストーリーは、『トイストーリー』染みたコミカルさがあって楽しかったです。カードに閉じ込められるのはカードゲーム作品ではよくあることだな!他にも怖い犬ならぬ怖い猫が出てくるわ、同デッキに収録されている《蒼き団長 ドギラゴン剣》と《百族の長 プチョヘンザ》が簡単作画で実体化して助けに入るわと小ネタも多くてクスっとさせられます。中でも《龍覇 ザ=デッドマン》を使って友達とデュエマを楽しんでいるヨシキ少年の「全てを手にするんだからな!」発言がシュールすぎて……(ヨシキという名前からして彼の苗字は恐らくオシメ……

 何よりデュエマのデッキを買ったはいいものの、同年代の子たちと遊ぶ勇気が出せないユウタ少年の背中を押すエピソードが素敵でしたね。同じく新しい環境に馴染めず苦戦していたアーシュがアドバイスしてあげる過程は、これまでのドラ娘を思うと中々に説得力があって暖かい言葉だと感じます。アドバイスを受けたユウタ君が一歩を踏み出して、彼らと友達になっていくラストもベタですがグッとくるものがありますね。じんわりと癒される日常ストーリーにして、デュエマを絡めながらもドラ娘らしいエピソードに仕上がっていたと思います。今後も何かしらの形でアーシュたちがデュエマに関わる動画を見てみたいものです。あとアーシュちゃんたちがユウタ君にデュエマを手取り足取り教えてあげるおねショタ展開はまだですか?

 

 

闇を裂く君の勇気(ジサリス) 、再び

 

 

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 昨年展開された井上正大さん企画の特撮作品『華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス』。そのシーズン2の情報が先日ついに解禁されました。シーズン1が多くの謎を残したまま完結したこともあり続きが非常に気になっていたので、その続編の目途が本格的に立ったというのは個人的にも朗報と言えます。YouTube上で展開する特撮ドラマとしては破格のクオリティを誇るジサリスの続きが見られるというだけでも嬉しい話です。

 

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↑シーズン1の感想まとめについては上の記事を参照。

 

 さてそうして投稿された華衛士ジサリス2の特報ですが、短いながらも想像を膨らませられる映像が多かったです。何だかんだで生きていたっぽいジサリスがラドキーパーと共に謎のセンティカの追跡から逃げる様子など、気になる要素がいくつもあるのでリピートが止まりません。またフォボスやヴァニタス、デジールといった主要キャラもほぼ全員続投することが確定したのも嬉しいですね。(アユカは運命から解放され日常を過ごしているようなので出番は少なくなりそうですが)前作ではセンティカ同士の対立がメインだったのですが、今回は彼らの共闘にも期待したいところ。

 そして個人的にラドキーパーとゼーゲンの2人には特に注目しています。前者は最後まで喋ることなくジサリスたちの後ろに立っているだけの存在、後者は大ボスみたいな雰囲気を出しながら結局ジサリスと対面することがなかった敵っぽいキャラと、どちらも何だったんだこいつらは……という印象ばかりが残っているのでそれを払拭出来るくらいの活躍を見せてほしいものです。

 というか、松田悟志さんと栗山航さんをそれぞれ起用していながら出番がこれだけなのはあまりにももったいない!松田さんには今度こそ口を開いてかつ感情を出しながら諸々を説明してほしいですし、栗山さんには先日まで放送していた『牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者』で魅せた華麗なアクションで井上さんと対決してほしいと以前からずっと思っていました。そんな視聴者としての無念と願望を抱きながら、今度のジサリスでそれらを解消させてくれることを楽しみに心待ちにしていく所存です。

 

 

ケロロ小隊、侵略計画新始動!であります

 

 

 かつて人気コンテンツとして子どもたちからの支持を得、今でも根強いファンが多い『ケロロ軍曹』のアニメ新プロジェクトが始動。今年でテレビアニメ放送20周年であることも加えてまさかの発表となりました。発表が4月1日だったこともあって当初はエイプリルフールかな?と疑われましたが、どうやらそうではなく本当に企画が動いている模様なのでかなり驚きましたね紛らわしい日に発表しないでよ軍曹!

 同時に20周年PVが公開されましたが、ケロロ軍曹たちが久々に動いて喋っているだけですさまじい懐かしさが襲ってきます。以前映画館で上映されたマナー動画でもケロロが登場したことはありましたが、今回はケロロ小隊全員に声が付いているので非常に30秒だけなものの非常に豪華。声優さんもみんな当時と同じ、かつ演技がほとんど変わっていないことに感動を覚えます。動画としても久々にサンライズとバンダイナムコピクチャーズに遊びに行ったケロロ小隊が、いつの間にか移転したことを知り移転先に向かうというネタ満載の内容でニヤリときますね。(新しい本社がちゃんとホワイトベースなのも良き)

 土曜日の朝に放送していたケロロ軍曹のアニメを当時視聴していた身としては、この情報と映像だけで感極まってくるものがあります。新アニメがテレビで放送するのかそれとも配信になるのかはまだ定かではありませんが、この時点でワクワクが止まりません。続報が来た時はすかさずチェックしていきたいですね。

 

 

 デュエマのシリーズは20年以上の時の中で実に多くのものを生み出してきましたが、ここ数年は過去の例に留まらない多くのコンテンツが展開されていきました。その結果それらのコンテンツが注目を集めていると考えるならば、今のデュエマは大きく成功していると言ってもいいのかもしれません。アニメだけでは終わらない魅力を発揮してくれることを今後も楽しみにしつつ、今回はここで筆を置きたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

仮面ライダーガッチャード 第30話「ライバル参上!?ガッチャとジュリエット」感想

命短し恋せよガッチャ?

何の脈絡もなく突然襲い掛かってくるドンブラ濃度に耐えられなかった

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  • 心と向き合う乙女の対比

 4月に突入し、宝太郎たちもついに3年生に進級したところから始まった今回のガッチャード。冒頭から宝太郎の幼馴染である「九十九静奈(つくも・せいな)」が転入してきてりんねが表情を曇らせるなど、初っ端から学園青春関係で波乱を巻き起こす展開にニヤリときてしまいました。ここ最近高校生らしいエピソードが全くないと思っていた矢先、甘酸っぱさと苦みを両方持ち合わせたラブコメをお出しされたのですからテンションが上がってしまいます。

 何といっても静奈ちゃんが明らかに宝太郎を意識したムーブの数々をかましてくるのが印象的ですね。自分から宝太郎にグイグイ来て、さらには彼の隣にいるりんねの関係を聞いて牽制も仕掛けてくるやり手っぷりには、戦慄と感嘆を同時に抱いてしまいます。(宝太郎とりんねが「同じ指輪をしている」ことを指摘してきた時はそれ劇中で言及しちゃってもいいんだ……!?と内心びっくりしました)周囲の空気も気にせず突っ走り、自分の恋愛を果たすために努める彼女のパワーには尊敬の念すら抱いてしまいますね。

 そしてりんねがそんな静奈ちゃんと宝太郎を見て、わけもわからぬまま心を揺らしていく様子が目に焼き付きました。何故か2人のやり取りにムカムカモヤモヤするものの、その正体を把握しきれていないのが何とも初々しいと感じます。「モヤモヤしているりんね」からしか得られない栄養、あると思います。この辺りはりんね自身の真面目さもあるのでしょうが、それ以上に父親の件などで自分に正直になれずにいたのが原因に思えますね。上述の静奈ちゃんとは対照的に自分の心の内を知らなかったりんねが、それらを向き合う岐路に立たされていると感じさせてくる展開になっていたと言えます。これらの問題にりんね自身が気付けるのかに注目したいです。

 

 

  • 親に縛られた2人?

 りんねに関してはもう1つ、アトロポスの非情な手口に曇らされる終盤も見逃せません。「ボクはりんねちゃんに頼まれたんだから」発言で2人の確執を広げ、りんねを追い詰めるアトロポスには舌を巻くばかり。(25話の感想でも書きましたが、「君のせいだ」と相手を追い詰めるやり口は本当にグリオンそっくりですね……)加えてりんねも静奈ちゃんに思うところがあるせいで否定しきれずにいるのが何とも生々しかったです。上述のりんねの問題の隙を、アトロポスに付け込まれる過程には序盤の空気感を思い出しました。

 そうしてりんねのメンタルを攻撃するアトロポスですが、彼女が「グリオンの仇を討つ」という目的の元行動していたのが目に付きましたね。グリオンがそんなに慕われていたというのは結構意外な話ですが、アトロポスや彼女のお兄様たちにとってかけがえのない“父親”であることを考慮すればわからなくもありません。グリオンに囚われているアトロポスには複雑な気持ちになりますが、実質父のことを背負っているという点ではりんねに共通するところがあるというのは非常に興味深いです。

 そこでちょっと注目したいのが今回の演劇部の話に出てきた『ロミオとジュリエット』との関連性について。ウィリアム・シェイクスピアの代表作(なお三大悲劇には入らない模様)であるこの戯曲は愛し合う2人が家に縛られて結ばれずにいる構図が有名ですが、ある意味でりんねとアトロポスも似たようなものかもしれないと感じました。恋愛とは大きく異なるものの、父親同士の対立の延長線上で仲良くなれそうな両者が引き離されているのはロミオとジュリエットに当てはまるものがあると考えます。少々こじつけ臭いですが、そうした風にりんねとアトロポスの友人関係がどうなっていくのか見ていきたいところです。

 

 

  • 自由な三女と悲痛の次女

 本筋とはまた別のところで波乱を呼んだのがラケシス関連。ミナト先生たちに力を貸した彼女がその後何をしていたのか気になっていた中、鏡花さんの助手をしているというまさかの状況に驚かされました。グリオンという目の上のたんこぶが無くなってもアトロポスからの処罰を警戒しているのはわかりますが、それを差し引いてもいけしゃあしゃあと味方側に付く面の皮の厚さは相変わらず凄まじいですね。身の周りの危険を察知する理性的な部分と、そのためになりふり構わない態度の合わせ技には改めて感服せざるを得ません。

 一方クロトーもラケシスに戻ってくるよう説得する姿勢は相変わらず。しかしその過程でスパナと戦い、ドレッド参式に変身しての副作用に苦しんだり反撃されたりと散々で非常に可哀想でした。(余談ですがヴァルバラドでは参式の純粋なスペックに敵わないものの、変身している側の技量で拮抗出来る構図になっていたのがここすきポイント)ラケシスにも庇われ悲痛な叫びをあげる彼女の姿は特に胸に突き刺さります。妹想いで彼女たちのために体を張れる反面、その健気さ故に不憫な目にばかり合っている印象を受けますね。

 それにしてもりんねとはまた別ベクトルで真面目で損をしているクロトーを見ていると、ラケシスの自由さが一周回って素敵に見えてきました。今回の彼女は鏡花の陣営に留まることを選びながらも、スパナに追い詰められたクロトーを庇ったりと何だかんだで家族も想っていることがわかりました。どっちの味方なんだお前は!?といいたくなる反面、これくらいわがままで正直な方がかえって気楽で清々しいと感じますね。彼女レベルにまでなれとは言いませんが、りんねもクロトーもこの奔放さをちょっと見習ってもいいかもしれません。

 

 

 というわけで30話はほのぼの恋愛エピソードと見せかけて縦軸がガッツリ進むタイプの回でした。りんねとアトロポスの関係やラケシスの処遇など、グリオンを倒した後だからこそ進めるべき議題をしっかりと描いているのは好印象です。それでいて前回に引き続き自由な加治木(ナチュラルにジュリエット役になろうとするシーンには思わず二度見してしまいました)や卒業後もOBとして協力してくれる蓮華と錆丸たち、味方側のコミカルな描写にほっこりさせられます。

 またりんねたちの描写で影が薄くなってしまいましたが、演劇部の部長「御厨創(みくりや・はじめ)」が演劇廃部に焦る過程と、彼の夢であるロミオとジュリエットのくだりも印象的。個人的には凄いざっくりとした形ですが、あらすじを紙芝居で説明してくれたのが面白かったですね。ロミジュリをあまり知らない子どもたちにも端的に伝わる良い説明だったと思います。

 そして今回、ある意味で最も衝撃的だったのがお笑い研究会ですね。タカハシシンノスケさん&鈴木浩文さんという、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で主演だった2人が出てきた時は本当に仰天しました。(ちなみに同日放送された『爆上戦隊ブンブンジャー』では『ウルトラマンブレーザー』のヤスノブが出てきてさらにびっくり)しかもドンブラザーズのメンバーなら本人がいきなりコントをやってもおかしくない、と感じてしまうので余計おかしかったです。本編とはまた別の形で、こうしたゲスト出演による笑いを提供してくれるのはファンとしても非常に面白いと感じるところです。

 

 

 さて次回はりんねの葛藤の続きが描かれる模様。ミナト先生の激励を受けながら立ち上がり、今回ラストのピンチは何とか退けるようです。しかし深まってしまった静奈ちゃんとの溝やジュリエット役の件など、問題は山積み。しかも予告のラストではマジェードが後ろから撃ち抜かれる不穏なシーンまで映っていたので胸がザワついてしまいます。何よりこれらの問題に対してりんねはどのような答えを出すのか、非常に気になるところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

2024年春アニメ簡易感想 その3

 

 

 

 2014年にアニメ化された『怪盗ジョーカー』が、今年アニメ放送10周年を迎えることが先日告知されました。それを記念した新ビジュアルとロゴが掲載されるなど、ファンにとっては非常に嬉しい発表で僕自身大いに興奮させられます。上のジョーカーとハチの新規アニメビジュアルを見ると、当時のジョーカーのアニメに毎週魅せられていた記憶が思い起こされますね。

 

 

 さらに原作漫画が復活するという特大の情報まで発表。『怪盗ジョーカーEncore(アンコール)』と冠したタイトルで週刊コロコロにて連載されるのはあまりにも予想外かつ、歓喜に打ち震える者でした。ただこの場合『怪盗少年ジョーカーズ』の扱いはどうなってしまうのだろうか……まさに当時、コロコロでジョーカーを読んでいた世代は特にたまらないであろうプッシュの数々と言えるでしょう。個人的にも新作漫画は気になるので是非チェックしたいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第1話「夜のクラゲ」

今季のオリジナルアニメの1作。夜の渋谷を闊歩する少女たちの儚げな雰囲気と、イマドキの若者のようなやり取りがまず印象に残りました。「バズる」「バイトテロ」「特定厨」といったネットのワードが飛び交う辺りが何とも令和の空気を感じたり感じなかったりしますね。(ハロウィンに渋谷で大騒ぎする流れも実に今の時代らしい……)

 そんな世の中で何者にもなれない少女「光月まひる(こうづき・まひる)」のナイーブなキャラクターが、大きく弾ける瞬間も目に留まります。幼い頃の思い出から絵を描けなくなった彼女が、炎上した元アイドル「山ノ内花音(やまのうち・かの)」との出会いを経て変わり始める1話にはまず惹かれました。周りを押しのけてでも自分の歌を主張する花音のロックな行動も相まって、まひるがかつて描いたクラゲの壁画を誇示するまでになる展開が何ともスカッとさせられます。花音の歌とまひるの絵の融合を配信しているかのようなカメラワークで表現する演出も素敵ですね。

 また個人的に注目したいのがまひるが「海月ヨル」というイラストレーターとしての名前を持っている点。壁画に魅せられた花音にとっては推しのヨルの名前で呼ばれる様子は、現代におけるクリエイター同士のリスペクト関係のようなものが感じられて非常に興味深いと思いました。周りの光を浴びて輝くクラゲの如く、これからそれぞれの生み出すもので互いを触発し合うことになるであろうことが想像出来ました。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第1話「桜の指輪」

 主人公のショッキングな過去に息が詰まる中、幼馴染の家が代々スパイというぶっ飛んだ設定とのギャップに面食らった本作。その後も明らかにスパイの範疇では収まらないレベルのバトルに発展するなど、実にジャンプ作品らしいパワーに溢れた作品だと感じました。(「見ての通り私んちスパイなの」発言には何が見ての通りなのか小一時間問い詰めたくなりましたね)とりあえず夜桜家の濃い面々の中でも、長男の「夜桜凶一郎(よざくら・きょういちろう)」の狂気的なシスコンぶりにドン引きせずにはいられません。というかこんなヤバい奴が味方側なの……?マジで……!?

 それはそれとして、主人公の「朝野太陽(あさの・たいよう)」とヒロインの「夜桜六美(よざくら・むつみ)」の関係が印象深かったです。事故で家族をいっぺんに失った太陽の痛々しさが映る中で、彼にとって六美が如何に大切な存在かが1話の中に詰め込まれていました。問題解決のためには2人が結婚するしかない突飛な状況下に置かれても、血を流しながら指輪交換を果たす太陽の勇ましさには思わず見惚れてしまいます。冒頭の他人と関わることに臆病だった少年が、大切な人のために立ち上がるシチュエーションはベタながら燃えるものがありますね。この時点で主人公とヒロインの夫婦関係を大いに応援したくなりました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第103話「華麗なる旅立ち」

 バリベルギャーとカレーパンとフェイザーの反物が融合☆合体した結果、自意識を持った人工知能が出来上がったぜ!!←まるで意味がわからんぞ!!?

 遊飛捜索とベルギャー人復活のカギを探すため宇宙に出たのは良いものの、初っ端からカレーパン地獄に悩まされるユウディアスたちの暴走と、その結果生まれた「バリベルギャーCPT」とのデュエルが炸裂して思わず頭を抱えてしまいました。CPTが絶妙に不気味なデザインをしているうえ、自分ごとユウディアスたちを爆発させる殺意の高さには変な笑いが出てきます。前回までのシリアスから本来のノリに戻ってきた感じはしますが、新章突入して1発目がこれは流石にインパクトが強すぎる気がしますね。

 一方でユウディアスとCPTのラッシュデュエルは例によって面白かったです。相手のデッキトップを確認させるカードを多用することで、実質的にあちらの手札をピーピングして対策するCPTの戦術には舌を巻きました。またそれを受け止めたうえでトランザム・パワーライナックをフュージョンして勝利するユウディアスはカッコよかったものの、CPTをあくまでカレーパン扱いするところに狂気を感じたりしなかったり……わかりあえているようであえていない、奇妙な状況でCPTがレギュラーになりそうです。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第27話「かっとびーバンブルビー!」

 バンブルビーがかつての友人「ブレークダウン」の捜索と説得が描かれた今回。レースにこっそり出場したりタイムを競ったりとビーらしくない迂闊さでしたが、全ては上述のためと知り大いに納得しました。ディセプティコンのスタンティコン部隊であるブレークダウン、彼と気兼ねの無いやり取りから2人の所属を超えた友情が読み取れます。またビーがブレークダウンのことだけでなく、自分の行動でマルト家のことを危険に晒してしまった件を反省する辺りも人間味があって好みです。(反省した後は「今は大事な家族がいるんだ!」と言えるようになったのもここすきポイント)

 そして“らしくない”と言えば、遊びに夢中な家族の中でツウィッチがやけにイライラしていたのも印象的。訓練にこだわるあまりスラッシュと衝突していく過程にはハラハラさせられましたが、その根底に「家族を守りたい」という強い想いがあることを知って感動しました。その気持ちを知ったうえで頼ることを提案するスラッシュ含め、初期テラン2人の使命感や恐れといった情緒の成長が感じられます。ビーといいツウィッチといい“らしくない”様子が目立つ中で、そうなった理由をハッキリと描いてくれるのは見ている側としても中々に満足させられます。

 

 

 上述でも触れた怪盗ジョーカーのアニメ10周年。この話題で真っ先に期待してしまうのはやはりアニメの続きなのですが、まぁ難しいだろうこともわかります。最初のアニメの時点で相当な準備を要していた話が有名ですし、アニメ化はそう簡単な話ではないということでしょう。とはいえやっぱり新作アニメを見てみたいとは思うので、あまり高望みしない程度でちょっと待ってみたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

2024年春アニメ簡易感想 その2

 

 

 

 『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフにして、2020年末にNHKで放送されて以降、度々続編が作られ話題になった実写ドラマ版『岸辺露伴は動かない』。昨年は映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開され人気実写化作品として不動の人気を手にした本作の新作がついに決定しました。しかも今回放送されるのはあの『密漁海岸』というのですから驚きです。

 この密漁海岸は原作漫画の方でも人気の高いエピソードの1つで、実写化が発表されてから何度も作ってほしいという声がファンの間で飛び交っていました。かくいう僕も期待していた者の1人で、当ブログで何度もその名前を口にした覚えがあります。(自分で確認したところ、ブログ内の露伴の記事を書くたびに密漁海岸のことを書いてて笑ってしまった件)ついに高橋一生が公共放送で密漁をするのか!?などと思っては喜びつつも吹き出してしまいますね。念願叶ったと内心小躍りせずにはいられませんが、とりあえずは放送する5月まで心待ちにしておきます。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

今回から簡易感想は久々に週に3回に分けて投稿することにしました。ご了承ください

 

 

※今週の『ポケットモンスター テラスタルデビュー』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

ダンジョン飯

第14話「シーサーペント」

 新OP&EDを迎えて始まったダンジョン飯2クール目の最初はライオスではなく、カブルー一行にスポットが当たることに。これまでは魔物相手に即死するかませの印象しかなかったのですが、今回は打って変わってやり手の雰囲気を出してきたので衝撃が止まらなかったです。前職は暗殺者か何か?と疑いたくなるほどの冷静な判断力と的確な殺しのテクニックにも慄くばかり。しかし人間の弱点は知り尽くしている一方で、魔物の急所などはまだまだ不勉強という理由には大いに納得しました。

 何より意外としたたかだったカブルーのキャラクターに驚かされることになりました。わずかな証拠で自分たちから食料を取っていったライオスを特定したり、彼らの目的までピタリと当てた時の驚愕は計り知れません。様々な人種を抱えた人間への興味から、彼らの思考まで読み取るカブルーの人間好きは、魔物好きなライオスと見事に対になっているのがわかりますね。それでいて悪質な回収屋を断罪する容赦のなさ、ライオスに近づくために手段を選ばないダーティな一面に恐怖を覚えることとなりました。

 そして元ライオスパーティーの最後の1人「シュロー」が本格登場したことも見逃せません。ファリンを見捨てたことを引きずっている人の好さが伝わってきて好感が持てる一方、そこをカブルーに付け込まれるラストに危機感を覚えますね。異なる目的と考えを持つ2つのパーティーが衝突する可能性が出てきたことに、ドキドキが止まりません。

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第1話「次、どこ行こうか」

 タイトル通りのゆる~いキャンプをお届けするゆるキャン△第3期がついに放送開始。(映画で成人後の話をやったけど気にせず高校時代のストーリーに戻す思い切りの良さよ……)製作会社や監督の変更といった点に放送前から戸惑ったりもしましたが、いざ始まったら「いつものゆるキャン△」の雰囲気を前に安心を得られました。キャラデザも艶が増したので違和感があるものの、見ていく内に慣れていきそうです。

 そんな1話の前半は早速リンのソロキャンパート。幼い頃祖父に連れて行ってもらったキャンプの思い出に浸りつつ、あの時の祖父の行動を追体験していく様子が素敵でした。当時の祖父の苦労やその中にある楽しさを見出す過程、2期でなでしこに語った「寂しさがあるからこそ次のキャンプが楽しみになる」が祖父の受け売りだった話には胸が暖かくなりますね。(あとリンが次にキャンプはなでしこと一緒に行くことを“当たり前”としているのがここすきポイント)

 続けて後半は野クルのドタバタ劇にこれまた懐かしさを覚えることに。空き缶からアルコールストーブを作るのに挑戦していましたが、パワー系のなでしこがスチール缶を糸鋸でギコギコし出すシーンには思わず吹き出してしまいました。その後も恵那を交えて家キャン散髪の話をするなど、何気ない日常を映し出しながら、そのほんわかとした空気感を魅せてくれるのは本作らしいと言えます。上述のリン含め、ゆるキャン△という作品の“初心”を存分に堪能出来た次第です。

 

 

WIND BREAKER(ウインド ブレイカー)

第1話「サクラとフウリン」

 マガジンポケットで連載しているヤンキー漫画……と事前にざっくり聞いていましたが、予想とは大きく異なる不良たちの様子に驚かされることになりました。不良校の生徒たちが自警団として街を守るという、昔ながらの気の良いヤンキーをイマドキの形で調理した設定に唸らされましたね。ケンカを単なる暴力ではなく、身近な人を守るための手段として描くストーリーも結構面白いと感じます。

 何といっても主人公の「桜遥(さくら・はるか)」のキャラに惹かれます。ケンカでてっぺんを取るために不良の聖地である風鈴高校に入ったものの、要所要所で垣間見える人の良さや常識的な一面に思わず顔がほころびました。悪ぶっているようでいて、その実誰よりも自分と他人の違いを理解しているのが彼の奇妙なキャラクターを物語っています。現時点ではわずかな描写しかないものの、他人から悪感情しか与えられなかったせいでこんな風に歪んでしまったのが読み取れますね。

 それ故ケンカのみでしか自分の価値を証明出来ないと思っている桜が、風鈴高校の「ボウフウリン」に驚きつつも憧れるシチュエーションは胸にくるものがあります。街を守って人々に感謝される英雄になるための物語、といった触れ込みにも惹かれるばかりです。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第1話「一人分の空、一枚の羽」

 新しいアニマスアニメは煌びやかな色合いと、そこに生きるアイドルの卵たちの姿がまず目に飛び込んでくることに。あと粉砕!玉砕!大喝采!しそうなツダケンボイスの社長に吹き出してしまったり……そして全く新規の283(ツバサ)プロが抱える新人アイドルたちが一挙に登場する中で、主人公である「櫻木真乃(さくらぎ・まの)」のおっとりとした様子が印象に残りました。歌など憧れるものは持っているもののイマイチ一歩を踏み出せずにいる……そんな彼女が本作のプロデューサーにはたから見たら通報されそうなシチュエーションでスカウトされて新しい世界を開くストーリーになるようですね。少々パンチが弱い1話ではありますが、楽しみになってくる始まりとも感じました

 真乃以外にも多くのアイドルがいきなり顔出ししてきましたが、その中でもやはり彼女とユニットを組むことになった「八宮めぐる(はちみや・めぐる)」と「風野灯織(かざの・ひおり)」が気になるところ。絵に描いたような元気系とクール系の組み合わせと真乃のやり取りが気になるので、この3人が仲良くなっていく経緯をもうちょっと見せてほしかったと考えてしまいますね。彼女ら3人が組む「イルミネーションスターズ」の活躍は、この先に期待するべしということでしょうか。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第14話「シン・ちびゴジラ」

 昨年土曜の朝に衝撃をもたらしたちびゴジラがまさかの帰還。今回からおはスタ内での放送と大出世を遂げたわけですが、決して変わらずいつものシュールなゴジラを見せつけてくれたのでかえって安心感を覚えました。(話数のナンバリングも1期から継続していますし)今回は初めての人や久しぶりの人に向けてということもあり、ちびゴジラたちや本作のノリを大いに伝えていく内容になっていたのも印象的。「嫌いなもの:口の中で爆弾が爆発すること」という、『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』のネタも早速入れてくる節操のなさも相変わらずです。

 それでいて途中でメゴやんことちびメカゴジラが何故怪獣島に流れ着いたのか、彼の目的などについてが触れられたので驚きました。記憶を思い出せないちびメカゴジラの様子からして、彼の秘密が数話に渡って描かれそうな予感がします。そんな彼を「中二病」とばっさり切り捨てるちびゴジラの容赦のなさは置いておいて、この作品らしからぬシリアスな空気も楽しみになってきました。

 

 

 上の密漁海岸で気になることの1つはやはりトニオさんでしょうか。このエピソードで露伴と共に密漁をするトニオさんは実写ではどうなるのか、ジョジョファンとしてはつい考えずにはいられない点であります。

 というわけで上のポストで確認出来るAlfredo Chiarenzaさんが、恐らくトニオさんを演じるとして彼のことをサラッと調べてみました。その結果、Instagramで投稿しているAlfredさんの美形に思わず惚れ惚れすることに……この人が演じるトニオさんは俄然期待出来そうです。他にも蓮佛美沙子さん(NHKドラマ『大奥』で茂姫を演じていましたね)が演じるキャラにも注目したいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。