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2024年春アニメ簡易感想 その2

 

 

 

 『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフにして、2020年末にNHKで放送されて以降、度々続編が作られ話題になった実写ドラマ版『岸辺露伴は動かない』。昨年は映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が公開され人気実写化作品として不動の人気を手にした本作の新作がついに決定しました。しかも今回放送されるのはあの『密漁海岸』というのですから驚きです。

 この密漁海岸は原作漫画の方でも人気の高いエピソードの1つで、実写化が発表されてから何度も作ってほしいという声がファンの間で飛び交っていました。かくいう僕も期待していた者の1人で、当ブログで何度もその名前を口にした覚えがあります。(自分で確認したところ、ブログ内の露伴の記事を書くたびに密漁海岸のことを書いてて笑ってしまった件)ついに高橋一生が公共放送で密漁をするのか!?などと思っては喜びつつも吹き出してしまいますね。念願叶ったと内心小躍りせずにはいられませんが、とりあえずは放送する5月まで心待ちにしておきます。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

今回から簡易感想は久々に週に3回に分けて投稿することにしました。ご了承ください

 

 

※今週の『ポケットモンスター テラスタルデビュー』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

ダンジョン飯

第14話「シーサーペント」

 新OP&EDを迎えて始まったダンジョン飯2クール目の最初はライオスではなく、カブルー一行にスポットが当たることに。これまでは魔物相手に即死するかませの印象しかなかったのですが、今回は打って変わってやり手の雰囲気を出してきたので衝撃が止まらなかったです。前職は暗殺者か何か?と疑いたくなるほどの冷静な判断力と的確な殺しのテクニックにも慄くばかり。しかし人間の弱点は知り尽くしている一方で、魔物の急所などはまだまだ不勉強という理由には大いに納得しました。

 何より意外としたたかだったカブルーのキャラクターに驚かされることになりました。わずかな証拠で自分たちから食料を取っていったライオスを特定したり、彼らの目的までピタリと当てた時の驚愕は計り知れません。様々な人種を抱えた人間への興味から、彼らの思考まで読み取るカブルーの人間好きは、魔物好きなライオスと見事に対になっているのがわかりますね。それでいて悪質な回収屋を断罪する容赦のなさ、ライオスに近づくために手段を選ばないダーティな一面に恐怖を覚えることとなりました。

 そして元ライオスパーティーの最後の1人「シュロー」が本格登場したことも見逃せません。ファリンを見捨てたことを引きずっている人の好さが伝わってきて好感が持てる一方、そこをカブルーに付け込まれるラストに危機感を覚えますね。異なる目的と考えを持つ2つのパーティーが衝突する可能性が出てきたことに、ドキドキが止まりません。

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第1話「次、どこ行こうか」

 タイトル通りのゆる~いキャンプをお届けするゆるキャン△第3期がついに放送開始。(映画で成人後の話をやったけど気にせず高校時代のストーリーに戻す思い切りの良さよ……)製作会社や監督の変更といった点に放送前から戸惑ったりもしましたが、いざ始まったら「いつものゆるキャン△」の雰囲気を前に安心を得られました。キャラデザも艶が増したので違和感があるものの、見ていく内に慣れていきそうです。

 そんな1話の前半は早速リンのソロキャンパート。幼い頃祖父に連れて行ってもらったキャンプの思い出に浸りつつ、あの時の祖父の行動を追体験していく様子が素敵でした。当時の祖父の苦労やその中にある楽しさを見出す過程、2期でなでしこに語った「寂しさがあるからこそ次のキャンプが楽しみになる」が祖父の受け売りだった話には胸が暖かくなりますね。(あとリンが次にキャンプはなでしこと一緒に行くことを“当たり前”としているのがここすきポイント)

 続けて後半は野クルのドタバタ劇にこれまた懐かしさを覚えることに。空き缶からアルコールストーブを作るのに挑戦していましたが、パワー系のなでしこがスチール缶を糸鋸でギコギコし出すシーンには思わず吹き出してしまいました。その後も恵那を交えて家キャン散髪の話をするなど、何気ない日常を映し出しながら、そのほんわかとした空気感を魅せてくれるのは本作らしいと言えます。上述のリン含め、ゆるキャン△という作品の“初心”を存分に堪能出来た次第です。

 

 

WIND BREAKER(ウインド ブレイカー)

第1話「サクラとフウリン」

 マガジンポケットで連載しているヤンキー漫画……と事前にざっくり聞いていましたが、予想とは大きく異なる不良たちの様子に驚かされることになりました。不良校の生徒たちが自警団として街を守るという、昔ながらの気の良いヤンキーをイマドキの形で調理した設定に唸らされましたね。ケンカを単なる暴力ではなく、身近な人を守るための手段として描くストーリーも結構面白いと感じます。

 何といっても主人公の「桜遥(さくら・はるか)」のキャラに惹かれます。ケンカでてっぺんを取るために不良の聖地である風鈴高校に入ったものの、要所要所で垣間見える人の良さや常識的な一面に思わず顔がほころびました。悪ぶっているようでいて、その実誰よりも自分と他人の違いを理解しているのが彼の奇妙なキャラクターを物語っています。現時点ではわずかな描写しかないものの、他人から悪感情しか与えられなかったせいでこんな風に歪んでしまったのが読み取れますね。

 それ故ケンカのみでしか自分の価値を証明出来ないと思っている桜が、風鈴高校の「ボウフウリン」に驚きつつも憧れるシチュエーションは胸にくるものがあります。街を守って人々に感謝される英雄になるための物語、といった触れ込みにも惹かれるばかりです。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第1話「一人分の空、一枚の羽」

 新しいアニマスアニメは煌びやかな色合いと、そこに生きるアイドルの卵たちの姿がまず目に飛び込んでくることに。あと粉砕!玉砕!大喝采!しそうなツダケンボイスの社長に吹き出してしまったり……そして全く新規の283(ツバサ)プロが抱える新人アイドルたちが一挙に登場する中で、主人公である「櫻木真乃(さくらぎ・まの)」のおっとりとした様子が印象に残りました。歌など憧れるものは持っているもののイマイチ一歩を踏み出せずにいる……そんな彼女が本作のプロデューサーにはたから見たら通報されそうなシチュエーションでスカウトされて新しい世界を開くストーリーになるようですね。少々パンチが弱い1話ではありますが、楽しみになってくる始まりとも感じました

 真乃以外にも多くのアイドルがいきなり顔出ししてきましたが、その中でもやはり彼女とユニットを組むことになった「八宮めぐる(はちみや・めぐる)」と「風野灯織(かざの・ひおり)」が気になるところ。絵に描いたような元気系とクール系の組み合わせと真乃のやり取りが気になるので、この3人が仲良くなっていく経緯をもうちょっと見せてほしかったと考えてしまいますね。彼女ら3人が組む「イルミネーションスターズ」の活躍は、この先に期待するべしということでしょうか。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第14話「シン・ちびゴジラ」

 昨年土曜の朝に衝撃をもたらしたちびゴジラがまさかの帰還。今回からおはスタ内での放送と大出世を遂げたわけですが、決して変わらずいつものシュールなゴジラを見せつけてくれたのでかえって安心感を覚えました。(話数のナンバリングも1期から継続していますし)今回は初めての人や久しぶりの人に向けてということもあり、ちびゴジラたちや本作のノリを大いに伝えていく内容になっていたのも印象的。「嫌いなもの:口の中で爆弾が爆発すること」という、『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』のネタも早速入れてくる節操のなさも相変わらずです。

 それでいて途中でメゴやんことちびメカゴジラが何故怪獣島に流れ着いたのか、彼の目的などについてが触れられたので驚きました。記憶を思い出せないちびメカゴジラの様子からして、彼の秘密が数話に渡って描かれそうな予感がします。そんな彼を「中二病」とばっさり切り捨てるちびゴジラの容赦のなさは置いておいて、この作品らしからぬシリアスな空気も楽しみになってきました。

 

 

 上の密漁海岸で気になることの1つはやはりトニオさんでしょうか。このエピソードで露伴と共に密漁をするトニオさんは実写ではどうなるのか、ジョジョファンとしてはつい考えずにはいられない点であります。

 というわけで上のポストで確認出来るAlfredo Chiarenzaさんが、恐らくトニオさんを演じるとして彼のことをサラッと調べてみました。その結果、Instagramで投稿しているAlfredさんの美形に思わず惚れ惚れすることに……この人が演じるトニオさんは俄然期待出来そうです。他にも蓮佛美沙子さん(NHKドラマ『大奥』で茂姫を演じていましたね)が演じるキャラにも注目したいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。