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仮面ライダーゼロワン 第24話「ワタシたちの番です」感想

皆の絆で善意を掴む

ライダー武器にあるまじき有用性を発揮するサウンドバスター剣もどき

仮面ライダーゼロワン DXプログライズホッパーブレード

仮面ライダーゼロワン DXプログライズホッパーブレード

  • 発売日: 2020/02/22
  • メディア: ウェア&シューズ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • ヒューマギアたちの善意と力

 暴走するメタルクラスタホッパーを通じて伝わってくるアークの悪意から或人を救うため、イズたちヒューマギアが善意のデータを集める、というベタながら熱い展開を見せてくれた今回のゼロワン。かつて或人と関わってきたヒューマギアたちが自分たちに出来ることを理解したうえでそれぞれの役目を全うしていく流れは彼らがそれぞれの専門のために作られた存在だからこそ納得のいくもので見てて非常に心地よかったです。特に印象に残ったのが前回から再登場を果たした俳優のヒューマギアの松田エンジで、とっさにアークの意思に触れたと言って垓に近づき、彼を欺いてメタルクラスタのデータを仲間たちに渡していった時の彼の演技には驚きました。10話で大和田伸也に「魂に響くものがない」と批判された彼が人間1人を巧みに騙すだけのアドリブと演技力を手に入れたことにちょっとした感動を覚えます。

 また前回マギア化した縁結びマッチが実は千春たちをくっつけるためにわざと暴走したという驚愕の事実も判明するなど(でもあの彼女その内また別の男に目移りしそうだな・・・・・・)、全体的にヒューマギアの成長を垣間見ることが出来た回でした。以前垓が言っていた「人工知能には自我を抑制する理性が存在しない」という主張に対して、或人と触れ合ったことで理性を獲得したヒューマギアたちがメタルクラスタの悪意を抑制するための力を生み出す、という展開で反論したのは中々面白いと思いました。理性と善意を得るための機会と時間さえあれば人工知能は人間たちに負けない大きな力になる、というヒューマギアを夢のマシンと信じる或人の思いが少しだけ結実したかのように感じますね。

 

 

  • 理性と善意の刃

 イズたちの活躍によって獲得したゼロワンの新武器「プログライズホッパーブレード」。見た目がサウンドバスタ―剣の亜種に見えて仕方がない。メタルクラスタホッパーの小型バッタたちを中に吸収し、アークの悪意をも相殺して暴走を抑える機能を持つ素晴らしい装備で、何かと新フォームが誕生すると同時にオマケの如く突然登場することが多い仮面ライダーの武器の中では非常に珍しい誕生の過程にちゃんとした理由と意味があることに少し驚きました、またこれらの機能以上に驚いたのがマギアを破壊することなく元のヒューマギアに復元するという凄まじい効果を発揮したことですね。(イズたちにもこれは想定外だったのか、或人も「俺にもわかんねえ!」と堂々と答えるのが面白かったです)武器そのものに重要な役割を与えていることはとてもいいことだと思うので、今後もこういった物語に密接に絡んでくる武器が出てくるのを期待したいですね。

 

 

 

 長い間垓に煮え湯を飲まされてきた中、とうとう一矢報いることが出来た或人。視聴者的にもようやく主人公側の勝利を見ることが出来て非常にスッキリした回だったと思います。しかしお仕事勝負もまだ2回残っているので安心するのはまだ早いようです。もうお仕事勝負はこのままやらなくてもいいんじゃない?

 そんな中A.I.M.S.で拘束していた滅が突然脱走するという衝撃のラストが待っていたのには驚きました。さらに次回予告に登場した謎の新仮面ライダーなど、新展開を予感させる要素が多くてワクワクしてきます。特に新ライダーに関しては何の事前情報もなかったので一体何者なのか非常に気になります。(ピンクっぽいカラーリングや鳥のような意匠からしてもしや・・・・・・)とにかく次回が楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。