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2022年冬アニメ簡易感想 その10

 

 

 

 今月19日に発売される予定のデュエマの新パック「パラレル・マスターズ」。商品ポスターがかの雑誌「ムー」の表紙デザインにそっくりだったり(ムーの公式Twitterが反応しているのがまた面白いところ)、デュエマYouTuberたちとコラボした企画を展開したりと、収録カード以外の話題も尽きないお祭りパックです。

 カードに関しても前代未聞のカードが多く公開されている中で、個人的に注目しているのが兄貴分である「Magic: The Gathering(マジック・ザ・ギャザリング)」(以下「MtG」と表記)とのコラボカード。《ニコル・ボーラス》を皮切りに何度かMtG初出のカードを輸入しているデュエマですが、このパックで《極楽鳥》や《飛びかかるジャガー》など、有名なカードが大量に収録されるとわかった時は驚きました。

 中でも漫画版のデュエマがMtGをやっていた時代、勝舞たちが使用していたカードを中心に出してくれているのがファンとしては嬉しいですね。例えば上のツイートにある《生ける屍》は、ライバルの1人である黒城の切り札の1枚として有名なカードです。カードとしても元ネタとほぼ同じ盤面リセット性能に仕上がっているのがまた素敵です。古参ファンがニヤリと出来る要素が多いパラレル・マスターズ、発売が非常に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第96話「宇宙にとどけ!デンリュウの光!!」

 久々にマーマネが登場した今回は、彼とデンリュウの絆が試される内容でした。夢への一歩を踏み出せていることに嬉しくなる一方、上手くいかないデンリュウとの関係に悩む様子は見ていて悲しかったです。マーマネが自分がデンリュウのトレーナーではないからと自身を責めているのに加えて、デンリュウも自分の失敗に負い目を感じているので、劇中ではいたたまれない空気に包まれていました。

 それだけに彼らが仲を深めていく展開にはスカッとしました。森の中でのやり取りで自信をつけたデンリュウと、もう一度やり直そうとするマーマネに姿には心打たれました。探査機帰還のミッションも彼の機転で成功するなど、それぞれが出来ることでサポートしあっていく様子に勇気づけられます。トレーナーでなくとも良い関係が構築出来ることを示してくれた、とても気持ちのいいエピソードでしたね。

 

 

スローループ

第5話「また一緒に」

 待っていました船上での釣り体験は、意外にもひよりの情けない一面が目に焼き付きました。「虫が苦手」という理由でフライフィッシングしかやってこなかったことが明らかになった時は驚きましたし(逆に小春は虫を触れるのはイメージ通り)、何よりここまで小春をリードしてあげていたひよりがリードされる側に回る光景が新鮮でしたね。そんなひよりをサポートしてあげる二葉のしっかりとした姿にも癒されます。

 そんな二葉ですが、男子に混じって遊んでいたことで女子から距離を置かれる、小学生あるあるな過去を抱えていたことに少し胸が痛みました。小学生ながら人の目を気にしないといけない境遇に涙する姿など、見ていて生々しい苦しさを覚えずにはいられません。それ故二葉に「女の子が釣りをするのは変じゃない」と言ってあげるひよりが素敵でしたね。同じ景色を共有出来る相手がいるだけで、人はある程度救われることが伝わってきました。

 

 

ヴァニタスの手記(カルテ)

第16話「Chasse aux vampires-“獣”-」

 今回はいつにも増してどんでん返しが多く、驚きっぱなしの30分でした。ジャン=ジャックこそがベートというカミングアウトから始まり、彼とクロエの身の回りに起きた悲劇の連続に言葉を失ってしまいます。互いに相手を守ろうと暴走してしまった果てがこの結果だと思うとやりきれないですね。(そもそものベート事件は教会の仕業、というのも後味の悪さを助長させます)

 そしてクロエに関してはこれまた衝撃的。ここまでいまいち真意が読み取れなかった彼女ですが、全てはネーニア(シャルラタン)を殺すためだったことが明かされた時は驚きました。表面上仲良くしているふりをして、ジャン=ジャックを歪めた張本人への復讐に身を費やしていたクロエの執念は計り知れません。同時にそれらの行動が大切な人への想いから発していたこと(ジャンヌを前にして飛び降りたのも彼女に自分を殺した負い目を与えないためでしょうし)から、彼女の情愛の深さも伺えましたね。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第5話「プリズナー・オブ・ラヴ」

 前々回から徐倫と承太郎の微妙な関係が展開されていましたが、ついにその関係から一歩を踏み出した今回。父親の愛を知って衝撃を受けるも、すぐに彼を助ける覚悟を決める徐倫の強さに惹かれました。承太郎も口下手ながら、徐倫のことを大事に想っていたことが伺えます。階段のくだりはさすがにひどすぎましたが。徐倫を守ったことで敵にやられてしまった結果も、彼が娘を自分以上に大切にしていたからという理由が伺えますね。

 敵に関してはジョンガリAを裏で操っていた「ホワイトスネイク」が印象的。対象の記憶とスタンドを「DISC(ディスク)」に変えて奪うという驚異のスタンド能力で承太郎を追い詰めるシーンは何度見てもショッキングです。本物のジョンガリAすら抹殺してしまう容赦のなさ、そして承太郎が語った「人が人に何かを伝えることの素晴らしさ」を邪悪な形に歪めてしまう様子など、ジョジョの悪役らしさ全開だったと思います。

 

 

 上述の通りMtGとのコラボカードが大量に収録されている中、個人的にデュエマに来てほしいカードが1枚あります。

 それがかの有名な《シヴ山のドラゴン*1。漫画では勝舞が父・勝利から託された魂のクリーチャーとしてこれまた有名なカードです。多くの人にとってMtG時代の勝舞はスリヴァ―使いのイメージが強いでしょうが、僕としては特別編などでこのシヴ山のドラゴンを使う勝舞のカッコよさが今でも記憶に鮮明に残っています。(れく太も使っていましたが)それだけにこのドラゴンをデュエマで使ってみたい!という欲求が以前から密かにあったりします。

 パラレル・マスターズがかなりMtGを推しているだけに、シヴ山への欲求がドンドン高くなっていく今日この頃。今回収録されないとしても、何かしらの形で出してほしい限りです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:「シヴ山(やま)」ではなく「シヴ山(さん)」と読むので注意。