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2022年冬アニメ&特撮簡易感想 その11

 

 

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 ガンダムシリーズを続々配信している「ガンダムチャンネル」(以下「ガンチャン」と表記)にて先日、SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の配信が開始されました。本作はかつて『ケロロ軍曹』とセットで放送されていたアニメ(あの頃のテレ東アニメは短縮した作品を1つの番組にまとめた方式が多かったなぁ)で、SDガンダムワールド 三国創傑伝』が始まるまでは最新のSDガンダムシリーズでした。僕も当時ちょくちょく見ていた記憶があります。

 そんな三国伝の魅力は何と言っても元ネタの三国史にある程度忠実なストーリーですが、それ以上に各々の価値観を「正義」として描いている点にあると個人的には見ています。1話ラストで劉備公孫瓚の師匠である盧植が彼らの目の前で息を引き取るなど、初っ端からハードな内容から始まり、劉備が自身の信じる「正義」はどこにあるのかを見つけに行くストーリーがまず展開されます。

 その後の張飛関羽の出会いや董卓との戦い、そして曹操との激突など、異なる考え・信念が次々と登場します。彼らが如何にして自分の在り方を示していくかもわかりやすく描かれており、このぶつかり合いはある意味でガンダムらしさに溢れていると思いますね。自分と異なる相手との意見を交わす中で、「自分の考えを貫く」ことの重要性を教えられます。(他にもマイベストキャラの曹操を筆頭に、カッコいいキャラが繰り広げるバトルや必殺技も素敵なポイントです)

 そんな三国伝がまた見られるというのは僕としては非常に嬉しい話です。当時見逃した話もいくつかあるので、これを機に全話を網羅していきたいと思います。去年楽しませてもらったSDガンダムワールドに続けて見て、それぞれを比較してみるのも面白そうですね。1話12分くらいでサクッと見れますし、SDガンダム三国伝、おすすめです。(SDガンダムワールドも現在全話配信中なのでこちらもおすすめ!)

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ルパン三世 PART6

第17話「0.1秒に懸けろ」

 今回は何と2話一挙放送。(その分来週はお休みのようですが)前半の17話は強固なセキュリティとの戦いが繰り広げられたアクション回でした。ルパンの変装すら見抜く「Lシステム」の恐ろしさもさることながら、それを開発した「ワン・リンファ」の強烈なキャラクターに全て持っていかれましたね。まさかのルパンガチ恋というインパクト、そしてLシステムもとい「ラブ・ルパン・システム」を開発してでもルパンを自分のものにしようとする執念に爆笑しつつも慄いてしまいました。

 そんな強敵を前にして、ルパンたちはいつものチームワークを駆使して戦うのが面白かったですね。最初は上手くいかずルパンから離れていった仲間たちが、何だかんだで付き合ってくれる様子にニヤニヤしてしまいます。ぶっつけ本番を敵会社の広告ソングのリズムで乗り越える展開もスカッとします。

 何よりルパンのお宝に挑む姿勢が見られたのが今回のここすきポイント。どんな困難も「出来るかわからないからこそ面白い」と挑むルパンの在り方は見ていて勇気づけられましたね。(そのことを誰よりもわかっていそうなのが銭型のとっつぁんなのも良き)

 

 

第18話「フェイクが嘘を呼ぶ 前篇」

 後半はトモエに関するエピソード。彼女の指導を受けたという女性議員「ヘイゼル」に話を聞きに行くルパン、そしてマティアの奇妙な2人旅が描かれました。何と言ってもヘイゼルの熱いキャラクターが印象的で、国のために邁進する姿に惚れ惚れしてしまいます。決して清廉潔白とは言えないのですが、目的に向かってブレずに突き進む彼女はとてもカッコよかったです。

 そんな彼女に対して、今回のルパンの態度も興味深かったです。これまで見てきたものとは異なるトモエの過去を知って、困惑を隠せないでいることを誤魔化しているかのように見えました。自分が信じてきたトモエは嘘かもしれない、と根底が覆ったかのような状況が痛ましいですね。(だからこそ上述のヘイゼルのブレなさが輝くのでしょうが)

 他にもルパンとマティアのスケボー追走劇などコミカルな一面が多く見られた一方、銭型がヘイゼル殺しの疑惑をかけられるシーンにはショックを受けました。ヘイゼルを手にかけたのは果たして誰なのか気になるところです。まさかマティアではないよね・・・・・・!?

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第2話「タイプチェンジヒーロー」

 2回目となる今回のウルクロDは、ある意味定番である「タイプチェンジ」を取り上げていました。ティガ、トリガーと同種のタイプチェンジを見せながら、それぞれの違いをわかりやすく見せてくれていたと思います。何気に映像表現の進歩によって、似たタイプでも異なる印象を受けたのが面白いところ。

 中でも力を入れて紹介していたのがダイナのタイプチェンジ。ティガたち以上に強力なタイプを使い分ける様子*1をこれでもかと見せてくれました。個人的に印象的だったのがビシュメル相手に変身したミラクルタイプの戦闘で、ブラックホールを発生させて倒したシーンは衝撃が凄まじかったです。

 またマルゥル&デバンのパートでは、前回に引き続きマルゥルが振り回される様子が展開されました。勝手に動画投稿をしてくるデバンに手を焼きながら、動画投稿の沼にハマりそうになるチョロいマルゥルが非常に微笑ましかったですね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第68話「最後の挑戦」

 ポップの覚醒のおかげでようやくミナカトールが発動。バーンパレスに侵入出来たのはいいものの、マァムやポップが妙にギクシャクしていたのが印象に残りましたね。相変わらず恋に興味津々なレオナに対し、年相応に色恋にはドライなダイの対照的な2人組も印象深いです。(まぁ戦場で何揉めているのか、とダイが思うのも無理はないですが)前回に引き続き、良くも悪くも三条さんの作品らしい恋愛模様だなぁ、と思います。

 そんな恋には疎いダイですが、挑戦者として立ち塞がってきたハドラーとの勝負に臨む男らしい場面があったのも今回のポイント。ハドラーの心情を理解したうえで挑戦を受け取る様子はかなり熱いです。大局的には無駄に思えても、戦う意味はあるという強い“想い”が感じられます。

 ハドラーの方の姿勢も素敵です。ダイたちからアバンを奪った負い目を持ったうえで敵となる姿は、彼なりの誠意であることが良く伝わってきますね。実に少年漫画らしい展開で、気持ちが高ぶってきました。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第85話「王の帰還

 前回記憶を失っていないことを推察されたロア。記憶喪失のふりをしていたのも「1からやり直したかった」という理由が明かされ、一気に彼に惹かれました。表向きは傲岸不遜ながら、その実遊我たちに対してコンプレックスを抱いていたであろう彼の心境に胸が痛みましたね。「特別」になれない故に、遊我やラッシュデュエルに縛られない生き方を模索したかったロアに深い共感を覚えます。

 そんな中でゲッタとウシロウ、ミミらファンの応援を経て本調子を取り戻す展開にはテンションが上がりました。彼のことを「特別」だと見てくれる相手がいる光景は、ここまでの彼の積み重ねてきた努力の賜物だと感じられます。以前の傲慢さを乗り越えてゲッタたちとの絆を深めていたこともあって感動しましたね。

 そしてロアの「今のままでもなりたいものになれる」やり方がデュエルに反映されていたのもエモいです。マキシマムもフュージョンも使わずセブンスロードに勝利してみせた結果は、かつてのリベンジを果たしたこともあって燃えましたね。遊我もマスター・オブ・セブンスロードという新切り札を出してきていい感じにラスボスをしてくれていました。

 

 

 SDガンダムといえば、以前簡易総評を書いたヒーローズの外伝が現在展開されているといったちょっとしたニュースもあります。

 

sd-gundam-world.net

 

 『THE LEGEND OF DRAGON KNIGHT』というタイトルで展開している本外伝はナイトワールドを舞台にした物語。主人公のナイトストライクガンダムをはじめとして、どこか「ナイトガンダム」を強く意識しているのが特徴的です。

 現在公開されているストーリーではウォーロックイージスガンダム(これまたサタンガンダムっぽい)との激闘が始まったばかり。この2人の戦いがどのように進んでいくのか、本編のキャラクターはどのように登場するかなど、気になる要素が満載です。ひとまずはナイトストライクを助けてくれた人物の正体について考えながら、続きを待ちたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ちなみにダイナのタイプチェンジは強力な分、「一度の戦闘にストロングとミラクルのどちらかしか使えない」という制限がある模様。