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2022年冬アニメ&特撮簡易感想 その17

 

 

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 4月に公開予定のクレしん映画最新作映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝の予告編が先日公開。通算30作品目になる記念すべき本作ですが、上の予告編を見ればわかる通りしんのすけがひろしとみさえの子どもではない」というとんでもない内容を描くようで目を疑いました。

 さらにしんのすけの本来の家族は代々忍者の家系で、地球を守るために戦っているというのですから驚きです。こういったトンチキ設定はクレしん映画の定番ではあるのですが、野原家が実の家族ではないという物語の根本をひっくり返してくるような展開を今になってするとは思いもしませんでした。母親(という名の教育係)の存在が明らかになったルパン三世といい、往年の作品の背景に大きく手を加えるのは近年の流行りとなっているのかもしれません。

 しかしこういった設定にしてきた辺り、本作は「家族の絆」をテーマとして扱うことが予想されます。血の繋がりだけが家族の証明なのか?家族に必要なものは何なのか?といった疑問が提示されていることは予告編からも明らかです。加えて今回は「地球に明日が訪れなくなる危機」と戦うようですし、上述以上に「家族と日々を生きる」ことの大切さを描いていくのでしょう。長年家族を描いてきたクレしんが、改めてその家族の在り方についてをストレートに描いてくれるようで期待がかかります。今年のクレしん映画も実に楽しみです。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ルパン三世 PART6

第19話「フェイクが嘘を呼ぶ 後篇」

 今回は「やた」こと八咫烏五郎と「アリー」こと「アリアンヌ」の2人が主役でしたが、あまりにも悲しい結末に唖然となりました。銭形の無実を証明するため奔走する中、互いに支え合う名コンビになりつつある展開が素晴らしかったです。これまで銭形の後輩としてのイメージが強かったやたが、いつの間にかアリーを引っ張る「先輩」になりつつある様子に親のような感慨深さを覚えます。アリーも熱くなりがちなやたのストッパーとしてしっかりしているのがまた素敵ですね。

 それだけに後半の展開が辛い・・・・・・ヘイゼル殺しの真犯人がマティアだったのは予想通りだったものの、アリーも彼女の手にかかって命を落とすラストはあまりにもショッキングでした。上述の2人の成長に見入っていただけに、直後にやたが相棒を失ってしまった事実に絶句してしまいます。(「守られているだけでは嫌」と単身動いてしまったアリーのいじらしさもあってダメージがデカいです)

 そしてついに冷徹な顔を見せたマティアについても要注目。ルパンが彼女の本性を知っているのかどうか気になるところです。他にもヘイゼルだけでなくアリーもトモエの指導を受けていたなど、衝撃展開の横で真実と謎がいくつかふり撒かれたような回でしたね。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第4話「親愛なる仲間たち」

 今回はウルトラマンと共に戦う仲間たちにスポットを当てた内容でした。GUTS-SELECTやSTORAGEといった防衛チームに限らず、ペガやハネジローのような主人公たちと親交の深いメンバーもしっかり紹介してくれたのが個人的に嬉しかったですね。

 もう懐かしく感じる『トリガー』のオペレーションドラゴン回の熱さや『Z』のセブンガーの可愛さもさることながら、ジード』の最終決戦をじっくり見せてくれたのが印象的でした。モアたちAIBやゼロ、そしてレムたち仲間それぞれが作戦実行に全力を注ぐ内容はいつ見ても興奮します。そんなみんなの助けもあって勝機を見いだしたリクが、父・ベリアルとの決着をつける最終回までの内容を主題歌付きで見られて良かったです。

 そしてマルゥル家でのパートでは、マルゥルの言葉が身に沁みました。みんなのようにウルトラマンの力になりたいデバンに「お前なら出来るよ」と言ってくれる彼の優しさにウルッときます。(それでいてツンデレも発揮するのが良き)そうして「マルちゃん」のあだ名も何だかんだで許しちゃうマルゥルにもまたもやほっこりさせられます。異なる星の友達と仲良く出来るデバンが、マルゥルと「親愛なる仲間たち」になっていくまでの内容に大いに癒されましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第70話「勝利か消滅か」

 前回のマァムVSアルビナスに負けないくらい、初っ端から非常に激熱だった今回。強敵シグマ相手に、「大魔道士」を名乗るポップが全力で勝ちに行く頭脳戦は見応えがありました。ロン・ベルクから貰った杖の力やメドローアに見せかけてベギラマを撃つなど、彼がこれまで得てきた武器や力を惜しみなく投入していくほどの戦いであったことが伺えます。その姿勢を教えたマトリフへのリスペクトを忘れていないからこそ、大魔道士の名で戦ったとも言えますね。

 シグマもポップがそこまでしなければいけないほどの相手だったのが素晴らしいです。ただでさえ魔法攻撃を跳ね返せるのに、ポップの恐ろしさを理解して油断を見せない慎重ぶりも彼の難敵としての印象を強めていたと言えます。勝負の後の激励も含め、最期までカッコいい騎士でした。

 バトル派前半の時点でお腹いっぱいでしたが、その後のポップとマァムの関係が描かれた後半も見どころでした。「愛」というものの本質を理解したからこそ、ポップの想いに誠実に答えようとする、マァムの生真面目さがよく出ていたと思います。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第87話「霧島メロン」

 いやぁ、神回でした・・・・・・!デュエルとギターどちらを取るか、という問題に真正面から向き合い、「どちらも選ぶ」答えを見せてみせたロミンに感動させられました。両方とも好きだから我慢をしない、わがままでフリーダムな姿をこれまで見せてきたロミンだからこその内容だったと思います。両方取ってこそのロミンだと最初からわかっていたルークの理解度もあってエモさ満点ですね。(でも「キュウリにハチミツ」だの「メロン」だの例えがわかり辛い・・・・・・)

 ロミンの壁として立ち塞がったプリンセスGも見事。同じサイキック族に加え、ロミンに渡した彩光のプリナギターナまで使ってくるなどミラーマッチを思わせながらも圧倒するプリンセスGは、ロミンにとっての「超えるべき憧れ」として描かれていたかと思います。それ故ロミンがプリンセスGと同じフュージョン素材で全く異なる彩光超プリンセスオメガを出してきた時にはテンションが上がりましたね。憧れの人をリスペクトしつつ、自分だけの道を見つけ出したことがわかりやすく伝わってきました。

 あとはやはりEDまでロミン仕様だったのが印象的。ロミン特有のギターはもちろんのこと、今回までの彼女の足跡を歌っているかのような歌詞にも興奮します。最初から最後までロミン尽くしの回でしたね。

 

 

 ところでクレしん映画といえば前作『謎メキ!花の天カス学園』のレンタルや配信が先日始まったようです。天カス学園はここ数年のクレしん映画の中でも特に面白く(一昨年の『激突!ラクガキンダムとほぼ四人の勇者』でも同じようなことを言いましたが、本作はそれすらも超えてきました)、多くの人にオススメしたい作品です。現在はレンタルせずとも様々な配信サイトで見れますし、これを読んでいる人にも本作を是非視聴してほしいところ。

 かくいう僕も久しぶりに天カス学園をはじめとしたクレしん映画を見ようとアマプラを開いたのですが、どうやらこちらでの配信が終わってしまったようで軽くショックを受けてしまいました。それでももう一度見たいので、大人しくレンタルするなりしておこうと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。