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2022年春アニメ&特撮簡易感想 その35

 

 

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 現在も続くFGOの第2部、各章のエピソードを振り返っていく動画「RE:Discover Movie」の第3章が公開。過去に2度投稿された動画ですが、第3の異聞帯「人智統合真国 シン 紅の月下美人」での冒険をまとめたバージョンもついに来ました。このシンといえば、シナリオ執筆者である虚淵玄氏の名前が公開されてファンの間で騒然となったり、芥ヒナコの衝撃的な正体が話題になったのが印象的ですね。

 そんな振り返り動画ですが、ナレーションを務めたのは何とゴッさんこと「ゴルドルフ・ムジーク」ということで衝撃を受けました。確かにこの3章では彼がガッツリ話に関わっているのですが、ここにきての抜擢は流石に予想外です。優雅かつお人好しな部分が見え隠れしている言動に、マスター(主人公)と一緒に自分も毒を盛られたことを頑なに話そうとしない語りにとても癒されましたね。こういうところで意地を張ってこそ、我々のカルデア新所長といったところです。

 そして動画の読み上げということで、ゴッさんにもついに声がついたのが何よりの朗報でした。しかもこの人の声を担当したのが伊丸岡篤(いまるおか・あつし)さんという点も驚きです。『ジョジョの奇妙な冒険』第二部のシュトロハイム役で有名な人ですが、上述のゴッさんの特徴を見事につかんだ演技を見せてくれました。予想とは異なっていたものの、きちんとゴッさんだと認識出来る声に仕上がっているのが流石ですね。何かしらの形で2部の映像化が為された際、伊丸岡さんには今後もゴッさんを演じてほしいと思える素敵な発見だったと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第11話「星(ステラ)」

 アーニャの勉強嫌い問題が再び描かれた今回。ロイドが勉強だけでなく運動や芸術で彼女の才を見出そうとするものの、何をやっても上手くいかない様子がまずおかしかったです。またアーニャが能力の露呈に恐れている描写が多く見られたのが興味深ったですね。能力をカンニングに活用しようと企むシーンには呆れましたが、一方で心が読める力との上手い付き合い方をまだ見つけ出せていないことがわかります。

 その力を人助けに使おうとするシーンでも、アーニャ自身の拙さが伝わってきました。心を読めてもそれを他人に伝えることが出来ずにいるのが何ともじれったいですね。しかしそんな状況でも助けを求める声に必死に応えようとするアーニャの姿には胸を打たれました。この先もっと自分の考えをしっかり伝えられるような成長を期待したいところです。

 そうしてステラをゲットしてからの後半は、アーニャのウザさやダミアンの態度などが印象に残りました。他の生徒たちからのヘイトを集めている一方で、ダミアンからは少しずつ認められつつあるのが素敵です。(ダミアンの態度は未だにツンデレですが)アーニャの周囲が少しずつ変化していくのを実感する一方で、ご褒美のペット関連でまた何か波乱が巻き起こりそうなことにワクワクさせられる内容でした。

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第12話「エール!」

 ファーストライブの準備が進む中始まった今回は、何と彼方をメインとした内容でした。前回のラストで物憂げだった侑と歩夢にももちろんスポットが当たっていたものの、話の中心に立っていたのは彼方だったということで驚きましたね。

 そんな彼方回は「離れていても、異なっていても繋がっている」が一連のテーマとなっていたと考えます。別々の道を進むかどうかで悩む侑と歩夢、そして無観客で開催されたラブライブに出場する妹・遥への応援について真剣に考えていく彼方の様子が目に焼き付きました。妹に向けた愛情を多くの人と共有して、なおかつ上の2人の問題解決の糸口を与えるお姉ちゃんの手腕には舌を巻くばかりです。スクールアイドルの違いを理解しながらも、共に“好き”を表現し合う友達として捉えていく視点がまた素敵だと思いましたね。

 そして侑&歩夢の進歩も素晴らしかったです。夢に向かう途中で道が違えてしまうことを恐れ、足踏みしてしまう2人には歯がゆい気持ちを覚えました。幼馴染としてずっと一緒にいたからこそ、どこか離れられないのが微笑ましくもあり、もどかしかったですね。だからこそ上述の彼方のサポートが輝いていたと言えます。(「背中を押して距離が離れたって、押してくれた手のぬくもりは残る」はかなりの名言です)そうしてそれぞれ新しい世界に踏み出す決意を固めた2人を見て、1期から大きく成長したことを実感してウルっとくる回でもありました。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第21話「受け継がれる光」

 今回はマルゥル宅で映画を視聴する、という体で名作『サーガ』の特集が始まりました。前回までダイナ本編を取り上げたので、その続きとしてサーガをチョイスしたと言ったところでしょうか。(どうせならもっとダイナ本編を見せてほしかったですね)この手のクロニクルシリーズでは何度も見てきた作品なので新鮮味はありませんが、それでも十分楽しめましたね。やはりサーガは面白いです。

 そしてサーガの前半、タイガ・ノゾムを中心に見せていく中でウルトラマンになってしまった際の戸惑い」について触れられていたのが今回のポイント。突然ウルトラマンの力を与えられて複雑な心境を見せるタイガを見て、「普通は戦えないよな」と理解を寄せるマルゥルの反応が興味深いです。同時にその力に戸惑うことなく戦ってくれたケンゴを思い返して、マルゥルが彼のことを見直す展開にもほっこりさせられました。まぁケンゴはトリガー本人なので戸惑ったりしなかったのも当然だったのですが。

 本編外ではデバンが面白かったですね。久々に遊びに来たケンゴに対しては例によって限界ファンとなる一方で、お菓子を全て食べてしまう意地汚さを見せてきた時は笑いが止まらなかったです。(映画を観始めると周囲が気にならなくなるタイプなのでしょうか)また散々触れられてきたマルゥルの火星行きが白紙になった話にちょっとずっこけてしまいました。とはいえこのコンビが気に入っていたので、別れずに済んで何だかんだで良かったです。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第82話「正義の後継者」 

 アバンが囚われてしまうという最悪の状況の中始まった今回。前半は何といってもレオナの宣言が印象的でした。師の身を案じてしまうダイたちを、アバンの代わりに導いていく姿に痺れました。ポップですら感情的にはアバンを見捨てられなかった辺り、冷静に物事を見れるレオナの存在はなくてはならなかったのかもしれません。何よりもダイをバーンの元に辿り着かせることを最優先とするため、レオナが真にアバンの使徒となった名シーンと言えます。

 そんなダイのための戦いは後半でもしっかり描いてくれていました。ダイが仲間を見捨てられないことを見抜いて敢えてポップたちを苦しめるミストバーンに対し、果敢に立ち向かうポップとマァムの姿が目に焼き付きます。「俺に任せて先に行け」展開は足止めをしている方に絶望感が溢れているのですが、このシーンにおいては割と希望もしっかりと存在していると感じましたね。ラストにラーハルトが加勢に来てくれましたし、安心感が凄まじかったです。でもポップ以外ラーハルトと面識ないから「誰?」状態なんだよな……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第12話「アースダマー」

 ついにズウィージョウとのデュエルが始まった今回は、珍しくシリアス成分が高めでした。アースダマーによるモンスターの実体化技術を巡ってかつての仲間が争い合う構図のためか、終始暗い雰囲気で進んでいた気がします。ギャグ描写自体はみつ子の3分クッキングや遊飛の屁、テレビだから何でもあり!など色々ありましたが、重苦しい空気そのものは払拭されていなかったですね。

 何より今回はラッシュデュエルと宇宙戦争について、2人の考えの違いが表れていたのが印象的でした。実体化モンスターを戦力にして戦争を終わらせようとするズウィージョウに対し、デュエルの楽しさを以て戦争を止める手がかりを得ようとするユウディアスとまるで異なっています。今も戦っている同胞たちへの想いは同じはずなのに、こうもすれ違ってしまうというのは何とも悲しいですね。

 その違いはデュエルにも表れており、モンスターの実体化どころかモンスターとの一体化までしてみせたズウィージョウのリアルダイレクトアタックには衝撃が走りました。相手ターンにまで攻撃して妨害してくれるのは卑劣ですが、一方で彼なりに必死であることもうかがえましたね。同時にそんな上司に対しても、あくまでデュエルのルールに則って戦うユウディアスに改めて好感が持てたと言えます。

 

 

 FGOと言えば、今日の夕方に新たなるイベントの情報が告知されました。

 

 

 次なるイベントのテーマはどうやら『南総里見八犬伝』になる模様。八犬伝と言えば江戸時代に執筆された長編小説で、日本における「伝奇小説」と呼ばれるジャンルの走りとも言える作品です。僕も学生時代に読んだことがありますが、解読に苦労するものの非常に心くすぐられる内容だった記憶があります。

 そんな八犬伝モチーフのストーリーが展開されると聞いてはワクワクするほかありません。同時に新規サーヴァントとして「犬塚信乃」をはじめとした八犬士が追加されるのではないかという期待がかかります。(そして特攻対象サーヴァントが日本出身と獣関連ばかりなのも興味深いです)詳細は来週発表になるようですが、次なるイベントも楽しみに待っていたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。