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2022年春アニメ&特撮簡易感想 その37

 

 

 

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 ラブライブシリーズの1作『ラブライブ!サンシャイン!!』のスピンオフ作品である幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-のアニメ化が、先日発表されました。本作はコミカライズから始まった作品で、ヨハネこと津島善子を主人公に据えてファンタジー世界を舞台に話が展開していく日常もの……らしいです。今年のエイプリルフールではアニメ化決定のネタPVが公開されましたが、まさかそれが本当になるとは思ってもみませんでした。嘘から出た実とはよく言ったものです。

 何より実質的なサンシャインの続編であるという点も見逃せません。劇場版で無事完結したことでもう描かれないかと思っていた千歌たちAqoursの活躍を、また見ることが出来るとわかったのはちょっとした朗報です。実際は別のキャラという扱いではあるものの、やはり嬉しく思ってしまいますね。アニメのキャラデザもこれまでにない柔らかなものになっているのも特徴的で、このデザインで描かれたAqoursメンバーの動くところを早く見てみたいと思いましたね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)』総評は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第12話「ペンギンパーク」

 1クール目最後のエピソードは平凡な……しかし重要な“家族”の日常が描かれました。前半では偽装家族の件だけでも大変そうなのに、他のミッションも並行してこなさなければならないロイドがまず目に飛び込んできて唖然としましたね。ペンギンの中に仕込まれた情報を回収するミッションまでねじ込んできますし、本部はロイドに頼りすぎではないか?と思わずにはいられなかったです。それでも何だかんだで成功させてみせるロイドの手腕には舌を巻くばかり。何より、1話で示された「子どもが泣かないための世界を作るため」という彼自身の目標が決して失われていないとわかるエピソードでした。

 後半はアーニャのスパイごっこに親2人が巻き込まれるというシンプルなもの。怒られたことで泣き出してしまったアーニャの機嫌をお菓子で直してすぐさまEDに入る構成にはちょっとびっくりしましたね。しかしながら子どもの扱いに未だ理解が及んでいないロイドとヨルが、こういった遊びで娘と距離を縮めていく流れは見ていてほっこりさせられます。アーニャの家出発言を本気で受け止めてしまうシーンも含め、初々しさを感じる内容だったと思います。

 そして2クール目は秋に放送されることが決定。良くも悪くも起伏の少なかった印象がある1クール目よりも、さらに劇的な展開を期待したいところ。あとは前回ラストで思わせぶりな登場をした犬に関するエピソードも楽しみですね。(というか犬の話は今回やるとばかり思っていたのでちょっと残念……)

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第13話(最終回)「響け!ときめき――。」

 完璧……完璧な大団円……!!そう思えるほどに見事な最終回でした。同好会メンバーのみの初のライブが開催される中、それぞれの成長を感じさせてくれるライブシーンの数々にまず感動させられました。特に璃奈ちゃんボードなしでもステージに上がった璃奈のシーンは衝撃的で、彼女だけでなく彼女を応援してくれるファンのみんなの変化も感じ取れる素晴らしいシーンだったと思います。会場を使って璃奈ちゃんボードを再現するとか最高かよ……好き……!

 そしてラストのステージでは、何と侑も舞台に上がるという意外な展開が待っていました。歩夢たちを支えてくれただけでなく、ファンのみんなを感動させた曲を作ってみせたことでみんなからの祝福を受ける構図は予想だにしていなかったものの、実に素敵でした。多くの人にトキメキを与えてきたという点で彼女もまたスクールアイドルだった、という着地点にも感心させられますね。何より見ているだけだった侑が、ついに同好会のみんなと同じ場所に立てたという事実に感涙させられます。

 上手くいかないことやしり込みしてしまうこともある、でも踏み出せばきっと変われる……「やりたいことに挑戦する」、そんな夢に向かっていく人たちを応援してくれる物語として、最高のフィナーレを見せてくれました。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第22話(最終回)「立ちあがる光の勇者」

 前回の続き、『サーガ』の後半から始まった今回。チームUの真実やタイガの決意、ダイナの復活にウルトラマンサーガの登場など、後半の名シーンを超圧縮して詰め込んだ内容にはちょっと変な笑いが出てしまいました。あれよあれよという間に次の名シーンが来るので見ていてとにかく気持ちが落ち着かなかったですね。(またサーガが紹介される度に恒例となっていた「ウルトラ兄弟が救援に来てくれるカット」がなかった辺り、尺がカツカツだったことがわかります

 しかし何だかんだで押さえるべきポイントはきちんと魅せてくれていたので十分に楽しめました。特にサーガVSハイパーゼットンの決戦シーンにて、DAIGOが歌う「ULTRA BRAVE」が流れたときはテンションが上がりましたね。歌詞がいい感じにサーガの展開とマッチしていると以前から思っていたので、こうして組み合わせてくれただけでも感謝したいです。

 そしてマルゥル家パートではデバンの反省と決意が描かれました。トリガーと一緒に戦いたい一心でGUTS SELECTの入隊を志していたデバンですが、タツミ隊長の叱責から「ウルトラマンがいなくても守り戦うことの大切さ」を学んだことを話してくれたのが嬉しかったです。(19話でマルゥルが言っていた言葉と通じているのがグッド)何より見聞を深めるため、色々な世界を見て回ることにしたデバンに成長を覚えずにいられません。しばらくはマルゥルのところでまだ厄介になるようですが、デバンなりの方向性がようやく描かれて本当に良かったと思いましたね。

 

総評

 毎年恒例のクロニクルシリーズですが、本作は作品のチョイスに少々難を覚えるところがありました。ダイナを全面に押し出している割にはダイナのエピソードが少ない一方で、『ウルトラギャラクシーファイト』のまとめを何周にもわたって流すなどどこか構成に歪さに感じるところが多かったです。

 また例によって、過去のクロニクルで散々取り上げてきた作品ばかりが目立っていたのも引っ掛かりました。初めて見る人ならまだしも、個人的には新鮮味がなくて少々退屈に思えましたね。ダイナのエピソードはあまり見られないチョイスが多かったので、上述の通りダイナをもっとプッシュしてほしかったところ。

 そしてマルゥル家でのパートですが、こちらに関しては文句なし。マルゥルとデバンのやり取りには終始ほっこりさせられました。特にマルゥルが『トリガー』本編以上に印象が強くなっており、口が悪いものの面倒見のいい兄貴分的キャラを確立させていたのが面白かったですね。

 ウルトラマンや人間たちの活躍を見ていくことで、デバンが戦うことの意味を知っていくといった彼の成長物語としてもわかりやすく出来ていたのがまた素敵です。ケンゴやハネジローといったゲストも豊富で、この2人の組み合わせがもっと見たいと思えるほどに、彼らのことが好きになれたのが何よりの収穫だったと思います。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第83話「バランの遺言」 

 今回は突如ダイたちの前に現れたラーハルトがまず目に飛び込んできました。配下として忠誠を誓ってきたラーハルトに戸惑い、ぎこちなくなるダイの反応が面白かったですね。一方で互いに想いあってバランとラーハルト、そして父の遺してくれた言葉を知って彼をすぐに受け入れていくダイの器の広さに惚れ惚れしました。ラーハルトの方もダイのやり方にすぐ順応していくのが素晴らしかったです。(他にも例によって立ち上がるヒュンケルなど、今回は“自分に出来ることに尽力する者たち”が描かれていた印象を受けます)

 そしてバーンの元を目指すダイとレオナのやり取りも印象的。バーンとの激闘の最中レオナを守れないからと、同じ戦場に立つことを彼女にお願いするダイの様子に心打たれましたね。レオナにとっても自分が守られる存在ではなく、対等な仲間として認めてもらえたと喜ぶべき言葉だったことがわかります。そんな2人がとても尊かっただけに、その直後にレオナが触手に襲われるシーンには興奮しました焦ってしまいましたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第13話「虚構のレクイエム」

 ズウィージョウがモンスターと合体した前回のラスト。その続きである今回はまたもやシリアスな内容でした。街中のモンスターが実体化するだけでも異常事態なのに、ズウィージョウと一緒に遊飛の精神が一体化してしまっている情報には愕然としましたね。下手をしたら仲間の精神が死んでしまうかもしれないという状況は遊戯王シリーズは“よくあること”ではあるものの、本作は『SEVENS』と同じく明るい作風だと思っていただけに衝撃度が高かったです。

 しかしながら自分ごとモンスターを倒せとお願いする遊飛の覚悟、そしてそれに応えるユウディアスのシーンはとてもカッコよかったです。特訓回などでの彼らの絡みが活かされた展開は、ここまで見てきたからこそ興奮出来る要素が満載でした。(成功はしなかったものの、バウンスのレクチャーをユウディアスがしっかりと覚えていたのが嬉しかったですね)凸凹ながらも良好な関係を築いてきたユウディアスと王道兄妹の絆を感じさせる、1クールのラストに相応しいデュエルだったと思います。

 他にも未だ見えないズウィージョウの真意や街の支配者「六葉アサカ(むつば・アサカ)」の登場、そしてラストの謎の集団など気になる要素が色々ありました。特にアサカは見た目も声もアサナにそっくりながら、タイガー姉ちゃんのような傍若無人さを持ち合わせた性格だったのでインパクト抜群でした。重機道もやたらとスケールアップ(物理的な意味で)していて笑ってしまいましたね。

 

 

 さてまさかのスピンオフまでもが展開されることとなったラブライブシリーズ。本編作品が大方終わっていく中、こうした形で作品を広げていくのも悪くはないですね。既存のファンにとってはかつての推しをもう1度見られることになりますし、スピンオフから入った人はそのまま本編を見てくれる可能性もあるので割と良いことづくめのようにも思えます。

 また、この調子なら同じく今年のエイプリルフールにて取り上げられた『紅蓮の剣姫(~フレイムソード・プリンセス~)』や『連続リエラ小説 れんちゃん』の方にも期待していいのか?と考えてしまいます。(後者は完全なパロディなのでさすがに無理そうですが)何はともあれ、ラブライブシリーズがこれからも続いていくことが何よりも喜ばしい限りです。僕もファンの1人として、これからもアニメのシリーズを追いかけていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。