新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年春アニメ&特撮簡易感想 その26

 

 

www.youtube.com

 

 『シン・ウルトラマン』大ヒット記念として、ウルトラマン公式YouTubeチャンネルがザ・ウルトラマン』の短編アニメを先日公開しました。これはかつて学年誌コロコロコミックなどで連載していた内山まもる氏の漫画『ザ・ウルトラマン』を、シン・ウルトラマンを制作した株式会社カラーがアニメーション化したものということです。以前からこのアニメの存在は知っていたものの見る機会がなかったので、こうして公開してくれたのはファンとしても非常に嬉しいですね。

 というわけで見てみた感想ですが……凄まじい作画にまず圧倒されました。80年代のアニメを思わせる絵のタッチに反して、動きがどれも激しいのが衝撃的。ウルトラ兄弟たちの動きもそれぞれ“らしさ”が残っており、見ごたえがありましたね。

 ストーリーに関してはダイジェスト形式だったのであまりのめり込めなかった一方、ゾフィーのカッコよさが印象に残りました。内山ウルトラマンではゾフィーが主役、という話を聞いたことがありますが、それを本作で実感した気分です。途中までは漫画オリジナルキャラであるメロスを主軸にしながらも、メロスが倒れた後に彼の鎧をゾフィーが受け継いで戦う構図がとても燃えます。敵のジャッカル大魔王も見た目の厳つさに相応しい悪役ぶり(後ろからメロスを刺して倒す辺りが実にエグい)が魅力的でした。これを見た後だと、原作の漫画にも手を出したくなってきますね。今月末まで公開する予定とのことなので、皆様も是非一度ザ・ウルトラマンに触れてみてください。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第8話「対秘密警察偽装作戦」

 前回ラストに登場したヨルの弟「ユーリ」がメインだった今回ですが……ユーリの姉煩悩ぶりにひたすら圧倒されました。秘密警察所属というこれまたぶっ飛んだ経歴の持ち主であるものの、ヨルへの執着のインパクトでそれどころではなかったですね。自分に尽くしてくれた姉に応えたいという気持ち自体は間違ってはいないものの、出力の仕方の異常性とかヨルに対しては盲目な辺りにどこか引いてしまいます。というか毎回血まみれで帰ってくる姉を見て清廉潔白なイメージを抱くのは色々おかしいって!

 そんなシスコンを超えた何かであるユーリが、ロイドとヨルに会ってからの暴走ぶりがこれまた面白かったですね。2人の関係についておかしな妄想を繰り広げ、勝手に絶望しては勝手に怒るを繰り返す1人相撲ははたから見ると本当にシュールです。(ロッティ呼びとかはその最たるものでした)また対するロイドがユーリを秘密警察だと見抜くやり取りも興味深いですが、弟の暴走を見て何か変な深読みをしそうな気がしてならないです。

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第9話「The Sky I Can't Reach」

 長いこと続いていた嵐珠の問題、それを解決に導いたのは意外にも彼女のビジネスパートナーである「ミア・テイラー」でした。届かないものに手を伸ばしてきた彼女たちが、多くの人の助けを得て再起していくまでの物語に心が震えましたね。

 まずミアは家の格式とそこからくるプレッシャーに押しつぶされて歌えなくなってしまった過去を持っていた(『スーパースター‼』のかのんと似たような境遇で微妙に異なるのが興味深い)ものの、璃奈たちの助けを得て自分のための歌を作り出していくのが素敵でした。彼女にとって必要だったのはテイラー家の娘としてはではなく、「歌が大好きなミア」を見てくれる相手だったことがよくわかります。かつて同じように歌えなかったものの愛たちに助けてもらった璃奈がミアを引っ張ってくれていたのもあって、この辺りの復活の過程にウルっときてしまいした。

 そして嵐珠は自信家である一方で、他人との付き合い方がわからない臆病な一面を持っていたのが今回になって判明。自分は与えるだけでいいという考えも、もしかしたら「自分は誰かの想いを受け止めることが出来ない」という不安の表れだったのかもしれません。だからこそ自分には出来ない「みんなで輝く姿」を見せてきた同好会に憧れていたのでしょう。それだけに怖がりな嵐珠に、ありのまま受け止めてくれる仲間が出来てホッとしましたね。これでようやく全員が同好会に揃ったことですし、ここからどうなっていくのか実に楽しみです。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第18話「教えて! メカ怪獣」

 前回の特空機に続いてメカ怪獣を取り扱った回でしたが、取り上げられたのが『ダイナ』屈指のギャグ回2つということでとんでもなく腹筋に悪かったです。前半ではノリがおかしいという違和感が夢オチによって脱力感に変わっていく感覚を覚え、後半はジー星人のへっぽこぶりと愛嬌に癒されましたね。それぞれのエピソードに登場したマウンテンガリバー5号ガラオンが意外と強かったのも見どころの1つです。(400メートルの完全体ガラオンも見てみたかったですね)

 一方マルゥル家では前回結成されたハルキとデバンの師弟関係にまたもやほっこりさせられました。どこか暑苦しいところがあるものの、お互いの礼儀正しさのおかげかかなりマイルドに描かれていたのが面白かったですね。(そんな2人に挟まれてタジタジのマルゥルも良き)そして最後には「自分に出来ること」としっかりとしたアドバイスを弟子に贈るハルキにちょっと感動してしまいました。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第79話「銀髪のヒム」 

 ヒュンケルVSヒムの激闘、仲間の想いを背負った者同士の戦いに胸打たれた回。ヒムが闘気が宿ったことで強くなったのはもちろんのこと、「ヒュンケルに勝ちたい」という強い闘志を燃やしているのが印象的でした。彼が強くなった理由付けにチェスの「昇格(プロモーション)」が使われましたが、それ以上に人間的な感情を親衛騎団の中で誰よりも学んだからだと個人的には思いましたね。

 そのように強敵と化したヒムに対し“死中に活を求める”を実行するヒュンケルも素敵でした。鎧を脱ぎ捨て自ら背水の陣に追い込むことで最後の力を引き出す、という龍座の聖闘士のようなことをし出す様子に少々慄いてしまいます。それでいて仲間のためにも生き残って勝ってみせる、そんなかつてのヒュンケルからしたら考えられない覚悟を見せてくれたことに感動しましたね。お互いに相手をライバルと認めているからこそ、それぞれの熱い闘争心を見ることが出来たのだと思います。

 そんな最高の戦いに決着がついた直後に現れた「マキシマム」のインパクトがまた強烈。どこか小物感が漂うものの、当人の厳つさや他の駒を引き連れてきた時の絶望感は中々のものです。この最悪の状況に立ち向かうヒュンケル最後の戦いいうほど最後ではないけども楽しみになってきました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第9話「墓場のボチ」

 今回はマナブと彼が愛していた犬の「ボチ」とのデュエルが展開。犬がデュエルするのは『ZEXAL』で既にやっていたのでそれほど驚きはしないだろうと高をくくっていましたが、突然八頭身になった時は目が点になりましたね。そのうえボチの声がやたら渋く、かつ恒例のデュエルマッスルを見せつけてくるので腹筋が早速破壊されてしまいました。

 そんなボチとの戦いはマナブの優しさが全面に出ていました。自分への復讐にきたというボチ(そもそも蒼月流を騙し討ちしようとしていたはそっちなのに裏切ったも何もない気がしなくもない)に対しても「会えてよかった」と喜ぶ姿に胸打たれます。蒼月流の教えに従わず、友のためにMIKに入ったというマナブの過去も明らかになり、彼への好感度が一気に上がりましたね。

 ボチの方もマニャのおかげで変われたのがまた素敵。前回のマニャの回想シーンと繋がっていただけでも驚きですが、少女のひた向きな姿が卑劣な宇宙人を真っ当にしたシチュエーションはベタながらグッときましたね。

 

 

 そういえばシン・ウルトラマンのネタバレがいくつかネット上でも公開されてきましたね。

※念のためネタバレ注意!!

 

 

 

 

 ウルトラマン(リピア)の前に現れた光の星の使者「ゾーフィ」の存在がS.H.Figuartsの商品情報と共に公開されましたが、思っていた以上に金色の見た目で驚いてしまいました。映画を見ていた時はあまり金色という印象を抱かなかったのですが、こうして見るとウルトラマンとはまた違った異質さを感じますね

 またあのゾーフィを演じたのが山寺宏一さんというのが個人的に好きで、上述のザ・ウルトラマンゾフィーが同じ山寺さんが声を当てている(というか動画の男性キャラのほとんどは山ちゃんが担当)とわかった時は思わず内心でニヤリとしました。如何にも超然的な態度が山寺さんの演技と嚙み合っていて、ゾーフィもゾフィーもハマり役だと思います。どうせなら今後のゾフィーの声も山寺さんがやってくれないかなぁ、なんて考えたりもしてしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。