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2022年春アニメ&特撮簡易感想 その32

 

 

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 アニメ『Dr.STONE』の新作スペシャルのPVがついに公開されました。原作10巻(上のサムネイルがそうですね)にて初登場した「七海龍水(ななみ・りゅうすい)」を中心としたエピソードということで、龍水の存在感がこれでもかとアピールされています。龍水の豪放磊落なキャラクターがPVの時点でよく伝わってきますね。

 また注目すべき情報として、龍水の声を担当する鈴木崚汰(すずき・りょうた)さんについても忘れてはいけません。(近年では『かぐや様は告らせたい』の石上や『錆喰いビスコ』のビスコを演じていましたね)龍水役には誰がいいのかとちょっと想像を膨らませていた中、この人が演じることが発表された昨年は驚きました。しかしPVで見せたドスの利いた演技を聞いてからはすぐ引き込まれましたね。ビスコの時などで体感したこの演技は確かに龍水にぴったりだと思うので、鈴木さんが声に早くも期待がかかります。早く来月のスペシャルを見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

第10話「ドッジボール大作戦」

 今回はアーニャをはじめとした生徒たちのドッジボールでの熱き戦いが描かれました。MVPとなってステラを手に入れようとする少年少女たちの思惑がぶつかり合っていましたが、中でもダミアンの描写が目に焼き付きましたね。優秀な家族を持つが故のプレッシャーに押しつぶされそうになる中、相応しい人間になろう必死に努力する彼と取り巻きたちの姿には不覚にもキュンときました。空回りしているように見えなくもないのですが……

 同時に彼がアーニャを庇うシーンにも驚かされました。同じように努力している姿に惹かれたからなのか、ダミアン自身もよく理解していないのが興味深いです。心が読めるアーニャでも読み取れない、ダミアンの心の奥底と人間味が垣間見えたように思えます。

 相手のクラスのエース「ビル」のインパクトもかなりのモノでした。大人顔負けな体格はまぁ良いとして、渋い声だと判明した時は爆笑してしまいました。明らかに6歳に見えないキャラ付けはむしろ清々しさすら覚えます。それでいて父親の期待に応えようとする、子どもらしいいじらしさを見せてきた点がまた素敵。今回はアーニャも含め、家族のためにステラを手に入れようとする子どもたちが最大の見どころでしたね。(それにしてもステラが貰えるという噂を流した7組についていろいろ不穏なものを感じます……)

 

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第11話「過去・未来・イマ」

 同好会を部に昇格させるか否か、という話から始まった今回。一見すると部になった時の方がメリットが多く、昇格出来るならした方がいいように思えますが、そうはいかなかったのが興味深いかったです。自分たちそれぞれの“大好き”を共有し合える場……まさに“同”じ“好”きを以て集う“会”としての同好会を追求していくスタンスには感心しましたね。これから先、同好会に入ってくれる誰かのためにこの選択を取ったというのが実に素敵です。何より部に昇格してしまったらタイトルが変わってしまいますもんね。

 そして後半はそんな彼女たちの「これから」についてに目を向けられました。栞子の生徒会長立候補をはじめとして仲間たちが新たな変化を見せている中、自分たち3年生が真っ先にいなくなることに寂しさを覚える果林の姿は見ていて悲しかったです。同好会の楽しい思い出があるからこそ、同好会を離れたくないと思うのは当然と言えます。(同時に果林がここまで同好会を愛してくれていたことが伝わってきて嬉しくなりましたね)

 しかしエマ&彼方の「昨日や明日のことで悩んでたら楽しい今が過ぎちゃう」「毎日今を全力で楽しんでいけば寂しいだけじゃない未来が来てくれる」といった言葉のおかげで、見ているこちらも大いに励まされました。今が残り少ないなら、その今を楽しみぬこう、という3年生組の強い想いが感じられますね。そうして開催が決定した「同好会だけのライブ」がどうなっていくのか、実に楽しみです。一方でラストの歩夢と侑のシーンが何か不穏……

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第20話「君だけを守りたい」

 前回に続いてダイナを特集した20話。度々話題に出ていたダイナについて知りたいマルゥルのためにデバンが色々紹介してくれる導入は微笑ましかったのですが、初っ端からテラノイドゼルガノイド)のエピソードが始まってびっくりしました。人類防衛のために造られた人造ウルトラマンの危険性、そしてそんな業にも負けずに戦い抜くアスカやリョウの覚悟は何度見ても惚れ惚れします。何よりゴンドウ参謀が自分を犠牲にするシーンは印象的で、強引ではあったものの参謀もまた人々を守るために戦っていたことを意識させてくれます。

 そして後半はダイナの最終決戦が取り上げられました。この辺りはヒビキ隊長によってアスカの正体が明かされるシーンが最初目に飛び込みますね。前回取り上げられた「ウルトラマンが正体を隠す」話に対する「一緒に背負ってくれる仲間たちの存在」がわかりやすく描かれています。それ故スフィアを倒してからアスカが生死不明になる最終回には衝撃を受けました(この後『ウルトラ銀河伝説』でようやくアスカの生存が判明するという……)が、アスカの無事を信じる仲間たちの姿にいくらか救われましたね。

 あとはラストのマルゥルとデバンのやり取りも印象的。「離れていても決して会えなくなるわけではない」という上の話の延長を語っているかのような言葉にはどこかウルっときました。『デッカー』では離れ離れになることがほぼ確定している2人ですが、こちらもある程度救いを残してくれているのが素敵ですね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第81話「ホワイトガーデンの決闘」 

 今回はまず前半にて、ヒュンケルとラーハルトの粋なやり取りが繰り広げられました。何といっても竜騎衆の中で唯一バランの血によって復活を遂げたラーハルトが、死に体のヒュンケルに「戦士」としての引導を渡すシーンに感動させられます。戦い続けなければならないと自身を追い込んでいたヒュンケルに「ここから先は俺に任せろ」と言わんばかりの態度を見せてくるのがたまらなかったですね。ヒュンケルもようやく安堵して眠りにつく※本当に寝ているだけです。など、死闘を繰り広げてきたからこその彼らの信頼関係が感じられます。

 後半はミストバーンとの戦闘が開始……されるかと思いきや、アバンとキルバーンの決闘が行われることに。自分の策を上をいったアバンを賞賛しつつ、確実に葬ろうと宣言するキルバーンが印象に残りました。怒りを宿らせた面を被るなど、いつもの飄々とした態度を封印してでも倒すべき敵を見定めるこの男なりの覚悟を見た気分です。その後の戦闘も特徴的で、何かと派手だったここ最近の戦闘シーンとは打って変わって剣と剣の鍔迫り合いが見られました。特殊な能力なしの真っ向勝負がかえって新鮮に思えましたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第11話「ズウィージョウを捜せ!」

 ズウィージョウを捜すため、まずはラッシュデュエルの基礎を復習する!というユウディアスのよくわからない決意が描かれた今回。ここにきてデュエルのルールを学びなおす、実質的な総集編が挿入されるとは思ってもみませんでした。しかも例によって謎の特訓の連続(昔のバラエティネタが多いです)に笑いが止まりません。それでいて「バウンス」の有用性など、以前は教えられなかったポイントも学んでいく様子も見られたのは良かったですね。

 そして後半、ズウィージョウの捜索パートは彼が「宇宙人たちに何かを呼び掛けているのではないか」可能性が浮上。なるほどテレビの前で大々的なパフォーマンスを演出したのも、それを見た宇宙人へのメッセージとしての役割があったわけですね。それが宇宙戦争に関するものなのかはたまたそれ以外かはまだ定かではありませんが、ズウィージョウが地球在住の宇宙人たちに変化を与えようとしているのは確実です。その目的やユウディアスとの関係がどうなっていくのか、次回が気になってきました。(余談ですが、チュパ太郎とズウィージョウが向き合うシーンがどう見ても『ウルトラセブン』の「メトロン星人とダンがちゃぶ台を挟んで睨み合うシーン」のパロディでしたね)

 

 

 ドクターストーンといえば今年3月、原作の漫画が完結したことも記憶に新しいです。実に綺麗に最終回を迎えたと評判で、まだそこまで読んでいない身としても期待がかかります。そして終わってしまったことは寂しいですがアニメの方はまだまだ続いていくので、これからもドクストを全力で楽しんでいく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。