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2022年春アニメ簡易感想 その38

 

 

 

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』

2023年、発売決定!!

 

 ということであの『エグゼ』シリーズをまとめたソフトの情報がついにやってきました。昨日生放送されたニンテンドーダイレクトの発表ソフトの中でも特に反響が大きかったようで、即トレンド入りするという事態にまで発展。かくいう僕も、このソフトの登場を心待ちにしていたので昨日の夜は歓喜に打ち震えていました。

 さてエグゼと言えば数あるロックマンシリーズの中でも有名な作品。ゼロ年代のコロコロやアニメ版を見ていた子どもたちなら知っていて当然レベルかもしれません。僕自身、アニメからエグゼの存在を知り『エグゼ4』から始めましたが、すぐに引き込まれましたね。あの世界観と操作性の面白さは今でも忘れられません。そんなゲームをまた出来るだけでなく、プレイしたことのなかった『3』以前も遊べるというのはまさに夢のような出来事です。発売はまだまだ先ですが、期待に胸が高まってくる情報でした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

まちカドまぞく 2丁目

第11話「新学期! 魔法少女の新たなる役割!」

 夏休みも終わって新学期に突入した今回は、ミカンの新たな出会いと葛藤がメインで描かれました。呪いを抱えたミカンの心配をよそに、彼女を自然と受け入れていく生徒たちに早速心が暖かくなりましたね。シャミ子の角についてあまり言及してこない時点で薄々気付いてはいたのですが、この程度は全くの許容範囲とばかりにグイグイくる面々にひたすら圧倒されるばかりです。他にも生徒の思い付きで次々と作られていく委員会など、学校全体が緩くフリーダムな空間を形成していることがよくわかる前半でした。

 そんな優しい世界においても発動する呪い、そしてそれに苦しめられるミカンの問題が取り沙汰された後半は一転して暗かったです。誰もミカンのことを責めないどころか心配してくれるものの、その優しさがかえって彼女を追い詰めてしまっているというのが実に悲劇的です。そんな状況だからこそ、自分に出来ることをしようと立ち上がるシャミ子と桃に惚れ惚れしましたし、ミカンの今の状況を打開してくれるだろうという期待に胸が膨らみましたね。

 

 

かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-

第12話「かぐや様は告りたい②」「かぐや様は告りたい③」「「二つの告白」前編」

第13話(最終話)「「二つの告白」後編」「秀知院は後夜祭」

 最終回ということで1時間一挙放送という豪華な編成でお送りしたかぐや様。ここまで暗躍していた会長の目的や彼の真意に挑むかぐやなど、まさに「恋愛頭脳戦」な駆け引きがようやく展開されました…………まぁ、とはいっても途中からグダグダになり出す辺りが実に彼らしかったです。途中から我に返る会長とかを見ていると「若いっていいなぁ……」って気分になりますよね。

 しかしながら時計塔での決戦、お互いの感情を晒し合うシーンは最高に素敵でした。本音を言わずとも、ここまでのやり取りや態度を以てお互いの真意を知っていく様子が克明に伝わってきます。(相手が素直ではないことがわかっているからこそ読み取れる、過去の経験から来ている関係が構築されているのがいいですね)「葉隠して感情隠さず」……とも言うべき内容にニヤニヤが止まらなかったです。

 そんな会長とかぐやの恋の決着の他にも、生徒会メンバーそれぞれの動向が見どころとなっていました。何といっても今になって告白してしまったことに気付く石上には笑いましたね。察するタイミングも何もかも悪いと見せかけて、実質つばめ先輩への好意を稼いでいる美味しいポジションにいるのが本当に面白いです。まぁ結局はその結果も……彼に限らずキャンプファイヤーでここまでの努力が報われるミコや名探偵チカ(哀れなピエロ)など、各々の文化祭を思う存分堪能していたことがわかるラストでした。

 

総評

 人気ラブコメである『かぐや様』の3期は、会長とかぐやの戦いに1つの区切りが付けられた重要な作品でもありました。原作において屈指のクライマックスエピソードを見事に映像化してくれたことに感激しつつ、不器用で負けず嫌いな彼らの1つの終着点を見ることが出来てホッとしましたね。

 思えば文化祭に向けて入念に伏線を張るなど、コメディ控えめなエピソードが多かったのが特徴的でした。その分恋愛要素を強く押し出しており、避けられない選択に悩む若者たちの青春模様に見ているこちらも大きくヤキモキさせられましたね。石上の恋など主人公2人以外のキャラの変化も多く取り扱われており、中でもラップバトルの中で本音をさらけ出した早坂が個人的には印象に残りました。

 あとはやはり演出面の力の入れようがすごかったですね。1期や2期の頃以上に特殊な映像を差し込みつつ、原作の不思議なギャグをより強化していた印象を受けます。小ネタも新鮮なものが多く、見ていて飽きない映像作りがされていたと思いました。

 

 

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL

特別編集版「Memories of the Journey」

 最終回を迎えた後に放送された総集編。全12話のエピソードをまとめた解説がされましたが、中でも用語解説がわかりやすかったですね。本編では各話飛び飛びで説明されていた部分をまとめて話してくれていたおかげで、固有名詞の意味などを深く知ることが出来ました。

 また改めて話を振り返ってみて、エンプレスの感情の変化が感じ取れたのも大きな収穫です。1話の時点では感情の起伏も少ない状態だったのですが、物語が進む中で徐々に様々な感情や表情を見せるようになっていたのがわかります。助けられなかったことで抱いた無力さと敵に対する怒りや、仲間と共に過ごした日々を「楽しい」と思えるようになっていったのがとても感慨深いです。

 何より今回解説してくれたエンプレスとブラックトライクのやり取りも素敵でした。それぞれ各エピソード時点での自身の気持ちを述べつつ、互いに気心の知れた語り口をしてくれたのが可愛らしかったです。そしてこれらの会話が最終回での再会を果たした2人のものだとわかった時はちょっと感動させられましたね。「また楽しくやろう」「きっと全部上手くいく」と嬉しそうに話すエンプレスに、彼女の感情の成長を見ましたね。

 

 

境界戦機

第25話(最終話)「北陸戦線(後編)」

 前回からの続き、アモウとブラッドの最終決戦は王道展開が数多く見られました。疲弊したガイをケイとナユタがサポートし、最終的には1話で叫んだ必殺技で決めるなど熱い展開をこれでもかと喰らった気分です。特に最後までアモウがガイと共に戦う構図が素敵で、ゴーストの業も含め1人で全てを背負おうとしているブラッドを打ち砕いた時は興奮しましたね。「世界や人間はこういうものだ」と半ば諦めていたブラッドに対し、アモウたちは“人間とAIが力を合わせることで引き出せる可能性”を見せてくれたと思います。

 そうして激闘を終えてからは、アモウが赤ん坊のガイを連れて旅に出るラストが印象的。まだまだ日本は解放されたとは言えない中でのこの行動は衝撃的であるものの、アモウの戦いはここで一旦終わったのだと強く感じました。何より当初は良くも悪くもフワフワしていたアモウが、多くの人に支えられたことを感謝しつつ彼らの元を巡るED映像にウルっときてしまいましたね。

 また戦線を大きく変えたのが戦術特化型AIの導入というのが興味深かったです。ガイたちを参考にして作ったAIで無双する無人量産機と動きと活躍には、驚きつつも見惚れましたね。上述のアモウとガイのコンビを筆頭に、どこまでもAIの可能性を示した内容だったと思います。

 

総評

 BANDAIオリジナルのロボットアニメ作品ということで視聴した本作ですが、中々に面白い内容でした。ところどころ既視感の強い設定が見られるものの、「平凡な若者の成長」を主軸として描いていたので見ているうちに気にならなくなってきましたね。

 作品のテーマに関しても明瞭で、AIとの交流をメインにしたのがわかりやすかったです。実に感情豊かなガイと共に戦場を駆けるアモウ、このコンビが様々な事柄を乗り越えていく展開はシンプルな分どこか気持ちが良かったですね。最終的には人間とAIの垣根を越えていくかのようなやり取りが繰り広げられていたのも趣き深いです。本作のタイトルにある「境界」とは、人とAIの間にある線引きを指していたかのようにも思えました。

 肝心のロボットの戦闘シーンに関してはリアル寄りかつ淡々としていました。しかし無人機」を大きく取り上げていたのが特徴的で、有人機と比べてのメリット・デメリットについてを克明に描いていたのが興味深かったですね。工業機械を思わせるデザインも印象に残りやすく、見ているうちにカッコよく見えてきたのことに自分でも驚きました。そういった意味でも結構面白かったと思います。

 

 

 さてエグゼシリーズが話題になった際、ふと思い出したのがアニメ版の存在。上にも書いた通り、僕はアニメからエグゼに入ったのでそちらへの思い入れが深いです。原作ゲームと大幅に異なる設定や展開が多いものの、非常に面白かった記憶があります。(むしろゲームを始めてアニメとの設定の乖離に驚きましたね)エグゼの人気もアニメ版あってこそだと考えているので、もっと多くの人に見てほしいとつい思ってしまいます。

 

www.youtube.com

 

 おあつらえ向きに、アニメエグゼは今現在、アニメログチャンネルから見ることが出来ます。何と1話から54話までまるごと配信しているのでまとめて見るのにもってこいです。(ただしこのチャンネルは1か月ほど前から全作品の配信が止まっており、55話以降は未だに配信されていないのであしからず)今回の件でエグゼに興味を持ち始めた方も、まずはアニメから世界観を知っていくといいと思います。そしてアニメにとどまらず、コロコロで連載されていた漫画版など様々なメディアのエグゼが知られてほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。