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仮面ライダーリバイス 第41話「父の真意、息子の決意!」感想

覚悟が届くか、届かぬか

主人公たちよりも敵側の方が追い詰められているように見えるのは気のせいか……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 味方側各々の覚悟

 大二との和解が叶わず、一輝が失意に落ちた前回のリバイス。そんな中今回はそれぞれの覚悟が見られました。

 最もわかりやすかったのが元太父さんと真澄の父親2人ですね。ベイル関連で様々な遺恨を残してしまった中、それらとの決着をつけようと動き出す様子が印象に残ります。特に元太父さんは幸美母さんと共に一輝の秘密を知ってしまったことが最後のきっかけになっていたことが伝わってきました。子どもたちが苦しめられている中、親として黙っていられないという彼なりの誠意なのでしょう。同じく不調の体を押して戦おうとした真澄も、息子である狩崎に応えようとしていたように見えました。子どもを想う親の覚悟としては見事である一方で、自分がどうなってもいいと考えていそうな点が不安に思えてきますね。

 父親たち以外にも光くんや玉置、ヒロミと味方側が色々と頑張っている様子が見られました。中でも光くんは前回・前々回に家族を失った中、さくらの叱咤激励を受けて立ち上がるシーンもあってカッコよかったですね。何気に2人が同じ道場に通っていた設定も拾われてびっくりです。親ではなく子ども側として強くなりつつある光くんには期待したいところ。

 あとはヒロミ率いる「デモンズ軍団」が見どころの1つでした。「デモンズトルーパーα&β」の量産型ライダーがチームを組んで戦う様子は中々新鮮でしたね。(敵ライダーではなく、味方側がライダーの数の利で押してくるという構図が珍しかったです)何だかんだで戦力的には主人公たちが圧倒的に上であることがよくわかります。無論強いだけでどうにかなるわけではないのですが(実際未だに一般人全員を説得しきれていませんし)、ひとまずはどうなっていくのか見守っていく所存です。

 

 

  • 敵側の敵わない覚悟

 一輝たちが戦局を有利に進めていく一方で悲惨だったのが赤石長官とその仲間たち。最近はベイルをはじめとして戦っても一輝たちに返り討ちにされる事態が多く、戦闘面ではあまりいいところがない印象を受けます。

 それどころか今回はギフの怒りを目の当たりにして焦り出すシーンまで挿入されました。人類同士の醜い争いを文明ごと滅ぼして終わらせようとするギフを止めるため、リバイスを倒すことを決意する姿が目に焼き付きます。敵側の方がタイムリミットに襲われるというのは中々興味深いですね。それにしてもこう書くとこっちの方が主人公っぽく見えるな……

 しかし赤石ギフデモス&ベイルのコンビでも、リバイスには歯が立たなかった辺りでちょっと肩の力が抜けてしまいましたね。主人公の最強フォームが強いの当然のことながら、ここまでなす術なくボロ負けする敵は初めて見ました。そのうえベイルは何かしらの不調に苦しんでいましたし、勝てる道理がほとんどなかったことに舌を巻くばかりです。

 また赤石長官がギフの真意を語るシーンも印象的。「ギフが人間との共存を望んでいた」という話はどこまでを信じていいのかわかりませんが、それを語る長官の姿は癇癪を起こした人のようで、どこか哀れに感じてしまいました。しかも一輝に早々に反論されるなど散々です。

 戦闘でもレスバトルでもいいところなしになってきた長官たち。あまりの追い詰められぶりに悪役ながら、彼らに対して個人的に同情の念を抱きつつあります。どうしようもなくなってきた彼らがどうなってしまうのか、一輝たちとは別の意味で目が離せなくなってきましたね。

 

 

 今回は他にも戦闘シーンで印象に残るものが多かったです。中でもお気に入りなのがアギレラVSホーリーライブの空中戦。(上述の追い詰められた長官の助太刀に入ろうとした大二を、花が乱入する形で止めるシーンには驚かされました)飛行能力を持っているライダー同士の対決ということで、CGを活用した空での激闘が見れて大満足です。

 また花が大二に対して「自分から居場所をなくして馬鹿じゃないの!?」と言い切るシーンでスカッとしましたね。本作の女子特有の力強さだけでなく、居場所をくれたさくらのためにもと戦う花の健気さも感じられる興味深い一面でした。ここまで言われたら早く戻ってこい大二……!

 

 

 そして次回は元太父さんVSベイルの因縁の戦いが開幕!上述にもある通り、家族のためにいよいよ父親の戦いが繰り広げられようとしています。恐らくは父さんが変身するであろう新ライダー「デストリーム」と、赤黒くパワーアップしたベイル果たしてどのような死闘を繰り広げるのでしょうか。(というか今回のラストで変身しようとしていた真澄は無事変身できたのかどうかも気になりますね)

 

 

 ではまた、次の機会に。