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2022年冬アニメ&特撮簡易感想 その32

 

 

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 『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズの最新章『運命の衝突』の最新PVが先日公開されましたが、前回のPVに負けず劣らずとんでもない情報量が画面越しに襲いかかってきました。ナイスやゼアス、ボーイに加え、今度は何とウルトラマンUSAの3人(スコット&チャック&ベス)まで参戦することが判明してびっくり。これに前章に登場したウルトラマンも加えるとM78星雲出身のウルトラマンは全て出揃ったことになります。出演していないウルトラマンが最早TDGとトリガーくらいしかおらず、ウルトラマンオールスター」と言ってもいいくらいの豪華さにめまいを起こしてしまいそうです。

 他にもニュージェネウルトラマンが総合体したレイガの登場も決まるなどもう負ける気がしない軍勢っぷりには興奮させられます。戦力がガチすぎてザ・キングダム側が気の毒になりそうです。しかしここまで揃っているということは、裏を返せばザ・キングダムはそこまでの脅威であるとも取れるので戦いがどうなるのかまだまだわかりません。何はともあれウルトラマンほぼ総集結の本作を早く見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ルパン三世 PART6

第24話(最終話)「悪党が愛すもの」

 いよいよ最終回。ルパンがトモエの策略と洗脳から如何にして解放されるかを気になってみたところ、次元たちの記憶に助けられる展開にまずホッとしました。(前回の時点で伏線が張ってあったのが上手いですね)ルパン1人では脱せなかった罠を仲間との絆で破る流れはシンプルに燃えますし、不二子がいつになくヒロインらしかった点にも見入ります。

 そしてマティアといったトモエの呪縛に囚われている者たちを「今」の記憶で救い出す内容がまた見事でした。トモエによって捻じ曲げられた過去は変えられなくても、その後の生き方を自分自身で決めることさえ出来れば呪いから解き放たれることを示してくれたルパンに痺れます。トモエ自身は最期まで恐ろしかったですが、ラストのメルセデスたちの姿もあって教え子たちは彼女に縛られることはなくなったことを実感します。

 あとはやはりルパン三世のルーツについてですが、こちらはやはりと言うべきかぼかしたことにも納得。生まれに拘ることなく、「今生きている自分こそがルパン三世だ」とでも言うべきラストは飄々としたルパンのキャラらしさに溢れています。ここまでハラハラさせられた分、最後にはいつものルパンらしいやり取りで終わって本当に良かったです。

 

 

総評

 『ルパン三世』アニメ化50周年記念として作られたテレビシリーズ6作目でしたが、その内容を一言で表すならば「カオス」といったところでしょうか。1本の連続ドラマの間に様々なオムニバスを挟み、それぞれ全く作風の異なるストーリーを展開していったことには少々驚かされました。1話1話が別作品のようでバラエティ豊かでしたが、空気感の異なる世界観に困惑させられたり(押井守氏の脚本回とか)本筋のいいところが中断されもどかしくなったりと、構成にどこか難を感じるところがありました。良くも悪くも雑多という印象を受けます。

 しかし不思議とどのエピソードもルパンらしさを感じたのが面白かったですね。各回の作り手たちが考えるルパン三世像が如実に表れていて、それらを見てこれもまたルパン三世だ、と思える内容に仕上がっていたのは実に興味深いです。(個人的にオムニバス回は第7話「語られざる事件」と第20話「二人の悪女」辺りが好きですね)

 思うにルパン三世は昔から作品ごとに作風が異なっていて、世代によってイメージもまた別物になっているため、本作ではその異なるイメージが表れていたのかもしれません。様々なジャンルを取り入れ寛容に受け入れる・・・・・・ルパン三世』という枠組みの懐の広さをわかりやすく見せてくれたような楽しい2クールでした。

 

 

ウルトラマン クロニクルD

第9話「光と闇のその先へ」

 今回はウルトラマントリガー』の最終話までをピックアップ。22話から25話(最終話)までの激闘を紹介してくれました。怒涛の展開も印象的ですが、ヒュドラダーゴンカルミラと闇の3巨人の異なる末路を比較してくれたのが興味深かったですね。最期まで無残だったヒュドラムと比べていくらか救いが得られた後者2人については、他者との「絆」を作ることが出来たからこそあの最期を迎えられたのだろう、と今になってみると感じます。

 マルゥル家パートではそんな彼らを解説するという形式で勝負するマルゥルとデバンにほっこりさせられました。当初のぎこちなかったやり取りを思うと、この2人も大分打ち解けてきたと実感します。それを優しく見守るケンゴの姿も含めて実に微笑ましい空間が出来ていましたね。(それにしても門限が設定されているケンゴって・・・・・・)

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第92話(最終話)「デュエルの王」

 最高の・・・・・・最高の最終回だった・・・・・・!前回のラストに始まった遊我VSルークはついに遊我が勝利したものの、自分を犠牲にしようとする姿に喜びよりも衝撃が先にきました。ルークが必死に止めようとするシーンなどは涙が止まりませんでしたよえぇ。

 しかし自分1人が楽しむのではなく、周囲の誰かの想いも背負って今を楽しもうとする遊我こそが「デュエルの王」であるという展開は実に本作らしくて一転して興奮しました。再開されたオーティスとのラストデュエルも、ここまで墓地に貯めてきた仲間のエースたちが勝負の鍵になったのが素晴らしかったです。どこまでもみんなと楽しむために戦ってきた遊我に相応しい決着だったと言えます。

 終盤はいきなり2年後まで飛んでびっくりしましたが、最終的に遊我が戻ってきたようで一安心。荒んでいたルークも元に戻るなど、最後まで明るいまま完結してくれたことに感謝したいです。

 

 

総評

 『遊☆戯☆王』シリーズ7作目となった本作はこれまでと一気に作風を変えたことで最初動揺しましたが、始まってみればよく出来た内容に一気に魅了されました。ハチャメチャなようで実はしっかりと考えられていることがわかるストーリー、メインからゲストまで活躍の場があり誰もが濃いと感じるキャラクター、そして軽快ながらド派手に進むラッシュデュエル描写など、そのどれもが非常に高いレベルでまとまっていました。

 またホビーアニメによくある世界の危機などを取り扱わず、デュエルを「子どもたちの遊び」として捉えていた点にも好感が持てます。複雑化していくゲームを前に子どもたちが楽しむにはどうすればいいのか、“自由”に遊ぶうえでも発生する“責任”をどう背負えばいいのかなどにも真摯に向き合ってきていた作風が実に心地いいです。子ども向けアニメとしての原典に立ち返った見事なアニメでした。2年という短さながら、最後まで見られて本当に良かったです。ありがとうSEVENS!!

 

 

 何だかんだで楽しみなギャラクシーファイトですが、一方でレイガが登場することに少々複雑な気持ちを抱いている自分がいます。というのもレイガは劇場版『タイガ』にてタイガたちトライスクワットとヒロユキの絆が合わさったことで完成したようなものなので、ヒロユキ抜きでレイガになってしまっているのは何かが違うと感じてしまうからですね。面倒くさいオタク心なわけですが、納得するのも難しそうです。

 とはいえレイガの登場自体にはワクワクしますね。如何にして変身するのかさえわかればいいのですが、それを抜きにしても気兼ねなく本作を楽しめるように心がけていきたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。